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茨城県は不人気観光地 最下位を独走する5つの理由

2016/01/19

茨城県が人気最下位を独走する理由を探ります。

茨城県は不人気観光地 最下位を独走する5つの理由

 

最も魅力がない観光地は茨城県

2014年秋に株式会社ブランド総合研究所が「地域ブランド調査 」の結果を発表しています。41位以下は次の通り。( )内は2013年です。

※全ランキングはこの記事の最後にあります。

地域ブランド調査(2014年)

41 (41) 栃木県 9.9
42 (45) 埼玉県 9.2
43 (46) 佐賀県 9.1
43 (43) 徳島県 9.1
45 (40) 福井県 8.9
46 (44) 群馬県 8.8
47 (47) 茨城県 6.5

出典:地域ブランドニュース
参考:平成22年度 全国観光動向

茨城県は2009、2010、2011、2013年、2014年と最下位の常連です。

この理由についてネット上では次のような意見があります。

・都心からの アクセスが良すぎるゆえに「観光地として行ってみたい」という意欲がどうしても低くなる。
・茨城弁などは、発音としてあまり格好良くない。
・巨大市場に近いため、地域のイメージづくりの必要性が弱かった。
・北海道の大自然や沖縄の海、横浜の港や奈良の 大仏のように、誰もがイメージできる派手なスポットがない。
・まず、宣伝下手があるのは間違いないです。

都心からのアクセスの良さを理由としている方が目立ちますが、これは無関係でしょう。調査は全国を対象に行われています。東京都の人が三重県に行くことがあるように、大阪府の人が茨城県を選んでも良いのです。また「訛」について言うなら東北の方が強く、影響があるとは思えません。

茨城県 最下位独走の理由(1)地形

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悪くはないが良くもないのが茨城県の海

茨城県が最下位を独走する大きな理由の一つが「地形」です。簡単に言えば山が低すぎ、海岸線が真っすぐすぎるのです。

標高877mの筑波山は、日本アルプスの山々の魅力にかいません。また三陸や北陸のような岩が入り組んだ景勝地がほとんどなく、まっすぐな海岸線が目立ちます。

久慈川

山が低く、悪くはないがぜひ見に行きたいほどでもない

全県で平野部が目立ち、ローカル線水郡線が走る内陸部も、森の濃さは十分ですが山が低すぎ都会人にとって「別世界感」に乏しいと言えます。

茨城県 最下位独走の理由(2)象徴

水戸駅 納豆

2014年、観光地イメージランキング1位の北海道は「広大な大地」、2位の京都府は「歴史の風格と寺社」、3位の沖縄は「透明度の高い海やサンゴ礁」。いずれも強い象徴を持っています。

人が何かをイメージするときには、無意識のなかでまずその象徴を思い浮かべ、周辺に情報を足してゆく傾向があります。そのため大手企業ほどロゴマークのデザインには相当の費用を投下しています。

茨城県のイメージは「納豆」。確かに他県の納豆よりもおいしく手に入りやすい値段も魅力です。しかし納豆は人々の日常に隣接したものであり「別世界の感覚」を想起するようなものではありません。納豆を外せば「牛久大仏」が候補になるかもしれませんが、あくまで地元で愛される大仏。悪い冗談にもなりません。

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ひたち海浜公園は、知名度が上がった春のネモフィラに加え、秋のコキアを売り出し中。

ひとつの作戦としては人気が上昇している「ひたち海浜公園」を象徴の位置まで引き上げることです。しかし、波及効果の恩恵を受ける地域が狭すぎ、微妙なところでしょうか。

茨城県 最下位独走の理由(3)遠い

磯原駅

茨城県の不人気の理由に関して、ネット上には以下のご意見があります。

・都心からの アクセスが良すぎるゆえに「観光地として行ってみたい」という意欲がどうしても低くなる。

私は逆だと考えています。茨城県は東京から見て千葉県より遠いのです。千葉県より明らかに魅力があれば向かいますが、そうでなければ千葉でせき止められます。東京の人は、神奈川県を越えて静岡県になら行きたいと思います。富士山があり伊豆半島があり、そして地元の努力の反映である様々なB級グルメ、ご当地グルメがあるからです。

茨城県も千葉県も変わらない、それならば近い千葉県にしよう。長引く不景気のなか安近短の日帰り観光のニーズが増しています。そのなかで出発地や到着地によっては3時間かかる茨城県は「遠い」のです。

