【ブラタモリ草津温泉　全ロケ地】アツアツの温泉と断然人気の秘密とは？ #146

NHK番組のブラタモリ草津温泉編で、地形や地理、歴史を踏まえて、草津温泉が紹介されました。このページでは、ブラタモリ草津温泉編の全ルートを、写真やアクセスなどの情報とともに紹介します。

群馬でブラタモリ	内容
😎現地取材 前橋（#227）
😎現地取材 草津温泉（#146）	草津温泉のたっぷり、アツアツ、ピリピリのお湯は、なぜ生まれたのでしょうか？
😎現地取材 浅間山（日本のポンペイ鎌原村）（#145）	浅間山の噴火のなかでも、歴史に残る天明の大噴火。最後の１日は驚くべきことが続きました。
😎現地取材 沼田（#31）	沼田はフランスの教科書にも載る典型的な「ある地形」。駅から町へは階段を登って向かいます。
軽井沢への道（横川・碓氷峠）編（#24）｜長野県にも分類	世紀の難所・碓氷峠ですが、意外になだらか？　タモリさんはめがね橋、アプト式の遺産を見学。
😎現地取材 軽井沢（#16）	なぜ標高900ｍに広大な平地が出現し、またなぜ軽井沢は斜陽から復活を遂げたのでしょうか？

草津温泉の湯畑｜ブラタモリ草津温泉

ブラタモリは、早朝、草津温泉のシンボルである湯畑からスタート。タモリさんは、私の好きなクセのある温泉！と満足げ。

湯畑のデザインは岡本太郎。岡本太郎は草津温泉に通っており、それが縁でデザインを頼まれた経緯があります。以前はだ円でなく、四角形でした。草津温泉のバス停側の手すりの柱には、源頼朝、木曾義仲はじめ、訪ねた人が刻印されています。

草津温泉を訪ねた著名人　…源頼朝、木曾義仲、前田利家、小林一茶、志賀直哉、十返舎一九、若山牧水、嘉納治五郎、石原裕次郎

湯畑を含む１００以上の源泉から温泉が自噴しています。湯もみでも知られる、群馬県の草津温泉は、旅行業者が選ぶ温泉ランキングでも、１６年連続１位に選ばれています。

草津温泉の誇る最強の湯力とは？

草津温泉が、多くの人を惹きつけるのはその湯力です。たっぷり、アツアツ、ピリピリと説明される草津温泉のお湯は、なぜ生まれたのでしょうか？

湯畑で感じるたっぷりな湯力

草津温泉の１つ目の特徴は、たっぷりな湯力。毎分３万２３００リットル以上の自然湧出量は日本一、１分でバスタブ１６０杯に当たります。各旅館に供給。豊富な湯量で１８０軒の旅館全てで、かけ流しとなっています。

・１位　草津温泉　３万２３００リットル／分 ・２位　別府八湯　１万６０８１リットル／分（ブラタモリ別府温泉） ・３位　沼尻・中の沢（福島県）　１万３５０８リットル／分 （温泉統計ベスト１０｜日本温泉協会 平成２３年）

なぜ、草津温泉では、お湯の量が豊富なのでしょうか？　ブラタモリは番組後半、草津白根山の中腹でそれを探ります。

湯畑の足湯で感じるアツアツとピリピリ

草津温泉は、お湯の量が多いだけでなく、アツアツ。タモリさんは、湯畑にある足湯を利用してみます。確かに、アツアツ。４５度ありました。

源泉はもっと高温ですが、７本のお湯の通り道（木製の樋＝とい）で外気にあてて、冷ましています。

草津のお湯は、アツアツなだけでなくピリピリ感もあります。試験紙で酸性度を測ると、次のようになりました。

• レモン：ｐｈ２の強酸性
• 草津温泉：ｐｈ２の強酸性（レモンより試験紙は濃いぐらい）

草津白根山｜ブラタモリ草津温泉

ブラタモリは、草津白根山の中腹を訪ねます。道路には、硫黄水素ガス発生地区のため道路上に立ち止まらないよう、警告が表示されています！ クマの出没にも注意が必要です。

