NHK番組のブラタモリ志摩編で、タモリさんが志摩の地形・地質・歴史がわかる穴場を紹介しました。この記事では、ブラタモリ志摩編の全内容・ルートを写真でまとめて紹介します!
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三重でブラタモリ | 内容 |
伊賀忍者・甲賀・信楽編(#158 159) | 武装農民がもととなった伊賀忍者に対し、甲賀忍者は、政治戦略で生き延びます。そして、タヌキだけでない、信楽焼の魅力とは? |
伊勢神宮(#40,#41) | ブラタモリは、御師、式年遷宮、おかげまいりなど、伊勢神宮のあまり知られていない秘密を探ります。 |
志摩(#39) | イセエビ、あわび、かつお節、真珠などを育む、志摩海岸の秘密とは? |
愛知でブラタモリ | 内容 |
😎現地取材 名古屋(#75,#76,#90) | 舌の付け根が名古屋城で舌の先が熱田神宮で、左に堀川? |
志摩とは?
三重県志摩市は、伊勢神宮のある伊勢市の南にあります。
観光地としては、「伊勢志摩」とひとくくりにされることも多くなります。名産品は、あおさ、イセエビ、あわび、かつお節、真珠などです。海女さんが多いことでも知られています。
志摩の横山展望台を訪ねる|ブラタモリ志摩
ブラタモリは、伊勢志摩や鳥羽を一望できる、横山展望台に登ります。リアス式海岸の向こうに、太平洋まで見渡すことができます。
志摩のリアス式海岸は、通常のリアス海岸と少し異なり、平らな台地が特徴。海岸段丘と呼ばれ、遠くまで見通しが効きます。また、ブロッコリーのようなこんもりとした木立が印象的です。
この独特の風景が、志摩の特徴です。
- アクセス 横山展望台は、近鉄鵜方駅からタクシーで約5分(平日を中心に鉄道利用を条件に500円タクシーを運行する場合あり)。志摩横山駅から30~40分。
志摩のリアス式海岸と海女 大王町波切地区を訪ねる|ブラタモリ志摩
ブラタモリは、外洋(太平洋)の様子を探るために、大王町波切地区の仙遊寺を訪ねます。
志摩(大王崎)はガメラ、鳥羽はゴジラの上陸地です。タモリさんによると、亀の一種であるガメラは、平地が多い志摩の地形は、上陸しやすかったのかも知れません。
- 近鉄鵜方駅からバス20分、大王崎灯台停から徒歩5分。
外海を見る海岸に出ると、岸辺(狭い道路の左、海側でない方)に縦縞の地層が見られます。地殻が地中に入り込むさいに力が加わり、縦縞が生じ、もろい部分が削られ海水が入ることで、ギザギザの海岸線が生まれたのです。
海の中もギザギザの地形が続くため、海藻が根を張りやすくよく育ち、貝類の安全な隠れ場所にもなります。
そのためアワビがよく育ち、アワビ漁の歴史は実に2000年に及びます。リアス式海岸が、志摩の宝であるアワビを生み、さらに海女さん(ピーク時6000人)を生んだのです。現在でも全国最多の、800人近い海女さんが活躍しています。
海女は、浮世絵にも描かれました。上の浮世絵には、海女と伊勢の夫婦岩が描かれています。
実際には、伊勢ではアワビが採れなかったため、間違った情報です。当時、浮世絵は、観光ガイドの代わりでしたが、江戸からの距離が遠く、伝聞で作成したことから来る誤りです。
一方、志摩周辺は比較的温暖なため、アワビの素潜り漁が行われています(解禁の関係で3月中旬から9月中旬が目安)。女性による素潜り漁は、志摩のほかには長崎、山口、石川県などでしか見られず、体力のある男性が中心の地区もあります。
志摩周辺は、特に女性の比率が高いことで知られます。背景には沖合漁業に出る男性と、家事などを兼業する女性の、役割分担があるとされています。また、伊勢神宮の思想との関係で、女性の役目であったという説もあります。
ブラタモリは、大王町波切地区の観光の中心、大王崎灯台を訪ねます。
