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不人気観光地1位 茨城県に魅力がない理由〜なぜイメージのが悪いのか?〜

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最も魅力がない観光地は、茨城県。これは、ブランド総合研究所の地域ブランド調査で、茨城県が最下位の常連であることが根拠にあります。なぜ茨城県は魅力がないのでしょうか?


データが示す  最も魅力がない観光地は茨城県

毎年秋、株式会社ブランド総合研究所は、地域ブランド調査の結果を発表しています。2017年の結果は以下の通りです。

前年 魅力度
今年 都道府県名 今年 前年
1 1 北海道 60.3 54.2
2 2 京都府 48.9 46.3
3 3 東京都 38.8 35.1
4 4 沖縄県 35.4 32.7
5 5 神奈川県 33.4 30.2
6 6 奈良県 29.1 28.7
7 7 大阪府 27.9 24.1
8 10 福岡県 25.4 21.4
9 8 長野県 25.1 24.0
10 9 石川県 24.4 23.3
11 11 長崎県 22.0 20.0
12 16 兵庫県 21.3 16.3
13 14 宮城県 20.2 16.8
14 12 静岡県 20.1 17.6
15 13 愛知県 19.2 17.2
16 23 広島県 18.3 14.0
17 17 青森県 17.7 15.8
18 21 鹿児島県 17.1 14.2
19 20 千葉県 17.0 14.4
19 24 宮崎県 17.0 13.4
21 15 大分県 16.6 16.5
21 21 熊本県 16.6 14.2
23 18 富山県 15.4 15.4
24 19 秋田県 15.3 14.9
25 30 山梨県 15.1 11.7
26 35 新潟県 13.8 10.5
27 27 島根県 13.6 12.4
28 29 高知県 13.4 11.9
28 33 滋賀県 13.4 10.9
30 26 三重県 13.2 12.6
31 28 和歌山県 12.8 12.0
31 32 山口県 12.8 11.3
33 34 香川県 12.7 10.8
34 25 愛媛県 12.6 13.1
34 36 岩手県 12.6 10.3
34 39 福島県 12.6 9.2
37 42 岐阜県 12.5 9.0
38 37 山形県 12.3 10.0
39 41 福井県 11.4 9.1
40 31 岡山県 10.9 11.4
41 42 鳥取県 10.8 9.0
41 45 群馬県 10.8 8.5
43 46 栃木県 10.3 7.8
44 39 埼玉県 10.2 9.2
45 38 佐賀県 9.6 9.4
46 44 徳島県 9.1 8.6
47 47 茨城県 8.0 7.7

茨城県は2009、2010、2011、2013、2014、2015、2016、2017年の8回にわたり最下位を記録しています。なぜ茨城県は、魅力のない県として定着しているのでしょうか?


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茨城県の不人気理由①  魅力に乏しい地形

茨城県は、海の県か、山の県かと聞かれたら、あなたはどう答えますか? 多くの人が、答えに困ってしまうと思います。

最も高い山は、標高1000mを下回る筑波山。海岸線は変化に乏しく、茨城県のウェブサイトが「茨城県の海岸は太平洋に面しほぼ南北方向に伸び、延長約190kmの単調な形状をしています」と説明しているほどです。

日本人が好むのは、基本的には富士山のように高い山です。また海岸線は、入り組んだ岩場の地形や、弓なりの浜が日本人好みです。

茨城県には、華厳の滝、那智の滝と並ぶ日本三名瀑の袋田の滝がありますが、滝はやや玄人好みのイメージです。袋田の滝へ向かう水郡線の風景も、上の写真のように、やや変化に乏しい感は否めません。

知名度の低い温泉地

茨城県は地形的な限界だけでなく、有名な温泉地が少ないことも特徴です。ある調査によると、茨城県の人気の温泉地は、1位がが袋田温泉、2位が五浦温泉、3位大子温泉とのことです。しかし、これらの温泉の名前を聞いたことがない人も多いでしょう。

茨城県不人気の理由①

地形的に、日本人が好む要素が少ない。旅先に求められる、日常を離れる別世界のイメージに乏しい。

茨城県の不人気理由②  県を象徴するイメージがない

人気都道府県常連の北海道は、広大な大地。京都府は、歴史の風格と寺社。沖縄は、透明度の高い海やサンゴ礁。いずれも強い象徴を持っています。

人には、まず象徴を思い浮かべ、周辺に情報を足してゆくクセがあります。そのため大手企業ほど、ロゴマークのデザインには高い費用をかけています。

茨城県のイメージは、納豆……!。確かに、他県の納豆よりもおいしく、手に入りやすい値段も魅力です。舟納豆のように、珍しいものもあります。しかし、納豆は日常の隣人であり、旅先や別世界のイメージを想起するものではありません。

納豆以外では、牛久大仏が候補になるかもしれませんが、あくまで地元で愛される大仏。ひとつの作戦としては、人気が上昇しているひたち海浜公園を、全県あげてバックアップすることです。しかし、波及効果の恩恵を受ける地域が狭すぎ、微妙なところでしょう。

茨城県不人気の理由②

県の象徴が納豆……!

茨城県の不人気理由③  首都圏から近すぎる?

茨城県の不人気の理由に関して、首都圏から近すぎて観光地として行ってみたいと言うよくが低くなる、と言う意見があります。しかし、これはあまり説得力が無いように感じます。

なぜなら、東京から近い鎌倉や東京ディズニーランドは、大変人気のある観光地だからです。首都圏から近いため人が茨城を訪れないのではなく、内容つまり観光地としてのコンテンツに魅力がないからと言うのが、本当の理由ではないでしょうか?

