トラベルジャーナ

現地取材サイト! 関東・甲信越・静岡のおすすめ&穴場観光地。ブラタモリ情報も日本一。

ブラタモリのまとめ

【別府温泉】ブラタモリ紹介の歴史・地形観光スポットまとめ…2017.2.04/11

2017/02/12

NHK番組のブラタモリで、別府温泉(2月4日)および別府市(2月11日)の歴史や地形を踏まえた観光スポットが紹介されました。旅行の備忘録や教養のためにぜひご利用ください。

  • 別府温泉(2月4日)は、記事の前半にあり完成済みです。
  • 別府市(2月11日)は、記事の後半にあり完成済みです。
広告
新着・おすすめ記事
 

トリバゴ? 楽天トラベル?
トリバゴ検証&使ってみた

別府温泉とは/ブラタモリ別府温泉

別府温泉

ブラタモリは、別府温泉の1つ、鉄輪温泉の足蒸し(足湯タイプの蒸し風呂)の体験からスタート。続いて、飲泉場を訪ねます。

大分県にある別府温泉は、日本一の温泉です。

  • 温泉の湧出量(約28万リットル/分。家庭用の浴槽だと436杯/分)
  • 泉質の豊富さ(100種類の分類のうち43種類が存在)

別府温泉には、年間に400万人が訪れます。別府温泉は広大で、8つのエリアに分かれています。

テーマは、別府はなぜ日本一の温泉になったのか。

別府温泉 マップ

出典:別府市営温泉地図

別府温泉:北側の温泉群

  1. 明礬温泉
  2. 鉄輪温泉 … ブラタモリが訪問
  3. 柴石温泉
  4. 亀川温泉

別府温泉:南側の温泉群

  1. 堀田温泉 … ブラタモリが近くを訪問
  2. 観海寺温泉 … ブラタモリが訪問
  3. 別府温泉(狭義) … ブラタモリが訪問
  4. 浜脇温泉

周辺の温泉

  1. 塚原温泉 … ブラタモリが訪問

なぜ別府温泉は、日本一の温泉になったのでしょうか?

【東側】鉄輪温泉/ブラタモリ別府温泉

cda87f9140ee1ddc095ea88be1954eec_s

ブラタモリがまず向かったのは、別府温泉の8つのエリアのうちの1つ、鉄輪温泉です。鉄輪温泉はじめ、別府温泉東側の温泉群は、「地獄めぐり」の観光で知られています。千年以上前から、噴気、熱泥、熱湯が噴出する近寄りがたい土地であったことから、地獄の名がつきました。町の中にも湯けむりが立つ場所があり、その場所も源泉の一つです。別府温泉の源泉総数は約4400あります。

ブラタモリは、鉄輪温泉の坂と石垣が目立つ場所を歩きます(西福寺付近、下の地図印)。石垣になっている場所は、自然にできた崖、断層崖です。この断層崖は、別府温泉では、温泉が沸くために欠かせないものです。なぜそう言えるのでしょうか?

鉄輪温泉

温泉に必要なものは3つあります。

  1. 熱源
  2. 温泉が湧くすきま

別府温泉では、断層崖が温泉が湧くすきまに当たっているのです。

ブラタモリは、鉄輪温泉にある見晴らしの良い場所(地図印)に向かいます。すると長く続く崖に沿って、湯煙が立っていることが分かります。別府温泉の北側では全ての源泉が、ひと続きの崖沿いに並んでいるのです。

【アクセス】JR別府駅から、大分交通バス「鉄輪温泉」行きで約25分、

※地図印は、タモリさんが入った足蒸しです。

別府温泉 断層

別府温泉北側の断層は、上の図のようになっています。この断層が出口となり、温泉が湧き出しているのです。

【南側】観海寺温泉/ブラタモリ別府温泉

ブラタモリは、別府温泉の南側に位置する、観海寺温泉に向かいます。噴気、熱泥、熱湯が噴出する、地獄と呼ばれる場所は、別府温泉北側の「地獄めぐり」が有名ですが、観海寺温泉にも「八幡地獄」があります。

