知名度は低いものの、知っている人は何度も訪ねる、新潟の里山観光地の王者「まつだい」。この記事では、再三の現地取材に基づき、ランチ・観光・アート・温泉・棚田を、わかりやすくガイドします。
□□内容を先にお伝えします!□□
里山観光の王者「まつだい駅」へのアクセス
高速運転の「ほくほく線」でアクセス
まつだい駅のある「ほくほく線」は、越後湯沢駅または直江津駅からアクセスします。
東京からは、上越新幹線・越後湯沢駅経由が便利です。MAXたにがわ号、たにがわ号は、比較的すいていておすすめです。北陸新幹線利用の場合は、上越妙高駅で降り直江津駅経由でアクセスします。北陸新幹線の開通で、ほくほく線内は特急の運転がなくなりましたが、「超快速」や、曜日限定の「ゆめぞら号」が運転されています。
- ゆめぞら号は、天井に映像を投影する子どもに人気の列車。ゆめぞらⅡでなく、ゆめぞらの場合、1両は天井への投影がないので、予約の際に確認を。
- ほくほく線は、普通列車も高速運転で有名。加速力の高い車両を投入し、標準速度は高速運転の代名詞、関西の「新快速」をしのぎます(かつての特急運転時代に、特急の邪魔にならないよう、各駅停車車両も高性能になりました)。
川沿いのローカル線「飯山線」でアクセス
長野駅・飯山駅からJR飯山線経由でアクセスします。
飯山線は、ほくほく線に比べ速度が遅く、飯山駅(長野駅でも可)からのアクセスには、相当時間がかかります。その反面、全線に渡り千曲川(信濃川)を車窓右手に見られ、時間がある方におすすめです。
クルマやレンタカーでアクセス
まつだい周辺の温泉や棚田は、バスの便が悪いため、クルマでの訪問や、現地でレンタカーを借りるのもおすすめです。
まつだい駅周辺にはレンタカーはありません。隣駅の十日町駅周辺には、駅レンタカーを兼ねる、トヨタレンタリース(軽6時間5400円)、美雪レンタカー(軽1日5000円)があります。美雪レンタカーは、早朝営業もあり割安。また駅レンタカーは、JRとセットで購入すると切符が1〜2割引きになりレンタカーも安くなります。
まつだい駅のランチ 農舞台・里山食堂
まつだい駅のランチは、駅直結の農舞台・里山食堂が、圧倒的な人気を誇ります。目の前に棚田が広がります。
里山食堂では、里山ごはん(1000円)に最も人気があります。地元産の野菜を中心とした、非常に丁寧な料理で、やさしい味が特徴です。
詳細は以下の記事で紹介しています(タイトルをクリック)。
まつだい駅の観光 大地の芸術祭の作品が永年展示中
まつだい駅周辺は、駅周辺に作品(アート)が「大地の芸術祭」終了後も保存されており、徒歩でも回ることができます。駅前の棚田を中心に設計されており、徒歩圏に見所が凝縮しています。
まつだい駅周辺の芸術作品(アート)は、山側に8の字型に展開しています。徒歩の場合8の字をすべて回り松代城跡まで登るのはきついですので、上の写真で示した8の字の下半分を1周するコースがお勧めです(アート番号1〜20)。
まつだい駅 → 3番(草間作品)→ 農舞台(棚田を見渡す施設)→ 城取橋 → 11番(人気の高い色えんぴつの「リバースシティ」)→17番(赤い屋根の作品)→ 里の棚田 → 22番(注文の多い料理店) → まつだい駅のコースは、徒歩でも1時間弱程度です。
城取橋(城盗橋)が芸術作品軍への入り口です。橋の名前は、この一帯が松代城の陣地だったことによります。
※積雪期は、城取橋より先の除雪は行われません。長靴があれば、11番「リバースシティ」程度は訪問可能かも。
11番「リバースシティ」は、色えんぴつの作品で人気があります。2019年9月末まで、修理のため色えんぴつは取り外し中です。
17番の「今を楽しめ」は、赤い屋根の作品。小屋のなかには冷蔵庫があり、意外なものがあります。この赤い屋根の作品を折り返し地点として、歩行者専用の道を棚田に下るのが8の字型の下半分の○を1周するルートです。
