
日光の紅葉と言えばニュースでおなじみの「いろは坂」。しかしよく流れる空撮映像と、車窓映像では雰囲気が異なります。このページでは、日光・奥日光の紅葉の見どころと、大渋滞の攻略法などをご説明します!
標高 奥日光湯元温泉>戦場ヶ原>竜頭ノ滝>中禅寺湖(明智平、華厳の滝)>いろは坂>日光東照宮
紅葉は、奥日光湯元温泉から徐々に降りてきます。1度に全ての場所の紅葉を見ることはできませんので、好みにより時期を定めます。
またいろは坂は2つありいずれも一方通行。標高が高い方へ登るのが「第2」で途中に明智平があります。日光市街へ下るのが「第1」です。
| 場所(標高) | 紅葉時期の目安 | 概要(★はおすすめ度) |
| 奥日光湯元温泉(約1,400〜1,500 m) | 9月下旬〜10月上旬 | 湯元湖の紅葉は、湖面への反射が美しい★★ |
| 戦場ヶ原(約1400m) | 10月上旬 | 平原・湿原の紅葉★ ※男体山の噴火によるせき止め湖が湿原化。地形としては貴重。 |
| 竜頭ノ滝(約1300m) | 10月上旬〜中旬 | 川のように横に流れる珍しい滝。滝口のもみじが美しい★ |
| 中禅寺湖(明智平、華厳の滝)(約1200〜1260m) ※明智平の標高はもっと高いですが、見える紅葉は中禅寺湖です。 | 10月中旬〜下旬 | 明智平は第2いろは坂沿いのロープウェイで上がる、中禅寺湖・華厳の滝を1度に見下ろす絶景★★★ 華厳の滝も名高い★★★ |
| いろは坂(約900~1200m) | 10月下旬〜11月上旬 | 車窓となり空撮とイメージは異なる★★ ※第1いろは坂の一部は遠景を望み朝は絶景。 |
| 日光東照宮(約600m) | 11月上旬〜中旬 | 徳川家康を祀る歴史的な景観★★ |

渋滞は、明智平・中禅寺湖へ登る「第2いろは坂」の明智平駐車場待ちがボトルネックです。二車線一方通行で、駐車場に並ぶのは右車線、路線バスや明智平をパスする車両は左車線です。
※誤って左車線を走ると、入れてもらえず明智平をパスして中禅寺湖に行くことになりますのでご注意ください。

VIPルームが格安で泊まれる公共の宿
KKRはまゆう(国家公務員共済組合連合会保養所)(楽天トラベル)
2025年の紅葉
| 場所(標高) | 10/21 |
| 奥日光湯元温泉(約1,400〜1,500 m) | 見頃 |
| 戦場ヶ原(約1400m) | 見頃 |
| 竜頭ノ滝(約1300m) | 見頃 |
| 中禅寺湖(明智平、華厳の滝)(約1200〜1260m) ※明智平の標高はもっと高いですが、見える紅葉は中禅寺湖です。 | 色づき始め |
| いろは坂(約900~1200m) | 色づき始め |
| 日光東照宮(約600m) | 青葉 |
なお10月下旬から11月上旬の気候は、朝は東京の初冬の感覚です。朝夕や曇天、降雨に備え薄いコート程度が良いでしょう(日中は、日が出ると比較的暖かいです)。
渋滞、混雑を避けるには?


奥日光の紅葉の渋滞は、主に明智平・中禅寺湖方面の第2いろは坂です(特に土日祝日の午前から夕方)。2019年から一方通行となり以前よりは緩和していますが、明智平に一刻も早く着くことがポイントです。
当然(仮に平日であっても)前泊がおすすめですが、日光市街に泊まるか中禅寺湖畔の2択になります。一見日光市街がスムーズですが、清滝ICには朝から車が殺到します。中禅寺湖畔に宿泊し時計回りに、馬返経由で回り込むのがおすすめです。
平日なら、8時過ぎに中禅寺温泉バス停を出るバスでも十分です。馬返でバスを乗り換えます。心配なのが、途中停留所である馬返での積み残しですが平日朝なら何とか乗れる可能性が高いです(バスは臨時も出ますが、土日祝日は多少積み残しの心配あり)。
なおバスは、第2いろは坂では渋滞を尻目に左車線を走り、明智平の駐車場の列に並ばないため比較的速くおすすめです(明智平の駐車場に停めるわけでなく、お客を降ろすだけのため)。ただし、日光市街から第2いろは坂の渋滞には巻き込まれます。
バス時刻表(2025年10月現在)
①中禅寺温泉🚌7:25(始発、東武バス)7:40馬返🚌8:13(東武バス)8:28明智平
②中禅寺温泉🚌8:05(東武バス)8:20馬返🚌8:55(東武バス)9:10明智平
①か②の便がおすすめ。平日は②でも大丈夫です。土日祝日は①が安心です。
①のバスに日光駅から乗るには、東京を始発の新幹線で出る必要がありライバルは限られます(多少積み残しのリスクがありますが馬返しで乗る乗客はほとんどおらず、前方に押し込んでもらえる可能性は十分あります)。なお②の便で馬返についた場合でも、①の便は遅延が多く間に合う場合がありますので、バス停から離れないようにご注意ください。
裏ワザは中禅寺湖畔に前泊


