ホテルの空調・大浴場やサウナで新型コロナが心配な方へ【医療機関・医者による記事ではありません】|旅行ブログ


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ホテルや旅館の空調や大浴場やサウナでの新型コロナ感染が心配ですか? 年50泊の旅行ライターが、十分に調査し、体験談を交えてお伝えします。

記事の内容は、もくじをご覧ください。

ライターに外注するメディアとは異なり、旅行年50泊の専門家 (証明写真)が、すべての記事を担当しています。


医者や病院による、専門的な医療記事ではないことをご理解の上、ご覧ください。

エアコンの感染リスクについて

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当初、厚生労働省は、ウイルスが空気感染するとは述べていませんでした。しかし、4月には、エアロゾル感染の疑いが指摘されています。

飛沫感染は2m離れると感染しないとされている。オープンエアでは,2mまで到達する前に,種々の大きさのaerosol(エアロゾル,微小な空気中で浮遊できる粒子)は乾燥する。60~100μmの大きな粒子でさえ,乾燥して飛沫核になり,インフルエンザウイルスを含む多くのウイルスは乾燥して感染性を失う)。したがって,コロナウイルスはインフルエンザ同様,エアロゾルが乾燥する距離である2m離れたら感染しないと思われる。しかし,湿気のある密室では空中に浮遊するエアロゾル中のウイルスは乾燥を免れるため,驚くことに,秒単位から1分ではなく,数分から30分程度,感染性を保持する。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)

エアコンでほかの客室の空気が入ってくることはあるの?

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エアコンには、おもに以下のような型があります。(ダイキン|室内機から選ぶより)

  • 壁掛型 … 写真左。旅館、小規模ホテル、家庭でよく見られる。
  • 天井埋込カセット型 … 写真右。ビジネスホテルでよく見られる。
  • エアハンドリングユニット形式 … オフィスでよく見られる。天井埋込カセット型の形状が多い。
  • 天井つり
  • 床置型
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壁掛型です(群馬県内の温泉旅館)。自宅のエアコンと同じように、ほかの部屋とつながっているわけではなく、ほかの部屋から感染の心配はありません。

ただし、エアコンに換気機能はなく、同室の方に感染者がいた場合は、空気が遠くまで運ばれ、むしろ感染の可能性が高まります。

参考 “部屋閉めたままエアコン”はウイルス舞い続ける…新型コロナ対策の夏に必要な“換気”のポイントは?

エアコンは換気していません! 旅行先では窓あけの徹底を。
空調メーカー「ダイキン工業」の調査では、エアコン利用者の半分以上が、エアコンで換気できなことを『知らなかった』と回答。

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天井埋込カセット型です(東京都内のシティホテル)。この型は、ほかの部屋とつながっている、エアハンドリングユニットの場合があります。

エアハンドリングユニットは、隣室との空気が混ざる仕組み

エアハンドリングユニットとは、「フロアやエリア単位での空調」(ダイキン)です。もしホテルに採用されているとすると、例えば、ワンフロアが一括空調となります。

ビル管理業界の方(40代・男性)に聞くと、以下のような答えでした。

エアハンドリングユニットは、外気を取り入れて温め(冷まし)てから、各部屋に空気を送り、代わりに室内の空気を屋外に排気します。ただ、せっかく温め(冷まし)た空気をすべて排気して、また外気を温める(冷ます)のは省エネの観点から無駄が多くなります。よって、夏場、冬場は一部再利用することが多いです。

その場合は、各部屋から排気された空気は、外気と混合されて全体に送られることになります。フィルターを通しますが、ウィルスは除去出来ないのではないでしょうか。

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もし、ホテルにエアハンドリングユニットが採用されているとリスクがありますが、どうなのでしょうか? ワンフロアに多くの部屋を作り、効率重視の設計で知られる、アパホテルに聞いてみました。

アパホテル横浜ベイからの返答

宿泊したアパホテル横浜ベイに、事前に問い合わせてみました(ついでに換気扇についても尋ねました)。

〇〇様

この度はご予約いただきまして誠にありがとうございます。
〇〇様のご質問への回答でございますが、

①当館のエアコンの形式は【天井カセット型】でございます。
②エアコンを通じて、他の客室の空気が入り込むことはございません。
換気扇に関しましては、他の客室の空気が入り込む可能性は構造上ございません。しかしながら、共用部である廊下から空気を取り込み換気しております。
ご確認のほど、宜しくお願い致します。

上のように、丁寧にご返答いただきました。ホテル名は、アパホテル横浜ベイです。期せずして、新型コロナ軽症者受け入れのホテルになりました。

関連 新型コロナ受け入れ!アパホテルの潜入レポート

※なお、アパホテルごとに構造が異なるため、全てにあてはまる訳ではありません。

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1つ1つの部屋が狭く、ワンフロアに70もの部屋があるアパホテル横浜ベイでも、エアハンドリングユニット(隣室との空気が混ざる仕組み)は使用せず、個別空調でした。

