国内旅行や出張に出かける方向けに、宿泊歴500泊の専門家が荷物の減らし方のテクニックお伝えします。特に、疲れや旅先でのストレスを減らせる方法を意識しています。
著者 国内宿泊歴500泊のYahoo!ニュース公式旅行ライター。日本テレビ(2023年)、TBS(2024年)に、穴場旅の専門家として登場。JTB旅行地理検定合格。
- 【服を減らす】肌着、ソックスは古いものや洗えるものを!
- 【アメニティの数を減らす】なくなりかけや試供品を活用
- 【アメニティ、常備薬の収納】自立式筆箱が場所を取らない
- 【袋類はこれで決まり】現在必須の「スライド式」ジップロック。旅館でもらった巾着袋も荷物がまとまる
- 【スマホの充電コード】新幹線のコンセントが使える「50cm」がベストだが、旅館泊まりなら1mも候補
- 【バッグ】国内ならトランクや登山リュックはNG。小型リュック、肩掛けバッグを上手く使って
- 【折りたたみ日傘】男性なら無印良品で決まり
- 【クッションやマッサージ器具は荷物に】疲れ対策なら事前準備
- これは持ってゆきたい 荷物が増えても持参したいグッズ
- これはいらない! 国内旅行でいらないもの
【服を減らす】肌着、ソックスは古いものや洗えるものを!
荷物がかさばる大きな要因が衣服。例えば2泊3日の国内旅行なら、2日分の着替えを持ってゆく方が多いですが、荷物の量がかなり増えてしまいます。
衣服を少なく、軽くするポイント
・古くなり捨てられる衣服を持参し、旅先で処分。
・洗えるものは旅先で洗う
・衣服はバッグのなかで丸めて立てると場所を取らない
古くなり捨てられる衣服を持参し、旅先で処分。
まず旅行先で、減らせるものは減らしてゆくことがコツです。肌着、ソックスなどは、そろそろ捨てようかというものを持参するのがコツです。旅先でどんどん捨てていきます。
また、ちょっともったいないですが、100円ショップで買い、捨ててゆく方法もあります。
洗えるものは旅先で洗う
そして、乾きやすいものは旅先で洗うのがポイント。特におすすめはTシャツ類です。化学繊維のTシャツは特に乾きやすく、同行者がいても洗いやすい、干していてもみっともなくないなど、旅先で洗える条件を満たしています。
Tシャツの次には、ソックスがおすすめ。薄い素材以外は、Tシャツほど乾きやすいとは言えませんが、朝乾いていなければ、ドライヤーの熱で乾かせます(本来の使用法ではないため、火災にご注意ください)。
上着でも、写真のユニクロの製品ように、薄手で手で引っ張ると少し伸びる素材(ポリエステル、ナイロン等)は乾きやすいので、旅先での洗濯はおすすめです。ただし、化学繊維は肌触りに少し難があるため、下に薄く着心地の良いTシャツ(ユニクロならエアリズム)を着るのがおすすめです。
旅先での洗濯に向かないのが下着のパンツ。寝るときもつけることが多いため、例えば2泊3日なら2枚持参するのがおすすめです。
衣服はバッグのなかで丸めて立てると場所を取らない
ご存知の方も多いと思いますが、衣服は丸めて立ててカバンに入れると、場所を取りません。普段と同じようにたたむと、すき間ができかさばります。
Q コインランドリーのある宿が良いですか?
A いいえ。Tシャツとソックス程度なら、お風呂の洗面台で洗えます。気になる方は洗濯洗剤を持参しても良いですが、体から出る汚れですので、ボディーソープで十分に洗えます。もし、一気にいろいろと洗いたい場合は、コインランドリーが便利です。その際はできれば、洗濯・乾燥が一気にできるドラム式がおすすめ。別々の場合、2度コインランドリーを訪ねる必要があり、旅先ではストレスになります。
Q スーツを持参の場合、どうしたらよいですか?
