NHK番組のブラタモリ沼田編で、沼田の地形・河岸段丘を踏まえたルートが紹介されました。この記事では、ブラタモリ沼田編のルートを、アクセスなどの情報とともに紹介します。
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群馬でブラタモリ | 内容 |
😎現地取材 前橋(#227) | |
😎現地取材 草津温泉(#146) | 草津温泉のたっぷり、アツアツ、ピリピリのお湯は、なぜ生まれたのでしょうか? |
😎現地取材 浅間山(日本のポンペイ鎌原村)(#145) | 浅間山の噴火のなかでも、歴史に残る天明の大噴火。最後の1日は驚くべきことが続きました。 |
😎現地取材 沼田(#31) | 沼田はフランスの教科書にも載る典型的な「ある地形」。駅から町へは階段を登って向かいます。 |
軽井沢への道(横川・碓氷峠)編(#24)|長野県にも分類 | 世紀の難所・碓氷峠ですが、意外になだらか? タモリさんはめがね橋、アプト式の遺産を見学。 |
😎現地取材 軽井沢(#16) | なぜ標高900mに広大な平地が出現し、またなぜ軽井沢は斜陽から復活を遂げたのでしょうか? |
河岸段丘の町・沼田|ブラタモリ沼田
ブラタモリは、沼田駅からスタート。
沼田駅から見える町は、実は沼田の町のごくごく一部です。
沼田の本拠地は、高台の上。沼田は、フランスの教科書に掲載されるなど、世界的に有名な河岸段丘の上に広がる町だったのです。ブラタモリは、真田信繁(真田幸村)の兄が、どのように沼田に城下町を作ったのかを、解き明かします。
川は、流れる場所を変えながら、下へ横へと土地を削り帯状の面を作る性質があります。その時に、土地の隆起などの関係で、取り残された面が高くなります。沼田には、利根川、片品川、薄根川沿いの3方向に河岸段丘があります。
- 利根川 JR上越線に沿って流れています。
- 片品川 ブラタモリでは「とんかつトミタ」から見学します。尾瀬からの流れです。
- 薄根川 沼田城の北を流れています。
沼田駅前にある段丘崖は、高さ70m以上! 900mの急坂を上ると、ビルにして20階建ての高さの市街地に到着します。
段丘面である市街地に登ると、沼田駅から見た光景からは想像できない、広い平地が続きタモリさんは驚きます。
ブラタモリは、段丘面の縁にある正覚寺を訪ねます(地図)。
崖ぎわに立つと、利根川沿いの河岸段丘の絶景が広がり、ビル20階分の高さもある段丘崖を感じることができます。
写真に写る段丘面は、利根川が下へ横へと掘り崩して、帯状に均した地形なのです。
河岸段丘のでき方は?
現在の川は管理されており、ほぼまっすぐ流れ、流域を変えることはありません。しかし、もともとの川は、蛇行したり氾濫したりをくり返していました。
上の写真で、左右に敷かれた線路のところが川だとします。
土地の隆起や海面の低下が起こると、海との高低差が広がるため、川は深くなります。
深くなった川が、蛇行をすると周辺を削り取ります。こうして帯状の低い土地ができ、取り残しが段丘となります。
現在の川は管理されており、河岸段丘を作ることはありませんが、沼田では、この働きが何度かくりかえされ、複数の川による複数の河岸段丘を見ることができます。
※河岸段丘一般のでき方を説明しています。砂礫の堆積の速さなど、ほかの要素も関連してきます。
沼田城(写真右)を攻めるのは、とても困難に思われます。
沼田城は、信州、越後、会津へ向かう交通の要所であり、徳川、上杉、北条に囲まれた、戦略上の要所だったのです。
ページは後半に続きます。
😎見逃した方はこちらから
ブラタモリ日本の温泉 | ブラタモリ過去の放送回一覧 | タモリさん、オールナイトニッポンSP |
坂タモリ出版 推奨の坂は?(第8位で紹介) | 史上最大の反響「ブラタモリフォッサマグナ」 | ブラタモリ公式サイト |
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😎過去回ロケ地 完全収録
ブラタモリが、長岡→燕・三条→新潟市を、信濃川なしには語れない地域としてまとめてくれそう!😎
— ブラタモリ (@buratamori2018) August 27, 2023
漏れる糸魚川、上越、村上などは北前船航路でカバー🚣♂️
信濃川、北前船で理解しやすく全県を売り出せば、まだまだ観光客は来そう!
動画は十日町市に信濃川が作った河岸段丘で、このエリアもカバー。 pic.twitter.com/pFJF4tlKW3
沼田城の守りの工夫(桑原呉服店)|ブラタモリ沼田
沼田には、わずかに斜めに敷かれた道があります。なぜなのでしょう?
