【ブラタモリ比叡山】全ロケ地を写真で紹介!#143 144

NHK番組のブラタモリ・比叡山編で、比叡山の地形・地質・歴史を踏まえた、穴場観光地を含むルートが紹介されました。この記事では、ブラタモリ比叡山編の全ルートを、写真やアクセスなどの情報とともに紹介します。

滋賀でブラタモリ内容
😎現地取材 関ヶ原
伊賀忍者・甲賀・信楽編(#158 159)武装農民がもととなった伊賀忍者。一方甲賀忍者は、政治的戦略で生き延びます。そして、タヌキだけでない信楽焼の魅力とは。
😎現地取材 比叡山編(#143 144)比叡山は、日本の仏教の母。最澄はどのような教えを説いていたのでしょうか?
彦根編(#93)徳川家康は、なぜ彦根に城を建てたのでしょう。西には琵琶湖、東には? そして北側の住宅地を探ると。
京都でブラタモリ内容
😎現地取材 山科(#234)
😎現地取材 東寺(#233)タモリさんが東寺を中心に、幻の西寺、いまはない羅城門を探る。
😎現地取材 大原(#207)タモリさんが、壇ノ浦の戦いで生き残った平徳子(建礼門院)が隠居し、いまは山里が広がる「大原」の魅力を探ります。
😎現地取材 鴨川(#206)テーマは、川をたどれば京都がわかる? 貴船神社、上賀茂神社、高瀬川をめぐります。
天橋立(#172)
😎現地取材 比叡山編(#143 144)比叡山は、日本の仏教の母。最澄はどのような教えを説いていたのでしょうか?
😎現地取材 京都御所編(#142)天皇の住まいだった京都御所が、なぜ今の場所にできたのかを探ります。消えた天井川に大きな関わりが?
京都西陣編(#139)織物の町・西陣はどうできたをテーマに、西陣織特有の織り方から応仁の乱の実際までを探ります。
😎現地取材 宇治編(#103)日本3大茶の1つが宇治茶。宇治川、平等院鳳凰堂の湧き水などをめぐり、その秘密を探ります。
😎現地取材 銀閣寺・東山編(#102)将軍・義政が隠居のために建てた銀閣は、引き算の美が特徴。義政のどんな思想が読み取れるのでしょうか?
😎現地取材 京都祇園編(#70)舞妓さん・芸妓さんが歩く、日本一の花街である祇園。祇園は、意外にも分業制で成り立っていました。
😎現地取材 清水寺(#69)清水寺は、はるか西の嵐山の辺りと同じ地層。なぜなのでしょうか? 崖の交差点に立つ清水の立地を探求。
😎現地取材 伏見編(#37)外国人が選ぶ観光地第1位・伏見稲荷大社の千本鳥居が有名。秀吉は伏見の2つの城に4年間居住しました。
😎現地取材 嵐山編(#36)風景写真でおなじみの渡月橋や天龍寺の紅葉は、自然と人為の力が合わさってできた絶景でした。
😎現地取材 南禅寺・御土居・新京極(#パイロット版)京都の郊外にある盛り土である御土居。応仁の乱で荒廃した京都の再興をめざした、豊臣秀吉の思いが見られます。

琵琶湖とケーブルカー|ブラタモリ比叡山

ブラタモリ比叡山編は、琵琶湖畔(大津市)からスタートします。遠景に比叡山を見ることができます。

  • 湖畔へのアクセス:石場駅徒歩10分 。(地図

辞書で山を引くと「特に比叡山。またそこにある延暦寺のこと」とあります。古来、花といえば桜だったように、山といえば比叡山だったのです。

ブラタモリ比叡山編のテーマは、比叡山はなぜ母なる山になったのか?です。比叡山は、天台宗の総本山であると同時に、法然、親鸞、道元、栄西、日蓮を輩出した母なる山なのです。平成6年に世界文化遺産に登録されています。

坂本ケーブル

ブラタモリは、琵琶湖側のケーブル坂本駅から、ケーブルカーで、比叡山延暦寺をめざします。

(注)ケーブルカーに乗る前に、番組では後半の紹介だった、坂本の2カ所の訪問先を見学しておきましょう。

比叡山坂本ケーブルは、最大傾斜18度、所要11分。標高654mまで登る、日本で最長のケーブルカー路線です。ケーブルカーで少し登ると、沿線はすでに境内。比叡山延暦寺は1700ヘクタール。新宿区と同じ広さの広大な敷地面積を持ちます。ケーブルカーは、麓から近代的な線路が見えないよう、森の中に敷かれました。