灯台に登り外洋を見ると海の色が異なっており、黒潮の流れを確認することができます(写真では水平線のあたり)。水温が高い黒潮の影響で、沿岸型照葉樹林が育ち、志摩の景観の特徴であるモコモコの森が誕生しました。また、黒潮はカツオの群れを運んできます。
志摩とかつお節 大王町波切地区|ブラタモリ志摩
写真は、志摩のかつお節です。志摩では、奈良時代から、皇室にかつお節を献上してきました。
江戸時代中期になると、江戸の庶民に、高級品だったとはいえかつお節が広がり、蕎麦屋、うどん屋の開業も相次ぎました。
沖合に黒潮の流れる波切地区には、カツオの群れが、すぐ近くまでやってきます。江戸時代には漁師は300人にのぼり、昭和40年頃まで漁が続いていました。
1隻300本にもなるカツオを、どのように売りさばいていたのでしょうか? ブラタモリは、大王崎灯台から徒歩20分の、有限会社久政を訪ねます。
カツオを燻すための木は、紀伊半島に多い波風に強い照葉樹である、ウバメガシを使います。 備長炭の材料ともなり、 火力が強く煙が多いのが特徴です。カツオは2週間、強火の遠火で燻されます。カツオ節発祥の地紀伊半島のなかでも、当地の波切節は、カツオ節番付では別格の、行司役に置かれていたほどです。
かつては2日間だけ燻した、赤節と呼ばれる半生タイプが主流でした。
志摩と真珠作り 賢島を訪ねる|ブラタモリ志摩
ブラタモリは、賢島(ミキモト真珠研究所)へ移動します。綺麗な海で波が静かだからこそ生まれた、賢島の宝物が真珠です。
ブラタモリは、養殖筏を見学します。
真珠の生産は、熊本、長崎、愛媛、三重の各県で、全生産量の9割を占めます。真珠はアコヤガイ以外でも生産可能ですが、上の4県ではアコヤガイを使用しています。志摩ではかつては海女が、天然のアコヤガイを集めていましたが、現在では養殖されています。
アコヤガイが自然に真珠を形作ることもありますが、めったに見つからず、形もいびつです。
そのため、養殖のアコヤガイに、人工的な挿核手術を施します。御木本幸吉(故人)が、明治26年に確立した技術です。
アコヤガイに、メスで切れ込みを入れ、別の貝の外套膜細胞(貝ひも、※1)を入れ、球形の核(※2)をくっつくように入れ込みます。半年程度沖に出し、真珠層の成長を促す方法です。この技術を求め、世界から多数の来賓があり、御木本幸吉は海の見える迎賓室で出迎えました。
- ※1 貝ヒモの一部でありピースと呼ぶ
- ※2 真珠と同じ形。異物とならないよう、人工物でなく別の貝から作られる
英虞湾は、外洋との間を浅瀬がさえぎるため、水温の急変がなく、波も穏やかです。夏は暖かく真珠が成長し、冬は寒く輝き成分が増すため、優れた品質の真珠が生まれます。
ブラタモリは、英虞湾を望む、ミキモト真珠研究所の来賓室を訪ねます。
サミットの会場に決まったホテルは、志摩観光ホテル。優れた景観のほか、賢島は海に囲まれ警備のしやすいという点も、選ばれた大きなポイントです。現在は、一般客も宿泊できます。
※楽天トラベルスーパーセールの対象です。
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😎過去回ロケ地 完全収録
ブラタモリが、長岡→燕・三条→新潟市を、信濃川なしには語れない地域としてまとめてくれそう!😎
— ブラタモリ (@buratamori2018) August 27, 2023
漏れる糸魚川、上越、村上などは北前船航路でカバー🚣♂️
信濃川、北前船で理解しやすく全県を売り出せば、まだまだ観光客は来そう!
動画は十日町市に信濃川が作った河岸段丘で、このエリアもカバー。 pic.twitter.com/pFJF4tlKW3
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