タモリさんは訪ねたのは、殺生ゲート。安全上の理由から２０１８年に廃止になった、草津白根山ロープウェイの山麓駅にあたる場所です。

ブラタモリは、殺生自然遊歩道入口（地図）から、殺生河原へ向かいます（クマ出没注意）。殺生河原は、草津白根山（白根山と本白根山の総称）のふもとのガスが噴出している場所です。

草津温泉がアツアツ、ピリピリである理由

殺生河原には、堤防に似た不思議な場所があります。溶岩堤防です。わずか３０００年前の噴火のさい、溶岩流れの両端が冷え固まったものです。３０００年前とは、比較的新しい噴火であることを示し、その威力は十分に残っています。そのため、アツアツのお湯が沸くのです。

草津温泉は、地底奥深くのマグマから上がってきた、地中の火山ガスが作っています。火山ガスは、高い熱と酸性成分を持っています。これが、草津温泉のアツアツとピリピリの秘密です。

・アツアツの理由　…　比較的新しい火山が生む、高音の火山ガスが、雨水を直接温める。 ・ピリピリの理由　…　火山ガスの酸性成分が、直に溶け込む。

草津温泉がたっぷりである理由

草津白根山は、２００万年前の火山。火山としては古株の長寿の火山です。

• 誕生は２００万年前　…　火山としては古い。
• 最近の噴火は３０００年前　…　噴火としては新しい。

草津白根山を覆う溶岩は、年を重ねるごとに風化し、雨や雪が染み込みやすくなっています。そして地中には粘土層（不透水層）があり、水を受け止めています。そのため、多くのお湯が作られているのです。

さらに、粘土層（不透水層）は、草津温泉街まで到達しています。そのため、草津温泉にはたっぷり湧いたお湯が、地中で失われることなく、届くのです。

草津温泉街｜ブラタモリ草津温泉

ブラタモリは草津温泉街に戻ります。西の河原に行く途中、写真のポスト付近から湯畑の方面を見ると、下り坂があります。暗渠の跡です。

• アクセス：押し売り温泉まんじゅうが風物詩の長寿店の少し先

写真は暗渠の上に作られた道の、低い方から高い方を見た様子です。かつての草津温泉は、谷の地形となっていたのです。暗渠の上流をたどると、開渠になり、小川がみえます。その先には、西の河原公園があります。

西の河原公園

ブラタモリは、暗渠を確認した場所の奥にある、西の河原公園を訪ねます。西の河原公園付近には、１００の源泉のほとんどが集まっています。

上は、西の河原のライブカメラです。

• アクセス：草津バス停…５分…湯畑…３分…温泉まんじゅう長寿店付近（暗渠）…７分…西の河原（露天風呂もあります）

周辺の凝灰角礫（ぎょうかいかくへき）岩はもろく、水を通しやすい性質があります。そのため、地中のお湯がここで地表に湧出します。凝灰角礫岩は、７０万年前の古い地層で地下にありましたが、（現在は暗渠となっている）川の流れで表出したと思われます。

湯畑の滝が流れる岩も凝灰角礫岩。現在は暗渠となっている川による浸食で、草津温泉一帯に細長く露出したと思われます。火山が作った温泉は、通り道と出口（水を通しやすい凝灰角礫岩）が１つしかなく、ほとんどが草津温泉に湧出します。これが草津温泉のたっぷりのお湯の秘密です。

・たっぷりの理由　…　草津白根山は長寿で、風化により雨がしみ込みやすくなっている。地中でできた温泉は、粘土層が草津温泉に運ぶ。草津温泉周辺は、水を通す凝灰角礫岩が表出し、唯一の出口になっている。