そして「遠い」にも関わらず、首都圏から1時間に1本の特急を維持できるだけの数のビジネス客が流入している光景も甘えを生んでしまっているのかもしれません。特急ひたち、ときわは、他地区の特急や新幹線と比較すると、ビジネス客依存が強すぎます。観光客を運んでいないのです。

茨城県 最下位独走の理由(4)新幹線がないことが、接客レベルの低下を生む

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いいものを安く提供すれば接客は二の次の時代は終わっているんだよ〜。これを分かっていただく方法はないものか。

茨城県には新幹線が通っていません。しかしだから観光客が少ないという訳ではありません。東京の空気が流れ込んでこないことが問題なのです。新幹線が通ると東京の接客・サービスにうるさいお客が大量になだれ込んできます。特にビジネス客は時間等に余裕がないため、基本的には地方にも東京並みのサービスを求めます。

そして東京のサービス業の質は恐らく世界一。例えば、スーパーなどでは「ポイントカードはお持ちですか?」と聞くと、毎回「大丈夫です」と答えるのを面倒に思う客がいるため、「ポイントカードはよろしかったですか?」と聞くように工夫しているところもあります(はい、とだけ答えれば済むため)。飲食の繁盛店の大半は接客のレベルも高くなっています。

新幹線の駅ができると、ハイレベルな接客に慣れたせっかちなビジネスマンが流入するため相当接客レベルは上がると思われます。

現在の茨城は接客レベルははっきり言えば低いです。茨城県には10回ほどしか訪ねたことがないですが、さまざまな事例があります。

🔵ある和菓子店で職場用に10箱以上の和菓子を買った。郵送不可は構わないが、お客はほとんどいないにも関わらず、許可を取って店内の片隅を借り荷造りをするこちらを怪訝そうな顔で見る。郵送できなくてすみませんね〜、または手伝いますか?くらいの気持ちはあってもよい。

🔵ある魚料理が安い店は(悪気はないものの)全体に接客が粗雑。安くておいしければほかは不問というのは、東京方面では過去の話。

🔵民家のようなある資料館は、外に入場料を表示せず入ると有無を言わさず回収。さらに全て撮影禁止(一部でも撮影させて、フェイスブック、ツイッター、ブログでの拡散を狙うことが必要)。

🔵干し芋の某有名店は購入し、迷った商品を撮影しようとすると、撮影は止めてくださいとピシャリ。少なくとも購入した人に「ピシャリ」は普通ではない。

 

もちろん、全県的に人柄は非常に良い県ですので接客のベースはあると思いますが、①東京人の大量流入により鍛えられることがなく、また②漁村特有の接客下手が複合的に絡んでいると思われます。

※個人経営色のある漁村では気が強く接客が上手くないという傾向はあり、千葉県の銚子もそれで悩んでおられます。

茨城県 最下位独走の理由(5)ご当地グルメ、B級グルメに乏しい

ご当地グルメ、B級グルメに乏しい。これは、静岡県を見習ってくださいとしか言いようがありません。富士山、伊豆、世界遺産三保の松原などをかかえなお活性化への努力を怠らない姿勢です。東京から見て神奈川の先が静岡、千葉の先が茨城。ライバル意識を持ってほしい地区です。

静岡県 B級・ご当地グルメランキング(富士宮焼きそば以外)

1位 袋井たまごふわふわ
2位 浜松餃子
3位 静岡おでん
4位 丸子のとろろ汁
5位 三島コロッケ

見るだけで行きたくなりませんか?以下は記事をご覧ください。➡必見!静岡県B級・ご当地グルメランキング~静岡駅・浜松駅など~

茨城県 最下位独走の理由まとめ

(1)山が低く海が真っすぐという「地形」

芸術の森 笠間市

それをカバーするものを知恵を絞って考えることが必要。例えば、山が低く景観に恵まれない茨城県笠間市が、焼き物、神社、いなり寿司、そばの4つの魅了を創成しているのは良い例。いつかチャンスが来るはずです。

(2)象徴が納豆では「別世界感」を強調できない

象徴の機能について電通あたりの講師からきっちり指導を受けることも必要か思います。

2014年にピース綾部祐二さんらを起用したキャンペーンがありましたが、47位定着は綾部さんがどうこうできるレベルを越えています。また「なめんなよ茨城」をキャッチフレーズにしたこともありますが、茨城県民はそのような言葉に象徴される性格ではなくもっと思いやりがある性格です。

