【ブラタモリ高千穂】タモリさんが神話の里を訪問｜ロケ地一覧と再放送#226

• 阿蘇の火砕流（Aso－3、Aso－4など）は、ブラタモリ阿蘇で紹介されています。
  【ブラタモリ・阿蘇編】全ルートをまとめ｜ 観光ではもったいない阿蘇山の魅力を探る#138

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宮崎でブラタモリ	内容
高千穂（#226）	神秘的な風景が広がる、神話の里・高千穂はどうできた？
宮崎（#100）	宮崎が南国のリゾートとして愛され続ける秘密

【 #ブラタモリ 神話の里へ 】

高千穂でございます。

「山奥の河原に神々の会議室」
「ミニ 八十八カ所巡り」
「総延長192キロ！執念の山腹用水路」

などのキーワードがございますが、ここは『柱状節理』に注目したいところです、柱状節理。

21（土）夜7:30［総合］https://t.co/aoXKpgEUz7 pic.twitter.com/gArV0zeZJm

— NHK広報 (@NHK_PR) January 20, 2023

ブラタモリ高千穂

高千穂は、古事記に、神々が降り立った、天孫降臨の地（神の子孫が降臨した地）と書かれています。旅のお題「神話の里・高千穂はどうできた？」です。

タモリさんは、河原に、写真で見たことがある、洞窟の中の神社を発見。天安河原（地図）は、神々が話し合った、会議室とも言える場所です。

天照大御神は、弟・須佐之男命スサノオノミコトのひどいいたずらに怒り、天岩戸と呼ばれる洞窟に隠れてしまい、世界が真っ暗に。神々が、何とか出て来て頂こうと、作戦会議をしたと言われる場所です。楽しげな舞で、天照大御神は戻り、明るい世界が戻ったとされます。

舞は、神楽の起源とも言われます。タモリさんは、水もあり、会議にぴったりな場所との感想。昔の日本人も、そのように思ったのでしょう。

紅葉の高千穂峡をボートで探検！ 真名井の滝はどこから？｜ブラタモリ高千穂

タモリさんは、ボートに乗船。

崖状の部分には、柱のような構造をした岩石が見られます。ブラタモリではおなじみの柱状節理。溶岩やマグマが冷えて固まるとき、体積が小さくなって縮みます。縮むときに柱状の割れ目ができます。

高千穂峡は、真名井の滝（日本の滝百選）と、７キロにおよぶ両側の断崖が見どころです。

柱状節理の上にある不規則なひび割れの構造は、エンタブラチュアと呼ばれます。

火砕流が谷を埋め尽くすと、空気に触れているところと、地上に触れているところが冷え、上と下から冷えて、きれいに縦に割れ、柱状節理ができてゆきます。しかし、真ん中は冷えるのが遅れ、ひび割れの方向が定まらず、エンタブラチュアが生成されます。

このあと、上部の柱状節理は、雨風で削られ、エンタブラチュアがいちばん上に来ています。

阿蘇山の噴火は、27万年前のAso-1から９万年前のAso-4まで、４回の噴火が繰り返されました。

【ブラタモリ・阿蘇編】全ルートをまとめ｜ 観光ではもったいない阿蘇山の魅力を探る#138

高千穂峡にある、真名井の滝は、日本の滝100選に選定された名瀑です。岸壁から落ちる滝の水は、何かの境から染み出ることがあります。この滝の水はどこから来たのでしょうか？　

ブラタモリは、真名井の滝の上にある、玉垂の滝を訪ねます。神様が初めて持ち込んだ水が流れ出ていると伝えられ、真名井の滝の水源です。

玉垂の滝の地層では、どのように滝が噴出しているのでしょうか？　よく見ると、滝の上には、柱状節理が見られ、滝の噴出部分より下には、柱状節理がありません。

玉垂の滝は、阿蘇山の４回目の火砕流Aso-4が、すでに冷えたAso-3の上に積み重なった場所にあります。同じAso-4でも、急に冷やされた部分には、柱状節理（割れ目）ができませんでした。

