尾瀬で水芭蕉を見たい方のために、見頃を考慮した時期別の開花場所やアクセス方法をご紹介します。最も早い時期に見ることができる穴場も紹介します。
尾瀬の水芭蕉 時期別のおすすめスポット
✔ 尾瀬の水芭蕉の見頃を穴場を含め早い時期から順にご案内します。
● 4月下旬~5月上旬 たんばら十二沢 … 穴場。バス停「たんばらラベンダーパーク」下車徒歩15分。クルマの場合斜線で示した箇所はこの時期は雪で通れません。地図左手から回り込みます。2016年5月7日の最新情報→見頃は終わりました。
● 5月上旬~中旬 たんばら湿原 … 穴場、バス停「センターハウス」から徒歩10分。センターハウスには駐車場あり(無料)。2016年最新情報→5月7日前後までが見頃。例年より早く終わります。
● 5月上旬~中旬 水芭蕉の森 … バス停「上而(うわで)」から徒歩40分。クルマなら駐車場から徒歩5分。
● 5月中旬~下旬 大清水 … バス停「大清水」または駐車場から徒歩すぐ。見頃は5年間ほど変わっていませんが、2016年の情報は下の見るべきサイトから確認を。
● 5月下旬~6月中旬 尾瀬中心部 … 植物研究見本園周辺の湿原が一番近くバス停「鳩待峠」または駐車場所から徒歩1時間。尾瀬沼(○印)はバス停「大清水」から徒歩3時間半程度。見頃は5年間ほど変わっていませんが、2016年の情報は下の見るべきサイトから確認を。
※尾瀬中心部は5月下旬でも雪に埋もれている場合があります。標高1500m付近となる尾瀬中心部の平均気温は東京より目安として9~15度低くなります。登山に準ずる装備と心構えが必要です。それ以外は軽装備で見学可です。
尾瀬の水芭蕉 見頃(開花時期)を知るために見るべきサイト
✔ 尾瀬の水芭蕉の見頃は多くの観光サイトやブログに掲載されています。しかしそのほとんどが記事執筆の情報で年度によっては大きくずれてきます。水芭蕉の開花ピークは1週間程度と短いため、どのサイトの情報を利用するかが重要です。
たんばら十二沢、たんばら湿原の開花情報
✔ この地区の開花情報は観光協会よりも「沼田市役所観光交流課」がよくつかんでいます。開花前後には職員が「沼田市」と書かれたワゴンで頻繁に現地入りし開花の確認や安全確保に努めています。
おすすめサイト ようこそ沼田へ
水芭蕉の森、大清水、尾瀬(中心部)の開花情報
✔ 「片品村観光協会」のサイトが最も信用できます。少し見づらいですが、情報の信頼度は抜群です。地元観光協会のため頻繁に現地確認を行っています。
おすすめサイト 片品村観光協会開花見頃情報
尾瀬(中心部)ハイキング所要時間情報
✔ 尾瀬中心部は山間部のため高低差があります。上り下りの所用時間差を考慮していないマップも多いですが、こちらが一番確実です。
出典:http://www.oze-hiking.com/map/img/ozemap.gif
✔ 「植物研究見本園周辺」は地図でいうと左寄り、有名な「尾瀬沼」は右寄りになります。
最も人気のある尾瀬沼に行くには
出典:片品村観光協会
✔ 尾瀬の代表的な景色が尾瀬沼と至仏山。尾瀬沼に行くには、バスの終点「大清水」から徒歩3時間半。5月下旬~6月中旬の平日が狙い目です。平地より9~15度低い気温に備えた装備が必要です。
✔ 尾瀬中心部でも植物研究見本園周辺の湿原はバス停「鳩待峠」から1時間程度でアクセスできます。
沼田でレンタカーを借りる裏技
✔ 沼田駅からたんばら(十二沢、たんばら湿原)方面へのバスは土日祝日のみの運転です。レンタカーを借りる場合、沼田駅前で借りることができます。安くあげたい場合はバス(420円)を使い、高速道路沿いにある100円レンタカー(30分100円)を使う手もあります。
✔ 尾瀬方面(水芭蕉の森、大清水、尾瀬中心部)へは沼田駅からバスが毎日出ています。
✔ 新宿駅、練馬駅、川越駅より大清水までの直行バスが出ます(5月下旬から)。大宮駅、東京駅、新宿駅、池袋駅から大清水および鳩待峠までの直行夜行バスが出ます(復路は昼行。4月下旬から。サンシャインツアー)。
ブラタモリ紹介 真田丸ゆかり沼田市の歴史・地形観光スポット……2016.2.13
(2016年は終了)尾瀬で一番早く水芭蕉が咲く穴場 たんばら十二沢
✔ 尾瀬地区で水芭蕉開花のトップを切るのはたんばら(玉原)十二沢。バスは土日しかないのが難点で、平日はレンタカーがおすすめです。
✔ 沼田駅からバス(土日祝日のみ)またはレンタカーで「たんばらラベンダーパーク」を目指します。レンタカーでも、関越道をくぐると一本道ですので楽です。
✔ レンタカーなら途中天狗を祭る迦葉山(かしょうざん)に寄るのがおすすめです。たんばらへ向かう途中、赤い橋と看板がありますのでそこを左折します。道は一方通行で、参拝後同じ方向に走るとたんばら方面への道に再合流します(再合流時は左折)。
✔ 迦葉山には大きな天狗の面があります。お寺では祈祷を済ませた小さなお面を次の参拝まで「借りる」ことができます。ご利益があれば購入した新品のお面とともに返納する珍しい仕組みです。次に借りるときにはさらに大きなお面を借りられます。
✔ 迦葉山以外にも途中たんばらダム(旧名称たまはらダム)を間近に見ることができます。
✔ たんばら十二沢へは看板を右にはいってすぐです。積雪で行き止まりになりますので、路上の安全なところに停めます。
✔ バスの場合はたんばらラベンダーパークから歩きます。理屈上は500m(徒歩7分)ですが、5月上旬でも雪が解けていない場所があるため歩くと大回りとなり15分程度は要します。
✔ たんばら十二沢の水芭蕉(2015年5月8日撮影)。
✔ たんばら十二沢は林のなかで景観は今一つですが、水芭蕉そのものはきれいに咲きます。かなりの穴場なので平日はほとんど人が訪れません。
(2016年は5月7日頃終了)尾瀬で二番目に水芭蕉が咲く穴場 たんばら湿原
✔ 写真はたんばら湿原の3分咲きの水芭蕉(2015年5月8日撮影)。なおたんばら湿原は漢字で「玉原湿原」と表記されることが多く、たんばらラベンダーパークとはバス停1つ分(車で7分程度)離れています。
✔ バス停「センターハウス」(レンタカーもここに停めます。食事もできる売店あり)から、たんばら湿原入口まで徒歩7分程度。群生地までは歩いて3分程度と気軽に見学できます。標高は1200m程度のため平地より7~12度程度低いと考えればよいでしょう。5月上旬の晴れた日中なら長袖+上着1枚程度。
✔ 2015年の場合、たんばら湿原は5月8日に遊歩道の安全確認が済み観光客の立ち入りが解禁されました。
✔ レンタカーで行かれる場合たんばらからの帰り道にある「なめこセンター」のなめこがおすすです。ずっしりとした量で350円。味も違います。