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【ブラタモリ】黒部ダム(立山黒部アルペンルート)の歴史・地形が分かる旅行見どころのまとめ #86 87

2017/10/15

NHK番組のブラタモリで、黒部ダム(立山黒部アルペンルート)の歴史や地形を踏まえた旅行の見どころが紹介されました。旅行の備忘録や教養のためにぜひご利用ください。この記事では、黒部ダム(立山黒部アルペンルート)のブラタモリ紹介地へのアクセスや関連情報を扱っています。

  • #86 2017年10月7日(土)  黒部ダム~黒部ダムは なぜ秘境につくられた?~
  • #87 2017年10月14日(土)  黒部の奇跡~黒部ダムは なぜ秘境につくられた?~

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黒部ダム/ブラタモリ黒部ダム

ブラタモリは、立山黒部アルペンルートの長野県・扇沢駅からスタート。ブラタモリ黒部ダムのテーマは、黒部ダムはなぜ秘境に作られたです。

写真:関電トロリーバスがトンネルで抜ける、県境の尾根からの風景

黒部ダムが作られる前の黒部峡谷は、3000m級の山々に囲まれ、崖沿いの丸太を渡した道しかルートはありませんでした。ブラタモリは、トロリーバスで、黒部ダムへ向かいます。

出典:関西電力「アルペンルートの乗り物と料金」

ブラタモリは、関電トロリーバスに乗ります。電力で走るバスは、現在は日本では黒部にしかなく、正式には鉄道扱い(無軌条電車)で、運転にも電車の免許が必要です。2019年に、充電式となり、トロリーバス車両は使われなくなる予定です。

※関電トロリーバスは、発車時の♪ドレミファソラシ~の機械音でおなじみの京急と同じ、VVVFインバータ制御を使用しています。タモリさんは、ヨルタモリの番組内で、インバーターのモノマネを披露したことがあります。

関電トンネル(大町トンネル)は、全長5.4キロに渡り、もともとは工事用のものでした。

トロリーバスは、トンネル内を1.7キロ進み、青色の標識灯で示された、破砕帯(はさいたい)を通過します(写真出典は、上の動画。7:00付近)。

ブラタモリは、破砕帯付近で、特別に途中下車します。地下水を触ると大変冷たく、水温は4度。破砕帯は、岩盤のなかで岩が細かく割れ、地下水を溜め込んだ軟弱な地層で、地下水と土砂が無尽蔵に噴出し、大変な困難を伴いました。破砕帯まで1日9m進んでしたトンネル工事は、1日40センチの進度に落ちます。1957年12月、7か月に及ぶ苦闘ののち、破砕帯を突破しています。

破砕帯との格闘は、書籍『黒部の太陽』にも収められ、映画化され名シーンとなっています。

ドキュメンタリーとしては、プロジェクトXが知られています。

再度トロリーバスに乗り、県境(=地上は冒頭の写真)を超えると、貫通点の標識を通過します。貫通点とは、長野側と富山側からの掘削が出会った場所です。富山側からも、立山越えという困難なルートが利用されました。

ブラタモリは、黒部ダム駅に到着。破砕帯からの湧き水を飲むことができます。

  • 黒部ダム:信濃大町駅から、路線バスとトロリーバスで1時間。

ブラタモリは、2つあるルートのうち、景色の良いルートを選び、220段の階段を登ります。

階段を登りきり屋外へ出ると、写真のような絶景を見ることができました。186mの高さがあり、2億トンの水をたたえます。

黒部ダムの歴史は、以下の通りです。

  • 黒部ダム周辺の電源開発は、大正時代から徐々に始まっている。水の量が多く流れが急であったため、水力発電には非常に魅力的な場所だった。
  • 高度経済成長期になると、関西電力管内で深刻な電力不足が起き、週2〜3日の使用制限も発生。1955年に、関西電力は、黒部ダム建設を決定。
  • 工事には大変な困難を伴ったが、1960年に「黒部川第四発電所」が完成。翌年には、電力供給が始まった。

ブラタモリは、ダムの上を渡る道路まで降ります。取水口はダム湖内にありますが、発電施設は10キロも先にあります。645mの落差を取ることができるのが、黒部ダムの地形の特徴です。また、1年間に8億トンもの流水量があることも、黒部にダムが作られた理由です。

黒部第四ダム以外にも、合計10個のダムが作られています。黒部ダムの工事により、下流の発電所への水の供給量も増やすことができました。

黒部第四ダムは、谷の幅が狭くなるところに作られています。どのような背景があるのでしょうか?

ブラタモリは、黒部ダム湖上遊覧船・ガルベに乗船します。

まず上流左岸側の岩石を許可を得て採取します。花崗岩です。上流右岸側も、やはり花崗岩でした。両方の岸の地質が同じだったため、川の流れが両岸を均等に削り、川幅が広がったのです。

出典:関西電力「アルペンルートの乗り物と料金」

ブラタモリは、下流の地質を探るために、工事用のエリア(新展望台付近)に許可を得て入ります。

  • ダム下流の地質を観察:新展望台広場または展望台広場

周辺の岩石は、ダム上流と異なり、珪長岩でした。この地点は地質の際(きわ)だったのです。

  • 花崗岩地帯を幅を広げながら流れていた大量の水が、様々な岩石を含む地帯に流れ込みます。
  • すると、水は岩石がもろい場所を選んで流れてゆきます。このとき川幅は狭くなり、流れは急になります。同時に深くなり、川が流れる標高は低くなります。
  • 結果として、緩やかな流れが急に狭くなり、高度も下がる、ダム建設がしやすい地形が誕生しました。

