東日本32店舗、西日本34店舗のうなとと(宇奈とと)は、うな丼がなんと590円! 新橋本店などを複数回訪ね、まずいと言われる理由をレポートします。産地についても、考察しました。
土用丑の日は予約販売のみの店舗がありますので、ご注意ください。
・店舗数は2023年7月現在。上記のほか、テイクアウト・デリバリー専門店、メニュー提供店が多数あります。
- 宇奈ととのうなぎが「まずい」と言われる理由は、部位による差や個体差です。
- 分厚い部位を引くと、あまり質が良くない脂身のようにも感じられる厚い皮が目立ち、ゴムのようとも言われる食感。味も薄め。「安いし普通に食べられる」と言う人はいますが、残す人もいるはずです。
- 薄い部位を引けば、焼きよし、脂加減よしで、ふくっら加減も旨味も、590円としては大当たりです。
うなぎはしっぽの方が運動量が多く、身がしまっておいしいと言われます。尾の部分を買うことがポイント。宇奈ととでは、「重」のつくメニューに、しっぽが入ります。
ハズレのうなぎをつかみたくないなら、960円以上出し、「重」がねらい目!(ときどき、うな丼やうな丼ダブルでも、薄い部位の当たりが来ますが、リスクありです)
うな重(960円)を買ってみました。薄い部位指定(一部の店ですいている時間のみ可能)しなくても、薄めの「当たり部位」が来ました。これならおすすめです。
なお産地は、中国産(アメリカ種、アンギラ・ロストラータ)の可能性が高いです。(追記「使用するウナギは、おもに“アンギラロストラータ種”で、一部に高級ウナギとされる“アンギラジャポニカ種(ニホンウナギ)”を使っている」と2021年に夕刊フジが報じました)
※このページは、取材時の情報に基づく、個人の意見となります。うなぎの品種、産地、部位は、時期やお店により変化がありますので、ご了承ください。
うなとと(宇奈とと) 590円からのうな丼は、薄い部位が来ればうまい!
競馬ファン御用達のWINS錦糸町周辺は、安くておいしいお店の激戦区です。宇奈ととは、11時きっちりに開店。しっかりした印象です。
デリバリーを検討の方も多いと思いますが、店内でも安心。
- カウンターは向かい合わせですが、互いに距離があります。(写真)
- お店の衛生観念が出やすい、調味料周りも清掃は完璧でした。(写真)
- 肝吸い用に準備されていた食器にはラップがかけられています。温度は90度でした。(写真)
こちらが、看板商品のうな丼(590円)。焼きが強く、厚みもちょうど。中はふっくらで、うま味も十分。スーパーのうなぎは、この倍以上の値段ですが、味は互角程度です。
このときは、たまたま当たりの薄い部位が来ました。
値段から期待していなかった白米も合格。炊飯器特有の臭さがありません。
うな丼ダブル1000円+ご飯大盛0円=1000円(税込)-宇奈とと 錦糸町。
— ぢん (@jinnet_jin) November 7, 2020
Googleで宇奈ととを検索すると予測に「まずい」って出てくるから見てみたらゴムのようだとか書かれていて草w。今回食べたのはそんな酷くは無いですよ、昔より良くなったのでは?この値段で文句は全く無いですわw。#うな丼 #ランチ pic.twitter.com/o7onadDSDv
ゴムのようだとか書かれていて草w。今回食べたのはそんな酷くは無いですよ、昔より良くなったのでは?この値段で文句は全く無いですわw。
厚い個体は、かなりのハズレもあるので要注意
味の確認のため、2021年10月、5カ月ぶりに同じ錦糸町店を訪問。
人気メニューのうな丼ダブル(1100円)です。サラダ、肝吸いのセット。
結論から言えば、前回より大幅に味が落ちていました。脂が乗っているのではなく、あまり質が良くない脂身のようにも感じる皮が、分厚いです。ゴムゴムした歯ごたえで、うま味に乏しいものでした。何とか完食はしましたが、人によっては残しているはず。
ただ、同行者は、安さを考えればそれなりと、気にしていませんでしたので、味うるさい人はパスすべきというレベルです。恐らく部位差(または個体差)で、値段から質をそろえるの難しいと思いますが、外れた場合のダメージは小さくありません。
宇奈とと(チェーン店)で食べたのだが
— お良(低浮上中で♂️) ヨロシクちゃん🌈🌈✌️ (@jb5NEr2YoBSztcw) September 3, 2019
鰻なのに!食感がゴムのような😅
でも1000円なら仕方ないか😊
宇奈とと(チェーン店)で食べたのだが
鰻なのに!食感がゴムのような
宇奈ととのうな丼食べて鰻を食べた気になってるんだったらそれはそれで楽しい人生なんだろうな・・・どう考えてもゴムだろあれ・・・
— にじゅ (@nizyunyan) July 13, 2018
宇奈ととのうな丼食べて鰻を食べた気になってるんだったらそれはそれで楽しい人生なんだろうな・・・どう考えてもゴムだろあれ・・・
宇奈ととで、ハズレを引かない方法は?
