【ブラタモリ東尋坊編】全ルートを写真で紹介!~再放送と地形・穴場観光地~ #120

NHK番組のブラタモリ東尋坊編で、東尋坊の地形・歴史を踏まえた、穴場観光地を含むルートが紹介されました。この記事では、ブラタモリ東尋坊編の全ルートを、写真やアクセスなどの情報とともに紹介します。再放送予定も掲載。

ブラタモリ福井編はこちらから

【ブラタモリ福井編】全ルートを写真で紹介!~再放送と地形・穴場観光地~ #120

再放送、見逃し配信:【ブラタモリ見逃した?】再放送予定と時間帯、無料配信もあります

再放送は、翌火曜日の23時55分から(休止の場合あり)。再放送でなくすぐに見たい場合や、スマホから見たい場合は上のリンクをご利用ください。

お知らせ

伊豆天城越え編の現地取材を済ませました:【ブラタモリ伊豆・天城越え編】伊豆・天城の歴史・地形・観光ルートまとめ #104

東尋坊とは:ブラタモリ東尋坊

東尋坊は、福井県にある断崖絶壁の名所です。そして、もう1つの福井県の名物は、恐竜。ブラタモリでは、東尋坊と恐竜を扱います。テーマは、東尋坊・恐竜 福井名物はなぜ生まれた?

  • アクセス:えちぜん鉄道 三国駅からバスで15分

東尋坊へ

ブラタモリは、長く絶壁が続く東尋坊を訪ねます。国の天然記念物で、福井県を代表する観光地です。

東尋坊を代表する断崖絶壁・大池に、高所恐怖症のタモリさんは、絶句。25m下の海面をのぞき込むことができます! サスペンスドラマの撮影にもよく使われます。名前の由来は、東尋坊という暴れん坊のお坊さん(僧兵)が、ここから落とされたというエピソードです(諸説あります)。

東尋坊の成り立ちは?

岩の柱が束ねられたように重なる東尋坊の絶景。どのようにして、できたのでしょうか?

タモリさんは、火山岩の柱状節理ではないかと指摘します。マグマが冷え固まる時に堆積が縮み、縦に亀裂が入ってできたものです。

ブラタモリは、遊覧船から柱状節理を見学します。遊覧船は、狭い東尋坊・大池の崖下まで入ってきます。これまでブラタモリが紹介してきた、知床や伊豆(浄蓮の滝)の柱状節理より、ずっと太いのが特徴です。

※伊豆・天城越え編の記事には、現地取材の柱状節理の写真が掲載されています。

東尋坊の柱状節理はなぜ太い?

東尋坊には、幅4mの柱もあります。柱状節理は、ゆっくり冷えると、太くなる性質があります。東尋坊では、厚い地層にマグマが阻まれ、地中でゆっくりと冷えたのです。

※通常の柱状節理は、地表に出たあと作られます。

その後隆起(地殻変動)があり柱状節理が地表に出て、さらに北西からの荒波で、側面が切り込まれ、現在の絶景が生まれたのです。

三国港突堤:ブラタモリ東尋坊

ブラタモリは、東尋坊のそばにある、三国港突堤を訪ねます(注1)。日本海と大阪を結ぶ北前船(注2)の通り道であり、現在は海産物の水揚げに使われています。港のなかに突き出し、長く続く突堤は、東尋坊とどのような関係があるのでしょうか?

