最新情報で市内に55店ある「吉田のうどん」。もっとも利用客が多い富士急の富士山駅から歩いていけるお店を厳選しました。年間120回出張旅行をしている筆者の複数回に渡る現地取材+地元の方(しかも東京出身で判定が厳しい方)の意見を合わせた結果ですので安心してお読みください。あなたの富士吉田、河口湖方面への旅行は成功に近づきます!
筆者 | 年に50泊100日の取材旅行を続け、旅行ブログを書き続けています。 |
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知らないと損をするコト
▼テレビにも登場し大人気の「麺許皆伝」にはじめに行ってはいけない理由を明らかにします。
▼「地元の人の多くが支持する店」と旅行者が初めて訪問すべき店は大きく異なります。
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【1】富士山駅5分以内 時間がないときの「吉田のうどん」
富士山駅(旧富士吉田駅)から徒歩3分(降雪時5分)以内の「吉田のうどん」は4軒あります。これは吉田のうどん食べ歩きの定番「吉田のうどん店舗マップ」を見ると一目瞭然です。
● 麺’ズ 冨士山 富士山駅店
● えきまえ
● 研考練
● ふじや(駅歩3分)
● 富士山駅裏口
麺’ズ 冨士山 富士山駅店
✔ 「麺’ズ 冨士山」自体は富士山麓の森の中にある人気店です。食ベログ評価は3.26ですが地元評価はもう少し高いでしょう。その支店が麺’ズ 冨士山 富士山駅店です。駅ビル地下のフードコートにあります。10時~19時半ラスト。原則木曜休。
✔ かけうどん420円から。フードコート形式のためか旅行客の期待は薄いようです(口コミ件数が少ない)。しかし味は吉田のうどんとしては問題がなく、時間がなくても「吉田のうどんを食べた」と言えるだけの内容を持っています。ただしコシは弱めのため、初めての訪問店としては必ずしもおすすめしません。駅構内の分相場より50円程度は高くなっていますが雪や雨の日にそのありがたみは分かります。
えきまえ
✔ 「えきまえ」はやわらかめの麺が特徴のお店で、強力なコシが特徴の吉田のうどんの初めての訪問店としてはおすすめしません。しかしながら、驚くほど太い麺と昔ながらのシンプルな味つけは○。駅正面0分という立地も加味すれば使い勝手のよいお店です。かけうどん400円から。
研考練
✔ 駅前とはいえ場所が分かりにくい穴場店です。バス・タクシー乗り場がない富士山駅の裏口から出て駅を離れるように進むのがポイントです。11時から14時半。おばあちゃん1人の経営のため臨時休業がありますので、必ず第2候補を用意しておいてください。
出典:ひばりが丘高校フリーペーパー「うどんナビ」
✔ 研考練では非常に珍しい「揚げだしうどん」(500円)が人気メニュー。うどんを1本ずつ揚げるため混雑時は対応できないことがあります。うどんは柔らかめで初めての吉田のうどんとしてはおすすめはしませんが、何店目かではおすすめです。座敷でなく食堂風のテーブルのお店。
ふじや
✔ 駅から3分(積雪期5分)ほど歩きます。人気メニューは全部のせ系の「ふじやうどん」(580円)と「チーズ黒カレーうどん」(630円)。ふじやうどんにはえび天、ちく天、肉、わかめ、白葱、キャベツが載ります。
✔ シンプルで腰がある吉田のうどんが好みの地元の方は「うーん」という表情。狭い町ですから悪口はいえないのですがお好みではないようです。具や変化球勝負の店だからということでしょう。しかし吉田らしい硬いうどんを提供しており、初めて吉田うどんを食べる方でも問題ないかと思います。
✔ 「ふじやうどん」(580円)。具材が多いうどんは地元客のニーズに応えたものと思いますが、旅行客でも若い方などピンときたら相性がよいでしょう。シンプルな「わかめうどん」(380円)などメニューは多数。
出典:ひばりが丘高校フリーペーパー「うどんナビ」
【2】富士山駅 徒歩10分以内の「吉田のうどん」
富士山駅から徒歩10分程度見ていただくと本格的な吉田のうどんのお店がピックアップされます。【1】で挙げた4店を除くと7店前後が候補になります。このなかで口コミの動向や地元の方の意見を聞くと4店ほどが候補になります。ジャッジは、東京出身で長く富士吉田市に在住し、客観的に評価できる方に依頼しました。
東方向なら大人気の「麺許皆伝」?
