【ブラタモリ吉祥寺・ロケ地】タモリさんが知られざる地形を探る#94

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NHK番組のブラタモリ吉祥寺編で、タモリさんが吉祥寺の地理や地学、歴史に関する散歩ルートを紹介しました。このページでは、ブラタモリ吉祥寺編のロケ地やルート、内容を、アクセスなどの情報とともに紹介します。

東京でブラタモリ内容
😎現地取材 世田谷(#256)
😎現地取材 目白(#255)
😎現地取材 下北沢
😎現地取材 汐留(#231)汐留は、江戸時代からずっと最前線だったとは? タモリさんが、 旅のお題「汐留は江戸東京のフロンティア?」を探ります。
😎現地取材 スカイツリー(#217)タモリさんが、スカイツリーの立地の謎を地形から探ります。
😎現地取材 町田(#205)町田はなぜ神奈川県と間違われるか?を追求します。
😎現地取材 八王子(#204)八王子市の面積は、約100年間で25倍にも成長。はじめ(大正6年)はごく小さかった八王子市は、なぜ大きくなったのでしょう?
東京湾(#202)タモリさんが、東京湾がどのようにできたのかを探ります。
😎現地取材 鉄道スペシャル(#sp)タモリさんが鉄道150年の歴史を探る。新橋の旧新橋停車場などが紹介されました。
😎現地取材 大名屋敷(#200、201)タモリさんが東京の大名屋敷の秘密を探る。東京ミッドタウン(六本木)など、都内の大名屋敷跡が多数登場。
😎現地取材 江戸の水(#189)タモリさんが江戸東京博物館(両国)を訪ね、東京の水の原点である、玉川上水を紹介。羽村取水堰が中継で登場。
😎現地取材 NHK(#187)タモリさんが放送博物館、技研を訪ね、放送のお宝を見学し、歴史と未来を探りました。
😎現地取材 渋谷(#186)渋谷駅は谷間にある? タモリさんが、3つの坂をめぐり、渋谷の地形を確かめます。
😎現地取材 江戸城江戸城(皇居)の気づきにくい地形的な特徴などを解き明かします。
😎現地取材 白金(#137)江戸時代には、茶畑と別が広がるのどかな場所でした。高級住宅地の4条件がそろったのはなぜ?
😎現地取材 豊洲(#121)防波堤の痕跡から豊洲は海沿いの場所。戦後、日本が開発できる貴重な場所となりました。
😎現地取材 田園調布(#96)畑が広がる田園調布はどのように高級住宅街に? 放射線状の道には意外な目的地がありました。
😎現地取材 吉祥寺(#94)駅前に斜めの道はなぜ? ブラタモリは、井の頭公園の水の流れを確かめつつ過去を探ります。
😎現地取材 目黒(#57)目黒は江戸のリゾートだった? ブラタモリは目黒飴などをヒントに、歴史や地形を探ります。
😎現地取材 高尾山(#47)高尾山は、左右で森の明るさが違うようです? これがブラタモリ高尾山編の最大の謎です。
伊豆大島(#164 #165 #166)伊豆大島のアンコと椿、噴火の歴史を3回に渡り取り上げました。#165は、コロナ後ロケ復活の第1号。
😎現地取材 東京駅と周辺(江戸城下町)(#SP)東京駅前に江戸城の石垣が? タモリさんは来訪記念にタイルを張って帰りました。東京駅のれんがの秘密も徹底解明。
😎現地取材 築地(#SP)ブラタモリ第2シリーズ (2010-11年)第1回で放映されたものを、現行シリーズの予告編として、スペシャルで放映したもの。

吉祥寺

吉祥寺駅
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ブラタモリは、吉祥寺駅北口からスタート。吉祥寺は、住みたい街1位に何度も選ばれたことがあります。今日のテーマは、なぜ人は吉祥寺に住みたがるのか、です。

吉祥寺は、新宿・渋谷への交通の便が良く、広大な井の頭公園が魅力。井の頭公園の存在が、街の格をも上げています。タモリさんは、現在の吉祥寺の地図を見て、道が斜めに引かれていることに気づきました。

井の頭公園|吉祥寺でブラタモリ

上のMVは、吉祥寺駅公園口から井の頭公園まで、ブラタモリと同じルートで撮影されています。

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ブラタモリは、吉祥寺駅公園口を出て、丸井の横の商店街を抜け、井の頭公園に向かいます。駅からわずか300メートルの場所です。吉祥寺駅から井の頭公園へのルートは、さまざまな撮影にもよく使われます。