比叡山延暦寺・東塔|ブラタモリ比叡山

比叡山延暦寺には、100のお堂や修行道場があり、東塔、西塔、横川(よかわ)の3エリアに分かれています。

大講堂(坂を上った場所)

大講堂は階段の上にある

ブラタモリが、まず向かったのは、主要な法要や儀式が行われる比叡山延暦寺の中心である、東塔(とうどう)エリアにある、大講堂です。

  • アクセス:(滋賀県側から登る)坂本ケーブルのケーブル延暦寺駅から徒歩10分。根本中堂もほぼ同じ位置。

最澄は、国の命を受けて唐に渡り、仏教のさまざまな経典を持ち帰りました。帰国後に、比叡山延暦寺を開きました。

大講堂は、国の重要文化財に指定されています。本尊は大日如来で、左右には法然(浄土宗)、親鸞(浄土真宗)、道元(曹洞宗)、栄西(臨済宗)、日蓮(日蓮宗)など、比叡山で修行した各宗派の宗祖の木像が祀られています。木像は、各流派が作って納めたもののため、全て趣向が異なります。

大講堂の開運の鐘

開運の鐘

タモリさんは、開運の鐘を突きます。1打50円の奉納が必要です。

最澄の教えとは|ブラタモリ比叡山

改装前の根本中堂

最澄の教えの中心はどこにあるのでしょうか? ブラタモリは、最澄がはじめてお堂を建てた場所にある、延暦寺の総本堂である、根本中堂(改装中)を訪ねます。

2019年秋現在、改装中で、白いシートに覆われています。
  • アクセス:(滋賀県側から登る)坂本ケーブルのケーブル延暦寺駅から徒歩10分。大講堂は近く。

秘仏を納めた場所(厨子=ずし)の前に、3つの明かりがあります。最澄が山に登ったときに灯し、1200年絶やさなかった不滅の法灯です。この3つの明かりから生まれた有名な熟語とは何でしょうか?

油断は、この明かりから生まれたという説もあります。不滅の法灯を照らし続ける、油をうっかり絶っては、教えが途絶えて大変だということです。

根本中堂では、仏像の目線が、参拝者と同じ高さにあります。根本中堂は、厳しい修行を積んだエリートだけでなく、誰もが成仏し仏様になれる素質を持つという教えを示しています。この教えは、当時は画期的なものでした。

(参考)根本中堂では、混んでいなければお坊さんが、不滅の法灯の説明などを積極的にしてくれます。比叡山焼き討ちのさいにも、灯は消えなかったとのこと。

最澄直筆・天台法華宗年分縁起(非公開)

タモリさんは、最澄がみづからの考えを直筆した、天台法華宗年分縁起(国宝)を見学します(通常非公開)。

  • 照千一隅は、自分の持つ力(光)を世の中のために生かす(照らす)という意味。一隅は、自分の今いる場所という意味です。
  • 忘己利他は、己(おのれ)のためではなく、他人を利するために行動せよという意味です。

僧が仏様を拝む場所は、かなり低い場所にあり、参拝者と仏様の橋渡しをするという思いが、込められています。

なぜ延暦寺は比叡山に?| ブラタモリ比叡山

比叡山には、平安後期に、3000坊ものお堂がくまなく建てられていました。なぜ最澄は、険しい比叡山を修行の場に選んだのでしょうか? 

比叡山の山頂

ブラタモリは、比叡山の山頂にあたる庭園を訪ねます(1500種類、10万本の花が植えられています)。

  • アクセス:滋賀県側からは、根本中堂・大講堂を見たあと、東塔バス停からバス。比叡山頂下車。(横川からも直通バスあり)
  • アクセス:京都府側からは、ケーブル比叡駅で乗り換え、 ロープ比叡駅から比叡山頂駅へ。徒歩すぐ。

タモリさんは、比叡山の山頂が、平地になっていることを不思議に思います。人里離れた場所に籠ることができ、かつ修行に必要なお堂などを建てやすい場所が、なぜ生まれたのでしょうか?

