【ブラタモリ奈良・正倉院編 全ロケ地】奇跡的に遺された宝物は何を語る?|再放送#262

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ブラタモリ奈良・正倉院編で、タモリさんが、正倉院の宝物や意外な歴史を紹介しました。このページでは、ブラタモリ奈良・正倉院編の内容、ロケ地、マップ、アクセスを分かりやすくご紹介します。【再放送・見逃し情報はこちら

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奈良県でブラタモリ内容
正倉院(#262)旅のお題「なぜ1300年もお宝を守れた?」を探ります。
吉野(#238)旅のお題「なぜ桜といえば吉野なのか」を探ります。
法隆寺(#161)法隆寺 〜なぜ法隆寺は1400年愛され続けるのか?〜
飛鳥(#162)1400年前、「日本」の名前が用いられる前の時代、国づくりの基礎が始まった場所です。
奈良(#10,#11)奈良発展の秘密は“段差”にあり。観光地・奈良はどう守られた?

奈良・正倉院とは?

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奈良・平安時代、中央や地方の官庁や大きな寺院には、コメや宝物を納める「正倉」が設けられていました。正倉とは、公的な倉庫を意味します。

東大寺正倉院は、この正倉が数多く集まった場所でしたが、現在は1棟だけがかつての姿を留めています。1300年の歴史があります。

ブラタモリは、東大寺の大仏殿の裏手からスタート。少し歩くと、正倉院です。

校倉造あぜくらづくは、「湿気が多くなると、木が膨張して木と木の隙間が無くなり湿った空気を遮断し、湿気の少なくなると木が縮み隙間ができて風が通り室内の湿度を一定に保つ」とかつてはされていましたが、現在では誤りだと分かっています。

森鴎外は、とうに焼けてしまっておかしくない木の校倉造の建物が、奇跡的に火事に遭わずに今も立っている奈良を「夢の国」だと歌っています。

ゆめの国 燃ゆべきものの 燃えぬ国
木の校倉の とはに立つ国

ブラタモリ奈良・正倉院編では、タモリさんが、旅のお題「なぜ1300年もお宝を守れた?」を探ります。

引用 宮内庁キッズページ

正倉院展でよく展示されるのは、1300年前に紫檀の木で作られた琵琶。花鳥背八角鏡、紅牙撥鏤尺、衲御礼履も貴重な宝物です。

しかし、正倉院の宝物には、国宝指定されたものは1つもありません。正倉院は、宮内庁が管理しており、保存に関する心配がないからです。

正倉院は東大寺の倉庫。大仏造立で知られる聖武天皇の愛用の品を納めたことが始まり|ブラタモリ奈良・正倉院

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聖武天皇は、東大寺の大仏を建立したことで知られます。

仏教を深く信仰し、即位の頃、地震や疫病などの災いが起こったことを受け、全国に国分寺や国分尼寺を建立。晩年には東大寺の大仏建立に力を注ぎました。

死後、聖武天皇の遺品を光明皇后が東大寺に奉納し、宝物として正倉に収められたのが正倉院の原点です。

【ブラタモリ奈良 全ロケ地】平城京、春日神社から東大寺まで#10 11

天下に知られた香木・蘭奢待。信長が正倉院から持ち出す際に必要だったものとは?

タモリさんは、真っ黒な木に注目します。できた当時は白木でした。年月を経て変化しましたが、削れば白木が出てくると推測されます。

高床、校倉造りあぜくらづくりも大きな特徴です。校倉造りとは、柱を用いずに、断面が台形や3角形の木材を井桁に積み上げて、壁にしたものです。

正倉院の下に入ったタモリさんは、柱に注目します。柱は通常のように建物に組み込まれておらず、建物は柱に乗っているだけ。重みで安定しています。

柱を貫通させると、大きな地震で折れることがあります。そのため、このような構造を取ったのです。これも、1300年も宝を守り続けた理由の1つです。

引用 正倉院展

蘭奢待らんじゃたいは、東大寺正倉院に収蔵されている香木で、天下一の名香とされています。蘭奢待は、多くの権力者がその一部を手に入れたがり、削って持ち帰った形跡が複数残っています。

織田信長の家臣ですら、勅封(皇室のみが開ける権限を持つ)を理由に、蘭奢待を見ることを断られています。しかし諦めずに、正親町天皇の許しを得て、蘭奢待を切り取りました。

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正倉院宝物目録には、黄熟香おうじゅくこうと記され、「蘭奢待」という名は、文字の中に”東・大・寺”の名を隠した雅称です。

最大の敵は火災!正倉院を守るために幾重にも施された工夫あり

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現在、宝物は西宝庫に厳重に管理され勅封が続いてます。タモリさんは、勅封は解かれているものの、一般立ち入り禁止の正倉院の中に入ります。

置かれている杉の箱のなかの湿度を測定すると、外気より安定した正倉院内部より、さらに安定しています。接合部分には漆を塗り、二重高床式となっており、湿気対策が万全です。

正倉院に、最大の危機が800年前に訪れています。タモリさんは、焼け焦げの跡を発見。1254年(覚え方は火にご用心)の火災の跡です。

正倉院では、次のような火災や盗難が発生しています。(読売新聞などによる)

  • 917年 講堂や僧房が焼ける
  • 1095年 勅封倉、南倉の複数の倉が焼ける
  • 1180年 平重衡の南都焼きで東大寺焼失
  • 1254年 北倉の扉に落雷。出火するが北倉内壁が焦げただけで消火。

1254年の火災では、命がけで宝物を運び出し、大事なきを得ました。

正倉院の庭には池があります。山から来る地下水脈が3本あり、湧き水を利用して、随所に消火用の水を備えていたと考えられます。

庭には、放水銃が4本あります。正倉院の内部には火災のもとはありませんが、周囲で火災が起き、火の粉が飛んできた場合に備え、建物にバリアをかけるような発想です。この放水銃は、山の上から流れてくる水の水圧を利用するため、停電時も稼働します。

さらに、明治時代から続く、正倉院特設消防隊が備えています。地元の25軒の自営業を中心とする有志が参加しています。幸い出番はなかったものの、訓練を続けています。

正倉院の中の“ちり”や“ほこり”も全てお宝。その中から見つかった貴重な文化財とは?

引用 下の動画から

ブラタモリは、正倉院事務所に隣接する場所を訪ねます。

塵芥じんかいを見学します。明治時代に宝物の箱の中にたまった、ほこりやちりを集めたものです。正倉院には、洗うことのできない繊維材料も保存され、そこに付いたほこりなども、調査されています。

塵芥のなかから見つかったもののには、聖武天皇の冠の端など、貴重なものもあります。正倉院に紛れ込んだ、小動物のミイラのようなものまで、重要かどうかなどを判断することなく、残らず全て保管されています。

正倉院の職員は、「私たちは中継ぎである」と述べています。

奈良県でブラタモリ内容
正倉院(#262)旅のお題「なぜ1300年もお宝を守れた?」を探ります。
吉野(#238)旅のお題「なぜ桜といえば吉野なのか」を探ります。
法隆寺(#161)法隆寺 〜なぜ法隆寺は1400年愛され続けるのか?〜
飛鳥(#162)1400年前、「日本」の名前が用いられる前の時代、国づくりの基礎が始まった場所です。
奈良(#10,#11)奈良発展の秘密は“段差”にあり。観光地・奈良はどう守られた?

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