ブラタモリ秋吉台編で、タモリさんが、白の奇跡と呼ばれる日本最大級のカルスト台地・秋吉台と秋芳洞を紹介します。このページでは、ブラタモリ秋吉台編の、内容、ロケ地、アクセスを分かりやすくご紹介します。【再放送・見逃し情報はこちら】
下のリンクで「ブラタモリ」の体験視聴をご案内中です(「どうする家康」は初回から視聴OK)。
山口でブラタモリ | 概要 |
錦帯橋(#252) | |
秋吉台(#251) | |
関門海峡(#108 # 109) | ブラタモリは、宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘した巌流島からスタート。テーマは、関門海峡はなぜ関門?です。 |
萩(#106) |
秋吉台とは?
秋吉台は、山口県の真ん中に広がる日本最大級のカルスト台地(石灰岩などが雨水や地下水によって浸食されてできた台地)。国定公園全体では約4502ヘクタール(東京ドーム約962個分)もの広さがあります。
南の海に生まれたサンゴ礁が、プレートに乗って移動し、隆起してできたものです。秋吉台は、1955年に国定公園に、1964年に特別天然記念物に指定されています(美祢市観光協会)。
ブラタモリは、秋吉台東 (長者ヶ峰) 展望台からスタート。穴場の展望台です(地図)。
ブラタモリのテーマは、「秋吉台のヒミツは“穴”にあり?」です。
タモリさん驚がく!国定公園に指定された秋吉台は東京のあの区と同じ広さ|ブラタモリ秋吉台
秋吉台の広さは130平方キロにも及びます。東京都江東区(人口50万人)に匹敵します。
なだらかな平原が続く地形ですが、くぼみが見られるのが特徴です。これはドリーネと呼ばれます。川がないもの特徴。なぜ川がないのでしょうか?
番組では実験を行います。弱酸性の雨に見立てた水を、泥岩にかけると変化なし。しかし、石灰岩にかけると、シュワシュワと音がし、石が溶けてゆきます。
雨が降っても、石灰岩を溶かしながら、しみ込んでゆくため、川ができないのです。
秋芳洞最大級の鍾乳石は断層が生んだ?|ブラタモリ秋吉台
ブラタモリは、秋芳洞を訪ねます。 入口は3つあり、全長は8.8km、洞内の最も深いところは地下200mに達します。
上の写真が正面入口ですが、タモリさんは中央にあるエレベーターを使う入口から、秋芳洞に入ります。秋吉台の景勝地からのアクセスに便利な入口です。
アクセス 山陽新幹線新山口駅からバスで約40分
秋吉台には、見つかっているだけで450を超える鍾乳洞があります。鍾乳石(雨水で溶かされた石灰石の成分が地下で固まったもの)を作る、雨水の入り口となっているのが、ドリーネです。
秋芳洞最大級の鍾乳石は、黄金柱です。何年かかって、ここまでの姿になったのでしょうか?
大まかに推測するには、黄金柱の根元の年輪のような模様(成長線)を確認します。成長にかかった年数は、実に4万年と推定できます。
タモリさんは、黄金柱のちょうど裏側で、断層の働きによってできた亀裂を発見。断層があることで、水が流れ込みやすく、大きな鍾乳石を作ったのです。
石を見れば分かる!地下の巨大空間・千畳敷ができたワケ|ブラタモリ秋吉台
秋芳洞の見どころの1つが、地下の巨大空間・千畳敷です。
タモリさんは、階段を降り、千畳敷の中央部に進みます。ここには、これまでに見てきた秋芳洞と異なるものがあります。それは何でしょうか?