草津温泉の歴史｜ブラタモリ草津温泉

ブラタモリは草津温泉の宿を訪ねます。草津温泉は、武田・上杉。北条の勢力争いの重なっていた場所（１５６７年頃）。草津温泉の歴史を示す文書を見ると、武士の野戦病院として使われていたことがわかります。草津温泉が、殺菌力が強く傷に効果的であること信じられていた分かります。

その後、十返舎一九も「おびたただしい人だ　なるほど　日本一のめいとうだ」（『諸国道中金の草蛙』）と取り上げ評判に。温泉番付でも一、二を争うようになり、地位を確立します。

草津の湯もみ

草津温泉と言えば湯もみ。よく知られているように、お湯の温度を下げるために行われます。湯もみには、どのような秘密があるのでしょうか？　タモリさんも湯もみに挑戦します。

４８．３度のお湯は、数分で４７．５度まで下がりました。かつては、３０分続けていました。

草津の町づくり｜ブラタモリ草津温泉

草津温泉では、カギなどの金属製品や携帯電話などの精密機械は、１年で使い物にならならなくなってしまいます。

草津温泉は、町の発展にどのように関わってきたのでしょうか？　草津では、温泉を冷ます時に温めた温水の供給を各家庭に行って行っています。融雪も温水で行っています。　

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草津温泉の宿

草津温泉の極楽館は湯畑から数分の立地。３つある源泉かけ流しの内湯が、空いていれば申し出不要で、何度でも貸切可能。３０分程度ですべてのお湯が入れ替わるであろう、圧倒的な湯量で、雰囲気も泉質も非常に良いです。

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群馬でブラタモリ	内容
😎現地取材 前橋（#227）
😎現地取材 草津温泉（#146）	草津温泉のたっぷり、アツアツ、ピリピリのお湯は、なぜ生まれたのでしょうか？
😎現地取材 浅間山（日本のポンペイ鎌原村）（#145）	浅間山の噴火のなかでも、歴史に残る天明の大噴火。最後の１日は驚くべきことが続きました。
😎現地取材 沼田（#31）	沼田はフランスの教科書にも載る典型的な「ある地形」。駅から町へは階段を登って向かいます。
軽井沢への道（横川・碓氷峠）編（#24）｜長野県にも分類	世紀の難所・碓氷峠ですが、意外になだらか？　タモリさんはめがね橋、アプト式の遺産を見学。
😎現地取材 軽井沢（#16）	なぜ標高900ｍに広大な平地が出現し、またなぜ軽井沢は斜陽から復活を遂げたのでしょうか？

新しい順	記事へのリンク	概要
１	草津温泉（#146）
２	浅間山（鬼押し出し園・鎌原村）（#145）	浅間山の天明の噴火は、日本有数の大噴火。ラストの１日は、とくに劇的な動きがありました。
３	沼田（真田丸スペシャル）（#31）	沼田はフランスの教科書にも載る典型的な「ある地形」。駅から町へは階段を登って向かいます。
４	軽井沢への道（横川・碓氷峠）編（#24）	世紀の難所・碓氷峠ですが、意外になだらか？　タモリさんはめがね橋、アプト式の遺産を見学。
関連	【現地取材】軽井沢（#16）	なぜ標高９００ｍに広大な平地が出現し、またなぜ軽井沢は斜陽から復活を遂げたのでしょうか？

（注）浅間山は、群馬県と長野県にまたがります。

便利なリンク

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ブラタモリ宇治編で紹介されたマイナー展望地😎

宇治川の河岸段丘を歩くと視界が開け、扇状地が見えます！
扇状地を作った川は暗渠のため、番組を見ないとわかりません💦

扇状地と河岸段丘ではお茶の味が異なり、プロである茶師がブレンドしていました！🍵 pic.twitter.com/pXm6yLvCp7

— ブラタモリ (@buratamori2018) October 27, 2019