それだけで人を集める海や山や温泉がなくても、人集めようという気概がある観光地は、地元の人が一丸となって、花を育て町に花を飾る傾向があります。例えば埼玉県の小鹿野町です。小鹿野町は、商店が協力し手作りのネオンサインを点灯させており、夜に到着した旅行客も楽しませます。近年が、かき氷を名物にしようと町をあげて取り組んでいます。

また、千葉県の銚子電鉄やその沿線も、住民が一丸となって一生懸命魅力を作り、観光客を喜ばせようとしています。茨城県にそういった試みが全くないとは思いませんが、県外までその取り組みが伝わってくるとは言えません。

茨城県不人気の理由③

地理的なハンデ(首都圏から近すぎる)は本当の理由でなく、観光地としてのコンテンツ不足が原因。

茨城県の不人気理由④  観光客や出張客を大切にしない

筆者は、関東・甲信越・静岡・南東北を中心に、数百回以上の旅行や出張をしてきています。そのなかで、もっとも旅行者や観光客を大切にしていないと感じる県が茨城県です。もちろん9割以上の人は、親切で素晴らしい対応なのですが、数パーセントが強烈に印象を落としています。

数百回も旅行をすると、宿や飲食店とのトラブルが何件かは出てきます。筆者の場合、4回のトラブルを軽減していますが、うち2回が茨城県です。1つは水戸、もう1つは土浦です。

ここで詳細を記すことは避けますが、意思疎通の悪さ(初めての人との会話が苦手、相手の状況を推し量れない)または、怒りっぽさがトラブルを生むような気がします。この結果、常連客が、家族や知人に茨城県を勧めるケースが減ってくるのではないかと推察します。

ご参考までに、ほかでトラブルにあったのは、山梨県の郡内(富士五湖地方)と静岡県の東部です。いずれも県内では、もっとも遅れていると地元の方がおっしゃる地域です。ここでも、意思疎通の悪さや怒りっぽさがトラブルを生んでいるという印象を持ちます。なお、静岡県でのトラブルは、旅館と他の客のトラブルを目撃したものです。

茨城県のなかでは、北茨城市はもっとも田舎の方だと地元の方はおっしゃいます。しかし、北茨城の方は、人に警戒心を抱かない、結果として意思疎通ができるのではないでしょうか? これは、東北の人と通ずるところがあります。福島に旅行すると、首都圏では考えられないほどの人懐っこさや人柄の良さに驚くことがあります。

茨城県不人気の理由④

9割以上の茨城人が親切。しかし、数パーセントの茨城人の、意思疎通の悪さと怒りっぽさが、旅行客とのトラブルや、印象の悪さを生んでいる。都会のサービス業にある如才なさと、東北人の人懐っこさやのどちらにも傾かない面がある。

茨城県の不人気理由⑤  ご当地グルメ、見どころづくりなどの工夫が少ない

海や山などの自然の条件が悪い茨城県ですが、ご当地グルメのような旅行客を呼ぶ工夫も少ないと感じます。

これは、例えば、静岡県を見習ってくださいとしか言いようがありません。富士山、伊豆、世界遺産三保の松原などを抱え、なお活性化への努力を怠りません。富士山の周辺だけ見ても、富士宮焼きそば、三島コロッケ、沼津港のタワー天丼など、さまざまな工夫があります。富士山があるのに、なお創意工夫を切らしていない点が注目されます。

茨城県に近い地域でも、例えば、銚子は、ジオパークに指定されるほど豊かな地形を持つにも関わらず、銚子電鉄や地元の旅館や飲食店が必死の工夫をこらしています。例えば、銚子電鉄の終点の戸川駅は、町自体には決定的な魅力はありませんが、銚子電鉄は古い車両を駅に置きスタッフ2名をつけて案内しています。近隣の食堂では、天ぷらラーメンを開発し、旅行客にはありがとうシールをプレゼントしています。

この旅行客をもてなす全力の努力が評判を呼び、新しいお客さんを連れてくるのだと思います。

茨城県不人気の理由⑤

茨城県は、ご当地グルメの開発など、魅力づくりの工夫があまり見られません。ジオパークに指定された景観を持つ銚子や、富士山を抱える静岡の方が、数倍以上の努力をしています。この状況で、なぜ茨城が選ばれると言えるのでしょうか?


茨城県 観光人気で最下位独走の理由のまとめと提案

茨城県の不人気理由①  魅力に乏しい地形

  • 国営ひたち海浜公園の成功例に続き、第2、第3の大きな開発が必要。
  • 偕楽園は、現在でも千波湖の借景が素晴らしいが、梅のイメージが強すぎる。通年の魅力の訴えと強化が必要。
  • 水戸城址は、現在の復元や整備を進めつつ、やはり天守閣の再建が必要。
  • マリンスポーツなどの切り口も良いが、裾野が大きな温泉地の振興が必要。

茨城県の不人気理由②  県を象徴するイメージがない

  • 納豆を上回る名物の開発が必要。

茨城県の不人気理由③  首都圏から近すぎる?

東北より近く旅行感がない、千葉より遠く時間がかかるといった考え方をやめ、敬遠の本当の理由である、旅行客を向いたコンテンツ不足を解消する。

茨城県の不人気理由④  観光客や出張客を大切にしない

一部に見られる、意思疎通の悪さと怒りっぽさを解消する。首都圏への接客研修が有効。

茨城県の不人気理由⑤  ご当地グルメ、見どころづくりなどの工夫が少ない

  • あんこう鍋のような郷土料理も良いが、インスタ映えを前提に、各市町村が開発を競うことも必要。
  • ラーメン店など既存の飲食店を生かすようなご当地グルメの開発が必要。例えば、磯原には駅周辺に多くの寿司店があるが、観光客誘致には全く生かされていない。

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