NHK番組のブラタモリ宇都宮編で、タモリさんが、宇都宮の歴史・地形を踏まえたルートを紹介されました。このページでは、ブラタモリ宇都宮編のロケ地・ルートを、アクセスなどの情報とともに紹介します。
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栃木でブラタモリ | 内容 |
😎現地取材 佐野 | 佐野には、三英傑から現代人まで「ほしいもの」がある? |
😎現地取材 足利 | 室町幕府に関係が深く、家康の軍師も輩出した足利とは? |
😎現地取材 宇都宮(#112) | 宇都宮二荒山神社や宇都宮城址は江戸と直結? 穴場・カトリック松が峰教会や、大谷石採掘場も登場! |
那須(#110) | 石が転がる荒地だった那須は、どのようにしてリゾートに? 酪農、温泉、レジャー施設、別荘の4つがキーワード。 |
😎現地取材 奥日光(#26) | 戦場ヶ原、竜頭の滝、中禅寺湖、華厳の滝と高度を落としてゆく、奥日光の地形をブラタモリが総なめ! |
😎現地取材 日光(#25) | 石段のトリックや石鳥居の材質、参道のひし形の石、珍しい鉄製の南蛮鉄灯籠など、類を見ない視点で日光東照宮を攻略! |
宇都宮とは|ブラタモリ宇都宮
東京から新幹線で1時間弱の宇都宮は、名物の餃子もあり、多くの観光客が訪ねます。ブラタモリは、宇都宮駅西口からスタートします。
宇都宮は、江戸にとって欠かせない重要な町だったというのは、どういうことでしょうか?
宇都宮二荒山神社|ブラタモリ宇都宮
ブラタモリは、東武宇都宮駅近くの市街地にある、宇都宮二荒山神社を訪ねます。
二荒山神社は、下野國一之宮とも呼ばれ、いちのみやがなまり、宇都宮の地名の由来となったとも言われます。
(参考)由来については、移しの宮説、二荒山の神の現宮(うつつのみや)説、宇津くしき宮説などがあります。
- アクセス JR宇都宮駅からバスで5分、馬場町(二荒山神社前)下車/東武宇都宮駅から徒歩10分
タモリさんは、石段を上がり丘の上に位置する、拝殿に向かい、参拝を済ませます。
神社は、宇都宮丘陵の突端に位置します。もう少し広い範囲を地図で見ると、関東平野の北の端にあたります。このことから宇都宮は、関東を一望できる場所だったことがわかります。
また街道図を見ると、東北地方への交通上も、重要な町だったとわかります
宇都宮城|ブラタモリ宇都宮
ブラタモリは、宇都宮城を訪ねます。
ブラタモリは、宇都宮城址を東から西へ歩きます。
歩き方のヒント
- 宇都宮城址公園に、東から入ります。
- 城址内では、階段で櫓(清明櫓)に登り、エレベーターで1階に降りてください。資料館があり、スタッフがいろいろ教えてくれます。
- その後、西にある市役所を目指します。途中、地面にある線が、二の丸の範囲を示します(看板もあり、分かりやすいです)。
- 市役所内を通り抜け、東武線のガードをくぐります。そこが、たぬき坂です。
- 上の地図の終点付近からは、櫓が見えます。
宇都宮城の本丸と2つの櫓(やぐら)
宇都宮城の本丸(城の中心部)の模型です。櫓(やぐら、見張り台)は5つありましたが、模型では奥にある、西側の2つが復元されています。
より重要なのは右側の櫓で、東北地方の側を向いており、その手前の門が、正門に当たる清水門です。本丸の中央には、豪華な建物がありましたが、いまは、残っていません。
- 清水門 復元はされておらず、障がい者専用駐車場の辺り。清水門の位置が、地面にマーキングしてある。
宇都宮城の本丸は、西側の半分だけが復元されています。櫓が立つ、本丸を囲う非常に高い土塁が特徴です。土塁の外には、堀が厳重に張り巡らされています。
右手に見える櫓は、土塁がひときわ高く盛られ、宇都宮城の中心となる櫓です。
櫓は東北地方の方角を向いた窓や、のぞき窓が設けられています。このことから、宇都宮城が東北への前線基地であったことがわかります。
二の丸の跡
土塁に設けられたエレベーターで1階に下り、堀を渡り、市役所方面へ向かいます。すると、二の丸の堀だった場所の位置を示す、線が引かれています。二の丸の範囲が、非常に狭いことがわかります。
古地図には、本丸ではなく、この二の丸に城主が住んでいたとあります。では、上の模型に示された、本丸の中央の豪華な建物は、誰が使っていたのでしょうか?
