本厚木駅周辺のラーメン店は、醤油の麺や食堂、塩の本丸亭が２強を形成しています。どちらも良い店ですが、駅から遠く、調味料感もあり、全国級の名店には至りません。北口から徒歩１分の家系ラーメン・壱七家を訪ねてみました。
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家系ラーメン・壱七家
本厚木駅の北口を出て、右に曲がり１分ほどで壱七家に着きます。
壱七家は、食券制で、カウンターとテーブル3つ（２人または４人）のお店です。基本のメニューは、しょうゆラーメン（６８０円）。家系のため、初回はデフォルトのしょうゆ味がおすすめですが、塩ラーメン、味噌ラーメンも同価格です。
しょうゆラーメン 薄め、少なめ、固め
しょうゆラーメン（６８０円）。スープ薄め、脂少なめ、麺固めでお願いしました。
……まずい！味が薄く、麺は粉っぽく、評価するレベルではありません。ニンニクをひとさじ加え、ようやく多少食べられる味になりました。接客もフロア専属の女性がいるにも関わらず、早口でおざなりです。
お店への口コミから、そんなはずはないだろうと翌日再訪しました。高校生、若い男性に人気があり、お昼は多少程度並ぶこともあるようです。
しょうゆラーメン デフォ（全て普通）
お昼どきは、多少待つこともあるようです。
しょうゆラーメン（６８０円）。
昨夜の反省から、スープ、脂、麺の固さを普通（デフォルト）にしました。結果的に、クリーミーな家系として、期待をしっかり満たす味になりました。麺は太めで、ゆで時間短めの力強い食感です。わずかに粉の固さを残した仕上がりは、固さ普通のオーダーでこそ、ベストバランスになるようです。１０時半から１７時は、ご飯の食べ放題無料。
オーダーによって、味が崩れてしまうなら、オーダー制を止めても良いかと思います。少なくとも、スープの薄め、麺の堅めはＮＧ。壱七家では、まず、デフォルトのオーダーがおすすめです。
トッピングが多数ありますが、入れすぎると味が崩れますので、カウンターに書かれたおすすめを読みながら、入れすぎないのがおすすめです（これは他の家系でも同様）。
（参考）家系ラーメンの家系図
総本家 … 吉村家
吉村家直系 … 杉田家、環2家、横横家、末廣家など１０店舗。
歴史系（吉村屋から派生） … 本牧家、六角家、横濱家、介一家、近藤家
独立系（歴史系から派生） … 寿々喜家、甲子家、矢口家、金八家、かまくら家、ONOMICHIなど
壱系（クリーミーで吉村家系統とは異なる） … 壱六家、壱八家、松壱家など。この記事で紹介した壱七家はこのグループ。
壱七家は、家系本流と異なるスープの構成のため、家系本流と異なるバランスを持っているのかもしれません。アレンジには注意が必要です。
※直系の杉田家は下の記事で紹介しています。
塩ラーメン デフォ（全て普通）
塩ラーメン（６８０円）。スープ、油、麺の硬さともデフォ（普通）です。
スープは少なめですが、家系らしい味。塩が引き立つ一般的な塩ラーメンと異なり、濃い豚骨スープに塩の味は埋もれてしまうので、やはりデフォルトの醤油にはかなわないでしょう。醤油に飽きたときに注文したいラーメンです。
麺は、しょうゆ味と同じ、中太縮れ麺で、スープを良くひろってきます。固さは適切ですが、もう少し固くても良いかなという感触です（だからと言って、硬め注文での失敗も怖い）。テボと呼ばれる小さいザルを使って、１人前ずつ時間を測ってゆでているはずですが、麺の状態などで多少の誤差があるかもしれません。この辺りは、チェーン店の限界なのでしょうか。
チャーシューは、家賃の高い駅前店のため、品質を落としてあります。取材した本厚木駅周辺では、駅から遠い麺屋食堂や本丸亭のほうが、少なくともチャーシューの肉質は上回ります。
（まとめ）家系ラーメン「壱七家」の口コミと感想
- しょうゆラーメン（６８０円）をデフォルト（全て普通）で頼むのがおすすめ。家系らしさは十分にあり。ただし、クリーミー家系のため、通常の家系と比べ、塩辛さは弱め。全体として、おすすめ度はまずまず。
- １０時半から１７時は、ご飯の食べ放題無料。毎月１７日は、しょうゆ、塩が１杯５００円。
- クリーミ家系チェーンのライバルは、壱角家。壱角家は、（好みもあるが）太いゴワ系縮れ麺で個性を出しており、現状では壱角家がやや上か。
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