八幡地獄は、かつては観光地化されていましたが、現在は、源泉のみ残されています。ブラタモリで温度を測定すると、99度ありました。

八幡地獄のそばにある、前八幡児童公園周辺からは、見事な断層を見ることができます。別府温泉南側に連なる朝見川断層です。

【アクセス】JR別府駅から、亀の井バスまたは大分交通バスで「霊泉寺」下車。

朝見川断層の上に立つ、別府温泉 杉乃井ホテルは、町並みを見下ろす絶景の露天風呂でよく知られています。

八幡地獄(地図印)を見学し、朝見川断層を下から見学(地図印)したブラタモリは、朝見川断層の地層を間近に見る場所に移動します(地図印、私有地内非公開)。タモリさんは、表出している地層の最下部は土石流ではないかと指摘します。火山の噴火が、別府温泉の成り立ちに、関わっているのでしょうか?

ブラタモリは、地図のA地点→B地点の経路で坂を登ります。朝見川断層は、高さ30mの断層です。

【アクセス】JR別府駅西口から以下の路線バスで約12分、「堀田」下車
33番柚の木線、34番堺線、36番湯布院線、37番くじゅう高原線

地図のA地点付近から、坂を登ります。朝見川断層を登ることとなります。

地図のB地点(印)付近は、朝見川断層の真上になります。

別府温泉の湯量が豊富なのは、地下水の量が豊富であることを意味します。地表に水を通しやすい地層があり、その下に水を通しにくい地層があるはずです。別府温泉は、どのような地層なのでしょうか?

別府温泉 断層

ブラタモリは、堀田温泉近くの印付近、朝見川断層の上から別府の町を見下ろします。別府は2つの断層に挟まれた、沈んだ地形なのです。九州には南北に引っ張る力が働いており、両側が引っ張られる力が作用する点が、別府温泉なのです。

また、別府温泉(広義)の成り立ちは、火山性の扇状地です。別府の扇状地は、水を通しにくい地層を、水を通しやすい土石流からなる地層が覆う形であり、大量の水を含み、ゆっくりと流してゆく特徴があります。別府温泉の火山地帯で湧いた温泉が断層から湧出し、扇状地全体に浸透し、多数の源泉を持つ別府温泉が栄えたのです。

別府温泉(狭義)/ブラタモリ別府温泉

別府温泉 断層

ブラタモリは、別府温泉(狭義)の住宅地にある共同浴場、天満温泉に向かいます。ここで別府温泉の泉質の数が日本一の多い秘密を探ります。タモリさんは、今回訪ねた3つの温泉のお湯の性質をリトマス試験紙で調べます。

【アクセス】JR別府駅から徒歩13分

  • 鉄輪温泉 わずかに赤い pH3.5 弱酸性
  • 観海寺温泉 緑 pH9 アルカリ性
  • 別府温泉(狭義) 緑 pH9 アルカリ性

もう少し詳しく調べると、次のことが分かります。

(1)北側は、海へ向かうほど、酸性度が弱まる。

  • 明礬温泉 pH2.9 酸性
  • 鉄輪温泉 pH3.5 弱酸性
  • 柴石温泉 pH6.4 中性
  • 亀川温泉 pH7.6 弱アルカリ性

(2)南側は、phがバラバラ。

これはなぜなのでしょうか?

扇状地の地下の複雑な通り道は、複数の温泉を混ぜたり、鉱石の成分を溶かし出したりしています。別府温泉の南側は、特にこの影響を受けているのです。

噴火口を訪ねる/ブラタモリ別府温泉

別府温泉のおおもとの源泉は、どこにあるのでしょうか?

ブラタモリは、東西の断層から延ばした直線が交わる、塚原温泉へ向かいます。

【アクセス】

クルマの場合

  • JR別府駅より約40分
  • JR由布院駅より約15分
  • 別府IC・速水IC・湯布院ICより15~25分

徒歩の場合

  • 高速由布岳バス停から徒歩約45分

塚原温泉は、活火山である伽藍岳の中腹にあります。ブラタモリは、塚原温泉の付近にある、噴火口に向かいます(一般見学可、5~9月、17時または18時まで受付)。

有毒ガス成分が少ないため、安全を十分に管理すればさらに近づくことができます(一般には不可)。地中の300度の熱水で亜硫酸ガスなどが、吸収されているのです。

別府温泉のおおもとは、伽藍岳にあるたった1つの温泉だったのです。雨水は平均50年で温泉として地表に湧くことになります。つまり別府温泉のお湯は、50年前にこの周辺に降った雨から成っているのです。

