【ブラタモリ佐賀】タモリさんが佐賀の水を攻略|ロケ地と再放送#230

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ブラタモリ佐賀編で、タモリさんが、地理や歴史要素に注目し、佐賀の注目穴場スポットを紹介します。このページでは、ブラタモリ佐賀編の、ロケ地、内容、関連情報を分かりやすくご紹介します。【再放送・見逃し情報はこちら

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佐賀でブラタモリ内容
佐賀(#230)タモリさんが、九州では最も小さな県である佐賀県の、水を制した偉大な歴史を探ります。
有田焼(#116,#117)タモリさんが、世界的な知名度を誇る有田焼が誕生し、発展してきた秘密を探ります。

ブラタモリ佐賀

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ブラタモリは、佐賀城からスタート。タモリさんは、おおよそ55年ぶりの訪問です。

佐賀城を整備した、鍋島直正の像を見学します。隣県生まれのタモリさんをしても、佐賀県のイメージは薄目。

しかし、佐賀には伝説があります。1つ目は、九州最強とも言える戦国大名、龍造寺隆信。2つ目は、肥前藩は、薩長土肥(※)に数えられ、日本最強の軍事力を持っていたことです(洋式船10隻以上、アームストロング砲20門以上など)。

※江戸時代末期に雄藩と呼ばれ、明治維新を推進した、薩摩藩、長州藩、土佐藩、肥前藩4藩の総称。

有田焼や伊万里焼などで知られる佐賀県は、九州では最も小さな県。佐賀牛や、有明海の海苔、干潟の珍しい生物、バルーンフェスティバルが名物です。

ブラタモリ有田焼編

佐賀一帯は、大陸との結びつきも深く、稲作が発展し、7世紀には、現在の長崎県の一部を含む「肥前国」が誕生しました。豊臣秀吉の時代には、朝鮮出兵の拠点として栄えました。

江戸時代の佐賀藩は、国内有数の藩に成長。国内初の実用蒸気船、現存するなかでもっとも古い国産カメラなど、高度な科学技術を誇ります。

ブラタモリは、旅のお題「佐賀の発展は“水”にあり?」を探ります。

おすすめルート 東よか干潟ひがさす→紺屋町の六地蔵(泥の水路)→花房小路周辺(泥のない水路)→佐賀城址→佐賀県庁付近(水のきれいな多布施川と堀)→日新小学校(反射炉跡)→姉川城跡→[横武クリーク公園=横武城址]→[吉野ケ里遺跡]

※[ ]は番組未紹介。

町じゅうが水路だらけ!佐賀の人々にとっては“排水”の陣だった?|ブラタモリ佐賀

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ブラタモリは、佐賀城のすぐ近くの住宅地を歩きます。早速、テーマに沿った、水路を発見。1つ目、2つ目とすぐに見つかります。

(歩いたルート。西から東へ)

ブラタモリは、花房小路を歩きます(地図)。貸衣装花古賀の大きな敷地の西側のすみには扉があり、これは水路の跡です。東側のすみには、水路の跡の路地のような場所(写真)があり、これも水路の跡。

花房小路をさらに東に進むと、水路の跡らしき道(写真)があり、この道に入ってみると、すぐ先で、現在も残る水路と直交しました。家の敷地を1つ1つ丁寧に囲むように、水路があったのです。

江戸時代の古地図を見ると、水路だらけ。タモリさんが実際に見たように、武家屋敷1つ1つを水路が囲んでいる地区もあります。現在の水路は、江戸時代に作られたものでした。

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一部の水路は、区画化されない、昔ながらの姿で保存されています(横武クリーク公園)。

佐賀市は、標高が低い広大な平野。背後に山があり、雨により平地に水が溜まりやすく、排水のために多数の水路が必要でした。

張り巡らされた水路(用水堀)が、農業を支えてきました。

排水だけでなく、ほかに重要な役割を果たした水路もあります。どのような水路なのでしょうか?

ブラタモリは、地名からも水の存在を感じる、佐賀市水ヶ江2丁目(地図)を訪ねます。古地図を見ると、2丁目区域の東側を南北に流れている水路(写真、武家地と町人地の境界にあたる)は「掘」。

さらに東へ進み紺屋町の六地蔵付近を訪ねます(地図)。今まで見てきた水路と趣がちがい、泥が溜まっています。この水路は古地図には、「江」と記されています。

堀は泥がない水路、江は泥がある水路という意味です。古地図を見ると、「江」は2つしかなく、城下町から外へ向かって伸びています。「江」とは、どのような役割なのでしょうか?