【第2週】大観峰から黒部の地形を探る/ブラタモリ黒部ダム

以下は、ブラタモリ黒部ダム第2週のまとめです。第1週分は、上をご覧ください。

黒四ダムに一番近いホテル

ブラタモリ黒部編の第2週は、黒部第四ダムからスタート。タモリさんは、ダムの上の500mに渡る遊歩道から観光放水を見学しました。水しぶきは、遊歩道まで上がってきます。

  • 黒四ダム観光放水:6/26~10/25

ブラタモリは、ケーブルカーとロープウェイを乗り継ぎ、大観峰を目指します。黒四ダムを見渡すことができる高い場所にあり、地形的な秘密が分かるはずです。

出典:関西電力「アルペンルートの乗り物と料金」

ケーブルカーは、豪雪に備え、全国唯一の全線地下式。ダム近くの黒部湖駅と、黒部平駅では標高差が337mあります。

出典:関西電力「アルペンルートの乗り物と料金」

続いて、立山ロープウェイに乗ります。ロープウェイは、1.7キロに渡り支柱がありません。これは、7mにも及ぶ積雪や雪崩への対策が背景です。黒部平駅と大観峰駅の高低差は、488mです。

ロープウェイの周辺では、秋には、青空、冠雪、紅葉の「3段紅葉」を見ることもできます。

ブラタモリは、大観峰に到着。大観峰からは、黒部ダムを見下ろし、その向こうには後立山連峰(うしろたてやまれんぽう)が連なります。

  • 大観峰がある場所は、立山連峰。
  • 立山連峰…黒四ダム…後立山連峰…信濃大町(長野県)の順に立地。
  • 富山県側から見ると、立山連峰の後ろになるため、後立山連峰と名づけられた。

立山連峰と後立山連峰の間の深い谷に、黒四ダムは作られています。北アルプスは、3000m級の山脈が2つ並ぶのが特徴です。

3つのアルプスは、3000m級の山脈からなります。

  • 南アルプスと中央アルプス … 1つの山脈から成る
  • 北アルプス … 2つの山脈から成る

3つのアルプスは、日本列島周辺のいずれかプレートによる圧力が関与しています。なぜ、北アルプスだけが2つの山脈を持つのでしょうか?

北アルプスは、2つのプレート(アジアプレートと北米プレート)がぶつかり合って、地中にもぐり込もうとしています。そのため、通常よりも多くのマグマが生み出され、熱で地殻がやわらかくなっています。

ブラタモリは、正方形の大きなチョコレートの板を、アルコールランプで加熱します。加熱することで、大量のマグマにより柔らかくなった、北アルプスの地形を再現します。

タモリさんが、熱くなった板チョコを両側から押すと、しわのような盛り上がりができ、さらにその盛り上がりに亀裂が入りました。

実際の地形では、割れ目に雨が降り、谷が深くなってゆきます。

黒四ダムの形の秘密/ブラタモリ黒部ダム

タモリさんは、先週の放映分で、ダムが完全なアーチ型でなく、両端が折れ曲がっていることに疑問を持っていました。

  • ブラタモリでは、2冊の本を少し離して置き、はがきを間に渡し、コインを乗せる実験をします。はがきはすぐに折れ曲がり、コインが沈み込んでしまいました。
  • 次に、アーチ型にしたハガキを本の間に挟み、コインを置きます。すると重いコインをしっかり支えてくれます。

これが、黒部ダムの中央部をアーチ型にした理由です。少ないコンクリートの量で強度を保てるため、資材・材料の搬入が難しい黒部ではアーチ型がふさわしいものでした。

しかし、アーチ型は、両端の陸地部分に大きな負担をかけてしまいます。

写真は、日光にある湯西川ダムで、重力式のダムの1つです。重力式ダムは日本に多く見られ、三角形の形で、ダム自身にかかる重力により、水を支えます。黒四ダムのある場所は、地下深くに強い地盤があるため、重力式ダムも適しています。

重力式ダムはコンクリートを大量に使うため、黒部第4ダムでは、アーチ式と重力式の複合型が採用されたのです。

黒四ダムは、アーチ式でコンクリートを節約し、両端に重力式を採用することで、地下の固い地盤に負荷をかけるように設計されたのです。なお、ダムを下流に傾けて作ることでも、固い地盤に負荷を流しています。

ブラタモリは、黒部ダムの地下空間に入ります。人がすれ違える程度の細いトンネルが、互いに入り組んで続いています。これは、岩盤の強度を調べるロックテストのためのトンネルです。このテストの結果は、岩盤の弱さを危惧し、高さの見直しを求めていた世界銀行に提出され、融資が成り立ちました。融資額は、総工費の約4分の1に及びました。

ブラタモリは、最後に放水を左右に見る、下流側の壁の真ん中に出ます(一般非公開)。ここは、コンクリートの状態を点検しダムを守るための場所です。霧状の放水も、ダムの下の地盤を守るための工夫です。

前回のブラタモリ

ブラタモリ紹介 高知の歴史・地形が分かる旅行見どころのまとめ #14

-ブラタモリのまとめ, 埼玉・群馬・長野・新潟(ランチ・観光)