上述しましたが現状では「ひたち海浜公園」のイメージを押すこと、またはタレントの県知事を立てることが必要です。

(3)安近短旅行の時代に千葉より「遠く」アクセスが悪い

茨城の弱点は首都圏から近すぎることでなく、日帰り圏として遠すぎることです。南部の日帰り可能な観光地を活性化し、中北部では安価な宿泊プランの創出が必要だと思います。

(4)新幹線がないことが、接客レベルの「低下」を生む

飲食店や旅館の従業員を東京に「留学」させるなど、地域全体が接客スキルを身につけることが必要です。

(5)ご当地グルメ、B級グルメに乏しい

みつお万寿 茨城

ご当地グルメ、B級グルメに乏しいのは問題です。例えば、茨城県のおすすめは「みつおまんじゅう」。非常に高品質な黒糖まんじゅうが1個67円です。良いものがあるのに知られていないのは残念。

➡ 茨城県(水戸駅) 地元推奨の安いお土産ベスト5

また茨城北部なら「磯原まんじゅう」も80円ながらかなりのもの。

➡ 茨城県の観光…磯原駅のランチ、グルメ 寿司屋巡りと玄米オムライス

内陸なら常陸大子(ひたちだいご)のしゃも料理も安くておいしい。

➡ 関東ローカル線茨城県…水郡線の観光、グルメとおすすめ途中下車駅

茨城県の躍進を期待したいです。

 

茨城県のページ⇒こちらから

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(参考資料)2014年地域ブランド調査全結果

2014年10月に株式会社ブランド総合研究所が「地域ブランド調査 」の結果を発表しました。観光資源の豊富さを表すため温泉旅館の数も併記しました。

順位(昨年順位) 点数 温泉旅館の数

1 (1) 北海道 62.7 746
2 (2) 京都府 50.1 178
3 (3) 沖縄県 43.0 5
4 (4) 東京都 41.5 38
5 (5) 神奈川県 30.6 676
6 (6) 奈良県 29.3 71
7 (7) 福岡県 26.4 104
8 (8) 大阪府 26.3 40
9 (9) 長野県 25.6 1323
10 (11) 長崎県 23.0 101
▲北海道、京都、沖縄と一瞬でイメージが思い浮かぶ有力観光地が目立ちます。

11 (14) 石川県 22.9 199
12 (10) 兵庫県 22.8 343
13 (13) 宮城県 21.9 251
14 (12) 静岡県 20.9 1947
15 (16) 熊本県 19.3 471
16 (14) 鹿児島県 18.5 407
17 (16) 愛知県 18.0 110
18 (20) 青森県 17.5 267
19 (18) 千葉県 17.1 164
20 (22) 秋田県 16.6 263
▲温泉が少ない千葉県が健闘しています。TDLがあるから千葉を選ぶという人はそれほど多くないように思えるため、房総のイメージが貢献したかもしれません。

21 (19) 広島県 16.4 78
22 (31) 大分県 15.4 842
23 (21) 富山県 15.1 139
24 (26) 岩手県 14 229
25 (24) 宮崎県 14.3 72
26 (25) 香川県 14.1 60
26 (33) 島根県 14.1 118
28 (28) 山形県 14.0 362
29 (29) 福島県 13.6 619
30 (23) 山梨県 13.5 265
▲それほど自然環境や都市に恵まれない香川県が健闘。讃岐うどんの効果も大きいでしょう。

31 (34) 愛媛県 13.4 99
32 (31) 三重県 13.1 259
33 (27) 高知県 12.6 50
34 (39) 山口県 12.5 184
35 (30) 新潟県 12.0 614
36 (41) 鳥取県 11.7 142
37 (38) 和歌山県 11.6 209
38 (35) 岡山県 11.5 116
39 (36) 滋賀県 11.4 44
40 (37) 岐阜県 11.3 362
▲この辺りからは下位です。温泉旅館を600も抱える新潟県は努力不足と言って良いかもしれません。スキーの人気低下が背景にありそうです。

41 (41) 栃木県 9.9 450
42 (45) 埼玉県 9.2 31
43 (46) 佐賀県 9.1 111
43 (43) 徳島県 9.1 36
45 (40) 福井県 8.9 155
46 (44) 群馬県 8.8 612
47 (47) 茨城県 6.5 90
▲茨城県は2009、2010、2011、2013年、2014年、2015年と最下位の常連です。

出典:地域ブランドニュース
参考:平成22年度 全国観光動向

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