有明海の干満を利用した便利至極の舟運とは?|ブラタモリ佐賀

ブラタモリは、干潟よか公園付近を訪ね、有明海沿いに出て、干潟を見学します。(地図

佐賀県の南側に広がる有明海は、日本一の干満差があり、広大な干潟が形成されています。干潮を見計らい、締め切り堤防を造り土を運び入れ、土地を広げてきた歴史があります。

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有明海は、江(泥がある)とどのような関係があるでしょうか?

2つの「江」は有明海と、直接結ばれていたのです。満潮時には、海水が、城下町にまで入ってきます。満潮時には船を城下に入れ、干潮時には船を出す形で、上手に海運(米や材木、たばこなど)に利用し、佐賀の発展につながりました。

タモリさんが、東よか干潟ビジターセンター「ひがさす」(地図)の展望台から、双眼鏡で海を見ると、昔の漁港の防波堤の跡が見えます。干潟が広がってきているのです。

潮が満ちるときに、泥は内陸にも入り込み、最大で年に10m以上、干潟が広がっています。その積み重ねが、広大な佐賀平野をつくってゆきました。

池に浮かぶ!?謎の集落…その正体とは|ブラタモリ佐賀

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ブラタモリは、内陸の集落(神埼町姉川、地図)を訪ねます。水路に囲まれ、まるで池に浮かんでいるかのように見えます。

なぜ、わざわざ湿地帯に排水を施してまで、住まうようになったのでしょうか? 

これは、新たな田畑を欲したからです。湿地帯に水路を掘り水を抜き、掘った土で、住むための土地を作りました。そして、周囲を水田に造成してゆきました。

神崎市観光協会

タモリさんは、水路が二重になっている場所を発見します。これは、姉川城の跡。集落とお城を兼ねたものです(佐賀城も、構造はよく似ています)。こういった城の1つが、九州最強とも言える戦国大名、龍造寺隆信を生みました。

龍造寺隆信は、一時は罠にかかり一族滅亡の危機もありましたが、その恨みも晴らし、九州を代表する大名に成り上がってゆきます。

石井樋(一般社団法人 佐賀市観光協会)

龍造寺隆信に仕えたある人物は、龍造寺隆信の死後、治水事業を手がけます。佐賀の命づなとも言われる石井樋と、千栗土居の大堤防が代表的な事業です。

江戸時代、城下町に通した奇跡の川とは?|ブラタモリ佐賀

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ブラタモリは、もとの佐賀城内(堀の内側)の水路をたどります。水が澄んでいるのが特徴です。水路に沿って北上し(地図)、堀と出会う場所に出ます。

水路に対し、両側にある堀の方が、水面が低いようです。これはなぜなのでしょうか?

井樋いびと呼ばれる水門を使い、高さを変えることで、水路の水が堀に流れ、逆流はしないように工夫されています。これにより、水路の水は汚れることがなく上水として利用でき、さらにお堀に水も供給できます。

この水路は、多布施川と呼ばれる人口の川で、城下に、飲み水や生活用水を提供しています。計画的な、土木工事が、施されていたのです。

多布施川をさらに北に進むと、別の井樋も見つかりました(写真右下)。

城下町に張り巡らされた水路は、番組前半でみたように、降雨時には排水の役割を担いましたが、普段は上水、現在で言う水道管の役割も兼ねていたのです。多布施川が、城下の全ての水路に、きれいな水を供給していました。

多布施川は、城下を対角線に横切り、何度も折れ曲がることで、くまなくきれいな水を供給することを意図していました。また、敵が城下に侵入した際、道は、何度も多布施川を渡ることとなり、お城の防御の役割も果たしていました(橋は外すこともできるため)。

鍋島直正が作らせた日本初の反射炉も水のおかげ!|ブラタモリ佐賀

番組でも紹介された、伊豆の「韮山反射炉」。レンガを使用している。
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多布施川から分岐した川は、幕末の佐賀藩に発展をもたらします。ブラタモリのスタッフは、川の中からレンガを拾って来ます(地図)。これは、反射炉に使われていたものと思われます。

佐賀の反射炉は、現在の佐賀市立日新小学校の敷地にありました。

一般社団法人 佐賀市観光協会

現在残されているのは、縮小して再現した反射炉や、大砲のレプリカです。江戸時代の佐賀藩は、鉄製の大砲を製造するなど、高度な科学技術を誇ります。

韮山反射炉にある大砲

大砲には、穴をあけることが必要です。

人工河川から水を引き、水車を回し、ドリルを当てがった大砲自体を回転させ、穴あけ作業を行っていました。また、完成した大砲は非常に重いものでしたが、水路を使って運び出すことができました。

佐賀の発展は、水にありと言えるのです。

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タモリさんの名言|オールナイトニッポン放送55時間スペシャル

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