タモリさん、比叡山頂のガーデンミュージーアムに入ります。

(注)入場料がかかりますが、景色の良い場所を押さえておりおすすめ。カフェもあります。将門岩は、ガーデンミュージーアム敷地内です。

タモリさんは、ある特徴のある岩に気づきます(将門岩)。砂岩風だと感じますが、ホルンフェルスでした。9000万年前、マグマの熱により、砂岩などが硬く変化したものです。ブラタモリ東山編で登場しています。

北に比叡山(写真左)、南に大文字山(写真右)の位置関係です。マグマ(花崗岩)の周囲に生成したホルンフェルスが、比叡山の成り立ちです。

比叡山から見て、京都盆地側は右横ずれ断層、琵琶湖側は逆断層です。両側の断層の働きによる隆起により、比叡山が生まれました。ホルンフェルスは風雨により侵食を受けづらく、山頂に平地を維持しているのです。

モデルコース

2019年9月23日(祝)の例
⇒電車(🚄) →バス(🚌) …徒歩 =車(🚙)
大津🚄9:12⇒9:16山科🚄9:21⇒9:30比叡山坂本🚌9:38→9:45ケーブル坂本→(坂本ケーブル)→10:11延暦寺…10:22大講堂…根本中堂…東塔🚌11:46→11:52比叡山山頂

【後編】西塔・にない堂|ブラタモリ比叡山

ブラタモリは、比叡山延暦寺の修行の場である、西塔エリアを訪ねます。 そして、通常非公開のにない堂の内部を訪ねます。

  • アクセス:バス停西塔から徒歩5分。根本中堂、大講堂(東塔)と横川(よかわ)の間にあるエリアです。観光客は少な目で、静かな場所です。

赤く塗られた荘厳な内装で、お経(南無阿弥陀仏)が貼られています。常行三昧という、常にお経を唱えながら、中央に鎮座した阿弥陀仏の周りを歩く修行が行われているのです。食事、お手洗い、沐浴の時間以外は、お経を読みながら歩き続けます。修行期間は実に90日間! 自ら眠ることは許されていません。

タモリさん一行も、ゆっくりとお経を唱えながら、常行三昧を実際に体験しました。この修行は、最澄の照千一隅(ひとりひとりが輝くことで、世の中が明るくなる)の言葉を実践したものです。自身を輝かせるための修行だったのです。

法華堂と常行堂から成るにない堂

にない堂

にない堂は、2つの建物が渡り廊下でつながれています。

右側の法華堂では法華経の教え、左側の常行堂では念仏の教えが行われています。最澄の、さまざまな教えを以って、照千一隅を実践せよという理念が建物に現れています。実際に、比叡山からはさまざまな仏教が枝分かれしています。こうして比叡山は母なる山と言われるようになりました。

輩出法然(浄土宗)、親鸞(浄土真宗)、道元(曹洞宗)、栄西(臨済宗)、日蓮(日蓮宗)、一遍(時宗)。

延暦寺のおみくじ(横川エリア)| ブラタモリ比叡山

ブラタモリは、横川エリアの元三大師堂(四季講堂)を訪ねます。おみくじを考え出したと伝わる、元三大師の住居跡です。お参りをする場所にはおみくじが見当たりません。そのため、タモリさんは、建物のなかに入ります。運試しではなく、真剣に迷った際におみくじを引くように掲示されています。

四季講堂

住職から、申込書を渡されると、悩みを記す数行の欄があります。林田理沙アナが申込書を書くと、奥の間に案内されます。住職は、お大師様の前に移動し、悩みの内容(ブラタモリで、自ら考えを述べるなど、積極的に振る舞って良いものかどうか)を相談し自らおみくじを引きます。その後、もとの部屋に戻ります。

第四十四番・吉の札をもとに、住職が解釈を行います。結果は、積極的に振る舞うべきという内容でした。おみくじを介して、人と仏のかけ渡しをすることで、人々の悩みに向きあいそれに答えるのも修行の1つなのです。

穴太衆(あのうしゅう)とは?| ブラタモリ比叡山

横川中堂

ブラタモリは、すぐ近くの横川中堂(横川エリアの本堂)に移動します。タモリさんは石垣を発見します。自然の石をそのまま組み合わせて積み上げたものです。比叡山には、琵琶湖から強い湿気を含む風が上がってきます。それを防ぐのが石垣です。

