【完全版】ブラタモリ水の国熊本、熊本城|内容・ルートを写真でまとめ! #34 35 - トラベルジャーナ

【完全版】ブラタモリ水の国熊本、熊本城|内容・ルートを写真でまとめ! #34 35


とらべるじゃーな!
とらべるじゃーな!

4月25日、NHKではブラタモリ水の国熊本編をアンコール放送します。この記事では、ブラタモリ水の国熊本城編、熊本城編のルートを、写真・アクセスなどの情報とともに紹介します。

記事前半が「水の国熊本編」です。後半は「熊本城編」です。

火の国であり、水の国でもある熊本|ブラタモリ・水の国熊本

阿蘇山がある熊本県(肥後の国)は、「火の国」と呼ばれます。肥前(おもに佐賀・長崎県)も合わせ、火国ひのくに=肥国と呼ばれた時代もあります。

トラベルジャーナは、年50泊旅行取材(証明写真)の個人ブログです。


(注)火の国の名称の由来は、阿蘇山、不知火しらぬい(海上に発つ蜃気楼)、火君ひのきみ(豪族)など諸説あります。

一方、熊本県が水の国でもあるというのは、どういうことでしょうか?

熊本城の南で見るaso4とは?|ブラタモリ・水の国熊本

ブラタモリは、台地の南にある熊本城からスタート。オープニングのあと、その京町台地の南端にある、熊本第一高校を訪ねます(地図)。熊本城が見えています。

高校の北側には、ガケがあります(一般非公開)。熊本城が立つ台地の地質が露頭しており、目で確かめることができる貴重な場所です。どのような地質なのでしょうか?

ブラタモリ
ブラタモリ

火砕流ですね!

タモリさんは、火砕流ですね!と即答。軽石が、火砕流の特徴です。阿蘇山は、過去に4度の巨大噴火を起こしています。熊本第一高校の露頭は、約9万年前に起きた4回目の噴火、Aso-4と呼ばれる火砕流です。

軽石は水を通すのが特徴。熊本の市街地は、高さ40mものAso-4で覆われています。

水前寺成趣園とaso4の関係は?|ブラタモリ・水の国熊本

ブラタモリは、水前寺公園電停北側の小川を訪ねます。タモリさんは、市街地にも関わらず、川底が見える、澄んだ水に驚きます。(地図|マークしたタイムズ水前寺公園の東側の橋付近)

藻器堀川しょうけぼりがわでは、川岸からの湧水が多数見られます。タモリさんは、水神様を見学したあと、水前寺成趣園を訪ねます。

  • アクセス:熊本城や熊本第一高校の北側を見学したあと、熊本城・市役所前電停から熊本市電で、水前寺公園電停に移動(所要約15分)。

水前寺成趣園

ブラタモリは、天下の名園、水前寺成趣園地図)に入ります。

重要 ブラタモリアンコール編では、観光で訪ねることがないように、水前寺成趣園の内部は省略されました。とくに県外から、絶対に訪ねないようにしてください

観光写真の印象以上の大庭園に、タモリさんは大感動! 水前寺成趣園は、細川護熙元首相でおなじみの、肥後細川家初代が、鷹狩のさいにこの地を気に入り、整備したものです。

熊本の市街地にある藻器堀川しょうけぼりがわや水前寺成趣園に、なぜ水が湧くのでしょうか?

ブラタモリ
ブラタモリ

高いところから、火砕流のなかを水が流れ、低いところで湧くことは、よくありますね……!

熊本第一高校で見たガケの露頭に、ヒントがあります。タモリさんが、水前寺成趣園の北側の市街を確認すると、坂道になっていました。坂の上の方が、阿蘇山です。

熊本城や水前寺成趣園周辺は、台地のきわ(末端)にあります。阿蘇山一帯は、年間を通じて降水量が多め。阿蘇山一帯に降った雨水が、阿蘇山の4回目の大噴火の火砕流である、Aso‐4に浸透し、地中を水平に流れ、台地のきわで地表に出たものなのです。

熊本には、同様の湧水地は約1000もあります。

健軍水源地はaso4の水ではない?

ブラタモリは、火砕流の地層Aso‐4からの湧水を見学したあと、熊本市上下水道局が管理する、健軍水源地に移動します。「水源」という地名もある地域です。

  • アクセス:水前寺公園で、火砕流の地層Aso‐4からの湧水を見学したあと、熊本市電で動植物園前電停に移動します(所要約10分)。

熊本市上下水道局が管理する健軍水源地(地図印が入り口。公開は予約制)には、多くの井戸があります。

※健軍の由来は健軍神社。諸説あり。

井戸から湧く水は、Aso‐4?

出典:健軍水源地施設の見学について

井戸はくみ上げ式でなく、珍しい自噴式です。自噴式は、タモリさんも初めてで、大興奮! 日本最大級の5号せい(地図印)は、約6万人の生活用水をまかなう水量。

これらの井戸は、水前寺成趣園と場所も近く、Aso‐4からの湧水のようにも感じられますが、どうなのでしょうか?

