関東棚田の穴場　秩父・横瀬駅「寺坂棚田」の絶景は温泉つき

関東の棚田は、百選に選ばれた石畑・国見・大山が有名ですがいずれもバスや車でのアクセス。池袋駅から特急で１時間２０分。秩父の横瀬駅から徒歩で行ける、寺坂棚田が最大の穴場です。

関東の「日本の棚田百選」一覧

関東（茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川県）で、棚田百選に選ばれたのは３つです。

• 石畑の棚田（栃木県茂木町） …　真岡鐵道茂木駅から車で約２０分。
• 国見の棚田（栃木県那須烏山市）…　ＪＲ烏山駅から市営バスで約３０分。国見みかん園停下車。
• 大山の棚田（千葉県鴨川市）…　安房鴨川駅からバス。釜沼停下車。徒歩約２０分。

棚田である以上当然ですが、いずれも交通の便は悪く、東京付近から現地まで、２時間半〜３時間半を要します。一方秩父・横瀬（よこぜ）駅の寺坂棚田は、池袋から直通特急で１時間２０分。横瀬駅から徒歩２０分と絶好の立地にあります。

寺坂棚田は、比較的新しい棚田のため、１９９９年に選定された「日本の棚田百選」には入っていませんが、第６回石井進記念棚田学会賞を受賞しています。

秩父・横瀬駅の寺坂棚田　百選の棚田に遜色ない絶景

西武秩父線の横瀬駅には、特急が停車します。池袋駅から１時間２０分（７４０円）。指定席特急料金は６４０円です。横瀬駅からは、秩父の名物的な存在である武甲山を見ることができます。

「寺坂棚田」への徒歩限定のおすすめ裏道

横瀬駅から寺坂棚田への徒歩およびクルマのルートは、赤い線で示した町民会館経由が一般的です。

しかし、徒歩なら、青色で示すルートがおすすめです。武甲温泉を眺める橋や、歩行者専用の森のなかの道を通る快適なハイキングルートです。棚田へのアプローチは、青い線で示したように南側から入ると、より感動的です（多くの人は北側から入ります）。

【青い線で示した徒歩ルート】川を渡るときに、左手に武甲温泉が見えます。橋を渡った直後に、秩父テックの建物に沿って右に鋭角に曲がります。

※武甲温泉は人気の温泉施設ですが、この記事では穴場の丸山鉱泉旅館も紹介したします。

【青い線で示した徒歩ルート】徒歩の場合は、川沿いの歩行者専用の遊歩道がおすすめです。

【青い線で示した徒歩ルート】徒歩の場合はアパート（パールテメゾン白山）東側にある、小さな寺坂棚田看板から入るのがおすすめです。寺坂棚田を登る形になり、一歩一歩眺望が開けるおすすめのルートです。

横瀬駅から徒歩２５分程度です。

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寺坂棚田の撮影ポイント

寺坂棚田は、中腹にある小さな休憩場が撮影ポイント。背景に、武甲山が入ります。武甲山は、石灰石がとれる山で、秩父の象徴的存在です。

寺坂棚田の上には道路があります。その道路を少し登った地点には、見落としやすいですが、季節によっては花が咲きます。撮影には、おすすめです（写真は６月下旬）。

立ち寄り湯は、武甲の湯または丸山鉱泉旅館

寺坂の棚田付近には、立ち寄り湯が２軒あります。

上に写真を掲載した武甲の湯は横瀬駅に近く（徒歩10分弱）、開放的な露天風呂、サウナ、売店、喫茶、マッサージなど、施設が整っています。休日や長期休暇は、やや混雑。

一方、丸山鉱泉は、寺坂棚田の上の道（細い車道）を、徒歩８分程度。

• 所要時間：横瀬駅…徒歩１２分…武甲温泉…徒歩１３分…寺坂棚田…徒歩８分…丸山鉱泉旅館

丸山鉱泉は、宿泊も可能。宿泊料金は案外高く、楽天の口コミ欄はやや荒れています。

丸山鉱泉の立ち寄り湯入口は、旅館の玄関を通り過ぎた奥です。横瀬駅から、徒歩３０分程度かかりますが、帰りは１５：００、１７：００に、横瀬駅までワゴンによる見送りが可能です（予約制。定員は８名程度）。

丸山鉱泉の立ち寄り湯は、８名程度の洗い場がある、ほどよい広さの温泉（鉱泉）です。薬湯のため茶色。お客がほかに誰もいなかったため撮影させていただきましたが、カメラの持ち込みによるトラブルがあるようですのでご配慮ください。

斜面に風呂があるため、木立を見下ろす露天風呂は、非常に快適です。

畳敷きの休憩場は、２０畳ほど。お茶は無料で、ジュース類も販売されています。なお、飲食物の持ち込みは禁止されています。焼きおにぎりがおすすめ。

（参考）丸山鉱泉旅館近くの「cafe Rindou」は完全予約制で食べログにも掲載されていない穴場です。林を抜けた小高い丘にある民家併設の自然派カフェです。ランチは１２００円（デザート、ドリンク付）。

• 0494-25-3390（完全予約制）
• 定休日：木曜日、日曜日

以上、関東棚田の穴場　秩父・横瀬駅「寺坂棚田」の絶景は温泉つきでした。