紅葉の隠れ名所が、千葉県の秘境・濃溝の滝(亀岩の洞窟)! クルマ必須と言われますが、電車(クルマなし)で訪ねましたので、今年行かれる方のために、アクセスを含めてのご紹介です!
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- 紅葉の時期は、例年11月下旬~12月上旬です。
- SNSで話題となった、陽の光が差し込む幻想的な光景は、3月下旬と9月下旬の朝(6:30~7:30)にだけ見られます。狭い岩場にカメラマンが殺到しますので、深夜からの場所取りが必要です。
- 東京駅(千葉駅)から高速バスに乗り、君津ふるさと物産館で降ります。あとはバスの進行方向へ、20分ほど歩くだけ。
- JRの久留里線の上総亀山駅が最寄り。同線の駅は、タクシーがほとんど配置されておらず、予約制の君津市デマンドタクシー(1乗車500円)を利用します。
濃溝の滝とは?|紅葉時期
濃溝の滝は、のうみぞのたきと読み、SNSで火がついた千葉県の秘境。本来は、亀岩の洞窟ですが、すぐそばの滝の名前が、誤って有名になったいきさつがあります。
場所は千葉県・房総半島のど真ん中。クルマなら、アプローチできる場所ですが、近くの上総亀山駅から8キロもあり、バス便やタクシーがないことが、ネックになります。
紅葉の時期は、例年11月下旬~12月上旬です。
また、SNSで話題となった、陽の光が差し込む幻想的な光景は、3月下旬と9月下旬の朝(6:30~7:30)に見られます。この時期は、狭い岩場にカメラマンが殺到しますので、深夜からの場所取りが必要です。
昨日、最初の目的地
— ほっしー (@V6AERAS) September 22, 2017
『濃溝の滝』
何か調べたら9/22が条件が揃っててハート型がよく見える、となってたのと天気が良さそうなので前日だけど行ってきました!
夜中の3時半の時点で三脚での場所取り20人分ぐらい・・・
最終的に100人ちょい居た(^^;)
夜中に行ってよかった!! pic.twitter.com/Lq1LinxmoR
その他の季節の見どころ
- ゲンジボタル5月下旬~6月下旬 ヘイケボタル 6月中旬~8月下旬
- アジサイ 6月中旬~7月上旬
濃溝の滝(亀岩の洞窟)へ公共交通機関でアクセスする方法!
濃溝の滝は、5時間電車がない時間帯もある、JRの久留里線の上総亀山駅が最寄り。同線の駅は、タクシーがほとんど配置されておらず、上総亀山駅からは、予約制の君津市デマンドタクシー(1乗車500円)を利用します。
なお、上総亀山駅は、紅葉の穴場となる亀山湖へは徒歩圏です。もし、上総亀山駅からから濃溝の滝まで歩くと、1時間42分もかかります。
しかし、濃溝の滝(亀岩の洞窟)は、上総亀山駅から徒歩1時間42分!! 基本的にクルマでしか行けない場所ですが、高速バスなら簡単にアクセス可能です。
東京駅から高速バス・鴨川行き(亀田病院行)でもアセクスできます!
高速バスで濃溝の滝(亀岩の洞窟)に行くには、東京駅から高速バス「アクシー号」鴨川・亀田病院行に乗車します(時刻表、「こちら」の文字を探してクリック)。
- 東京駅八重洲口を出て右。JRハイウェイバス乗り場の道を挟んだ向かい側発。
- 予約制ではなく、スイカ(または現金)で乗車。
- 土日祝日を含め、積み残しはめったに発生しないが、心配なら、早めに並ぶか、始発駅(浜松町など)から乗るとより安心。
※千葉駅発もあります(時刻表)。こちらも土日祝日を含め、積み残しはめったに発生しません。
君津ふるさと物産館で降りたら、バスの進行方向へ、20分ほど歩くだけです。
君津ふるさと物産館(道の駅「ふれあいパーク・きみつ」)には、飲食店があります。
- 君津ふるさと物産館 … カレーうどん、カレーそば、卵かけごはん。
- 斜め向かいのラーメン店 … 竹岡式ラーメン、君そば(まぜそば)。
- ミニストップ
あとは、バスの進行方向へ、20分ほど歩くだけ。この歩くルートにも絶景があります! クルマの人は気づかないので、歩く価値あり。
濃溝の滝へ歩く途中の絶景①
濃溝の滝へ歩く途中の絶景②
濃溝の滝へクルマで行くなら?