当たりを引く方法を探るために、うなとと(宇奈とと)の新橋本店を訪ねました。
590円のうな丼です。食べてすぐわかる当たり個体でした。やはり、薄い個体はおいしいと言えます。
当時は、590円の安いうな丼なら、薄い個体が出るのではと予測していたのですが、店員さんによると、そこは全く考慮していないとのこと。基本的には運になりますが、すいている時間帯に限り、ベテラン店員さんなら希望を聞いてくれることもあるようです。
新橋本店も、錦糸町店と同じ、コの字型のカウンターでした。対面側との距離が遠く、感染対策は安心です。新橋本店は、(訪問時は)常時ドアを開放。また、使用後の消毒も熱心。汚れやすい調味料入れも清潔。すべての座席近くに消毒液を設置していました。
現在のうなととのうなぎは、薄い部位を狙いたいです。うな丼(ダブルも含む)の場合、厚いか薄いかは運しだい。一部店舗で、すいている時間帯に限り、ベテラン店員さんなら希望を聞いてくれる場合もありますが、ランチタイムや土用丑の日は厳しいです。
うな重の場合、薄い部位が多く来るように感じます。
やはりしっぽを選べば、当たりを引きやすい
確認のために、東京都西葛西にできた「焼き鳥オオギヤと宇奈とと」を訪ねました。
宇奈とととのコラボのお店ですが、店内は清潔で整っています。うなぎは、網で直火焼き。もともと焼き鳥屋のため、設備や手順は、お手のものです。
テイクアウトは、10分かかりました。宇奈ととでは、全店で、一度焼いたうなぎを焼き直しています。
うな重(960円)は、宇奈ととの単独店と同じ値段。
こちらが、うな重。見た感じでは、当たりのバージョンのようです。
やはり大当たり! あまり質が良くない脂身のようにも感じる分厚い皮はなく、普通に脂が乗ったお値打ちで、おいしいうなぎででした。宇奈ととでは、しっぽがおすすめということで、(恐らく)間違いありません。
※このページは、取材時の情報に基づく、個人の意見となります。うなぎの品種、産地、部位は、時期やお店により変化がありますので、ご了承ください。
宇奈ととは、本当に炭火で焼いているの?
宇奈ととは、本当に炭火で焼いているのでしょうか?
ご覧のように、きちんと炭火で焼いていました。お店の外からも見えますし、外からも煙やにおいが感じられます。また、ちょうどデリバリーの注文が入りましたが、それも炭火で焼いていました。見る限り、作り置きはありませんでした。
(ただし、生から焼くのではなく、再加熱です)
トータルフーズシステムの松葉備長炭を使用しています。
宇奈ととは、中国産? アメリカ種(アンギラ・ロストラータ)の可能性も
宇奈ととは、中国産なのでしょうか?
宇奈ととのうなぎは、商社の阪和興業が一括して扱っています(かつて、阪和興業のホームページで紹介されていました)。阪和興業は、国の検査基準を満たすだけでなく、薬品や重金属を検出できる検査機器の導入を進め、安全性を保つ方針です。
阪和興業は、2018年にはアメリカ種(アンギラ・ロストラータ/Anguilla rostrata)のみを仕入れています。そのため、現在もアメリカ種(産地自体は中国産)の可能性があります。
上は、宇奈ととが2015年頃出していたうなぎです。
現在(2021年)の宇奈ととのうなぎです。表面がでこぼこしていると言われる、アメリカ種(アンギラ・ロストラータ)の条件を満たしているように見えます。現在は、中国産アメリカ種の可能性が高いのではないかと、思います。
また、アンギラ・ロストラータの特徴として、皮がぶ厚く蒸しきれないとゴムゴムした食感が出るようです。これは、宇奈ととのハズレ部位(分厚いタイプ)と一致します。
宇奈ととは、落語家が作った
宇奈ととは、落語家(金原亭世之介)が興した事業からの発展。一時期、経営不振に陥りましたが、店舗を整理し、現在は安定経営です。
コメントをどうぞ(情報ご提供、旅行相談など)
コメントありがとうございます。現在テストをしており、なるべく少ない広告数となるように調整しています、もう少しご辛抱ください。
・テストは途中ですが、取り急ぎ本日15時ごろ、1枠をカットしました。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
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