千葉県外房線茂原駅/千葉県の茂原市は、房総半島の付け根の東寄りにある内陸の町です。千葉からは普通電車で40分ほどかかります。七夕祭りが有名ですが、海に接していないこともありこれといった名物がないイメージを持たれています。
茂原駅/おすすめランチ、食事と日帰り、立ち寄り可能な天然ガスと沸く白子温泉
茂原駅の名物はガスタンク、たい焼き、「天然ガスと一緒に上がってくる白子温泉」のガスつながり
茂原駅周辺の基本情報
(写真)茂原駅南側には昭和の町並みが。最近は減ってきてしまったテーラー(仕立屋)があります。
一般おすすめ度 C
途中下車マニアおすすめ度 B
・千葉から外房線で40分程度(内房線と間違えないように注意を)。
・天然ガスの採掘地で、駅前に愛らしい感じのガスタンク。バス便を使えば「天然ガスと一緒に上がってくる白子温泉」がある。
・七夕祭りが有名だが、季節ごとに見どころあり。
3月下旬から4月上旬 … 桜祭り(日本桜の名所百選)
4月下旬~5月上旬 … 茂原牡丹園(茂原駅からバス)
6月上旬から7月上旬 … あじさい屋敷[服部農園](駅からタクシー)
7月下旬 … 七夕祭り
冬季以外 … レイクウッズガーデン(人工の西洋式庭園で、ペット用のサービスが充実)
茂原一帯は知る人ぞ知る天然ガスの産地です。駅近くの七夕をモチーフにしたガスタンクはちょっとしたランドマークになっています。地元の大多喜ガスのガスタンクで、供給過剰になる深夜の都市ガスを貯めており災害時の備えにもなっています。なお、ガスタンクは正式にはガスホルダーと言います。ホームから望遠で写真を撮ることもできますし、ウェブ上のガスタンク博物館を併用すれば、天然ガスをテーマにしたユニークな旅行も可能です。
茂原は南関東ガス田と呼ばれる広大な天然ガス田(埋蔵量は7,360億m³でダントツで日本最大)の採掘地点。このガス田は西は東京はおろか神奈川まで徹する規模になっておりかつては東京都内でも採掘されていましたが現在は茂原だけが採掘地となっています。
今回、定休日で伺えませんでしたが駅の北の大通りをまっすぐ4分行ったところにあるたい焼きの「仲屋」はかなり評判が高いようです。茂原産の天然ガスの火で焼いており、天然ガスの旅の一部に組み入れてもよろしいかと思います。
出典及び詳細:JR茂原駅近くにある小さな名店「仲屋」
千葉県茂原市町保11
0475-22-2065
たい焼き 1個 130円
12:00頃から16:30
定休 第一・三・五火曜日
「天然ガスと一緒に上がってくる」房総の超穴場温泉白子温泉(日帰り、立ち寄りも可能)
基本情報 房総半島の温泉
房総地区で温泉となると以下のようなところが挙がります。
外房(房総半島東側)・・・鴨川温泉、勝浦温泉、小湊温泉
房総半島南端・・・たてやま温泉郷、千倉温泉郷、南房総白浜温泉郷など
内房(房総半島西側、海ほたる側)・・・安房温泉、鋸山金谷温泉など
内陸山間部・・・養老温泉(養老渓谷のレポートはこちらから)
こういったリストからいつももれてしまう穴場が茂原駅からバスで20分ほどの「白子温泉」です。
この地区の地下水はもともとは大昔の太平洋の海の水です。房総半島の地下で「化石海水」と言われる形で長い間眠っており、天然ガスやヨウ素をたっぷり含んでいます。地下水をくみ上げると気圧の関係で天然ガスは分離し、温泉となります。「天然ガスと一緒に上がってくる温泉」と呼ばれています。
出典:楽天トラベル(画像はクリックできます)
旅館はそれなりにありますが全体に古かったり清掃が悪い旅館が多いようです。1万円以下で宿泊できるおすすめの旅館は「青松庭 白砂」です。料理はそれなりといった評価ですが、ほかの評判が決してよろしくはないのでこちらが良いと思います。「青松庭 白砂」の立ち寄り湯は1000円。立ち寄りの貸し切りが2000円です(取材時)。海が見える屋上露天風呂をはじめ複数の大浴場があります(詳細は楽天トラベルのサイトをご確認ください)。