東京方面からクルマで行く場合、アクアライン経由で、君津ICを降り36分程度です(地図)。
駐車場は130台ありますが、お昼前後から満車になる可能性が高く、午前か夕方がおすすめです。なお、ツアーバスは、たいてい東京ドイツ村のライトアップに寄ります。
ドライブコース例
東京駅周辺🚙(首都高・アクアライン30分)海ほたる(見学30分)🚙(君津IC経由45分)濃溝の滝(見学60分)🚙(10分)亀山湖[紅葉](見学60分)🚙(20分)大山千枚田(見学30分)🚙(45分)野島崎灯台(見学60分)🚙(1時間45分)東京駅周辺
(例)東京駅周辺🚙8:00→8:30海ほたる🚙9:00→9:45濃溝の滝10:45→10:55亀山湖[紅葉]🚙12:00→12:20大山千枚田12:50🚙(食事45分含む)14:20野島崎灯台15:20🚙17:05東京駅周辺
濃溝の滝(亀岩の洞窟)の様子
濃溝の滝に到着! レストラン、土産物店、日帰り温泉があります。写真とは別に大駐車場があり、そこに滝の入口があります。
- レストラン(風鈴堂) … ハヤシライス(880円)、オムハヤシ(1080円)。それなりに凝っていますが、ソフトクリームを買った人が着席しており、騒然としていました。
- 土産物店
- 日帰り温泉
濃溝の滝は、入口から、一方通行でぐるっと回るルートです。
こちらが本来の濃溝の滝(農溝の滝)。人気を集めている絶景は、亀岩の洞窟と言いますが、SNSで誤って「濃溝の滝」の名前で拡散してしまい、もはや修正不能な状況とのことです。
通称・亀岩の洞窟(濃溝の滝)付近を上から見ます! このあと階段を降ります。
ついにたどり着いた、正面から見た濃溝の滝です! トンネルの向こうにも、滝を経て手前にも紅葉。水が美しく、光が差し込んでいます。
景色は普通、手前から奥へ見てゆくものですが、逆の順番で見る人も多いのではないでしょうか? 構図に新鮮さを感じることが、人気の秘密なのかも知れません。
濃溝の滝、正しくは亀岩の洞窟の向こう側から差し込み、水面に映る光は、朝がベストショットになりますが、その他の時間も見ることができます。
ハート形の撮影をするには?
SNSで話題となった、陽の光が差し込んでハート形となる光景は、3月下旬と9月下旬の朝にだけ見られます。狭い岩場にカメラマンが殺到しますので、深夜からの場所取りが必要です。午前4時ごろには三脚が立てられてしまうとのことで、スマホ派には、ハードルが高そうです。
陽の光が差し込んむ幻想的な光景だけなら、別の時期にも見られます(きれいなハート形にはならない)。
高速バスやデマンドタクシーは運転していない時間帯のため、クルマでの訪問が必要です。なお、亀山温泉ホテルが、送迎付きのツアーを組んでいますが、シーズン(3月下旬と9月下旬)は、場所取りが難しいでしょう。
※以前は立ち寄り湯に宿泊できましたが、現在は扱っていません。
濃溝の滝周辺の紅葉も絶景!(11月下旬~12月上旬 )
濃溝の滝は、混雑を考慮し1周コースになっています。撮影時間を除けば、歩いて10分弱くらいです(階段あり)。帰り道の紅葉も絶景です。
本州一遅い紅葉がキャッチフレーズですので、11月末でもまだまだピーク(2017年11月29日撮影)。紅葉の湿地帯を歩きます。
濃溝の滝の立ち寄り湯(天然温泉)は、なぜか穴場
濃溝の滝のそばにある立ち寄り湯・千寿の湯は、なぜか平日は穴場スポットになっています。平日は、バスツアーのお客が多く、湯船が小さいためツアーに組み込めないからかも知れません。
ヒント 宿泊の場合は、ページの最後で紹介する亀山温泉(ナトリウム-塩化物・
炭酸水素塩泉)がおすすめです。
千寿の湯の温泉です。景色が素晴らしく、珍しい炭酸性のラムネの湯。褐色で少しぬめりもあり、温度もちょうどよく、良い温泉です。