2019年の秋、急遽日光に行けることになりました。紅葉で混雑することが分かっていたので、朝一刻も早く、華厳の滝や人気の明智平にアクセスできる中禅寺湖の宿を探しました。

楽天トラベルでは、平日にも関わらず中禅寺湖周辺の宿は全滅。じゃらんに、口コミがゼロのペンションが1軒だけありました。レークス日光は、ネットを駆使して調べる限り大丈夫そう。実際には、秋の肌寒くなる時期に床が板張りという点は好みが分かれると思いますが、写真のように清潔で良い宿でした。

ペンションとは洋風民宿です。ドライヤーが共用(廊下に置いてあり借りる)など不便な点もあります。夕食は家庭的な料理で量はやや少ななめでしたが、ニンジンやマッシュポテトは、レストランの技を感じました。オーナー夫妻が親切で中禅寺湖が見え、おすすめの宿です。

レークス日光の朝食です。
ゆとりろ日光にあるドーミトリールールは比較的穴場。準個室、共用シャワールームなど弱点はありますが、写真撮影目的などで寝られれば十分という方に。また話し声などは耳栓で対応できるという方でないと向かないかも知れません。注意してもらう場合など、深夜帯にスタッフがいるかも重要ですのでご心配な方は事前に電話でお尋ねください。
早めに宿が取れる場合は、中禅寺金谷ホテルなど人気の宿も視野に入ります。
中禅寺湖、華厳の滝の紅葉は朝7時以降がおすすめ


日の出が5時50分だったので、中禅寺湖畔の宿から6時に外出。写真は噴火で川の流れをせき止め中禅寺湖や戦場ヶ原を作った男体山(標高2486m)です。奥日光の景観が大半をこの山が作りました。戦場ヶ原は水が枯れ湿原になっています。
結論から言えば、日差しの関係でまだ早すぎ。朝7時頃、中禅寺湖と華厳の滝を回るのがおすすめです。

朝7時ごろの同じ場所です。中禅寺湖は山に囲まれており6時ごろの日の出の時刻は一部に陽がさすだけのため、撮影は朝7時以降がおすすめです。

中禅寺湖畔にある赤鳥居から、徒歩5分足らずで華厳の滝です。朝6時過に到着。まだ陽がさしていないため、映ることは映りますが、光量不足でやや地味な印象です。なおこの時間帯は、展望台が凍結しているので滑らないようにご注意ください!

朝7時(日の出から1時間)まで待つと、少し陽がさしだいぶ良い写真になりました。滝壺から離れた展望台まで霧が上がってきます。この日(2018年11月2日)は、非常に水量が多く幸運とのことでした。

マツコが「泊まりたい」と2度発言した宿
赤倉温泉 赤倉観光ホテル(楽天トラベル)
渋滞を避けるには先手必勝!「馬返→第2いろは坂→明智平」が勝負どころ(クルマなら平日は朝8時、土日祝日は朝7時までには馬返を通過したい)


平日朝9時前に馬返(第2いろは坂入口)を通過するバスを利用しました。馬返を基準にするなら、クルマなら平日は朝8時(バスは明智平の駐車列となるいろは坂右車線を走行せずに明智平で下車できるため朝9時まででよい)、土日祝日は朝7時までには馬返を通過したいです。
※バス時刻表は「渋滞、混雑を避けるには?」の項目に掲載。
馬返から第2いろは坂へ