 

 

下は、ブラタモリ温泉都市・別府編が紹介したスポットまとめです。

別府市はどのように巨大温泉都市に?/ブラタモリ別府市

別府温泉は、広大な温泉群で、別府八湯と呼ばれます。

  1. 明礬温泉
  2. 鉄輪温泉 … ブラタモリ別府温泉編、ブラタモリ別府(市)編とも訪問
  3. 柴石温泉
  4. 亀川温泉
  5. 堀田温泉 … ブラタモリ別府温泉編で近くを訪問[=断層の見学]
  6. 観海寺温泉 … ブラタモリ別府温泉編、ブラタモリ別府(市)編[=金山の跡の温泉]とも訪問
  7. 別府温泉(狭義) … ブラタモリ別府温泉編、ブラタモリ別府(市)編とも訪問
  8. 浜脇温泉

日本一の温泉、別府市には年間800万もの観光客が訪れます。しかし、別府温泉(広義)は、江戸時代に現在の別府八湯のひとつ、別府温泉(狭義)だけであり、温泉番付でも西の前頭に過ぎない小さな温泉地でした。それがなぜ現在のような巨大温泉都市になったのでしょうか?

ヒントは、ブラタモリ別府(市)編が、前編・別府温泉編でも訪ねた、鉄輪温泉にある海地獄を再度訪ねた点です。

出典:木暮金太夫『錦絵にみる日本の温泉』

江戸時代の温泉番付で、別府温泉(狭義)は西の前頭に記されています。

海岸線の石垣/ブラタモリ別府市

ブラタモリは、別府温泉(狭義)の海岸沿いにある共同浴場、竹瓦温泉付近に移動します。明治12年に創建され、現在の建物も昭和13年に建てられた、歴史ある公衆浴場で、別府温泉(狭義)のシンボルとなっています。

竹瓦温泉

  • 別府駅から徒歩10分
  • 普通浴:6:30~22:30
    砂湯(最大8名):8:00~22:30(最終受付21:30)
  • 休館日
    普通浴:12月の第3水曜日
    砂湯:第3水曜日(祝日の場合は翌日)
  • 入浴料金
    普通浴:100円
    砂湯:1030円

タモリさんは、別府港北浜ヨットハーバー付近で細長い石垣を見つけます。これは温泉都市・別府の発展にどう関係があるのでしょうか?

石垣は明治4年に作られた、港の跡だったのです。港に人が集まり、さらに大阪との定期航路も開かれ、別府の発展が始まります。当時、別府の港の周りには、ある珍しいものがあり、話題を呼びました。

それは、砂湯です。砂浜を掘れば、どこからでも湯が沸いてくる別府では、砂湯を作ることは容易でした。タモリさんは、いまはアスファルトですが、別府港北浜ヨットハーバーの道を挟んだ海側のスペースに、シートを敷いて砂浜の砂湯を追体験しました。

別府の発展と流川の深い関係/ブラタモリ別府市

ブラタモリは、海岸から別府駅付近に戻ります。そして、別府温泉(狭義)に古くからあり、不老長寿に効能があるとされる共同浴場・不老泉を訪ねます。

不老泉

  • 平成26年リニューアルの近代的な建物(バリアフリー、多目的トイレ、車椅子2台設置、車椅子浴室入室可、視覚障害者対応エレベータ)
  • 営業時間 6:30~22:30
  • 休館日 年末大掃除日(不定)
  • 入浴料金 100円

ブラタモリは不老泉から、海側へ向かい住宅地の道を歩きます。すると大通りとY字型に合流する部分があります。別府(市)の道は、碁盤の目に整備されましたが、なぜY字に交差する、斜めの道があるのでしょうか?