※高級旅館でよければ白子温泉 潮の香の湯宿 浜紫も選択肢になります。
※温泉としてはマイナーなため合宿や研修先として使われているケースも多く旅館選びは楽天トラベルの口コミなどを良く研究されると無難です(合宿等と同日の宿泊になっていないか注意が必要です)。
ランチは「可亭」がおすすめ
茂原駅周辺のランチ、食事情報
茂原駅から500m以内で食べログ評価3.3以上の店(予算1000円以下)は以下の通り。
・可亭(後述)
・仲屋たい焼き店(上述)
・アドリアーノ … 駅南口3分のカフェ。手作りのサンドイッチが評判。
駅の南口(たいやき屋とは反対)を出て、駅を背にして右に折れます。しばらく歩くとネットカフェ(オンラインゲーム特化)があり、そのあとY字路がありますので左斜めに入ります。
駅から5分足らずで、食事処の可亭に到着します。
0475-24-9624
千葉県茂原市高師町1-3
11:00-21:00
不定休(ご主人が高齢のため休むこともあるようです。対案がない場合は10時位に電話で確認されるとよいでしょう)
磨きあげた木の板から成るカウンター席。座敷も2テーブルありますが、全体として店は狭いです。夫婦で経営されていますが、お客が一人でも奥さんが「お茶出し終わりました」など、ご主人に報告しミスがないようになっています。お茶は昔からの名店がそうであるように、すぐには飲めないほど熱々のものが出てきます。近年、熱々のお茶を出せる店は激減しています。
かつランチは650円とお値打ち。まずまずの厚さがあり、大きさはこの値段なら大合格点です。
写真には写りませんでしたが添え物のキャベツが単なる生キャベツではありません。ひと手間かけ味付けをしているのですが、行く楽しみとしてここでは伏せておきます。添え物に気が回るのは名店の条件です。
メニューはロースカレー、カツカレー、ハンバーグ、カツ丼など豊富。こういった紙の短冊メニューはすぐに油で汚れてしまいますが、可亭では定期的に書き換えているのか、非常に清潔でした。やらなければならないことを手抜きせずやっているお店だから今の時代も存続できるのです。
今回はインターネットで評判を確認してあったためお店選びは迷いませんでしたが、店の外観だけ見ればちょっと躊躇する方もいらっしゃるかもしれません。そういうときには店の前の植生を見るのがコツです。良い店は材料の管理、店内の清掃など全てに目が行き届きますので、必ず植木の世話に気が回っているという特徴があります。
(注)「文体」……三島由紀夫が提唱する文学の概念で、作家が生涯を通じて伝えていく何らかの理念。それはこれ見よがしにアピールされず文章に溶け込んでいなければならない。優れた飲食店なども「文体」を堅持し、これ見よがしに壁にべたべた張らずとも読み取れるのが名店と考えます。
お店が古くてお客さんが入らないと悩んでいる店主さんにもおすすめの偵察先です。チェーン店でも理解していない店があるのに驚きますが、テーブルの木の材質と厚さは極めて重要。人の手が触れるは非常に印象に残りますので、一流ホテルほど蛇口やテーブルを神経質に拭き掃除をしています。ちなみにテーブルの重要性を理解していないチェーンとは○屋のことです。吉野家と比べてみてください。
おすすめコース「茂原駅天然ガスの旅」
東京10:00発 特急わかしお5号
茂原10:52着 すいているうちに食事処「可亭」へ(臨時休業の場合もあります)
12時ごろ~17時ごろ ガスタンク見学⇒たい焼き屋⇒季節に合わせて花の見学など(花の季節でなければ七福神めぐりもあります)
16:20(前後は15:40、17:00)発 茂原駅東口乗り場 白子車庫行き
17時ごろ~ 旅館周辺海の散策後旅館へ(夕食)
夜 暇をもて余しつつ贅沢な時間を過ごし温泉に入る
翌日は養老渓谷あたりがよいでしょうか?
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