隠れたラーメン激戦区の本厚木。塩の「本丸亭」、醤油の「麺や食堂」、ほぼ具なしの「ラオシャン」が個性的な3強。バスに乗れば、家系総本山息子の「厚木家」。さらにチェーン店と充実しています。
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本厚木駅のラーメン店マップ
- 塩ラーメンの人気店、厚木本丸亭(●印)本厚木駅、徒歩10分
- 醤油ラーメンの伝統店、麺や食堂(●印)本厚木駅、徒歩10分
- ほぼ具なしの平塚ラーメン、ラオシャン(●印)駅歩7分
- 塩ラーメンの人気店、厚木本丸亭(●印)本厚木駅、徒歩10分
- 家系の壱七家(●印)本厚木駅北口右へ1分
1位 塩ラーメンの人気店 本丸亭(本厚木駅徒歩10分)
おすすめ1位の厚木本丸亭は、塩ラーメンの人気店です。目と鼻の先にある麺や食堂やラオシャンと、本厚木駅徒歩圏ナンバーワンを競っています。
厚木本丸亭では、本丸塩らー麺(880円)が、ベーシックなラーメンです。味玉のトッピング(100円)を、必ず勧められます。※価格は2022年12月現在。
本丸塩らー麺のスープは、よく選ばれた塩の味が引き立つ、王道の塩ラーメン。期待を裏切りません。鶏がベースとなっているようですが、よく味わうと、背景に魚介もありそう。それらを、適度な調味料でまとめてあります。
後で調べると以下の通りでした。
スープ(動物系) | 丸鶏(親・ヒナ)、鶏肉、鶏がら |
ダブルスープ(魚介系) | 焼きあご、昆布 |
麺 | 佐野ラーメン用の麵を直送 |
麺は、硬めの縮れ麺。歯ごたえが良いですが、舌触りも良い、印象的な麺です。
春菊は量が少ないものの、はっきりと主張。チャーシューは、肉質がよく、昔ながらのゆで仕上げです。チャーシューに隠れるように、ある素材が入っていますが、サプライズの演出かもしれないので、ここでは触れないでおきます。
厚木本丸亭は、カウンターのみで12席くらい。ライバルの麺や食堂の約半分の収容人数となります。そのため、行列の長さで比較するのは間違いで、並びはあくまでも目安になります。
※テーブル席や内観の美しさで選ぶなら、麺や食堂をおすすめします。
2位 醤油ラーメンの伝統店 麺や食堂(本厚木駅徒歩10分)
おすすめ2位の麺や食堂は、本厚木駅北口から東に、線路のガード下を10分弱歩いた場所にあります。
2~4人がけのテーブル席が5つ、計10席ほどの向かい合わせのカウンター(簡単な仕切りあり)があります。
お店のおすすめは、味玉そば980円です(写真)。※価格は2022年12月現在。
スープは、煮干し感が強く、シンプルで家庭的な醤油で仕上げています。食べ進めると、背景にカツオが少し効いていることがわかります。きれいに並ぶ印象的な麺は、歯ごたえがよく、スープをよく吸って調和します。
スープの材料の詳細や詳しいレポートを、本厚木・麺や食堂の口コミレポートに掲載しました。
【殿堂入り】家系ラーメン厚木家
殿堂入りの厚木家は、家系の元祖・総本山である吉村家が認める、数少ない直系のお店です。なんと、創始者・吉村実氏の息子さんの経営です。
本厚木駅からバスで10分かかるため、殿堂入りとしましたが、駅チカなら圧倒的に1位です。開店前から15時頃までは、行列になります。夜は日によって。
アクセス 厚木家のアクセスと行列・混雑のデータ
厚木家のラーメンは、家系総本山吉村家に全くそん色なありません! スープは独自のアレンジがあり、チャーシューは総本山とはまた異なる、歯ごたえと低温調理が魅力です。全国の家系のなかでも、当然屈指。ぜひ訪ねたい店です。
総本家吉村家のレポ:元祖家系・吉村家 行列の並び時間と頼むべきメニュー
吉村家直系杉田家(千葉県) 杉田家のメニューと感想、口コミ
