人気!JR北海道&東日本パスをわかりやすく〜青春18との違い〜
2016/01/19
普通列車で遠出する若者の人気の普通・快速専用の「青春18きっぷ」のライバルがJRの「北海道&東日本パス」。仕組みが分かりにくいとの声がありますので分かりやすく説明します。
人気!JR北海道&東日本パスをわかりやすく〜青春18との違い〜
□□内容を先にお伝えします!□□
JR「北海道&東日本パス」は北海道旅行が主目的の切符
青春18きっぷの欠点は、JR専用のため新幹線に並行する第3セクター線(例えば東北本線を引き継いだ、青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線)に乗車できないことです。そのため青春18きっぷで北海道へ向かう場合、新潟経由の日本海側周りを余儀なくされることになります。
これでは北海道に安く行きたい若者を夜行バスとフェリー(通し切符で夏休みでも8500円〜)に奪われてしまいます(➡津軽海峡フェリー)。
そのためJR東日本、北海道が「刺客」として発売しているのがほぼ普通・快速専用の「北海道&東日本パス」です。
特徴は以下の通りです。
「北海道&東日本パス」の特徴をわかりやすく
鉄則=JR東日本・北海道の普通、快速の1週間乗り放題券
①北海道に行くために、「青い森鉄道線」「IGRいわて銀河鉄道線」への乗車を特例として認めている。②北海道旅行が前提なので、有効期間は7日間連続(青春18きっぷは5日間で連続しなくても可)。
③北海道旅行が前提なので、冬休み・春休みの有効期間は青春18より短く、夏休みは長い(平成27年 6月20日~9月24日)。
④北海道旅行に便利かつ人気がある夜行急行はまなす号(青森駅〜札幌駅)を認めると同時に、全急行への乗車を認めている(急行料金別途。指定、グリーン、寝台も可)。
⑤普通列車の運行が少ない新青森駅~函館駅に限り別途料金で特急列車自由席に乗車可能。
以上を押さえておくとよいでしょう。
※備考1 青春18切符との大きな違いが急行への別料金での乗車可能である点。はまなす号の利用促進が主眼ですが、それ以外の急行にも乗車可能。これは現在急行列車の運転はごくわずかであえて制限しても意味がないからだと思われます。
※備考2 北陸方面の人の流入を見込むのか「北越急行線(ほくほく線)」(大まかにいうと直江津〜越後湯沢を結ぶ)も利用可能。ただしJR西日本管轄となる直江津駅までは「自腹」です。
※備考3 とても不思議なのが富士急行線も利用可能であること。中央(東)線をルートに組み込み甲信越を回る人が立ち寄る需要でしょうか。
JR「北海道&東日本パス」の金額を青春18と比較
金額は以下の通り。
・青春18きっぷ 5枚つづり(=5日分)11,850円(金券ショップでのバラ売りの相場は2500〜3000円)
・北海道&東日本パス 7日間連続 10,290円
「青い森鉄道線」「IGRいわて銀河鉄道線」が利用できるため、北海道へ列車で節約旅行に行く人は無条件で「北海道&東日本パス」を選ぶはずですが、さらに1日あたりの値段も安くなっています。
有効期間は次の通り(平成27年の場合)。
青春18きっぷ
春:平成27年2月20日~平成27年3月31日
夏:平成27年7月1日~平成27年8月31日
冬:平成27年12月1日~平成27年12月31日
北海道&東日本パス
春:平成27年 3月 5日~平成27年 4月17日
夏:平成27年 6月20日~平成27年 9月24日
冬:平成27年12月 1日~平成28年 1月 4日
「北海道&東日本パス」で北海道へ行く場合の旅程と料金
出典:ヤフー路線情報(見づらい場合クリックしてください)
7:50に東京駅を出て、22:03に青森駅に到着します。22:18青森駅発の「急行はまなす」に乗り継ぐと5:01に札幌駅に到着します。普通の切符なら片道だけで18110円(急行料金除く)ですのでこの時点でかなり得になります。
はまなす号の急行料金は自由席で1300円。グリーン車だと5300円、寝台車だと6480円が加算されます。
夜行バスや飛行機との比較
「北海道&東日本パス」は1日当たり1470円ですので、寝台車を使っても7950円で東京駅から札幌駅まで移動できることになります。【東京駅7:50〜竿5:01札幌駅】
津軽海峡フェリーを使う場合次の旅程で11500円(3列シート、夏休みなどの料金)となります。【東京駅21:30(高速バス)7:30青森港10:00(フェリー)13:40函館港】函館〜札幌はJRか高速バスで移動。なお4列シートで良ければ8500円で済みます(上野駅発)。➡津軽海峡フェリー
飛行機の場合は、お盆のピーク時を避ければ7000円から16000円程度が格安航空券の相場になります(日程による)。➡成田〜札幌相場(航空機を選択される場合、万一の事故のリスク等を各自でご判断ください)
航空機が一番早いのはもちろんですが、JRと高速バスの比較では札幌に朝到着できるJRの方が1日を有効に使えます。
高速バス+フェリーは、乗り換えが少なく青森港到着前にスーパー銭湯に寄るのが魅力ですが、フェリーはスタンダードシート(2等)はじゅうたんタイプで座席やマットレスがなく思いのほか疲れやすくなります。フェリー自体は魅力ですので、追加料金を払い特別席にした方が良いかも知れません。
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