換気扇を回すと、廊下の空気を取り込むようですが、人が廊下で立ち止まって長話するケースは考えにくく、「湿気のある密室では空中に浮遊するエアロゾル中のウイルスは乾燥を免れるため,驚くことに,秒単位から1分ではなく,数分から30分程度,感染性を保持する」には当たらないと考えられます。

よって、ホテルや旅館での空調を介した感染リスクは、低いように感じます

医者や病院による、専門的な医療記事ではないことをご理解の上、ご覧ください。

大浴場(温泉)・サウナでは、感染リスクあり

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記事を書いた2月上旬時点では、大浴場(温泉)での新型コロナウイルス感染については、リスクは少な目とされていました。

風呂や浴室は高温多湿でウイルスの感染力が弱まるが、問題は入浴後に共用スペースで過ごす時間が長いこと。多くの客が集まる場所でごろ寝をしたり、食堂でのんびりするのは避けるべきです」

週刊ポスト|山野美容芸術短大客員教授の中原英臣氏(感染症学)|4段落目(削除されています)

しかし、5月には、新型コロナウイルスは熱に耐性があることが分かっています。

SCMPは今月初めに「米国医師協会学術誌(JAMA)」に掲載された中国の研究内容を例に挙げた。この研究では、新型コロナウイルス感染者が訪れた銭湯で8人が新たに新型コロナウイルスに感染した事実を報告した。
当時、風呂の温度は40°C以上で、湿度も60%よりも高い高温多湿な環境であった。研究チームは、これを根拠に「暖かく湿った環境で新型コロナウイルスの伝染性が弱まるという証拠はない」とし、「夏といって新型コロナウイルスが減るという証拠はない」と主張した。

Yahoo!ニュース|新型コロナウイルス、60°Cで 1時間加熱しても生存…夏にも高い感染力が予想

実験結果は、汚染させたグループでは、60°Cで(新型コロナ)ウイルスがまだ活性化されている状態であることが観察された。60°Cで1時間加熱した場合、SARSとMERSをはじめとするほとんどのウイルスは、非活性化される。
92°Cで15分加熱したグループでは、ウイルスがすべて非活性化されることが確認された。この92°Cで加熱した場合は、ウイルスの遺伝物質であるRNAもほとんど破壊されたことが分かった。研究チームは、実験室で新型コロナウイルスを非活性化させる時は、加熱することより化学薬品を使用することを勧めた。

Yahoo!ニュース|新型コロナウイルス、60°Cで 1時間加熱しても生存…夏にも高い感染力が予想

以上から、大浴場の利用は控えるか、空いている時間帯の利用が安心です。

筆者は、15時にチェックインし、すいている大浴場を使い、以降は部屋のバスを使用しています。チェックインが遅くなった場合は、洗い場や内湯は使用せず、露天風呂を短時間で利用しています。

サウナも油断禁物!

サウナは90度以上の高温の施設もあり、安全だとの誤解がありますが、足元や入口近くは温度が低めとなり、また人の出入りで大きく温度が下がります。上に記したように、「60°Cで(新型コロナ)ウイルスがまだ活性化されている状態」という実験結果があります。

70℃は一般的なサウナ施設で言うと上段、56℃は下段の座面温度くらいの温度。

2. 換気について_新型コロナウイルス対策

慶應義塾大学医学部特任助教・日本サウナ学会代表理事の加藤容崇先生から、コメントを頂きました。

サウナは三密になるためきちんと対策を行わないとリスクがあります。
感染対策は大きく分けて、接触感染、飛沫感染に分けられます。
接触感染対策の基本は、コロナウイルスが付いているかもしれない手で顔に触れないこと。サウナ室では汗を拭うために手で顔に触れる機会が多く要注意です。施設の定期的な消毒のみならず個人個人の手洗いや手指消毒の意識も大事です。

飛沫感染対策で大切なのは、ソーシャルディスタンス、マスクをすること、喋らないこと、換気をすることです。サウナ室ではマスクができませんから私語厳禁が大事です。

この中で最も有効なのはソーシャルディスタンスを取ることですが、サウナ施設で入場制限やサウナマットの間引きなどの対策を行った結果、利用者からのクレームが来てしまって対策を緩めてしまうことも起こっています。コロナ対策は施設側のみならず利用者側もきちんと感染防止意識を持つことが非常に大事です。

(注)サウナでの換気については、2. 換気について_新型コロナウイルス対策が詳しいです。

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サウナを利用するさいは、ほかの利用者が会話をしていないこと、自身が会話をしないこと、利用の前後で手指の洗浄をすることなどが重要です! なかでもソーシャルディスタンスが最も有効です。

くわしく 【サウナの科学】医者が教える Withコロナ時代の「サウナの入り方」10ヵ条とは(外部サイト)

カプセルホテルについて

「( カプセルホテルは、)乾燥しがちなうえ、通常のホテルより物理的に客室の距離が近い。睡眠中に咳やくしゃみでウイルスが広がる可能性があるので、十分に注意が必要です。居室のカーテンや仕切りはしっかり閉めたうえで、就寝時もあらかじめ用意したマスクを着用するとよい」

週刊ポスト|山野美容芸術短大客員教授の中原英臣氏(感染症学) |6段落目(削除されています)

カプセルホテルについては、上のように書かれていました。カプセルホテルやゲストハウスの利用は控えた方が安全と考えられます。

朝食バイキングや食事のさいの感染リスクについて

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新型コロナウイルスの感染経路は、人→人のほか、人→モノ→人があります。

新型コロナウイルス感染症にはどのように感染しますか?