※まつだい駅~(見学や休憩しながら30分程度)~17番「今を楽しめ」~(下りのため15分程度)~まつだい駅。若い人なら1時間弱、ゆっくり回って1時間程度。かなり丁寧に見て回ると1時間半程度です。季節によっては炎天下もあるため日傘等が必要です。
里の棚田付近です。大地の芸術祭の大きな特徴は、農家の仕事を間近に見学しながら芸術作品を見ることができる点です。棚田をうまく活用しており、芸術に興味がなくても飽きることがありません。
子どもや女性を意識した芸術作品作品(アート)も多くあります。棚田に関心があるお年寄りから、カラフルな作品に目を引かれる子どもまで、多くの層が楽しむことができます。
22番のドアの作品(駅を背に右斜め方向)、「西洋料理店 山猫軒」は、見落としがちなため注意が必要です。「注文の多い料理店」がモチーフ。
まつだい駅周辺では棚田のほか、野外芸術作品もぜひ鑑賞しましょう。
- 時間がない場合 … 3番草間作品、11番「リバースシティ」の2カ所がおすすめ。徒歩で20分程度。
- 徒歩の場合 … まつだい駅 → 3番(草間作品)→ 農舞台(棚田を見渡す施設)→ 城取橋 → 11番(人気の高い色えんぴつの「リバースシティ」)→17番(赤い屋根の作品)→ 里の棚田 → 22番(注文の多い料理店) → まつだい駅のコースは、徒歩でも1時間弱程度です。
- クルマの場合 … 松代城に近い、8の字型の上の部分も見学できます。27番の「まつだい スモールタワー」や30番の「マジックシアター」がおすすめ。この付近は、行き違いが困難な細い登り坂がありますので、運転初心者向けではありません。
まつだい駅の温泉 芝峠温泉「雲海」がおすすめ
編集中です。
星峠温泉で製造販売している「あんぼ」はかなりのおすすめ。おやきに近いですがおやきとは比較にならない味です(ただし持ち帰ると乾いておやきを大きく下回ってしまいます)。まつだい駅のスーパーでも販売。
まつだいのお土産のおすすめ
まつだい駅構内のスーパーで販売されている「コシヒカリあんぼ」。中身は山菜、味噌、あんなどで小型のおやきのイメージです。しかしその食感と味はおやきとは勝負になりません。冷めてはおいしくないおやきに対し、「あんぼ」は冷めてもまったく問題ではなく、レベルが一段上と言うほかないでしょう。芝峠特産加工組合が手作りしており、週4日しか店頭には並ばないとのこと。
※ただし持ち帰ると驚くほど劣化してしまうのでその場で食べてください。
まつだい芝峠温泉「雲海」でも販売されています。まつだい駅から4キロの場所にあり、まつだい駅からの送迎も可能とのことです。露天風呂がすばらしくもはや人に教えたくないレベルになります
まつだいエリア、松之山エリアの棚田
まつだい、松之山エリアは棚田の宝庫。地元の方に聞いたおすすめの棚田を紹介します。バスがほとんど使い物にならないためクルマで行くことになります。
まつだいエリアの棚田
・星峠の棚田 … 住所は「十日町市星峠」。上の写真のように、ポスターでも紹介される最も人気がある棚田です。市営バスがありますが住民専用。
・儀明の棚田 … 住所は「十日町市儀明」。樹木に囲まれた美しい棚田。本数は少ないですがバスがあります。時刻表。
※蒲生の棚田は工事中です(2015年7月下旬の情報、10月に再確認済み)。
松之山エリアの棚田
・留守原の棚田 … 住所は「十日町市松之山天水島」。伺った地元の方は棚田なら松代エリアを勧めるニュアンスでしたが、松之山で挙げるなら一応棚田百選に入った留守原ではないかということでした。
※「狐塚の棚田」は区画整理され長方形の棚田になっています。また理由を忘れたのですが「新田の棚田」は現在見学に不向き。
ランチは「まつだい農舞台」で棚田を見ながらのランチ(1000円〜)などがおすすめ。
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