※亀山湖に注ぐ笹川の河川敷から自噴する天然温泉(重炭酸ソーダ泉)。加水・循環濾過・消毒なし。加温あり。
入館料はタオルなしで1000円と高いですが、浴槽が小さいため、来客数を絞る設定なのかも知れません。(10:30〜21:00、火曜日定休、公式サイト)
有難いのが平日なら混雑しない休憩室。飲食持ち込みはできませんが、お茶セルフサービスでくつろげます。外やレストランは、大量の人ですれ違うのも困難なほどですので、1000円払う価値はあります。
※土日祝日も休憩室が満室になるほどではないとのこと。
※右奥に布団が積んであり、以前はここをパーテーションで仕切って、宿泊を受け付けていました。
食事も可能です。
濃溝の滝(亀岩の洞窟)の混雑について
濃溝の滝は、平日でも、13時過ぎから急に混み始めます。観光ツアーの大型観光バスが、ランチ後13時以降に到着することが多いからです。
撮影できる場所は岩の上の3畳くらい、ベストポジションは1畳くらいですので、午前中か夕方がおすすめです。
13時半過ぎには、駐車場待ちの大型バスがあふれます。クルマの方も、午前中か夕方がおすすめです。
君津市デマンドタクシーの利用方法
濃溝の滝からの帰路は、ふたたび高速バスで東京駅や千葉駅に向かうこともできますが、今回は、亀山湖(上総亀山駅)まで戻る必要がありました。(行きは高速バスを利用)
最初は1時間42分歩くしかないと考えていましたが、検索したらデマンドタクシーというものがありました。
- 運行区域:小櫃・上総(久留里・松丘・亀山)地区
- 運行時間:午前8時(出発地発)~ 午後6時(目的地着)
- 運行台数:平日3台、土・日・祝日及び年末年始(12/29 ~ 1/3)2台
- 予約受付:午前8時 ~ 午後6時 ※ご利用の1週間前から 30 分前までの予約ができます。※午前9時までの予約は前日までにお願いします。
- 利用できる方:ひとりで乗降できる方(介助者が同乗される場合は可)
観光客でも利用は可能
前日に、15時に濃溝の滝を出て、亀山湖に向かうルートで予約しました。距離に関わらず500円ですので助かります。
月・水・木(2017年11月現在)は、濃溝の滝(清水渓流広場=濃溝の滝の駐車場手前のポストと公衆電話が目印)から、上総亀山駅方面に定期便があります。時刻表は2017年11月のものです。
定期便は10人乗り。手配便は、5人乗りか10人乗りが来ます。この後、亀山湖の紅葉を見に行き宿泊しました。
不便でも乗りたい久留里線
行きか帰りに、ぜひ久留里線も使ってみてください。上総亀山駅は、5時間電車が来ない時間帯もある、秘境駅です。
宿泊なら亀山温泉へ
亀山温泉ホテルは、古い建物で少し高いですが、温泉大浴場が良いです。泉質は、ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。宿の説明にあるチョコレート色とは、一般には黒湯のイメージで、大昔の植物成分が変化した色です。最近、貸し切りの半露天風呂がオープンしました。早朝に濃溝の滝見学ツアーを実施しています。
つばきもとは、保養施設を少しおしゃれにした感じ。貸しボートやキャンプ場も併設。接客に熱は入っていませんが、安く泊まれます。小さめながら雰囲気の良いお風呂があります。
単純な前泊(前乗り)なら、木更津のファミリーロッジ旅籠屋は、面白い宿です。夕景が美しい中の島大橋が近いですが、2021年は工事中。そばの公園も景色はよいです。
「知名度より本物」をテーマに、少人数向けずらし旅を紹介しています。
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