ブラタモリ
ブラタモリ

水前寺成趣園とは、湧く量が圧倒的に違う。この井戸の下には、Aso‐4ではない別の何かがあるような気がする…

実際には、Aso‐4よりも大深度の地下にあるAso‐3~1(第2帯水源)から取水しているのです。

出典:阿蘇地下水財団

阿蘇山に降った雨は、2つに分かれます。
・地表近くのAso‐4を通って湧水するもの
・大深度地下のAso‐3~1を通り、井戸から噴出するもの

健軍水源地の井戸は、大深度地下のAso‐3~1によるものだったのです。自噴する井戸は、全部で113本あります。


加藤清正の治水「白川の付けかえ」

肥後熊本藩初代藩主・加藤清正は、豊かな水をどのように生かしたのでしょうか? ブラタモリは、熊本城付近の白川周辺で、加藤清正の治水の痕跡を探ります。

  • アクセス(地図):熊本城・市役所前電停から徒歩5分

熊本城の東方から南方へ流れる白川は、本来は蛇行が目立ちます。しかし、熊本城付近では蛇行がゆるやかになります。流れを直線にし、洪水の発生を抑えるためです。土木治水の神様と呼ばれた加藤清正が、工事を指揮しました。

地図の■■■では、かつての白川の跡に沿って、商店街がカーブを描いています地図) 。

かつては、熊本城に沿う坪井川が白川に合流していましたが、防衛や城下町の土地を広げる狙いから、2つの川は別々に分けられました。


加藤清正の治水「渡鹿堰」番組未紹介

出典:熊本城と坪井川

渡鹿堰とろくぜきは、土木治水の神様・加藤清正が、取水のために作ったせきです。写真は昭和28年に、原形を生かして復旧されたもの。川に向かって斜めに堰を作るのは、珍しいことです。

  • アクセス(地図):JR東海学園前駅から北東へ徒歩10分

取込口から3つの開水路に分水し、築造当時は熊本平野1083haに水を行きわたらせ、農地を潤しました。洪水時には、川水が農業用水に流入しないように工夫されています。


加藤清正の治水「鼻ぐり井手公園」

ブラタモリは、鼻ぐり井手公園へ移動します。

「井出」は農業用水路、「鼻ぐり」は牛の鼻輪を意味します。清正が作った全長12キロに渡る用水のうち400mが、鼻ぐり井出と呼ばれます。なお、周囲の火砕流は、Aso-2です。

  • アクセス(地図):JR原水駅から南へ徒歩30分

誤字訂正済み 花輪→鼻輪(2020年5月20日)

写真ではやや分かりにくいですが、用水を遮るように見える壁には、鼻ぐりのようにアーチ型の穴が開いており、水を少しずつ通しています。なぜこのような構造を取っているのでしょうか?

ブラタモリ
ブラタモリ

いったい、なぜだろう?

普通の用水路では、熊本では火山灰が沈殿し、すぐに流れが悪くなってしまいます。そのため、わざと流れをさえぎるように、穴の開いた立て板を立ててあります。穴を通れなかった流水が跳ね返され、渦をまくため、火山灰の沈殿を防ぐことができます。

鼻ぐりは80カ所ありましたが、なぜ存在するのか判然としない役人が壊してしまい、現在(放送当時)では24か所しか残っていません。

加藤清正が指揮した、鼻ぐりを駆使した農業用水の効果で、多くの畑が田んぼに転換されました。火砕流に覆われた熊本の田んぼは、ザル田と言われ雨水を多く取り込みます。水の循環が進み、熊本の地下水はさらに潤沢になりました。

ヒント 阿蘇山の南側にある「南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅は、日本一長い駅名です(番組未紹介)。

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ここから下は、ブラタモリ熊本城編の紹介です


加藤清正と熊本城|ブラタモリ熊本城

熊本城は、日本三大名城。加藤清正が設計し、1607年に完成しまいした。薩摩の軍勢1万3~4千名による攻撃を、50日間耐えきった経歴がある、難攻不落の要塞です。

  • 加藤清正:肥後熊本藩初代藩主。

加藤清正は、勇猛果敢なイメージがありますが、実は神経質で心配性だったという説も有力です。ブラタモリのテーマは「熊本城はやり過ぎ城」

熊本城は南からの守りが強固?|ブラタモリ熊本城

ブラタモリは、熊本城の南側を訪ねます。熊本城は、城の守りが良くわかる、南からの見学ルートがおすすめです。

  • アクセス:熊本駅前から市電に乗車し、熊本城・市役所前電停で降り、櫨方門はぜかたもんへ向かいます。

熊本城の入口付近には、あらゆる方向に壁がある、クランク(升形ますがた)の形状です。これはどのような狙いなのでしょうか

このクランク形状は、三方から弓矢などで敵兵を狙うことを意図した構造です。加藤清正の守りを重んじる、慎重な性格が表れています。

熊本城

熊本城には、天守を守るために、かつては66のやぐらが建てられていました。侵入者は、あらゆる方向から監視される仕組みです。

通路は分岐が多く、敵を追い込むための袋小路も準備されています。石段はわざと間隔がバラバラに調整してありますので、侵入者は足を取られやすくなります。

熊本城に見られる、6連続の曲がり角(升形)は全国の城に例がありません。

ブラタモリは、熊本城の石垣を見学します。熊本城の石垣は非常に背が高く、侵入者がよじ登ると徐々に直角に近づき、武者返しと呼ばれています。初めから直角にしないのは、登れそうだと錯覚させて転落を招いたり、時間を取らせたりする狙いです。

