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Creating Shared Value広報戦略 マックのスマイルソックス(靴下)とは?

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人気と売り上げ低迷に悩むマクドナルド。これまであらゆる施策が不発に終わっていますが、2015年4月29日から始まった靴下募金(スマイルソックス)キャンペーンは、マックの復活のきっかけとなるでしょうか? Creating Shared Value(CSV)広報戦略としても注目を集めました。


低迷中のマクドナルド

マクドナルドの低迷の理由は、①メニュー構成や価格、②店舗の士気と人材育成、③全面禁煙の施策の是非など、さまざまな面から語られています。しかし、構造的な要因は、ライバルの業態が増加したことです。安さと長居を求める人は激安ファミレスのサイゼリヤへ、安さと満腹を求める人はすき家へ、おしゃれなムードを求める人はスターバックスへ、以前にテイクアウトを多用していた人はコンビニへ。顧客がニーズごとに分散化したことが大きいでしょう。もちろん2014年の鶏肉偽装問題も大きいです。

この流れを断ち切るのは容易ではなく、時間がかかります。しかし、今回のスマイルソックス(靴下募金)キャンペーンは、優れた広報施策といえます。店頭で300円以上募金すると、赤と白のドナルドのファッションをイメージした靴下(大人用または子供用)を受け取ることができるキャンペーンです。


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トヨタと同じCreating Shared Value(CSV)広報戦略

トヨタは2012年から全国で水辺の環境を守る住民参加型のイベント、アクアソーシャルフェスを全国で開催しています。川では水辺の動植物を観察し植物の苗を植え、海では地引網の体験や海岸の美化など内容は様々です。

このアクアソーシャルフェスは、実はトヨタの環境性能に配慮したコンパクトカーアクアの広報キャンペーンです。参加者は川や海で遊んだり環境を守る作業をしたり、無料のイベントを楽しみながらやりがいを感じることができます。トヨタとしても、アクアの名前を良いイメージで覚えてもらうことができます。

これはCreating Shared Value(CSV、共通価値の創造)という新しい広報のあり方。企業が地域や人と一体化し、それぞれにメリットがありかつ全体としても価値を生み出す活動をしていこうという手法です。広告といえば、通常はテレビ番組や動画再生を強制的に停止され、視聴者が不快感を覚えるなか無理に商品名を刷り込んでいくものです。はCreating Shared Value(CSV)は、企業、地域、人、この3者がいずれも割を食わない新しい方法です。

マックのスマイルソックス(靴下募金)キャンペーンも同様です。お客は募金をすることで、ちょっとしたレアな記念品をもらうことができます。もらえば、人に話したりツイッターやフェイスブックで言及することもあるでしょう。自然とマクドナルドの良いイメージを伴った宣伝となります。

マックスマイルソックスの広報戦略 自然にシェアや拡散をしたくなる企画

スマイルソックスは、ドナルドと同じ赤と白のストライプ。靴下のデザインとしては異色でもあるため、もらえばつい履いてツイッターやフェイスブックにのせたくなるものです。気の利くことに大人用と子ども用があります。子どもへのちょっとしたお土産や友人、同僚への気軽なプレゼントなど様々な場面での活用が可能です。


スマイルソックス 募金額300円以上という完璧な設定

靴下自体は中国製でそれほど高級なものではありません。そのため募金の最低額を100円にすることもできたはずです。しかし、100円では気軽な分、価値を感じにくいのも事実。だからと言って、500円や1000円では募金者が減りますし、プレゼントとしても自分用としても少し高くなります。

価値を落とすことなく、しかも気軽に手が届くのが300円という金額でしょう。この設定は絶妙です。これほど絶妙なセンスを持ちながら、なぜここまで経営不振に陥っているのが不思議なくらいです。

靴下を記念品としてプレゼントする発想も見事です。募金をしたというだけでは、話題性がありませんし、どうも偉そうで人には言いにくいもの。募金をしたんだよ、靴下ももらえるしね、と自慢するわけでもなく、半ば照れ隠しのように相手に上手く伝えることができるわけです。

【追記】Creating Shared Value(CSV、共通価値の創造)として注目された、マックのスマイルソックスキャンペーンは、結果としてほとんど話題にならず終わりました。2014年の鶏肉偽装問題によるイメージ低下が響きました。

※サイズと品質  大人用と子ども用があり、大人用は23〜28cm、子ども用は17~22cmです。アクリル82%、ナイロン17%、ポリウレタン1%です。伸縮性は強めです。中国製で特別良いものではありませんが、やはりデザインがおもしろいです。

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