井の頭公園の正式名称は、井の頭恩賜公園。恩賜おんしとは、皇室の用地から、庶民がたまわったという意味です。

井の頭公園への商店街

井の頭公園への商店街には、レストランやカフェ、雑貨店、古着屋などが並びます。

※番組では未紹介でしたが、なかでも多くの人を集めていたのが、井の頭公園の入り口にある、焼き鳥の「いせや」でした。

井の頭公園 入口

井の頭公園の入り口には、下り坂(階段)がありました。タモリさんは、気になるところです。

井の頭池は、江戸時代、現在の観光マップにあたる名所絵図に描かれた、江戸に住む人にとって人気の観光地でした。絵図右下の弁財天が、昔の人の目的地でした。

ブラタモリと弁財天

弁財天は、インドの神聖な川であるサラスヴァティに由来したヒンドゥー教の女神です。ブラタモリでは、案外登場回数が多く、吉祥寺編のほか、下の回でも登場します。

江の島編淡路島編木更津編

川の神だけに、水辺に多いのが特徴です。このほか、宮島編で登場した厳島神社は、日本三大弁天の1つです。

井の頭公園

ブラタモリは、井の頭公園に入ると、井の頭池を橋で渡ります。

井の頭公園

井の頭池は水量が豊富で、ボートが浮かびます。

井の頭公園 弁財天堂
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ブラタモリは、昔の人が目的地として訪ねた、弁財天堂を訪ねます。

弁財天は水の神様。井の頭の「井」は、井戸の井。

井の頭池の水は、神田川に並行する「神田上水」として、久我山、現在の新宿、日本橋を通り、江戸城付近に供給されていました。

ブラタモリ江戸城

井の頭公園 弁財天堂

タモリさんは、弁財天の付近の水面で、水が沸いている場所を確認します。弁財天付近で沸いた水は、ボートが浮かんでいた場所(少し上の写真)に流れ、その先が神田川の源流となります。

ブラタモリ
ブラタモリ

なぜ、井の頭公園に、豊富な水が沸いたのでしょうか?

井の頭公園は、武蔵野台地の上にあり、東へ行くほど低くなってゆきます。地中を流れる水が、貯えきれなくなりあふれ出た点が、井の頭池だったのです。武蔵野市では、現在でも水道水の8割が、地下水です。これも、吉祥寺の魅力です。

井の頭池 外来種の駆除

井の頭池では、水質の悪化と、外来生物の繁殖が同時に進んでいます。水質を良くするために、水を抜いたうえで、外来生物の駆除が行われています。現在では、水が透き通る場所も増えてきました。イノカシラフラスコモの復活も見られています。

弁財天堂前の井泉亭

弁財天堂前の井泉亭は、江戸時代からあったお茶屋です。三鷹に住んでいた、太宰治も訪ねています。2021年9月、 イタリアンレストランISENTEIにリニューアルされています。

弁財天堂前の井泉亭

井泉亭は、カレーライスが名物。家庭的なカレーですが、舌触りとスパイス感に特徴があり、具がしっかりしたものでした。(現在はイタリアンレストランです)

玉川上水|吉祥寺でブラタモリ

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タモリさんは、古地図を確認します。かつて、井の頭池周辺には人家が全くなかったことが分かります。

窪地にあったため、池の高度が低すぎ、水をうまくくみ上げられなかったためです。これは、どのように解決されたのでしょうか?

井の頭公園 地図

ブラタモリは、広大な井の頭公園の一部である、井の頭恩賜第二公園付近を歩き、玉川上水を発見します。玉川上水は、江戸の発展による水不足をうけ、神田上水より後に作られた水路です。

井の頭公園 南

井の頭恩賜第二公園付近は、素晴らしい散歩道。木々がうっそうと茂り、都心とは思えない環境にあります。

井の頭公園付近 玉川上水

玉川上水です(1653年に整備)。

井の頭公園付近 玉川上水

玉川上水に沿って歩くと、徐々に上水の位置が高くなってゆきます。なぜ、玉川上水は高い場所を通るのでしょうか?