これは、暗渠(=地下に埋められた川)です。ブラタモリが歩いた道は、暗渠の上を歩く変則的な道路だったのです。暗渠は、もともとは流川と呼ばれた普通の川(=開渠)であり、温泉のお湯が流れ、流川の周辺は別府温泉(狭義)の中心地だったのです。

流川周辺は、鎌倉時代にはすでに温泉地を形成しており、旧別府港の開港で飛躍を遂げました。

暗渠上の道が流川通りに合流するY字路(地図:印)を出たブラタモリは、海側へ向かい松下金物店(地図:印)を訪ねます。個人の商店ですが、いまでも源泉を持っています(一般非公開)。かつては流川沿いの家には、必ず温泉が湧いていたのです。明治末期に行われた別府の大がかりな整備の際に、流川とX字に交わる通りを流川通りと名づけ、別府温泉(狭義)のメインストリートに位置づけました。

ブラタモリは、暗渠の道筋を探ります。タモリさんは、住宅地のなかのY字路(地図:印)で、暗渠の道筋に迷いますが、傾斜の様子などから右手へ進みます。

すると海沿いの大通り(小倉街道)にほど近い街区で、タモリさんは不自然な住宅並び方をヒントに暗渠を発見します(地図:印)。上の写真の一方通行が示された壁の向こう側が、暗渠です。

さらに、わずかに残る開渠も発見します(地図:印)。コインパークのトラストパーク楠町の敷地内のため、コインパークを利用すれば見学は可能です。

別府の遊園地ラクテンチの秘密/ブラタモリ別府市

ブラタモリは、流川通りの突き当たりにある遊園地、ラクテンチを訪ねます。昭和の初めに、別府の発展を期して作られた施設です。別の場所には、東洋一の高さだった別府大仏も作られました(老朽化で解体)。

※ラクテンチは現在整備のため季節休園中です。

流川通りの突き当たりにある遊園地、ラクテンチは、別府市による遊べる温泉「湯〜園地」構想のPR動画のロケ地として登場しています(2016年11月)。温泉と遊園地を一体化させた施設の構想で、再生数は100万回の目標を大幅に超えています。

しかし、この付近の山は、もともとは遊園地ではなくほかに目的がありました。どんな目的だったのでしょうか?

それは金山の開発でした。最盛期は年間20キロの金を算出しますが、温泉の湧出で、坑内が高温となり採掘がしづらくなってしまいました。

出典:https://ichinoide-kaikan.jimdo.com/

ブラタモリが訪問した洞窟の湯は、観海寺温泉郷いちのいで会館の「金山の湯」です。坑内は湯気が立ち込め、気温を測ると45度ありました。金山としての継続は難しく、見晴らしの良い遊園地として開発されたのです。

観海寺温泉郷いちのいで会館

  • アクセス :JR別府駅よりタクシーで約7分
  • 営業時間(定休日不定)
    平日 11:00~17:00
    土日祝  10:00~17:00
  • 料金(入浴、食事代込み。食事は16時LO):
    大人1,500円 小人(小学生以下)700円 幼児(3歳未満)無料

鉄輪温泉の地獄蒸しと別府温泉の発展/ブラタモリ別府市

ブラタモリは、別府(市)編の冒頭でも訪ねた、鉄輪温泉に戻ります。

観光中心の小さな村だった別府村は、1924年に市制を施行、1935年に周辺の石垣村、朝日村、亀川町を編入して拡大を図ります。別府温泉の北部にある鉄輪温泉は、ひなびた湯治場のイメージでしたが、これは別府温泉(狭義)にはない要素です。別府村は、鉄輪温泉周辺の「地獄」を初め、周辺の様々な魅力を取り込んで、温泉都市としての飛躍を目指したのです。

タモリさんは温泉の蒸気を利用した料理「地獄蒸し」に初挑戦します(写真)。野菜の甘さが引き出され、格別の味です。

(まとめ)別府市はどのように巨大温泉都市に?/ブラタモリ別府市

  • 別府温泉(狭義)の中心、流川沿いにはお湯が豊富に湧き、鎌倉期にすでに温泉街が形成されていた。
  • 江戸時代の温泉番付で前頭に過ぎなかった別府温泉(狭義)は、明治4年の旧別府港の開港により飛躍を開始した。
  • 明治の終わりに流川通りを始め碁盤の目状の整備が進み、すでに不夜城と呼ばれていた歓楽街がさらに発展した。
  • 1929年に金山跡地に遊園地(現:ラクテンチ)が開園。別府村は1935年に周囲の町村を合併。周囲の温泉地の魅力を取り込んでいった。
  • 2016年、別府市による遊べる温泉「湯〜園地」構想。

広告

-ブラタモリのまとめ