西側の城下町
タモリさんは、市役所を抜け、東武線のガードをめざします。ここは西側の城下町です。たぬき坂と呼ばれる坂を上りますが、不思議なことに気づきます。
城下町がお城より高い位置にあるのです! お城は通常、防衛や権威の面から高台に建てられるのが基本で、非常に珍しいことです。
(注)長野県の小諸城は、門より本丸(現在は石垣のみ)が低い、穴城として知られます。
城下町からは、宇都宮城の櫓が見えます。最も高い場所にある清明櫓と、城下町の高さが同じになっているのです。
城下町ならぬ「城上町」を作ったのは、なぜでしょうか? それは、城より高い位置にあり、もともと使われていなかった場所にも、城下町を拡張したからです。なぜその必要があったのでしょうか?
日光街道と日光東照宮
宇都宮城の西には、日光街道があります。
江戸時代、徳川家康を祀る日光東照宮へ、将軍はじめ最大13万人もの人が向かったとされる「日光社参」が行われていました。
宇都宮は、日光社参の宿場町として利用されていたのです。そのため、宇都宮城の城下町が拡張され、城主が二の丸に住み、江戸幕府将軍のために本丸を空けていたのです。
大谷石|ブラタモリ宇都宮
カトリック松が峰教会
ブラタモリは宇都宮の町なかで、見事な建築のカトリック松が峰教会を発見します。
- アクセス 東武宇都宮駅から南東へ徒歩5分。
松が峰教会は、宇都宮の北西部で産出する、大谷石で作られています。アーチ型のロマネスク形式が多用されているのは、大谷石の加工のしやすさを示します。
大谷石には、みそ(木の葉などの不純物)がもとになった穴があり、独自の風合を生みます。
大谷石は適度に吸音するため、オルガンの音が美しく鳴り響きます。
大谷石は、帝国ホテルや築地本願寺(写真)でも使われた高級石材です。大谷石は、明治維新後の東京のまちづくりに欠かせないものだったのです。
大谷石採掘場
ブラタモリは、大谷石の採掘場を訪ねます。
タモリさんは、大谷石で作った棒を持ってみますが、非常に軽いことに驚きます。この性質が高く評価され、昭和40年代には、90万トンを産出。主に東京に運ばれ、高度経済成長を支えました。宇都宮は潤い、日本中の外車が、全て見られると言われました。
ブラタモリは、地下採石場に向かいます。
地下採石場では、10メートルおきに柱を残して天井を支えています。
- 大谷資料館地下坑内 見学は20~40分程度。撮影しながらゆっくり回って40分です。混雑時は、さらに時間を要します。
地下採石場の趣向を変えない程度に、美しくライトアップされています。
200か所ある採石場の中には、水がたまって、池のようになっているものもあります。
タモリさんは、ボートで採掘場の奥へ進みます。すると天井が低くなります。なぜなのでしょうか?
これは、採石場を、斜めに掘り下げた証拠です。ボートを降りて壁を観察すると、ミソが列状に堆積し、斜めに傾いていることが分かります。ミソは柔らかく、採掘を進めるには適していたのです。
大谷石。1500万年前の海中火山の噴火による、火山灰や軽石からできた。採石は100年前から本格化。
大谷石のみそ。粘土質で柔らかい。この性質が、手彫りを容易にし、穴が多い独自の風合いを生んだ。
いちごのビニールハウス
ブラタモリは、大谷資料館の南西にある、とちおとめを栽培するビニールハウス(一般非公開)を訪ねます。
夏場に収穫されるなつおとめは、寒冷地でしか栽培できません。なぜ、夏暑い宇都宮で、なつおとめの栽培が可能なのでしょうか?
採石場の跡地から冷たい水を組み上げ、いちごの首と呼ばれる部分を、冷やしています。このことで花が咲き、夏場にもイチゴの栽培が可能になったのです。
宇都宮の餃子は、みんみんと正嗣が、2大店として挙がることが多いようです。正嗣は、メニューは餃子2種類だけの本格派。
タモリさんが訪ねた二荒山神社前。その目の前の、アカイトリの黒カレーもおすすめです。あまり混みません。
アカイトリで提供される、併設の和菓子屋さんの和菓子を使ったデザートも面白いです。
栃木でブラタモリ | 内容 |
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😎現地取材 足利 | 室町幕府に関係が深く、家康の軍師も輩出した足利とは? |
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那須(#110) | 石が転がる荒地だった那須は、どのようにしてリゾートに? 酪農、温泉、レジャー施設、別荘の4つがキーワード。 |
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😎過去回ロケ地 完全収録
ブラタモリが、長岡→燕・三条→新潟市を、信濃川なしには語れない地域としてまとめてくれそう!😎
— ブラタモリ (@buratamori2018) August 27, 2023
漏れる糸魚川、上越、村上などは北前船航路でカバー🚣♂️
信濃川、北前船で理解しやすく全県を売り出せば、まだまだ観光客は来そう!
動画は十日町市に信濃川が作った河岸段丘で、このエリアもカバー。 pic.twitter.com/pFJF4tlKW3
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