そのため、柱状節理のすき間を降りてきた水が、割れ目のない岩盤にぶつかり、行き場を失い、噴き出したのが玉垂の滝だったのです。この水が、真名井の滝の水源です。高千穂峡の絶景は、阿蘇がもたらしたものだったのです。

【ブラタモリ・阿蘇編】全ルートをまとめ｜ 観光ではもったいない阿蘇山の魅力を探る#138

高千穂が全国になった理由は？｜ブラタモリ高千穂

昭和初期まで、ほとんど知られていなかった高千穂が、知られるようになったきっかけは、高千穂三橋です。新橋、高千穂大橋、神都高千穂大橋です。

渓谷が、約30mとなり、狭くなっているこの場所は、橋を架けやすかったのです。橋を渡る人の口コミで、徐々に知られるようになりました。

高千穂が全国に知られたのは、昭和25年の観光地番付。渓谷の部、１位昇仙峡（ブラタモリ甲府）、２位瀞峡に次ぎ、第３位に選ばれたのです。

※４位中津川渓谷（神奈川）、５位鬼怒川川治龍王峡（栃木）、６位耶馬渓（大分）、７位恵那峡（岐阜）、８位鈴鹿湯の山（三重）、９位黒部峡（富山）、10位日向神（福岡）。

３位に選ばれたのは、実は地元の組織票。昭和49年には、訪ねる人が、年間100万人の大台を突破しました。

高千穂の田園風景と、執念の山腹用水路｜ブラタモリ高千穂

ブラタモリは、浅ヶ部集落を訪ねます（地図）。約250人の人が住んでいます。

高千穂には、渓谷だけでなく、田園風景も広がっています。高千穂の「高」は尊敬、「千」は霊力、「穂」は稲穂を指すと言われます。高千穂は、稲穂の霊力に満ちた土地だったのです。

高千穂は、ほとんどが阿蘇山の４回目の火砕流Aso-4でできています。谷間が埋められ、なだらなになったのは良かったのですが、火砕流はもろく、川でみるみる削られ、肝心な水は100ｍ余りの深い谷底に。集落は、水を得ることができませんでした。

タモリさんは、わずかな沢の水を発見します。沢の水のほとりには、水神様が設けられています。各集落のこのような場所や井戸には、必ず水神様が設けられています。

水の神様、五穀豊穣の神様など554の神様に祈るものの、なかなか暮らし向きは良くなりません。とくに天保の大飢饉（全国で30万人の死者）は、大きな被害をもたらしました。

そんなとき、やはり窮地におちいっていた浅ヶ部の集落に、近隣から寄付金がもたらされます。

タモリさんが、神社（２番地主森茶屋、四国極楽寺に相当）をよく見ると、番号がついています。浅ヶ部に、四国八十八札所の土を持ち帰って、２年がかりで、浅ヶ部八十八ヶ所霊場めぐりを作ったのです。

神社では、お参りに来た人に、餅や赤飯で接待をしていました。（近い目印は浅ヶ部公民館地図）

全長わずか13キロに88の札所があり、近隣の人が多く訪ねました。

浅ヶ部八十八ヶ所霊場めぐり（PDF）

ブラタモリは、日向用水を訪ねます。滝から水を引き、村人ら１万人が３年かけ、全長10キロの日向用水が完成しました。

その後も、水路は拡充され、総延長192キロの山腹用水路が張り巡らされました。

タモリさんは、尾戸の口棚田（地図）と、すぐそばの栃又棚田を見学します。

大地を平らにならした火砕流は冷えると、縮み、真ん中がへこむたわみができます。やや高い場所に用水を通し、細かい水路を水が流されています。このように、高千穂の人々は、土地のハンデを克服したのです。

阿蘇の火砕流（Aso－3、Aso－4など）は、ブラタモリ阿蘇で紹介されています。

【ブラタモリ・阿蘇編】全ルートをまとめ｜ 観光ではもったいない阿蘇山の魅力を探る#138

宮崎でブラタモリ	内容
高千穂（#226）	神秘的な風景が広がる、神話の里・高千穂はどうできた？
宮崎（#100）	宮崎が南国のリゾートとして愛され続ける秘密