馬返しの様子です。左が登り専用(明智平、中禅寺湖、華厳の滝方面)の第2いろは坂、右が下り(日光市街、日光東照宮方面)の第1いろは坂です。「第2いろは坂社会実験中」の電光掲示が見られますが、実験を経て第2いろは坂は通年2車線登り専用になりました。
写真は平日朝9時頃で、馬返ではまだスムーズ。土日祝日には、通常15分の馬返→明智平に2時間かかったという情報も多くあります。
ぜひ立ち寄りたい明智平の駐車場に行くのは右車線。誤って左車線を走ると、入れてもらえず明智平をパスして中禅寺湖に行くことになりますのでご注意ください。

いろは坂です。横側の撮影は難しく良い写真は撮りにくく、連写機能を使用して数を撃つことが重要です。クルマなら助手席、バスなら最前列が撮影しやすいです。
明智平の駐車場待ちがボトルネック(バスは優先権あり)

明智平手前です。平日朝9時台でしたが、すでに右車線は約50台の駐車場待ちの列です。明智平の駐車場係員によると、土日祝日には最大3時間待つことになるとのことでした。
路線バスは、左車線を走りながらも明智平バス停に停車できる権利があり有利です。特に2025年11月1・2・3日は、左車線のボトルネックだった「明智平公共駐車場」が閉鎖になるためさらに有利になる可能性があります(明智平のメインの駐車場は右車線側です)。
2025年11月1・2・3日の左車線側の県営駐車場の閉鎖で次のような変化が予想されます。
・明智平に寄るクルマ …駐車場合計収容台数減で右車線渋滞が激しくなる。
・明智平に寄らないクルマ …左車線がスムーズになり渋滞が短時間に。
・路線バス …左車線を走り明智平にも停車できるので非常に有利。
明智平駐車場(右車線側)駐車可能台数
・普通車 57台
・タクシー 1台
・障がい者等専用 1台
・バス 2台(予約車のみ)
営業時間は原則9時少し前から。ただし紅葉期はロープウェイを8時頃に動かす場合もあり、その場合7時45分ごろには開きます。開門前は道路の右車線に並びます。
明智平県営駐車場(左車線側)
明智平をパスするクルマと路線バス(明智平停車)用の左車線のボトルネックとなっており、2025年のシーズンには営業を休止します。台数は35台程度です。
土曜日は日光へ紅葉狩りに。
— sa-ko (@sa11033256) November 1, 2020
奥日光はもう紅葉シーズンは終わってたけど、もみじロードはもう少し先でも行けるかも。
でもいろは坂の渋滞はすさまじかった。ほとんど明智平の駐車場待ちの列だったけど。 pic.twitter.com/qMbE2VjVOl
上のツイートでは「(土曜日の)いろは坂の渋滞はすさまじかった。ほとんど明智平の駐車場待ちの列だった」がポイント。
今日は紅葉ドライブ
— べんぺん (@kkk0721pen) October 31, 2020
日光に行ってきたけど、特に渋滞に巻き込まれることなく快適でした(*´ω`)
もっとすごいと覚悟してたから拍子抜けした
とはいえ、朝4時に出発し、7時には明智平ロープウェイの、駐車場オープン待ちしてたからね…ある意味空いてて当たり前かもw pic.twitter.com/TdLML7Z2qy
上のツイートは「(土曜日に神奈川県を)朝4時に出発し、7時には明智平ロープウェイの、駐車場オープン待ちしてたからね」がポイント。「クルマなら平日は朝8時、土日祝日は朝7時までには馬返(第2いろは坂入口)を通過したい」の原則をしっかりクリアしています。
東京を6時に出て来たのに明智平ロープウェイ待機列にはいってしまったばかりにかれこれ5時間ほどいろは坂で延々渋滞待機( ˘ω˘ )
— Nana (@nana_gelato) October 31, 2020
今の時点で1時半頃のロープウェイ予約になるそうだけど券を買うのに全員揃って検温が必要らしく駐車場に入れてないうちは取れないからうちがつく頃には3時とかになってそう
上のツイートは「(土曜日に)東京を6時に出て来たのに明智平ロープウェイ待機列にはいってしまったばかりにかれこれ5時間ほどいろは坂で延々渋滞待機( ˘ω˘ )」がポイント。土日祝日なら9時頃に馬返(第2いろは坂入口)に着く行程は、かなり渋滞率が高まります。
明智平の風景とロープウェイ待ち時間


