鎌倉で最もにぎわう小町通りなどを対象に、食べ歩きが禁止の条例が可決されたとのニュース(4月から施行)。小町通りには、人気の食べ歩き店がめじろ押しですが、イートインスペースがあるのはごく一部。どうなってしまうのでしょうか?
鎌倉・小町通りとは?
小町通りは、鎌倉駅東口から鶴岡八幡宮へ向かう、最も人気のルートです。平日でも混雑し、食べ歩きのお店、お土産店、雑貨店がひしめき合う、ワンダーランドです。
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食べ歩き禁止条例 だんごの夢見屋は倒産してしまう?
最近人気があるのが、カラフルなだんごの夢見屋。カラフルなあんが特徴で、一見邪道ですが、だんごが本格的で驚きます。3名程度ならイートインは可能ですが、基本的には食べ歩きを前提に売られています。
もし食べ歩き禁止条例が4月から施行されれば、お土産需要が余りない夢見屋や、クレープ店のコクリコの売り上げ激減は必至。どうなってしまうのでしょうか?
鎌倉市の食べ歩き禁止条例の内容
鎌倉市の食べ歩き禁止条例は、「鎌倉市観光等マナーの向上に関する条例」の一部を指します。第9条の迷惑行為として、例えば次のような行為を挙げています。観光客に関係があるものを取り上げます。条例の対象範囲は鎌倉市内全域です。
- 車道で立ち止まって撮影を行うこと。
- 線路の側等危険な場所で撮影を行うこと。
- 舗装されていない山道等の狭あいな場所や混雑した場所へ自転車、バイク等の車両で歩行者に危害を及ぼすような乗り入れを行うこと。
- 他者の衣類を汚損するおそれのある狭あいな場所や混雑した場所で、歩行しながら飲食を行うこと。
食べ歩き禁止の規定は「他者の衣類を汚損するおそれのある狭あいな場所や混雑した場所で、歩行しながら飲食を行うこと」
①他人の衣服を汚す恐れがあるほどの狭い場所、②混雑した場所に限定
条文を読むと、①他人の衣服を汚す恐れがあるほどの狭い場所、②混雑した場所に限定された内容です。比較的広い場所や混雑していない場所での食べ歩きまでを禁止した内容ではなく、マナーをしっかり守れば、食べ歩きがなくなってしまうわけではありません。
上は、小町通りすぐわきの人気ジェラート店、ジェラテリア・イル・ブリガンテ。1つ1900円もしますが、日本のどこに行っても味わえないと思えるほどの絶品です。
お店の前の道路は、他人の衣服を汚す恐れがあるほどの狭い場所ではなく、混雑もしていません。このような場合なら、食べ歩きは可能です。ただし、ほかのお店の前や個人宅の前での食べ歩きはマナー違反です。基本的には、食べ歩くよりも、買ったお店の前で食べるのが良いでしょう。
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