井の頭公園付近 玉川上水

これは、43キロを超える水路を経て、高低差が少ない江戸城付近へ水を届けるためです。江戸の中心部ににまだ距離があるこの地点では、高い場所を選んで、水路が設けられたのです。

高度を少しでも稼いでおかなければ、羽村から四谷まで43キロの距離を、高低差だけでクリアするのは、難しかったのです。

玉川上水は、ブラタモリ江戸の水で、羽村取水堰から四谷まで、さらに詳しく紹介されました。

おすすめのルート(ルート図) 吉祥寺駅公園口→井の頭公園の階段→井の頭公園(井の頭池)→弁財天堂→玉川上水

なぜ吉祥寺は存在しないのか|吉祥寺でブラタモリ

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なぜ吉祥寺に、吉祥寺というお寺がが存在しないのでしょうか?

歴史をたどると、吉祥寺は、もともと現在の水道橋駅付近にありましたが、明暦の大火で焼け出され、お寺も焼失してしまいました。

周辺の60軒が新たに、水の便が良いこともあり、現在の吉祥寺に移住していました。吉祥寺は、新しい集落の名前にだけ、残されました。

ブラタモリは、吉祥寺駅の北口付近に戻ります。タモリさんが、吉祥寺駅に降り立ったたときに感じた、斜めに引かれた道について考えます。

ハモニカ横丁 斜めの道
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ブラタモリは、吉祥寺で名高いハモニカ横丁に向かいます。ハモニカ横丁はじめ、すべての路地が、駅前を横切る大通りに対し斜めに引かれています。なぜなのでしょうか?

実は吉祥寺では、斜めの道のほうが先に存在したのです。町割りの基準は、JR中央線でなく、江戸時代の五日市街道。JRの線路や駅を度外視すれば、吉祥寺の町割は、ごく自然なものだったのです。

※番組では未紹介ですが、ハモニカ横丁では、たいやき店天音が人気を集めています。

五日市街道を探る|吉祥寺でブラタモリ

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ブラタモリは、五日市街道を歩きます(地図右下、AからBへ)。

右下のAは八幡宮前交差点。

八幡宮交差点

タモリさんが五日市街道の見学をスタートした、八幡宮前交差点です。

五日市街道に直角に交わる道

八幡宮前交差点から五日市街道を少し歩くと、すべての道が直角に交わっています。五日市街道が、町割の基準であることがわかります。

直角に交わる道は、ずっと遠くまで続いています。明暦の大火にあって移住した人々に、幕府は、奥行きが非常に長い土地を与えたのです。全ての家の入口が、五日市街道に接しています。

五日市街道 ブラタモリ

ブラタモリは、五日市街道と交わる道を実際に歩きます(地図左上、AからBへ。Aは扶桑通り交差点)。扶桑通りを歩いてゆきます。

吉祥寺 奥行きが長い道

3つ4つと交差点を過ぎますが、まだまだ通りは続きます。江戸時代には、1軒の家の奥行だったのです!

吉祥寺 間口が狭く奥行きが長い敷地

さらに続きます。

玉川上水の分水

セブンイレブン(吉祥寺北町5丁目店)を過ぎると、ようやく玉川上水の分水に到着。ここが、1軒の敷地の終点です。徒歩で15分ほどかかりました。

幕府から与えられた縦長のこの土地は、奥行きが634間(1.14キロ)もあったのです! 家の玄関から、敷地の奥まで徒歩15分前後かかっていたということになります。敷地の奥には、玉川上水の分水である千川上水があり、農業に大変便利でした。

ブラタモリは、吉祥寺野菜の販売所を訪ね、畑を見せてもらいます。

江戸時代は、うどなどが生産されており、江戸へ新鮮なうちに歩いて持ち運べる、限界の距離となっていました。同時に自給自足も進められており、販売・自給の2つの側面を持つ農地だったのです。

帰りのルート 吉祥寺野菜の販売所付近から吉祥寺駅まで徒歩で戻ると、35分ほどかかります。15分歩いた扶桑通りを走るコミュニティバスか、デニーズまで出て三鷹駅行きのバスを利用すると便利です(休日は吉祥寺駅付近の渋滞が激しいため、三鷹駅行きがおすすめです)。

甲武鉄道と吉祥寺|吉祥寺でブラタモリ

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甲武鉄道の吉祥寺駅は、町割の中心である五日市街道と、現在のJR線が交わる場所に駅ができる予定でした。しかし、火災など、蒸気機関車の害を危惧した住民からの反対があり、いまの場所になりました。

なぜ今の吉祥寺駅の場所の住民は、当時は反対も根強かった吉祥寺駅を受け入れたのでしょうか?