坂本 | ブラタモリ比叡山

ブラタモリは、延暦寺の門前町である坂本に移動します。石工集団がおり、穴太衆(あのうしゅう)と呼ばれていました。全国の8割の城の石垣を手がけたと言われています。

番組が挙げた例(青字リンクはブラタモリ訪問済み)伊賀上野城、姫路城名古屋城、今治城、江戸城、彦根城

石の声を聞く

穴太衆は、自然石をそのまま使います(比叡山では周辺の花崗岩)。石を選ぶ段階で、頭のなかに、どこにこの石を使うのかの設計図ができています。この段階で、石垣づくりのの7割、8割は終わり。石の声を聞き、行きたいところへ行かせるという考え方が伝わっています。

現在は、石をクレーンで吊り上げますが、穴太衆は重心を探り当て、スムーズに運びます。タモリさんは、積んだ石の間に石を詰める作業を体験します。なかなか適したサイズが見つからず、石の声を聞くことの難しさを実感します。

穴太衆の手がけた石垣は崩れないことで評判を生み広がりましたが、実際に崩れないことで、なかなか仕事が増えないという難点もあります。

日吉神社 二ノ鳥居

ブラタモリは、日吉神社 二ノ鳥居で石垣を見学しました。鳥居の左右に石垣が並んでいます。 (地図

旧竹林院| ブラタモリ比叡山

ブラタモリは、坂本にある里坊(旧竹林院、地図)を訪ねます。里坊は、比叡山で修行を終えた僧が隠居した建物です。

「十二年籠山行」は、12年何があっても下山せず、修行を続けるものです。比叡山延暦寺では、十二年龍山行を勤めた僧が何人もいます。旧竹林院の庭には、水石木があしらわれ、比叡山の縮図のようです。僧たちの大変な修行を支えたのが、母なる比叡山の存在でした。

滋賀でブラタモリ内容
😎現地取材 関ヶ原
伊賀忍者・甲賀・信楽編(#158 159)武装農民がもととなった伊賀忍者。一方甲賀忍者は、政治的戦略で生き延びます。そして、タヌキだけでない信楽焼の魅力とは。
😎現地取材 比叡山編(#143 144)比叡山は、日本の仏教の母。最澄はどのような教えを説いていたのでしょうか?
彦根編(#93)徳川家康は、なぜ彦根に城を建てたのでしょう。西には琵琶湖、東には? そして北側の住宅地を探ると。
京都でブラタモリ内容
😎現地取材 山科(#234)
😎現地取材 東寺(#233)タモリさんが東寺を中心に、幻の西寺、いまはない羅城門を探る。
😎現地取材 大原(#207)タモリさんが、壇ノ浦の戦いで生き残った平徳子(建礼門院)が隠居し、いまは山里が広がる「大原」の魅力を探ります。
😎現地取材 鴨川(#206)テーマは、川をたどれば京都がわかる? 貴船神社、上賀茂神社、高瀬川をめぐります。
天橋立(#172)
😎現地取材 比叡山編(#143 144)比叡山は、日本の仏教の母。最澄はどのような教えを説いていたのでしょうか?
😎現地取材 京都御所編(#142)天皇の住まいだった京都御所が、なぜ今の場所にできたのかを探ります。消えた天井川に大きな関わりが?
京都西陣編(#139)織物の町・西陣はどうできたをテーマに、西陣織特有の織り方から応仁の乱の実際までを探ります。
😎現地取材 宇治編(#103)日本3大茶の1つが宇治茶。宇治川、平等院鳳凰堂の湧き水などをめぐり、その秘密を探ります。
😎現地取材 銀閣寺・東山編(#102)将軍・義政が隠居のために建てた銀閣は、引き算の美が特徴。義政のどんな思想が読み取れるのでしょうか?
😎現地取材 京都祇園編(#70)舞妓さん・芸妓さんが歩く、日本一の花街である祇園。祇園は、意外にも分業制で成り立っていました。
😎現地取材 清水寺(#69)清水寺は、はるか西の嵐山の辺りと同じ地層。なぜなのでしょうか? 崖の交差点に立つ清水の立地を探求。
😎現地取材 伏見編(#37)外国人が選ぶ観光地第1位・伏見稲荷大社の千本鳥居が有名。秀吉は伏見の2つの城に4年間居住しました。
😎現地取材 嵐山編(#36)風景写真でおなじみの渡月橋や天龍寺の紅葉は、自然と人為の力が合わさってできた絶景でした。
😎現地取材 南禅寺・御土居・新京極(#パイロット版)京都の郊外にある盛り土である御土居。応仁の乱で荒廃した京都の再興をめざした、豊臣秀吉の思いが見られます。

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