タモリさんが、突堤の基礎部分(歩道の両脇)をよく見ると、東尋坊の柱状節理です。ダイナマイトで、柱状節理を切り崩して、運んできたのです。東尋坊には、岩が剥ぎ取られて平らになった場所があります。

  1. 三国港突堤は、オランダ人技師・エッセルの設計で明治15年に完成、
  2. 北前船は、ブラタモリ酒田編で登場しました。

三国港突堤の役割

三国港は、かつて、日本海の荒波に跳ね返され、九頭竜川の河口付近に土砂がたまり、困っていました。九頭竜川は、福井の全ての川が流れ込むため、大量の土砂を運んできます。

これを防ぐため、①九頭竜川の河口付近にブロックを置き、川の流れを速くした上で、②土砂を含んだ川の水を、突堤で沖まで誘導しました。突堤を湾曲させたことで、遠心力を生み、日本海の荒波をブロックしつつ、土砂を沖に流す仕組みでした。

三国港:ブラタモリ東尋坊

三国港は、東尋坊を人気観光地に押し上げた場所です。どのような経過があったのでしょうか?

ブラタモリは、港町の旧岸名家に移動します。

  • えちぜん鉄道 三国駅から徒歩で10分、JR芦原温泉駅からタクシーで20分

ブラタモリは、三国港の旧岸名家で船箪笥(ふなだんす)を見せてもらいます。船に積み、貴重品(売り上げや通行手形)を収納するものですが、万一の際には水に浮く構造です。外側は頑丈なけやき、内側は桐(きり)でできておいます。外側のけやきは、水に触れると空気を密封し、金具の重さで向きが固定され、上部に空気がたまり、水に浮く仕組みでした。

森田銀行

ブラタモリは、森田銀行を訪ねます。福井でははじめての、鉄筋コンクリート製の建物です。内装は、職人がコテで仕上げた漆喰(しっくい)の天井や、大理石のように見える漆喰の柱など豪華です。北前船で財を成した豪商が作った銀行です。

  • アクセス:旧岸名家から徒歩1分

三国港周辺が栄えたことで、鉄道ができ、不便だった東尋坊にも東尋坊口駅(現在は廃止)ができアクセスしやすくなりました。これが、東尋坊を観光名所に押し上げました。

福井県立恐竜博物館:ブラタモリ東尋坊

ブラタモリは、勝山市の福井県立恐竜博物館を訪ねます。年間80万人が訪ねる、人気の観光地です。

  • アクセス:JR福井駅から、えちぜん鉄道・勝山永平寺線。勝山駅下車。コミュニティバスで15分またはタクシーで10分。/JR越美北線の越前大野駅下車。タクシーで約20分。

勝山市では、日本では、学名がつけられている恐竜が7種類ありますが、うち5種類もの化石が見つかっています。フクイラプドル、フクイティタンなどです。

化石の発見が多すぎ、調査が追いつかず、博物館には3年前に発見された化石が、まだ未調査のままストックされています。なぜ福井はこれほどの恐竜の宝庫なのでしょうか? その理由は1億2千万年前の福井の環境にありました。

化石の発掘現場(恐竜渓谷)

ブラタモリは、発掘現場である恐竜渓谷を訪ねます。

  • アクセス:福井県立恐竜博物館からクルマで山道を15分。(指定地域は見学可能)

発掘現場の恐竜渓谷は、手取層群と呼ばれる地層の一部です。タモリさんが許可を得て黒い石を割ると、貝の化石が次々に発見されました。

恐竜の足跡

全長10mのフクイティタンの巨大な足跡が残っていました。この場所は、川や湖の岸辺だったと推測されます。なぜでしょうか?

川や湖の岸辺は、柔らかく足跡が残り、堆積物が被さり、足跡を保護するのです。川や湖の岸辺はエサが多く、多くの恐竜が集まり、堆積物により化石が残りやすい条件を備えています。

中国大陸の岩石

発掘現場では、中国大陸にしかない岩石(オルソコーツァイト)が見つかります。岩盤が中国大陸や朝鮮半島にしかない石です。中国と陸続きだった時代の地層が、表出しているのが恐竜渓谷です。

東尋坊と同様の柱状節理が登場する、伊豆天城越え編の現地取材を済ませました

【ブラタモリ伊豆・天城越え編】伊豆・天城の歴史・地形・観光ルートまとめ #104

コメントをどうぞ(情報ご提供、旅行相談など)

タイトルとURLをコピーしました