明智平ロープウェイの行列です。まずきっぷ売り場に並び、次に本行列(乗車のための行列)に並びます。本行列は平日の9〜10時台は30分待ち程度でした。係員によると土日は最大2時間待ちになります。
なお東武バスフリーきっぷを見せると割引になります。筆者はフリーきっぷが東武日光駅周辺でしか買えないことを知らず、かなり損しましたのでご注意ください。
また日光市街方面からバスで向かう場合は、東武日光駅からバスに乗ると、座れないことが多いです。東武日光駅からJR日光駅まで数分歩き始発便に乗るのがおすすめです。

明智平へはロープウェイで向かいます。紅葉期は5分間隔で運転し、乗車も3分程度のため行列の進みは早いです。
ロープウェイは通常9時運行開始ですが、紅葉期かつ混雑する日は、8時頃に前倒しとなることが通例です。駐車場はその日の運行開始時刻の15分程度前に開きます。
明智平での所要時間は30分程度です(ロープウェイ往復10分、頂上平均滞在時間20分程度)。
- 紅葉期は平日の9時着のようにすいていても1時間強かかります(切符購入10分、本行列30分、ロープウェイ往復10分、頂上平均滞在時間20分程度)。
- 紅葉期の土日祝日は、3時間程度が見込まれます(切符購入30分、本行列120分、ロープウェイ往復10分、頂上平均滞在時間20分程度)。

ロープウェイからは、右側に、日光駅へ向かう第1いろは坂が見えます。日光の紅葉でおなじみの絵柄です。明智平は本能寺の変の後に落ち延びた明智光秀が、自らの名を冠したという説もあります。

明智平展望台からの風景です。奥日光を象徴する中禅寺湖と華厳の滝が1度に眺められるのはここだけ。紅葉も色を添え、どんなに苦労をしても一生に一度は見たい景色です。
右に麓が見える活火山の男体山が川をせき止めてできたのが中禅寺湖。小さな穴を通すように勢いよく噴出するのは華厳の滝です。
日光を世界に紹介した旅行家のイザベラ・バードが訪ねた頃には、明智平を通る第2いろは坂は開通していらず、第1いろは坂の前身である旧道を経て、中禅寺湖に向かっていました。


明智平展望台の様子です。3脚は使用できます。ロープウェイの輸送力に限界があるうえ、お店等がない頂上滞在時間は20分程度の人が多いことから、展望台が人で埋まることは無いと思います。

反対側の景色はそれなり。写真は平日朝10時台ですが、ロープウェイの行列は40人余り。30分待ち程度です。駐車場はもう1つありますが、合計しても92台(2025年シーズンは57台に減少)しか入らず、明智平駐車場が奥日光最大のボトルネックであることがわかります。
明智平・中禅寺湖・華厳の滝を押さえたらどうする? 竜頭の滝は行くべき?(奥日光の渋滞予想表)


混雑する華厳の滝、明智平を早い時間に押さえてしまったら、あとは奥日光へ進むか早めに帰宅します。多くの人が、午後から奥日光に攻め入ってきますので、数時間差で前を行くのが混雑に巻き込まれないコツです。
- いろは坂
- 明智平
- 華厳の滝
- 中禅寺湖
- 竜頭の滝 …帰りの渋滞が気になる方は「竜頭の滝」まで
- 戦場ヶ原 …しっかり見たい方は「戦場ヶ原」まで
- 奥日光湯元温泉 …全部見たい方向け。そのまま湯元温泉に宿泊か、節約するなら夜遅く戻り宇都宮宿泊も手。
日光湯元温泉の旅館一覧(温泉地は区画整理済みで山奥感は少ないですが、静かで湖がきれい)
宇都宮では、アーバングレイスが値段の割にはよく、大浴場もあります。

下にある茶屋から見た竜頭の滝。写真は「中禅寺湖(明智平、華厳の滝)」のピーク時ですので、標高差から紅葉は終わりかけです。ピークは赤いもみじが映えます。

横の遊歩道からみた竜頭の滝。紅葉のピークを過ぎていますが、竜頭の滝はナメ滝と呼ばれ、斜めに長く落ちて行くのが特徴で訪ねる価値があります。滝の下と上を結ぶ遊歩道(所要5分程度)は必ず訪ねてみてください。

