ブラタモリ三田・麻布十番編が紹介した、三田と麻布十番の歴史や地形がわかるスポットをまとめました。旅行や教養のために是非ご覧ください。※
※現地取材を行なっています。
2015年1月3日放送、ブラタモリ新春アンコールSP(三田・麻布)の内容を踏まえています。
ブラタモリ三田・麻布十番 紹介スポット
◯白色 三田駅 ●赤色 慶応大旧図書館(番組未紹介) ●青色 イタリア大使館 ●黄色 旧小山湯付近 ●緑色 君ちゃん像 ●黒色 がま池(見学不可) ●グレー 麻布十番大通り
イタリア大使館は大名屋敷/ブラタモリ三田・麻布十番
タモリさんが早大OBのためか?ブラタモリでは通過しましたが、慶応義塾大学の旧図書館は、ぜひ訪れたい名建築です。慶大の裏手がイタリア大使館です。
三田、麻布には全大使館の3割が集中しています。
- 三田 … イタリア、ハンガリー、オーストラリアなど
- 麻布 … 韓国、中国、ギリシャ、スイス、ドイツ、ノルウェー、フィンランド、フランス、ロシアなど
ブラタモリは、慶応義塾大裏手にある、イタリア大使館を訪問します。この一帯は、かつて各藩の大名屋敷があった場所です。
イタリア大使館は、通常非公開ですが、内部には回遊式庭園があります。庭園は、芝生の部分もあり和洋折衷型。赤穂浪士十名が最期を遂げた地でもあり、石碑が建てられています。
(参考)イタリア大使館周辺の大名屋敷
- 松平隠岐守中屋敷(現在のイタリア大使館)東京都港区三田2-5-4
- 松平肥後守の下屋敷(現在の三田綱町パークマンション)東京都港区三田2-3-34
- 島津淡路守の上屋敷(現在の綱町三井倶楽部)東京都港区三田2-3-7
- 会津藩松平家の下屋敷(現在のオーストラリア大使館)東京都港区三田2−1−14
タモリさんお気に入り、廃業した銭湯と階段
地図●黄色 小山湯付近
近代的なマンション三田清風ガーデンの裏手は、古い町並みです。坂道が多いため区画整理が入りにくく、土地の古い記憶が残っているのです。廃業してしまった小山湯の脇には、タモリさんが気に入った階段状の坂道があります。
現在の小山湯
この一帯が、江戸時代からの歴史を持っている証拠が、お墓の存在。江戸時代の町の特徴は、お墓が町中にあったことです。「都市の近代化は、死を忘れる構造になる」とタモリさんが指摘します。ヨーロッパでも、メメント・モリ(memento mori)、死を思えという警句が存在し、メキシコでは、町なかに骸骨のモチーフを見かけることもあるようです。
また、江戸時代は、居住地域の高低差が、そのまま身分の差を示したことが多いとの指摘もありました。
麻布十番駅付近のきみちゃん像とがま池/ブラタモリ三田・麻布十番
地図●緑色 きみちゃん像
きみちゃん像は、野口雨情作詞の童謡「赤い靴」に出てくる女の子の像です。「岩崎きみ」という実在の女性にまつわる逸話がモチーフとなっています。岩崎きみは、静岡で18歳のころ私生児をもうけましたが、悪い噂が立ち北海道に移住。そこで知り合った男性と、開拓に乗り出すことになり、気候も厳しく食料の保障もないことから娘を手放し、子を持たない宣教師(異人)に託したという、悲しい話です。
作詞家の野口雨情は茨城県磯原の出身で、「しゃぼん玉飛んだ……」の歌でも知られています。この歌にも、実は悲しい意味があります。
地図●黒色 がま池
麻布十番にある十番稲荷神社には、「がま池伝説」が伝わっています。主人を火事から守った大きながま、という趣旨の話です。
がま池伝説発祥の旗本屋敷「山崎家」を、ブラタモリが古地図を頼りに探すと、現在は「GAMAIKEマンション」となっていました。居住者の協力を得てベランダに出ると、がま池は、マンションの中庭として残存していました(外からは見られません)。埋め立て計画もありましたが、麻布十番の外国人が反対して景観が守られています。
麻布十番大通りの食べ歩き人気店
ブラタモリでは触れられませんでしたが、「麻布十番大通り」は食べ歩きが盛んな商店街です。姉妹サイトにまとめてあります。
地図●グレー 麻布十番大通り
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