A 衣服に気を遣う芸能人でもない限り、スーツケースや紳士服店でもらえるハンガーが収まるスーツ入れは不要です。まずスーツの上着は厚みがあり、簡単にはシワになりません。軽くたたんでサブバッグ等で運べます。パンツ(ズボン)は多少しわになりますので、サブバッグの上の方に入れ、数時間置きにたたみ直すと安心です。
【アメニティの数を減らす】なくなりかけや試供品を活用
旅行に持ってゆくヘアワックスや化粧品は、「その製品の容器」で使い切る分だけ持っていくのが、荷物を軽くするコツです。100円ショップなどの小分けの容器は、液もれが起きることがあり、旅のストレスになります。
アメニティの数を減らすポイント
・液漏れがない「その製品の容器」を保存しておき、使う分だけ持ってゆく。
・試供品、以前にホテルでもらった使い捨て、旅行用の小分けパックもおすすめ。
・宿泊先のサイトを調べ、備え付けのアメニティは持ってゆかない。
液漏れがない「その製品の容器」を保存しておき、使う分だけ持ってゆく。
旅行に備え、ヘアワックスや化粧水などの容器を保管しておくと便利です。もともと入っていた容器なら液もれがなく、最終日には使い捨てが可能です。
100円ショップで小さな容器を買う方もいますが、液もれのリスクはかなり高いので、できれば避けてください。意外でしたが、無印良品の旅行グッズですら、液漏れをしました。唯一液漏れしなかったのは、貝印(YOU TIME)の容器でした。
Q 旅館・ホテルに置いてあるアメニティは?
A 詳しくは予約サイトを見ます。楽天トラベル(一例として熱海のホテル)なら、施設紹介→詳細情報と見てゆきます。筆者の経験からは、おおむね下が目安となります。
タオル | 歯ブラシ | シャンプー類 | ハンドソープ | 浴衣 | バスタオル | カミソリ | 洗顔フォーム | 綿棒 | 化粧水等 | コットン | |
格安宿 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | △ | |||||
ビジホ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | △ | ||
旅館ホテル | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | △ |
女性向き | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
【アメニティ、常備薬の収納】自立式筆箱が場所を取らない
ヘアワックスや化粧水、乳液など持参のアメニティや薬などの収納方法には、さまざまな意見がありますが、自立式筆箱が圧巻です。
アメニティを収納するポイント
・自立式筆箱で決まり
自立式筆箱とは、中高生に人気で、文房具店に置いてあります。
上の写真の自立式筆箱には、お茶パック、紅茶パック、ドリップ式コーヒー、使い捨てアメニティ8袋、日焼け止め、かみそり、薬が入っています。かさばりやすい袋型に比べ、省スペースできれいに整理できます。
狭い洗面台付近でも、自立するので大変便利。複数で旅行する場合、お互いのアメニティが混ざりにくいですし、宿のハブラシもここに立てておくと、自分のものが分かりやすいです。
コクヨ「ネオクリッツ」など、防水素材のものがおすすめです。
Q 薬はどのように持ってゆくと小さく済みますか?
A 胃腸の薬や頭痛薬は、以前はフロントで分けてもらえましたが、法律が変わり、禁止となっています。薬は容器から出して、使う分だけ持参すると荷物が減ります。その場合、急速に乾燥しますので、下の「軟膏入れ」がおすすめ。軟膏入れは、上の自立式筆箱の底に収まります。厚みのある名刺入れを勧める人もいますが、薬が湿り溶けだすこともあるので、注意が必要です。
写真は軟膏入れ
化粧水、乳液、美容液などを多めに使う方は、オールインワンの専用容器もあります。通常の使用なら4~5泊分が入ります。1回に出る量は少ないですが、おおむね完成された商品です。
Q ホテルの部屋は乾燥していると聞きますが、薬の準備は必要ですか?
