NHK番組の「ブラタモリ」で大河ドラマ「真田丸」ゆかりの信州上田の歴史や地形を踏まえた穴場的観光スポットが紹介されました。旅行の備忘録としてもご利用ください。
今が旬 真田の郷・信州上田を1日で観光するおすすめ12ポイント
姉妹サイトに分かりやすい関連記事があります。
上田城址に真田の痕跡を探る 観光おすすめ度★★★
✔ 戦乱の世に生まれ、大坂夏の陣で豊臣秀吉側につき大善戦をした真田幸村(=真田信繁)の父が築城したのが上田城です。関ヶ原の戦いの後に制圧・破壊され、現在の上田城址は1626年ごろから仙石氏が再建した2代目の上田城の跡となります
✔ もとの上田城は1581年の築城から約40年の間に少数の兵で徳川勢を2度撃退しました。なぜ山間部のひとつの城が鉄壁の守りを誇ることができたのでしょうか?
●外堀(現在は散歩道)
●空堀(東虎門櫓口を背にして右手)
●南側芝生広場(西櫓脇階段下る)
●野球場
●上田城の北側や東側を流れる川
外堀と東虎門櫓口前の空堀
✔ 上田城址に真田の痕跡を探求します。上田城の「外堀」は現在散歩道になっています。この外堀は、関が原の戦いの後に徳川により埋め立てられた記録があります。その後掘り返され、現在の姿になっています。
✔ 上田城址にアプローチする場合、一般にはまず東虎門櫓口(写真)を見学します。しかし、ブラタモリでは東虎門櫓口を背にして右手の空堀を注意深く見学します。すると石垣に水抜きの穴を発見します。真田の時代には水が張られていた可能性を示唆します。
南側芝生広場から見る河岸段丘 観光おすすめ度★★★
✔ 一般的な観光スポットである「真田丸ドラマ館」「真田神社」「天守閣跡」をパスし、西櫓脇の階段を下り南側の芝生広場に出ます。高台に南櫓と西櫓が並ぶ風景が見られます。
✔ タモリさんは、この地形を河岸段丘と指摘します。かつては千曲川の支流が流れていたのです。
✔ 「南櫓」の右手に複数の石垣が混在している箇所があります。左側は凝灰岩の石垣で後から積み足した可能性があります。右側は隅の補強に使われる整然とした算木積みを境に安山岩となっています。この部分は真田の時代のものだった可能性もあります。
✔ 「西櫓」付近には、算木積みで囲まれた台形の古い石垣があります。真田時代の船着場だった可能性があります。
上田城 西側の守り 観光おすすめ度★★
✔ 上田城の西側には野球場があります。これは西側の守りとどう関わるのでしょうか?
✔ 野球場をよく観察すると、グラウンドと観客席は堀をそのまま活用したことが分かります。野球場が収まるほど巨大な堀があったということです。野球場から陸上競技場にかけて巨大な堀が存在していたのです。
✔ 長野県は山城の宝庫で、上田城も虚空蔵山の山城(上杉氏)など多くの山城に囲まれていました。その厳しい環境が堀を巨大化させた原動力だったのです。しかし当時の技術でなぜ巨大な堀の造成が可能だったのでしょうか?
✔ 上田の地質は、ベースになる河原の石からなる地層に「上田泥流層」が重なったものです。上田泥流層は浅間山付近の崩壊による土砂の流入によるものです。
✔ 上田泥流層は、柔らかく掘りやすい、崩れにくい、水を通さないという、堀の造設に合った特質があります。上田泥流層は尼ヶ淵付近で観察することができます。
上田城 北側・東側の守り 観光おすすめ度★
✔ 上田城の北側や東側を流れる●川は人工の川です。古地図によると江戸時代から存在していたと推定されます。地図によると、ところどころがまるで隠し立てをするように暗渠になっています。なぜでしょうか?
✔ これは暗渠の上にあえて家を建て街道を通し、戦時にそれらを取り壊し敵をかく乱する狙いがあったと考えられます。
ブラタモリfeaturing鶴瓶 真田の郷
真田氏歴史館。もうツツジが咲き始めていた。真田氏の歴史を幸隆公以前から展示。隣には上田城築城前の真田氏の館跡がある。 pic.twitter.com/Ds1UCGUQft
— 住吉 (@smiysiy) 2016年4月30日
ブラタモリでは、この回のみ鶴瓶さんの番組とコラボレーション。鶴瓶さんは、上田の「人」にスポットライトを当てます。訪ねた真田の郷一帯は大河ドラマ「真田丸」のロケが多数行われた場所になります。
✔ 鶴瓶さんは子孫の可能性がある真田姓を探します。松原美容院で尋ねますが、周辺に真田姓はいないとのこと。電話帳を頼りに真田塗装を訪れますが、武石村出身。地名から真田とつけたとのことでした。
✔ 真田塗装の紹介で、近くの真田氏歴史館を訪ねます。最後に近くのりんご園の大松農園を訪ね、りんごと漬物を食べて1日が終わりました。
※フェイスブックで更新告知を行っています。ブラタモリとヨルタモリ
「ブラタモリ上田」と観光、食の名所を半日で回るプラン 観光おすすめ度★★★
ブラタモリ上田がおすすめした場所とその他の観光、食の名所を半日で回るプランを作成し現地取材しました(姉妹サイト)。参考としてください。
コメントをどうぞ(情報ご提供、旅行相談など)