NHK番組のブラタモリ弘前編で、弘前の歴史・地形を踏まえた観光ルートが紹介されました。この記事では、ブラタモリ弘前編(青森県)のルートを、アクセスなどの情報とともに紹介します。
内容はもくじから
青森でブラタモリ | 内容 |
下北半島(#215) | 下北半島は、なぜマサカリ型? この形がもたらした、数々の恵みを、タモリさんが解き明かします。旅のお題は「“まさかり”がもたらした恵みとは?」です。 |
恐山(#214) | 旅のお題は、「なぜ恐山で死者に会えると思うのか?」です。 |
十和田・奥入瀬編( #81) | タモリさんは、十和田湖畔から軽石を発見。中湖を持つドーナツ型の十和田湖の成り立ちには、奇跡がありました。 |
弘前編(#78) | 33のお寺が並ぶ禅林街と、弘前城の関係とは? サムライとりんごの意外な関係も明らかになります。 |
弘前とは|ブラタモリ弘前
弘前は、弘前城の桜が有名で、シーズンには250万人、年間で400万人もの観光客が訪れる、津軽10万石の城下町です。
ブラタモリは、弘前城からスタートします(地図)。岩木山が、きれいに見えています。ブラタモリのテーマは、サムライが作った弘前の宝とは?です。
はじめ、タモリさんが櫓と勘違いしたものは、実は天守閣の裏側。弘前城の天守閣は、江戸時代に作られたものが現存している、珍しい例です。
天守閣の表側にまわると、表情が全く違います。裏側は経費節減のため質素にしていたのです。「えふりこぎ」(いいかっこし)が、津軽人の気質です。
- 弘前城(弘前公園):弘前駅から徒歩30分。またはバスで15分(市役所前下車)
ブラタモリは、石垣の修復工事現場を訪ねます(工事は2025年まで)。弘前城の石垣は、外にふくらんでしまたっため、地震などに備え、工事を行っています。
1度解体した石は、小さなものでも2トン以上。当時をまね、地面に丸太を敷き、石をスキー板状のものに乗せ綱で引くと、7人がかりでようやく移動できました。
禅林街|ブラタモリ弘前
ブラタモリは、33もの禅寺が杉並木の両側に並ぶ、禅林街を訪ねます。
- 禅林街 弘前城天守閣から、禅林街の入口(クランク)まで、徒歩15分(地図)。
禅林街の突き当りに立地する長勝寺は、弘前藩主津軽氏の位牌を納めた菩提寺です。
サムライと禅寺は、どのような関わりがあるのでしょうか?
今夜の弘前・禅林街は雪が降り積もる夜となっております…長く厳しい、しかし幻想的な光景が日常となる冬がやってきました pic.twitter.com/lS7L8nK1v8
— Ryuuichi Yoneyama (@S23FS) November 29, 2016
禅林街の入口付近には、クランクがあります。敵に側面から攻撃を仕掛けるための、桝形と呼ばれる配置です。
消防団建物(茂森会館消防西第一分団)の裏手には、土塁の痕跡も見られました。
禅林街は、弘前城の南西に位置します。戦になったさい、寺の境内にも兵を置いて、弘前城を防衛する、出城の役割を持たせようとしていたのです。
弘前の地名|ブラタモリ弘前
(●印:弘前城天守閣、●印:禅林街入口のクランク)
弘前には、江戸時代末期の地名の多くが残っています。
ブラタモリは、古地図にあった百石町の場所を実際に確認します(地図:●印)。そして、その足で、古地図にあった場所の1つを訪ねます(地図:●印)。
- 百石町:弘前城天守閣、禅林街入口から徒歩20分程度
刀鍛冶とりんご|ブラタモリ弘前
ブラタモリは禅林街付近に戻り、刃物屋さんを訪ねます。
弘前藩のサムライのために刀を作っていた刀鍛冶が、明治になって開発したのは、剪定用の鋏でした。
- 三國刃物店:上の地図:●印、禅林街入口(クランク)から徒歩3分。