3位 ほぼ具なしの平塚ラーメンのラオシャン(本厚木駅徒歩10分)
おすすめ3位は、ほぼ具材なしのシンプルな平塚ラーメンのラオシャン(本厚木駅徒歩10分)。本厚木駅南口を背に斜め左。川へ向かってまっすぐ歩きます。
タンメン(530円、2022年12月現在)は、ほぼ具材なしのラーメンとして存在感を放ちます。ワカメタンメンもよく出るようです。
タンメンです。具材は、たまねぎだけ! 鶏ガラ系の、甘みがあるスープ。
麺は、小麦の感触がわずかに残る、絶妙な茹で加減です。シンプルですが、小麦の甘み、鶏ガラ、甘さのバランスがよく、食が進む不思議なラーメンです。
少し飽きたら、食べるラー油のような見た目の、自家製ラー油で味変。常連が多く、ラー油の存在は案内忘れもあるので、覚えておきます。
ラー油を入れると、辛みや旨味が加わり、少し普通のラーメンらしさが出てきます。
人気店ですが、この日は豪雨で、お客は1人だけでした。(2022年7月)
2022年12月。寒い日でしたが、お店はきちんと開いていました。
4位 家系ラーメン 壱七家(本厚木駅北口すぐ)
おすすめ4位壱七屋は、本厚木駅北口を出て右に2分程度。食券制で、カウンターとテーブル3つのお店です。
基本のメニューは、ラーメン(680円、取材時の価格です)。家系のため、基本はしょうゆ味ですが、塩ラーメン、味噌ラーメンも同価格です。
ランチタイムや夜は行列も見られますが、過大評価という声もあります。本厚木は大学生が多く、駅前立地とお手頃な価格と、濃い味が評価されているということになります。
しょうゆラーメン(680円、取材時の価格)です。
壱七家は、本場家系ほどの完成度ではないため、好みのオーダーを入れると、味が大きく崩れてしまうことがあります。スープ、脂、麺の固さは、最初は普通(デフォルト)がおすすめです。クリーミーな家系(壱系)としては、期待通りの味になります。
※ラーメンマニアには、クリーミーな家系、壱系の存在自体を認めない方もいます。
麺は、壱系らしく、太めで力強い食感です。わずかに小麦粉の固さを残した仕上がりは、固さ普通のオーダーでこそ、ベストバランスになるようです。
壱七屋は、本厚木と立川に店舗があります。母体は、魂心家という家系の全国チェーンです。家系ファンには、資本系(セントラルキッチンの企業系)として、全く評価されないラーメン店ですが、駅前で家系という場合は選択肢になります。
5位 長浜とんこつチェーン 一風堂(本厚木駅 東口直結)
4位の家系ラーメン壱七家が男子学生に支えられているのに対し、一風堂は、上品にアレンジした長浜とんこつが、女性客やシニアの人気を集めています。
臭みがかなり抑えられているのが、女性人気の秘密です。
チェーン店ですが、器のデザイン色から、内観全体のデザインにまでこだわりが貫かれ、居心地が良い上品なお店です。本厚木駅の東口直結で、雨の日や寒い日なども便利です。
白いお椀のラーメン(790円、2021年8月現在)は基本の長浜ラーメンで、赤いお椀のラーメン(890円、同)は、アレンジを加えたものです。値段は長浜ラーメンとしてはやや高く、替え玉は150円(同)です。駅直結、きれいでゆとりある内観の分の費用負担となります。
暫定6位 オハナ堂(本厚木駅 東口すぐ)
まろやかな醤油豚骨ラーメンの人気店です。未訪問のため、暫定6位に置いてあります。
一風堂から近いですが、値段は安く、同じような費用なら、替え玉も付けられます。さらにランチタイムは、小ライス無料。
2022年12月の様子。2階のお店は入れ替わっていましたが、オハナ堂は健在でした。のれんは、いつも写真のようにかけているようです。
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