✔ 「麺許皆伝」は富士山駅から西方向に10分ほど歩いた住宅地にあります。人気店でいつも盛況ですが、大量の注文をこなす店主や厨房スタッフもあいさつを欠かすことはありません。
✔ 肉うどん(440円)。吉田のうどんにはこだわらないことを標榜するため、うどんは柔らかめ。そのため初めての吉田うどんとしては、おすすめしませんが、出汁つゆ、具材などは手抜きなしでいつかは訪ねてほしい店です。
北方向なら隠れ家的本格派「ひがしうら」=当ブログおすすめ
✔ 富士山駅から10分ほど歩き、通りから外れた静かな住宅地にあります。肉うどん(450円)を注文。
✔ 麺は腰が強いく自家製。厨房の目立たない奥に麺を打つ場所があります。出汁は丁寧に頭とワタを取った煮干し。肉は牛肉に近い癖のない桜です。
✔ 麺はずっしりとした存在感があり硬く、まさに吉田のうどんです。
✔ 近所の家の様な吉田のうどんの典型スタイルです。
※「ひがしうら」からさらに北に3分程度歩くとトップクラスの有名店「桜井うどん」がありますが、口コミは拮抗しています。桜井うどんの場合、一つ大月寄りの「月江寺」の方が近くなります。
西(富士急ハイランド)方向なら穴場の海鮮店の「海の家」
富士吉田の「海の家」で肉うどんと生しらす丼を戴く。前回、酒折で食べた肉うどんの方が好みだけど、しらす丼は絶品!流石、海の家。 pic.twitter.com/9e2JuXNjhs
— 宮地スグル (@SGURUMIYAJI) 2015, 6月 23
✔ 富士駅から西方向の10分圏内のお店では地元人気は「美也川(みやがわ)」になります。ここまで記事をご覧の方はお気づきの通り、「美也川」も柔らかめ具だくさんと初めて吉田のうどんを食べる旅行者向けではありません。週に何度もうどんを食べ続けると、さっさと食べられる柔らかいうどんに、そして飽きてしまうので具のバラエティに目が移るのでしょう。
✔ 東京出身で富士吉田に20年在住する地元の方は西方向なら「海の家」をすすめます。海鮮のお店ですが、正統派の固くねじれた吉田のうどんが食べられます。お昼どきのみが基本の吉田のうどんとしては貴重な長い営業時間も特長です。
平日 11時~15時、16時半~22時ラスト。日曜、休日11時から22時。
南方向なら吉田うどんで最も硬い「手打ちうどんムサシ」
吉田うどんの店 「手打ちうどんムサシ」です。 富士山や富士五胡地方へお越しの際には 是非お立ち寄り下さい。pic.twitter.com/MBpcvsSxMt
— 手打ちうどんムサシ (@udon_musashi) 2015, 6月 27
✔ 硬さが特徴の吉田のうどんのなかでも、最も硬いとの呼び声もあるのが「手打ちうどんムサシ」です。富士駅から徒歩10分強程度です。さらに10分歩くと「北口本宮冨士浅間神社」があり全国的な富士信仰の中心となる神社です。
※ただし観光で訪ねる場合は、地域の信仰を集める静かな神社である「三国第一山新倉富士浅間神社」も眺望込みで検討するとよいと思います。外国人は、絵葉書の様な風景に惹かれ新倉富士浅間神社に流れる傾向があります。
【3】観光ついでなら下吉田駅まで移動してマップにない「しんたく」(閉店しました)
夜景100選の新倉浅間公園で、夜景倶楽部の人と遭遇! pic.twitter.com/INI2DyAaI2
— 夜景プロ 縄手真人 (@yakei) 2015, 12月 19
✔ 神社としての格式は富士山駅から徒歩20分ほどの「北口本宮冨士浅間神社」が上ですが、近年の人気は「三国第一山新倉富士浅間神社」付近から397段の階段を上る新倉山浅間公園付近です。富士山駅より2駅大月寄りの「下吉田駅」が最寄駅です。
※積雪時は近づくことが困難になります。
「しんたく」の肉金うどん。吉田うどんは歯ごたえが独特で美味しいねぇ。きんぴらも味がしみてて美味しかった。 pic.twitter.com/NgU64v39rw
— 町のくま (@kuma_in_town) 2015, 8月 1
✔ 新倉浅間公園近くの「しんたく」閉店しましたはうどんマップには掲載されていませんが、腰が強い本格的な吉田のうどんです。地元の方も強く勧めています。11時から14時、水木休み。
【4】貴重な夜営業は「べんけい」「さいぐさうどん」「海の家」など
吉田のうどんは昼のみの営業が多いことが欠点です。ビジネスマンや、昼間は富士五湖などに行かれる方にはネックとなっています。この項目では駅から歩ける夜間営業店を紹介します。
19時半ラストオーダー … 「麺’ズ 冨士山 富士山駅店」富士山駅駅ビル地下1階フードコート
21時まで … 「さいぐさ」おばあちゃんの店のためいない場合大声で呼びます。事前電話が無難かも。0555-22-0963。
22時ラストオーダー … 「海の家」(富士吉田駅徒歩10分強)駅から歩ける夜間営業店唯一の硬い本格派。
※海の家はすぐ上「西(富士急ハイランド)方向なら……」で紹介しています。
※富士山駅徒歩5分の「ふじや」も不定期、なくなりじまいで夜間営業がありますが電話確認必須です。0555-24-3271。
✔ 「べんけい」はうどん専門店でなく大衆食堂。小上がり+カウンター。
✔ 肉うどん(500円)。大衆食堂が本業のためうどんは恐らく製麺所のものでやや期待外れ。しかし鰹+日高昆布で取った出汁に「すりだね」(富士吉田特有の調味料)も付き、豚肉は良いものを使っており甘く印象に残ります。初めて吉田のうどんを食べる観光客には特におすすめしませんが、毎日食べるタイプのうどんでしょう。
✔ べんけいの隣にあるのが「さいぐさ」。夜は誰もいないことがあり、自動チャイムはないので大声で呼ぶシステムです。うどんは柔らかめなので、初めての方にはおすすめしませんが、大きなテーブル2つにまんががあるアットホームなお店です。
筆者 | 年に50泊100日の取材旅行を続け、旅行ブログを書き続けています。 |
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