ぺA はい。感じ方に個人差がありますが、普段のどが不調になりやすい方は要注意です。加湿器があればオン、お風呂の浴槽にお湯を張っておくといった対策のほか、薬ならラックがおすすめです。声の仕事をする人が指名買いする薬剤です。なお、建物古い宿(特にホテル)は、全館空調(セントラル空調)と呼ばれる、冷暖房や温度の切り替えができないエアコンを使用しています(写真)。室温のコントロールが難しく、どのが弱い方はできれば避けたいです。
【袋類はこれで決まり】現在必須の「スライド式」ジップロック。旅館でもらった巾着袋も荷物がまとまる
近年、駅などからごみ箱が撤去され、確実にあるのは新幹線の改札内やホームくらい。コンビニエンスストアもごみ箱を置かない店が増え、ジップロック類は必須。ただしゴミを入れる場合は、「スライド式ジッパー」が絶対条件で、親指と人差し指で押さえる形の従来型では、ゴミの液体が漏れ出す場合があります。
袋類を選ぶポイント
・スライド式ジッパーのジップロック等は、ゴミ袋として必須。
・レジ袋に比べ、カバンのなかで場所を取らず、液漏れもありません。
・旅館でもらう巾着袋もあれば便利。
また、もしあれば旅館でもらう巾着袋も便利。旅先で下のような利用法があります。
- 肌着、ソックスなどの衣服をコンパクトにまとめる。
- 人に見せたくない衣服や持ち物を入れる。
- 温泉街などの散歩でサブバッグ代わりに。
- 鍵式ロッカーのない立ち寄り湯や大浴場で、部屋の鍵、財布などを入れお風呂のなかに持ち込んでしまう(入浴時は洗面器に入れ近くに置きます)
- 旅館などで食事会場に行くときに(バイキングで席に部屋のキーなどを置きたくない場合にも便利です)
Q 旅館の巾着袋の利用法の裏ワザはありますか?
A はい。頻度は少ないですが、宿の部屋のトイレが詰まってしまうことは、なくはないです。家庭より、排水力が弱い場合があるからです。この場合、手を握りこぶしにしてタオルを巻き、ビニールの巾着袋に入れて排水溝をグッと押すと解決することがあります(いわゆるスッポンの代わり)。知っておくと、万一の場合に便利です。
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【スマホの充電コード】新幹線のコンセントが使える「50cm」がベストだが、旅館泊まりなら1mも候補
スマホの充電コードを選ぶポイント
・最もコンパクトで、使用にも困らないのは50cm。
・新幹線の足元コンセントや、カバンの充電器から充電しながらスマホの利用可。
・ただしベッドサイドにコンセントがない古いホテル(最近は少ない)や、そもそもベッドサイドで充電という概念に乏しい和風旅館では1mあると安心。
なお旅行でのモバイルバッテリーは、動画やスマホカメラをよく使う人なら10000mAh、文字サイトの閲覧がメインでカメラ(ミラーレス等)を別に持っている方なら7000mAhが目安です。
モバイルバッテリーが有名メーカーでもハズレがありますが、意外に質が安定しているのはサンバレージャパンです。宿泊歴500回の筆者は、同メーカーの売り切れ品を、わざわざメルカリで取り寄せたこともあります。
Q 充電関係の裏ワザはありますか?
A はい。ホテルによっては部屋にカードキー(または鍵についている棒)を差す場所があり、外出時に部屋の電源が切れてしまいます。そのため、食事中や外出時に充電ができません。その場合、キーを差す場所に、各種ポイントカード(棒タイプの場合、ボールペン等)を差しておくと電源は切れません。ただし、アイロンやドライヤーの切り忘れによる火災に十分注意してください。
【バッグ】国内ならトランクや登山リュックはNG。小型リュック、肩掛けバッグを上手く使って
旅先でストレスを感じないバッグ類は、「重さが増しがちな大型でない」「散らかりにくい中型」「荷物が即座に取り出せる」ことが必須条件です。
バッグを選ぶポイント
・トランクや大型登山リュックは、重さが増すうえ散らかりやすくストレスのもと。
・リュック派なら、小型リュック+肩掛けも可能なサブバッグが動きやすい。
・意外におすすめなのが肩掛け可能なバッグ+サブバッグ。
根強い人気があるのがリュック。しかし登山にも使えるような大型リュックは、重くなり疲れやすく、即座に必要なものが取り出せない点がストレスになります。
おすすめは小型のリュック。散らかりづらく、サッと下ろしてサッと取り出せる点は旅行向きです。泊りがけなら、肩掛けも可能なサブバッグと併用すると荷物が収まります。
また、意外かも知れませんが肩掛けも可能なバッグを2つ持つのもおすすめです。バッグは、モノをなるべく縦に収納すると上から確認でき、取り出しがスムーズ。
旅先では、スマホ、財布、ペットボトル、日傘、ウェットティッシュ、ゴミ袋、イヤホン、本など、モノの出し入れの頻度は想像以上で、降ろして探すをくり返しがちな大型リュックは、かなりのストレスになります。
バッグを2つ持つ場合、1つは肩に掛け、もう1つは手持ちのスタイルが見栄えはよいですが、歩きながら財布を出す場合などは、両方とも肩に掛けることもできます。
見栄え上のコツは1つを色やデザインが重いメインバッグ、もう1つをエコバッグのようなものにすること。また襟付き服が、2つのバッグの存在感に負けずおすすめです。
Q チェックイン後に使うサブバッグは必要?