ブラタモリは、吉祥寺の代表的なアーケード商店街である、サンロード吉祥寺商店街を歩きます。

商店街にはやや似つかわしくないお寺を発見します。月窓寺です。

月窓寺の付近には、4つのお寺のほか八幡宮も1つあります(八幡宮は、ブラタモリが五日市街道を探索した始点)。これらのお寺も、明暦の大火を機に移転してきたものです。

月窓寺の境内は、想像以上の広さがありますが、江戸時代はもっと広かったのです。当時、お寺の縦に長い土地の南西の隅は、現在の吉祥寺駅付近でした。そのため、いくつかのお寺の賛成だけで、駅の敷地が確保できたのです。

その後、地震に強いという点も注目され、分割すればすぐに分譲できる細長い土地を道路が囲む町割りも重宝し、吉祥寺は隋一の人気の街に成長したのです。

なぜ 人は吉祥寺に住みたがるのか?

  • 駅直近の広大な、井の頭公園が魅力であり、街のステータスをも上げている。井の頭池には、きれいな水が戻ってきている。
  • 江戸市中の人にとって水源地として知られ、弁財天もある人気の観光地だった。
  • 旧吉祥寺(水道橋駅)付近が明暦の大火にあい、幕府の施策で多くの人が移り住んできた。
  • 2つの上水やその分水が設けられ、住みやすく、農業を営むにも適した土地だった。
  • 寺院が甲武鉄道(現在のJR)の吉祥寺駅開設を手助けし、その場所が商業の中心となった
東京でブラタモリ内容
😎現地取材 世田谷(#256)
😎現地取材 目白(#255)
😎現地取材 下北沢
😎現地取材 汐留(#231)汐留は、江戸時代からずっと最前線だったとは? タモリさんが、 旅のお題「汐留は江戸東京のフロンティア?」を探ります。
😎現地取材 スカイツリー(#217)タモリさんが、スカイツリーの立地の謎を地形から探ります。
😎現地取材 町田(#205)町田はなぜ神奈川県と間違われるか?を追求します。
😎現地取材 八王子(#204)八王子市の面積は、約100年間で25倍にも成長。はじめ(大正6年)はごく小さかった八王子市は、なぜ大きくなったのでしょう?
東京湾(#202)タモリさんが、東京湾がどのようにできたのかを探ります。
😎現地取材 鉄道スペシャル(#sp)タモリさんが鉄道150年の歴史を探る。新橋の旧新橋停車場などが紹介されました。
😎現地取材 大名屋敷(#200、201)タモリさんが東京の大名屋敷の秘密を探る。東京ミッドタウン(六本木)など、都内の大名屋敷跡が多数登場。
😎現地取材 江戸の水(#189)タモリさんが江戸東京博物館(両国)を訪ね、東京の水の原点である、玉川上水を紹介。羽村取水堰が中継で登場。
😎現地取材 NHK(#187)タモリさんが放送博物館、技研を訪ね、放送のお宝を見学し、歴史と未来を探りました。
😎現地取材 渋谷(#186)渋谷駅は谷間にある? タモリさんが、3つの坂をめぐり、渋谷の地形を確かめます。
😎現地取材 江戸城江戸城(皇居)の気づきにくい地形的な特徴などを解き明かします。
😎現地取材 白金(#137)江戸時代には、茶畑と別が広がるのどかな場所でした。高級住宅地の4条件がそろったのはなぜ?
😎現地取材 豊洲(#121)防波堤の痕跡から豊洲は海沿いの場所。戦後、日本が開発できる貴重な場所となりました。
😎現地取材 田園調布(#96)畑が広がる田園調布はどのように高級住宅街に? 放射線状の道には意外な目的地がありました。
😎現地取材 吉祥寺(#94)駅前に斜めの道はなぜ? ブラタモリは、井の頭公園の水の流れを確かめつつ過去を探ります。
😎現地取材 目黒(#57)目黒は江戸のリゾートだった? ブラタモリは目黒飴などをヒントに、歴史や地形を探ります。
😎現地取材 高尾山(#47)高尾山は、左右で森の明るさが違うようです? これがブラタモリ高尾山編の最大の謎です。
伊豆大島(#164 #165 #166)伊豆大島のアンコと椿、噴火の歴史を3回に渡り取り上げました。#165は、コロナ後ロケ復活の第1号。
😎現地取材 東京駅と周辺(江戸城下町)(#SP)東京駅前に江戸城の石垣が? タモリさんは来訪記念にタイルを張って帰りました。東京駅のれんがの秘密も徹底解明。
😎現地取材 築地(#SP)ブラタモリ第2シリーズ (2010-11年)第1回で放映されたものを、現行シリーズの予告編として、スペシャルで放映したもの。

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