ブラタモリは、桑原呉服店を訪ねます(地図、桑原呉服店は2ヶ所ありますが、駅に近い方です)。レンガを見ると、道が斜めになっているのがよく分かります。
よく観察すると、道は斜めでも、建物はまっすぐに建てられ、写真では左手に、ひと1人が隠れる場所ができます。ここに武士が隠れ、敵襲を防ぎます(武者隠しと呼ばれます)。
桑原呉服店では、先代が歴史あるものを残す方針だったため、分かりやすい形で保存されています。
沼田城の守りの工夫(桑原呉服店)|ブラタモリ沼田
金剛院は、成田山新勝寺とつながりがあるお寺。楽しい雰囲気の境内が特徴です。(ブラタモリ成田山新勝寺)
金剛院の名物ともいえる、150トンもある大きな石灯籠は、参勤交代の道沿いにあります。
ブラタモリは、金剛院など、寺院が固まっている場所(地図)を訪ねます。なぜ城下町の外れに、寺院が固められているのでしょうか?
寺院(金剛寺、妙光寺、了源寺)には、敵の襲来時に、武士や武装した農民が集結するからです。寺院は、江戸からの道沿いに建てられました。
寺院に至るまでには長い坂があり、敵が疲れたところを攻めるという、狙いがあったと考えられます。タモリさんは「ようやっと坂」と命名しました。城と江戸とを行き来する、参勤交代にも使われた坂道です。
河岸段丘を見渡せる、とんかつトミタ|ブラタモリ沼田
ブラタモリは、とんかつトミタを訪ねます。
タモリさんが座った席は、この辺りです。
旅のヒント 人気店です。開店直後か、昼下がりがおすすめ。小上がりとテーブルしかなく、1名でも小上がりは使用させてもらえますが、すいている時間帯に。
とんかつトミタからは、段々畑のように広がる、いくつかの河岸段丘の全体像がよく見えます。地理が好きだったタモリさんは、上京してすぐに沼田に駆けつけました。50年前のことです。
とんかつトミタから見える河岸段丘は、尾瀬から流れてくる片品川が作ったものです。トミタは、沼田城がある河岸段丘にあり、向かい側は別の河岸段丘です。
ここでは片品川が下へ横へと土地を削り、帯状の段丘面を作りました。とんかつトミタがある場所は、隆起や砂礫の蓄積など、何らかの力学で削られず取り残された古い面となります。
(参考)この写真は、利根川を挟んだ河岸段丘から、沼田城のある河岸段丘を見たものです。
- 利根川 JR上越線に沿って流れています(上の写真の一段低い場所が利根川流域)。
- 片品川 ブラタモリでは「とんかつトミタ」から見学します。尾瀬からの流れです。
- 薄根川 沼田城の北を流れています。
利根川は南北、片品川は東西に流れています。
ページは後半に続きます。
「知名度より本物」をテーマに、少人数向けずらし旅を紹介しています。
沼田城と水の確保|ブラタモリ沼田
河岸段丘に立地する城下町の悩みは、水の確保です。沼田城下には、川場用水が引かれ町中を巡りました。
現在でも一部が当時の川幅のまま、残っています。ブラタモリが見学した用水は、天桂寺(沼田市材木町310)付近です(上の写真)。
川場用水は、要所要所に水の流れを変える仕掛けがあります。これは水不足のさいに、お城に水を優先して流すためのものです。
ブラタモリは、天桂寺前の用水で1組の仕掛けを発見します(水量が多く、写真では右側は見えにくくなっています)。仕掛けの間に板を立てかけ、水をお城側(写真では右手側、現在水路はふさがれている)に誘導します。
利根軌道の痕跡|ブラタモリ沼田
沼田城と城下町を守った河岸段丘は、近代に入ると、沼田の発展の足かせともなりました。そこで、大正7年、渋川と沼田を結ぶ利根軌道が電化されました。
航空写真では、直角にカーブした細い道(土手)が軌道跡です(未舗装すれ違い不可で、クルマでの乗り入れは難しい可能性があります)。国鉄沼田駅開業まで、わずか7年でしたが、市民の足として活躍しました。
「ようやっと坂」や正覚寺から歩ける範囲では、写真の坂下にある利根実業高校付近が、鉄道の終点です。
群馬でブラタモリ | 内容 |
😎現地取材 前橋(#227) | |
😎現地取材 草津温泉(#146) | 草津温泉のたっぷり、アツアツ、ピリピリのお湯は、なぜ生まれたのでしょうか? |
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😎現地取材 沼田(#31) | 沼田はフランスの教科書にも載る典型的な「ある地形」。駅から町へは階段を登って向かいます。 |
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— ブラタモリ (@buratamori2018) August 27, 2023
漏れる糸魚川、上越、村上などは北前船航路でカバー🚣♂️
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動画は十日町市に信濃川が作った河岸段丘で、このエリアもカバー。 pic.twitter.com/pFJF4tlKW3
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