一般的には飛沫感染、接触感染で感染します。閉鎖した空間で、近距離で多くの人と会話するなどの環境では、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされています。

飛沫感染」とは: 感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。

接触感染」とは: 感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。

厚生労働省|新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|問2

朝食バイキングでは、食材を取るトングや食材そのものを通じて、人→モノ→人の感染リスクが高まり危険度は高いと考えられます。

また、テーブル同士が近い場合、ほかのお客さんからの感染リスクがあります(人→人)。また、同行者と4人テーブルを使用するのもリスクがあります(人→人)。

マスク着用は、全員には守られていない!

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バイキングでは、マスク着用を促したうえで、使い捨て手袋を置くホテルも増えています。

しかし、マスク非着用者に注意をするホテルは、ほとんどありません。どのホテルでも、マスクを着用せずに食事会場に来る人はいますし、仮につけていても、おかわりのさいにはつけ忘れがちです。

バイキングは、オープン直後に行き、1度で取り切るのが安全です。

部屋の消毒は、自分でも行った方が安心

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部屋の消毒は、ホテル・旅館側でも行っていますが、低予算での外注が多く、決して完全ではないでしょう。念のために、市販の次亜塩素酸ナトリウムの除菌スプレーを持参すると安心です。

感染が疑われる宿泊者が利用した区域(客室、レストラン、エレベータ、廊下等)のうち手指が頻回に接触する箇所(ドアノブ、スイッチ類、手すり、洗面、便座、流水レバー等)を中心に実施すること

大分県|【宿泊事業者の皆さまへ】新型コロナウイルスに関するお知らせ

除菌スプレーがない場合、「漂白剤として市販されているハイター・ブリーチ等(塩素濃度約5%)を以下のように希釈して使います」(北海道森町|新型コロナウィルス感染症に関する清掃・消毒について)。 

6月27日追記 次亜塩素酸の利用法が、「油など目に見える汚れを事前に落とした上で、消毒したい物品を次亜塩素酸水で十分にぬらして20秒以上放置してから拭き取る」等に変更になりました。

物品のコロナ消毒に次亜塩素酸水有効 空間噴霧は非推奨


加湿のし過ぎに注意!

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加湿は免疫上のメリットがありますが、エアロゾル中のウイルスの延命にもつながります。同行者がいる場合、適度に行うことが重要です。

(中略)……マスクの使用は吸気の湿度を保ち,気道粘膜の乾燥を防ぎ,繊毛運動の保持には有用であると思われる。このように,部屋の加湿は気道には優しいが,呼気や咳・くしゃみにより生じたエアロゾル中のウイルスの乾燥を妨げ,感染性を保持しやすいことになるため,湿度を上げすぎないことに留意するべきであると思う。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のウイルス学的特徴と感染様式の考察(白木公康)

(まとめ)自分用の宿泊前チェックリスト

自分用の宿泊前チェックリストを作成しました。アフターコロナの宿泊のさいに、ご活用ください(8月に改訂)。

チェック内容
【予約】カプセルホテル、ゲストハウスは極力避ける。
【移動】クルマの方が安全だが、SA・PAに注意する。電車の場合、平日の昼間など、すいている時間に移動する。
部屋では、スリッパを使用する(履きやすい使い捨てスリッパを、持参できるとよい)。はだしや靴下で歩いた場合は、そのままベッドや布団に乗らないように注意する。
部屋のエアコンは、換気機能はなく、汚染された空気を遠くに運んでしまう。すぐに窓開け。以降、定期的に。
大浴場、サウナは15時のチェックイン直後に。以降は、できれば部屋のバスを使用。サウナは3密になりやすく、注意事項(ソーシャルディスタンス、会話厳禁、利用前後で手指の洗浄)を守る。
自分で部屋を消毒する場合は、「手指が頻回に接触する箇所(ドアノブ、スイッチ類、手すり、洗面、便座、流水レバー等)を中心に実施」(大分県)
エアコンのエアハンドドリングユニットは、周辺と空気が循環する可能性(客室での利用は少ないと思われるが、レストランやロビー等では注意)。
バイキングはできれば利用しない。使用する場合は、開始直後に。
食事は、同行者でも横並びに。
食事中は会話をしない。会話は、食事の前後でマスクをつけて行う。
加湿は適度に (加湿のし過ぎは、エアロゾル内のウイルスの延命に)。

医者や病院による、専門的な医療記事ではないことをご理解の上、ご覧ください。

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