A 「旅館・ホテル到着後に出かける場合には、小さなサブバッグがあると便利」という声はよく聞きます。しかしサブバッグそのものが荷物になってしまいます。リュック+サブバッグ、またはメインバッグ+サブバッグの組み合わせなら、新たなサブバッグは不要です。
【折りたたみ日傘】男性なら無印良品で決まり
旅先の傘は、折り畳み式がいちばん。日傘を兼ねたものが便利です。
折り畳み傘を選ぶポイント
・折り畳み傘は設計が難しく、海外製はもちろん、日本の中小企業製でもハズレがあります。
・通販サイトでは、「印象的なモデルの起用」「風に強そうな骨組みのデザイン」「特典目当ての口コミ」が多いジャンルで、当たりをつかむのは難しいです。
・男性ならデザインは地味ですが、無印良品の2000円の折り畳み傘がおすすめです。
折り畳み傘、特に日傘兼用のものは需要が多く、通販サイトでは特典と引き換えに投稿した口コミも目立ちます。またいかにも強そうな骨組みの写真を掲載しながら、かなりのハズレもあります。日本の中小企業製にもハズレがあり、選ぶのはかなり難しいです。
男性なら、結局行きつくのは無印良品の2000円の傘ではないかと思います。特にブラックは女性の使用が少ないため、日傘として使用しても、遠目に男性と分かり目立ちません。
【クッションやマッサージ器具は荷物に】疲れ対策なら事前準備
旅行シーズンになると、列車で使えるクッションや、持ち運べるマッサージ器具が売れるようです。
しかし、疲れやすい体質ながら宿泊歴が500以上ある筆者は、かつては持ち歩いていたクッションやマッサージ器具をいまは持ち歩いていません。
旅行先で疲れが出るのは、移動中に座っている時間が長いことが大きな理由の1つです。1時間ごとにデッキに出てストレッチをすることも効果的ですが、事前に体のケアをしておくと、疲れが出にくくなります。おすすめは、全国に展開するカラダファクトリーです。
カラダファクトリーは、クイックマッサージと異なり、スタッフにかなり長期間の研修を課しています。もともと整体の風雲児とも言える人が立ち上げた会社で、トップクラス整体師が若手に技術を伝承する仕組みが根づいています。
お店が清潔で外から内部が見え、女性でも安心できるのに加え、スタッフに若手が多く、注文や要望を伝えやすい雰囲気も売りの1つです。
これは持ってゆきたい 荷物が増えても持参したいグッズ
荷物が増えても持参したいグッズ
・ショートパンツ 旅館やホテルでは、きちんとしたパンツ(ズボン)ではリラックスできません。薄手のショートパンツを巻いて立ててカバンに収納するとよいです。
・めぐりズム アイマスクが必要な方は、代わりにめぐりズムにすると軽く、使い捨てできます。
・入浴剤 温泉でない場合、部屋の広めのお風呂を楽しむと満足度が上がります。
・スペアのコンタクトレンズ 洗面所の作りが普段と異なり、紛失率が高いです。
・車載用充電器 クルマで出かける場合にあると便利です
これはいらない! 国内旅行でいらないもの
国内旅行でいらないもの
・S字フック 海外旅行向けで、国内では出番は少ないです。
・衣服圧縮パック 使い捨てや洗濯で、衣服自体を減らすのがおすすめです。
・洗濯洗剤 部屋で選択する場合、ボディソープで代用できます。
・ガイドブック webで十分ですし、必要なページがある場合スマホで撮影しておきます。
・ドライヤー ドライヤーがどこにもない(大浴場や貸し出しの仕組みもない)宿は現在ほぼありません。ただし女性の場合、風力不足になることが多く持参する方もいます。宿の写真等で機種が分かる場合、Panasonicならまず問題なく、テスコム(TESCOM)も風力に問題がないことが多いです。
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