上から見た竜頭の滝です。中禅寺湖が見えます。なおこの景色はバスの車窓からも見えます。ぜひ降りたいですが、どうしても時間がないときは車窓から。
・下から登る … バス停「竜頭の滝」を使用。駐車場は平日なら多少待つ程度。
・上から下る … バス停「滝上」を使用。駐車場は下よりは空いている。
なお竜頭の滝は、奥日光のもっとも奥にある湯の湖から中禅寺湖に注ぐ川の一部です。
・湯の湖 ー湯滝 ー 竜頭の滝 ー 中禅寺湖 ー華厳の滝
奥日光渋滞の目安(朝に明智平・中禅寺湖・華厳の滝を押さえ、極力午前のうちに奥日光へ行き、昼食後に戻るくらいの行程が渋滞に巻き込まれにくいです)
| 日光市街 | いろは坂 | 明智平 | 中禅寺湖・華厳の滝 | 竜頭の滝 | 戦場ヶ原 | 湯元温泉 | |
| 早朝 | 土日祝渋滞→ | 駐車場待ち渋滞→ | |||||
| 午前 | 渋滞→ | 渋滞→ | 駐車場待ち渋滞 → | ||||
| 午後 | 渋滞→ | 渋滞→ | 駐車場待ち混雑→ | 土日祝渋滞→ | 土日祝渋滞→ | 土日祝渋滞→ | |
| 夕方 | ←渋滞 | 土日祝渋滞← | 土日祝渋滞← | 土日祝渋滞← |
華厳の滝~竜頭の滝のあいだの中禅寺湖畔は穴場


華厳の滝から竜頭の滝までは、どこにも寄らない方が多く穴場となっています。菖蒲遊覧船発着所バス停~中禅寺金谷ホテルバス停あたりです。道路の紅葉もいろは坂以上に美しく感じます。

菖蒲遊覧船乗り場近くの食堂「菖蒲ケ浜レストハウス」は、レイクビューで駐車場ありですが穴場的存在と言えそうです。

菖蒲遊覧船乗り場の波止場から。紅葉や湖面の近くまで寄れます。近づいてみると、水質の良さがよく分かります。水源は上流の湯ノ湖・湯川の流水と周囲の湧水・降水です。
菖蒲遊覧船乗り場から中禅寺金谷ホテルバス停までは、湖畔に遊歩道があります。中禅寺金谷ホテルの庭園の紅葉も素晴らしく1度は泊まってみたいです。
なお奥日光には、メインルートを外れる半月山という展望台もあり紅葉期は路線バスが出ます。明智平に比べれば混雑は軽めだと思います。また今回時間がなく湯滝という紅葉の名所もパスしています。
- 湯の湖 ー湯滝 ー 竜頭の滝 ー(この辺りの中禅寺湖畔は穴場)ー 中禅寺湖 ー華厳の滝
戦場ヶ原(三本松バス停)へ! 貸しレンタサイクルで湖畔を走るのが常連客のワザ


いよいよ戦場ヶ原です! 戦場ヶ原は広大で、バス停の名前は三本松となります。(写真は11月上旬のため紅葉は終わっています)
実際に古戦場であったわけではなく、男体山の神が戦った場所という神話が由来です。ラムサール条約の指定を受けた貴重な湿地帯です。

11月にはもう冬の装いが見られます。

戦場ヶ原の展望台から少し中禅寺湖方面に戻ると、さらに広大さが感じられ男体山もよく見えます。戦場ヶ原は湖だった場所を溶岩が埋めてできたものです。

先ほど中禅寺金谷ホテル付近の写真に写っていた自転車の男性にまた出会いました。
尋ねると中禅寺温泉バス停横の博物館で自転車を借りたとのこと。中禅寺温泉バス停(華厳の滝すぐ)から戦場ヶ原まで、電動機つき自転車でわずか30分で着くとのことです。
奥日光の常連は、自転車で楽しむようです。たしかに華厳の滝から戦場ヶ原の標高差は145mしかなく、電動機つきならかなり楽だと思います。歩道はありませんが、華厳の滝から戦場ヶ原は見通しが良い道が多く比較的安全でしょう。
餃子コロッケは意外におすすめ

戦場ヶ原には売店があり、餃子コロッケを販売していました(確か330円)。少し高いと思いましたが意外に大きく味も本格的でおすすめ。

ポテトたっぷりの上に小さな餃子が入っています。油が紙に染みていないように揚げ方も上手です(写真)。
奥日光の一番奥 湯元温泉へ すぐ近くの湯の湖はインスタ映えがはかどる場所