答えは、石灰岩らしからぬ、土のような色の岩石(目の高さにもあります)。礫を含んだ岩石のようです。足元には丸みを帯びた石も見つかり、これは川が運んだもの。秋吉台の外から流れてきた川が、秋芳洞に流れ込んでいたのです。
礫が目の高さにあるということは、川の高さは、今よりも高かったということ。秋芳洞は、川がだんだん掘り下げてできた場所だったのです。水が引くと、水に支えられていた岩盤の落盤が起き、空間が大きくなってゆきました。
岩盤の一部が落ちることで強度が増した千畳敷の天井は、まるで石橋のように、両側から支え合う丈夫な構造になりました。
秋芳洞の見どころの1つが百枚皿です。巨大なリムストーンプールは、滅多に例を見ない美しい眺めです。とくに海外では注目されている存在です。
リムストーンプール(畦石池)とは、鍾乳洞や火山地帯で見られる、堤防状の畦石(水溜まりから水があふれる部分に成分が沈着)に囲まれた水たまりです。
タモリさんが思い出した、似た地形がパムッカレ(トルコ西部の世界遺産。棚田のような段丘からなる温泉地)
ここもかつては鍾乳洞?秋吉台を流れる川の谷間でタモリさんは何思う|ブラタモリ秋吉台
ブラタモリは、厚東川を訪ねます。鍾乳洞の未来の姿を見ることができます。
秋吉台では珍しい、地表を流れる川です。岸には石灰岩が見られます。両岸が石灰岩の谷となっているのです。
もともとは、カルスト台地の地下を流れていたと推定されますが、浸食と落盤で天井がなくなり、地上の谷になったと想像され、もとは鍾乳洞だったと考えられます。
厚東川は、秋吉台を東西に分けています。東側は、国定公園・特別天然記念物としての保存エリアです。では、西側は、どうなっているのでしょう?
厚東川沿いを北へ進むと、正面に鉱山が姿を現します。秋吉台の西側は、江戸時代から石灰石を採掘しており、活用する産業のエリアだったのです。
高度経済成長期に、特に良質なセメントの材料として、鉄道やビルの建設に役立ちました。
大坂夏の陣で敗れた武士も逃げ込んだ?秋吉台の大きな“穴”で営まれる人々の暮らしとは|ブラタモリ秋吉台
ブラタモリは、秋吉台の江原集落を訪ねます(地図)。
集落を見渡すと、全体がくぼんでいます。これは、石灰岩に空いた大きな穴、ウバーレと呼ばれます。ウバーレは、複数の小さな独立したドリーネが1つの陥没穴として結合して形成されます。(辞書)
江原集落には、大坂夏の陣で敗れた武士が逃げ込んだと伝えられています。
写真 ドリーネ
江原集落では、水を通す石灰岩のなか、どのように水を得ていたのでしょうか?
井戸がある家屋を調べると、一直線につながっています。そこには泥岩の地層があります。泥岩は、石灰岩が隆起する前に、この場所にあったものです。泥岩が、水をせき止めていたのです。
戦後まもなく秋吉台を襲った危機|ブラタモリ秋吉台
ブラタモリは、秋吉台のメインの展望台である、秋吉台カルスト展望台を訪ねます。
戦後まもなく、秋吉台は米軍が、爆撃の演習場に使う計画がありました。地元の反対で、この計画は中止となりました。
ブラタモリは、秋吉台の景観を維持するための、山焼きの映像を見学しました。
山口でブラタモリ | 概要 |
錦帯橋(#252) | |
秋吉台(#251) | |
関門海峡(#108 # 109) | ブラタモリは、宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘した巌流島からスタート。テーマは、関門海峡はなぜ関門?です。 |
萩(#106) |
😎見逃した方はこちらから
ブラタモリ日本の温泉 | ブラタモリ過去の放送回一覧 | タモリさん、オールナイトニッポンSP |
坂タモリ出版 推奨の坂は?(第8位で紹介) | 史上最大の反響「ブラタモリフォッサマグナ」 | ブラタモリ公式サイト |
ブラタモリ「奇跡の編集力」 | ブラタモリ書籍一覧 | タモリさんが監修!カレーうどん千吉 |
😎過去回ロケ地 完全収録
ブラタモリが、長岡→燕・三条→新潟市を、信濃川なしには語れない地域としてまとめてくれそう!😎
— ブラタモリ (@buratamori2018) August 27, 2023
漏れる糸魚川、上越、村上などは北前船航路でカバー🚣♂️
信濃川、北前船で理解しやすく全県を売り出せば、まだまだ観光客は来そう!
動画は十日町市に信濃川が作った河岸段丘で、このエリアもカバー。 pic.twitter.com/pFJF4tlKW3
コメントをどうぞ(情報ご提供、旅行相談など)