ブラタモリは、りんご農家を訪ねます。
- リンゴ農家:上の地図●印、禅林街の最も奥にある長勝寺から、さらに奥へ徒歩4分。
弘前のりんご生産量は、日本一(市町村別)。弘前では、年に6億個を生産しています。剪定用の鋏は、りんごの栽培に欠かせないものです。サムライの刀とりんごの栽培が、結びついていたのです。
弘前では、りんごの背を高くしすぎないために、中心の幹を切り、横に伸ばしています(芯止めと呼ぶ)。芯止めされた木は、根が活性化するため、長生きするのです。
りんご農家には、先祖が武士だった痕跡がありました。弘前では、りんごの栽培を担ったのは、明治になり失業した武士だったのです。
弘前城の桜|ブラタモリ弘前
ブラタモリは弘前城に戻ります。東内門の付近には、樹齢135年、日本で1番古い(注)ソメイヨシノがあります。
ソメイヨシノの寿命は、60~80年とされていましたが、弘前公園内には、樹齢100年超えのソメイヨシノが300本以上。管理技術の高さには、定評があります。
明治8年に、もとの弘前藩士、菊池楯衛氏は、青森に初めてりんごの木を植えました。菊池氏は、廃れゆく弘前城を目の当たりにし、私財をはたき、千本のソメイヨシノを植えました。これが、現在の弘前を支えています。
開花の後の桜をいたわるお礼肥も、りんごの栽培をヒントに行われました。いまでは全国で行われています。
(注)現在では、福島県郡山市の開成山公園の桜が、弘前公園の桜より古いソメイヨシノである可能性が高いことが、樹齢調査により分かっています。
サムライが作った弘前の宝とは?
- 弘前城の桜は、かつて弘前藩士(武士)だった、菊池楯衛氏が植えたものだった。
- 弘前の名所、禅林街は、弘前城の出城の役割を担っていた。
- 日本一の生産量を誇る弘前のりんごには、江戸時代の刀鍛冶の技術が受け継がれていた。
ブラタモリ弘前のまわり方
- 弘前駅より、古い地名(地図:●印など多数)を確認しながら、弘前城の東内門へ(徒歩25分)。
- 東内門すぐの日本最古のソメイヨシノを経て、天守閣へ。
- 三國刃物店(地図:●印)に寄り、禅林街(地図:●印)で、クランク(桝形)や土塁を見学。
- 禅林街の奥にある長勝寺参拝後、さらに奥へ進みりんご園(地図:●印)へ。
青森でブラタモリ | 内容 |
下北半島(#215) | 下北半島は、なぜマサカリ型? この形がもたらした、数々の恵みを、タモリさんが解き明かします。旅のお題は「“まさかり”がもたらした恵みとは?」です。 |
恐山(#214) | 旅のお題は、「なぜ恐山で死者に会えると思うのか?」です。 |
十和田・奥入瀬編( #81) | タモリさんは、十和田湖畔から軽石を発見。中湖を持つドーナツ型の十和田湖の成り立ちには、奇跡がありました。 |
弘前編(#78) | 33のお寺が並ぶ禅林街と、弘前城の関係とは? サムライとりんごの意外な関係も明らかになります。 |
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😎過去回ロケ地 完全収録
ブラタモリが、長岡→燕・三条→新潟市を、信濃川なしには語れない地域としてまとめてくれそう!😎
— ブラタモリ (@buratamori2018) August 27, 2023
漏れる糸魚川、上越、村上などは北前船航路でカバー🚣♂️
信濃川、北前船で理解しやすく全県を売り出せば、まだまだ観光客は来そう!
動画は十日町市に信濃川が作った河岸段丘で、このエリアもカバー。 pic.twitter.com/pFJF4tlKW3
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