NHK番組のブラタモリ新年特番で信州・上田の「上田城」が紹介されました。
上田城跡に真田の痕跡を探る

上田城は、真田昌幸(まさゆき)が築いた難攻不落の城として知られ、徳川軍を2度にわたって退けた歴史があります。
・第1次上田合戦(1585年)徳川家康の命を受けた鳥居元忠ら約7000の軍勢が攻め寄せましたが、真田昌幸はこれを撃退。
・第2次上田合戦(1600年)関ヶ原の戦い直前、徳川秀忠が率いる約38000の大軍が攻めましたが、昌幸は籠城と出撃を繰り返す戦術で秀忠を翻弄し。秀忠軍は関ヶ原に遅参。
大坂夏の陣で豊臣側につき大善戦をしたのは、真田幸村(真田信繁)。その父昌幸が築城したのが上田城です。関ヶ原の戦いの後に制圧・破壊され、現在の上田城跡は1626年ごろから仙石氏が再建した2代目の上田城の跡となります
なぜ山間部のひとつの城が、鉄壁の守りを誇ることができたのでしょうか?
●外堀(現在は散歩道)
●空堀(東虎門櫓口を背にして右手)
●南側芝生広場(西櫓脇階段下る)
●野球場
●上田城の北側や東側を流れる川
鉄道が走っていた外堀から東虎門櫓口(ひがしとらもんやぐらぐち)へ

上田城に東側(二の丸橋)から入る時にまたぐのがこの緑道。外堀の跡です。

関ヶ原の戦いの後に徳川が埋めてしまいましたが、その後復元。昭和3~47年のあいだは鉄道(上田温泉電軌北東線)が走っていました。

AIによる再現イメージ

上田城は天守があったかは分かっておらず、7つの櫓と2つの櫓門が防衛の中心だった可能性があります。写真の東虎門櫓口(ひがしとらもんやぐらぐち)は、南櫓と櫓門が一体化されており、上田城の象徴とも言えます。いずれも内部を見学できます(有料)。

南櫓の直下には、見逃してしまいがちな空堀が!
タモリさんは注意深く観察。すると石垣に水抜きの穴を発見します。真田の時代には水が張られていたのかもしれない?という推理となりました。

江戸時代の絵図では「から掘」となっていました。
この周辺では、鏡石(東虎門櫓口)、眞田神社(比較的新しい神社)も人気が高いです。眞田神社は
南側芝生広場から見上げる河岸段丘

上田城は駅から徒歩で向かう時にも河岸段丘の存在を感じられます。北陸新幹線の車窓からもわかります。ブラタモリでは城南側の芝生広場から、地形を観察しました。

芝生広場へは、写真の西櫓脇の急な階段を下って訪ねることができます。手前側が東虎門櫓口や南櫓。
タモリさんはこの地形を河岸段丘と指摘。かつては千曲川の支流が流れていたのです。

南櫓の足元には複数の石垣が混在している箇所があります。
写真右隅にタモリさんが空堀で見つけた水抜きの穴(排水出口側)。右側は安山岩、左側は凝灰岩となっています。
右側は真田時代のものだったかも知れず、左側は積み足した可能性もあります。
西櫓付近には、算木積みで囲まれた台形の古い石垣があります。真田時代の船着場だった可能性があります。
上田城 西側の野球場は何の跡?

上田城の西側には野球場があります。これは西側の守りとどう関わるのでしょうか?
よく観察すると、グラウンドと観客席は堀をそのまま活用したことが分かります。野球場が収まるほど巨大な堀があったということです。野球場から陸上競技場にかけて巨大な堀が存在していたのです。
もともと長野県は山城の宝庫で、上田城も上杉氏の虚空蔵山(こくぞうさん)など多くの山城に囲まれていました。その厳しい環境が堀を巨大化させた原動力だったのです。なぜ当時の技術で巨大な堀の造成が可能だったのでしょうか?

上田の地質は、ベースになる河原の石からなる地層に上田泥流層が重なったものです。上田泥流層は浅間山付近の崩壊による土砂の流入によるものです。
上田泥流層は、柔らかく掘りやすい、崩れにくい、水を通さないという堀に合った特質があります。
上田城 北側・東側の守り

ブラタモリは、上田城の北側や南側の守りを探ります。矢出沢川(やでさわがわ)が流れていますが、これは人工の川です。
上田城の北側や東側を流れる●川は人工の川です。古地図によると江戸時代から存在していたと推定されます。地図によると、ところどころがまるで隠し立てをするように暗渠になっています。なぜでしょうか?
これは暗渠の上にあえて家を建て街道を通し、戦時にそれらを取り壊し敵をかく乱する狙いがあったと考えられます。
鶴瓶師匠が訪ねた上田
ブラタモリでは、年始スペシャルのみ鶴瓶さんの番組とコラボレーション。鶴瓶さんは、上田の「人」にスポットライトを当てます。訪ねた「真田の郷」一帯は大河ドラマ「真田丸」のロケが多数行われた場所になります。
鶴瓶さんは子孫の可能性がある真田姓を探します。「松原美容院」で尋ねますが周辺に真田姓はいないとのこと。電話帳を頼りに「真田塗装」を訪れますが武石村出身で地名から真田とつけたとのことでした。
真田塗装の紹介で近くの「真田氏歴史館」を訪ねます。近くのりんご園の「大松農園」を訪ね、りんごと漬物を食べて1日が終わりました。


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