闇り御門くらがりごもんを入ると、闇りくらがり通路があります。熊本城は1610年の改装の際に、2つの石垣をまたいで本丸が建設され、この地下通路が正規の本丸への参道となる、防衛を兼ねた珍しい設計です。

参考 大天守閣と小天守閣を結ぶ通路には、空中せっちん(お手洗い)があります。空中にある理由は分かっていません。

熊本城の北側では、石垣に、石門と呼ばれる小さな入り口が掘られ、全長10メートルのトンネルにつながります。南側から攻められたさいの脱出経路です。

このほか、戦に備え、120以上の井戸が掘られています。さらに、籠城中の食糧を確保するために銀杏ぎんなんの木を多く植え、土塀にはかんぴょう、畳には芋茎ずいきが埋め込まれていました。

熊本城は、南側に位置する薩摩の島津氏に対する防衛を重視しているのです。

熊本城の城郭と城下町の守り|ブラタモリ熊本城

ブラタモリは、洗馬橋電停近くの洗馬橋せんばばしを訪ねます。洗馬橋には、狸の像があります。これは、童謡に登場するものです。

あんた方何処(どこ)さ 肥後さ
肥後何処さ 熊本さ
熊本何処さ せんば
せんば山には 狸がおってさ
それを猟師が 鉄砲(てっぽ)で打ってさ
煮てさ 焼いてさ 食ってさ
それを木の葉で チョッとかぶせ

せんば山は、現在の熊本には存在しません。薩長連合軍が駐屯した、川越の仙波山を指すという説もありますが、それは誤りであり熊本に痕跡が残っています。

ブラタモリは、新町電停の西にある、JR線の高架下付近を訪ねます。

  • 新町電停(地図):JR線の高架下、細田時計店わきの道を入る。

公園とそれに沿う道が外堀の跡です。掘り起こした土は、すぐそばで土塁に使われていました。高さは3~4mあり木が植えられていたため、せんば山と呼ばれていました。

土塁のあった場所から南西に移動すると、古町に出ます。熊本城下の街並みは、碁盤の目で、見通しが良くなっています。これは防衛に不利な面もありますが、兵が隠れ敵を待ち伏せる、心光寺のような場所が仕掛けられています。

  • 心光寺(地図):新町または呉服町電停下車。

加藤清正は、あえて熊本城内(二の丸)に、豊前街道(熊本~小倉)を通しました。

街道からは、幅30メートルの空堀(=水を張らない状態の堀)を見ることができ、街道にもクランク(升形)、やぐらが配されます。島津氏一行が参勤交代のさいにここを通るときに、強固な防衛を見せ、攻勢を諦めさせる狙いがあったようです。

出典:とくとみぶろぐ

タモリさんが東急沿線に住んでいた頃走っていた、東急5000系(愛称はアオガエル)。熊本電気鉄道に、異動して活躍しましていましたが、2016年2月14日に最後の務めを終えました。

(参考)熊本人は加藤清正が好きでない?

ブラタモリでは、熊本人の尊敬を集める人物像として描かれた、加藤清正。実際に熊本人は、加藤清正をどう捉えているのでしょうか?

(参考)熊本城は難攻不落でない?

ブラタモリでは熊本城を難攻不落と紹介しましたが、次のようなご意見もありました。

案内人は「難攻不落」であり、西南戦争でも防御した、と言ってましたが、前年の「神風連の乱」では、熊本鎮台の砲兵営を簡単に占拠された事には触れないんですね。簡単に落ちたからこそ、桐野利秋が「熊本鎮台なんぞ青竹で一叩きだ」と言わしめたと思います。

熊本地震による熊本城の被害状況

熊本城の熊本地震による被害状況をまとめました。震災直後の情報です。

クランクの特異な形状が紹介された、馬具櫓付近の石垣が崩れています。

屈指の高さを誇る石垣の武者返しは、崩れた場所もあります。

天守閣は、屋根瓦としゃちほこが落下。しゃちほこは、行き先が不明です(熊本地震直後の情報)。

水前寺成趣園付近の神社鳥居が倒壊。なお、健軍水源地は無事で2016年4月17日より給水再開しています。

再建が進む熊本城

再建が進む熊本城です。2019年10月には、天守閣が復元されています。

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コメント

  1. 斎藤 より:

    感心しながら見てもしばらく経つと忘れるものです。こんなサイトがあると簡単に復習できて、「そうそうそしうだった。」と思い出せ、とてもありがたいです。感謝!
    因みに、牛の「花輪」ではなく「鼻輪」ではないでしょうか。

  2. トラベルジャーナ より:

    斎藤さま
    コメントありがとうございます。早速訂正いたしました。

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