奥日光の一番奥が湯元温泉です。
今回、中禅寺、華厳の滝、明智平から朝早めに訪問を始め、急いで奥へ奥へと進んだのは2つ理由があります。
- 華厳の滝・明智平は特に混雑するボトルネック。朝にクリアするのがおすすめ。
- 帰りにいろは坂の渋滞をバスで立って過ごすのは大変。湯元温泉なら始発なので楽々座れる。
奥日光でゆっくりしたい場合、そのまま湯元温泉に宿泊するのもよいですし、中禅寺湖畔、宇都宮市街に戻っての宿泊もおすすめです。
宇都宮宿泊のメリットは、ホテル代が安く夕食は名物の餃子のテイクアウトも可能。翌日、大谷石資料館に足を延ばすこともできます。大谷石資料館は、巨大な地下採石場がインスタ映えで人気ですので午前中がねらい目です。ブラタモリの宇都宮編でも紹介されました。
湯元温泉の見どころ

湯元温泉は硫黄が強いのが特徴。バスで近づくとバス内が硫黄の匂いに包まれるほどです。足湯があります(チップ制、夕方まで営業)。
湯元温泉が不思議なのは、山奥にも関わらず別荘地のような碁盤の目に整備されていることです。やや風情に欠くのですが、この理由は案内所の方に聞いても分かりませんでした。
後で調べると、湯元温泉も戦場ヶ原同様、湖の水が引いてできた湿地帯だった平坦な場所。戦後、当時の厚生省国立公園課と栃木県が奥日光を「保養・学習・観光の総合拠点」として再整備する際に計画的に作られた温泉地だったようです。

湯元温泉では、自然の紅葉のピークは少し過ぎていました(2018年11月2日)が、植樹した色鮮やかなもみじなどがたくさんあり十分な絵になります。

静かな温泉地で、猫ものんびりしています。多くの人は、戦場ヶ原で折り返すようです。
温泉神社は紅葉きれいですが、足元には廃業したお土産屋から落ちて来た廃材が散らばっていました。温泉地全体に片付ける余力がないようです。平日とはいえ紅葉期ながら歩く人も少なく、逆にいえば穴場の風情があります。

旅館は26あり外観から良さそうなのは湯守 釜屋(写真)と湯元板屋です。なお泉質は抜群で、立ち寄り湯は19の宿が行っていますので湯めぐりも楽しそうです。案内は湯元温泉バス停そばの旅館案内所でもらえます。
インスタ映えがはかどる湯の湖

湯の湖は湯元温泉から徒歩数分。バスの車窓から、インスタ映えを狙っている人がとても多く、中国などからのの観光客がここを目当てにやってくるようです。植樹されたもみじは赤が鮮やかです。

確かにインスタ映えがすごいです。

絵画のような美しい光景

絶景です。川が流れ込む場所に、扇状地型の砂浜がありますのでそこで撮影します。海外の人の方がここはよく知っているようです。
午後は一刻も早く日光駅へ

平日16時ごろの第1いろは坂(日光市街方面への一方通行)。渋滞はゼロです。
筆者は始発のため湯元温泉から最前列に座れましたが、バスは立席含め定員いっぱいです。中禅寺温泉で少し降りましたが、乗って来て座れた人はわずか3名でした。
いろは坂は揺れがひどく、できれば立席は避けるようにプランニングします。平日なら竜頭の滝あたりからなら座れますが、土日は湯元温泉始発が無難です(もしかしたら三本松=戦場ヶ原なら時間帯によってはギリギリ座れるかも)。

日光の市街地では渋滞。平日16時ごろですが到着が30分遅れました。
東武線でもJR直通の特急は、えきねっとで指定席を予約すれば、受け取るまではネットでキャンセルができます。東武特急については、渋滞に巻き込まれた際に同様のキャンセルが可能か調べておく必要がありそうです。

JR日光駅は夜景が美しいトワイライトタイムでした。このあと宇都宮のビジネスホテルへ。宇都宮泊で餃子をテイクアウトし、翌朝混まないうちに大谷石資料館へ行く旅もおすすめです。
奥日光へ行かれるさいは、ぜひ参考にしてください。特に明智平は、どんなに苦労しても行く価値があります。華厳の滝、竜頭の滝、戦場ヶ原も素晴らしく、穴場は湯元温泉の湯の湖となります。

「知名度より本物」をテーマに、少人数向けずらし旅を紹介しています。






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