ラーメン博物館 人気&待ち時間ランキング|まずいと言われる理由は?

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ラーメン博物館(新横浜駅)は、2024年になり客足が戻りました。混雑する店はここ数年「龍上海」「味楽」です。味もこの2強がほかを離し気味で、初回ならおすすめです。また「まずい」と言われる理由もお話しします。

新横浜 ラーメン博物館とは?

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ラーメン博物館は、1994年新横浜駅近くにオープン。人気ラーメン店の集合体です。近年客足が遠のいていましたが、コロナ後に復活。写真のように、平日13時過ぎでも、活気がありました。

2023年の閑古鳥が噓のような人気ぶりです(写真は平日13時)。目立つのは、外国人のほか、昭和の街並みの再現をインスタに載せたい大学生も目立つようになっています。

かつては時期によって人気店が変化していましたが、ここ数年はもっぱら利尻昆布ラーメンの「味楽」と、赤い辛みそが乗った「龍上海りゅうしゃんはい」が2強で、期間限定店含め、ほかを引き離し独走しています。そのため、この2店を訪ねる場合、土日祝日なら夕方以降、平日でもランチタイム(11~14時頃)を外すのがおすすめです。

ラーメン店目当ての人が多いですが、博物館、おみやげ販売所(インスタントラーメン約100種)もあります。なお、ラーメン作り体験(4000円)は予約制(公式サイト)です。

  • 1階 博物館エリア(写真)とおみやげ販売コーナー(写真
  • 地下1階 昭和の街(期間限定の「あの名店」シリーズのみこの階)
  • 地下2階 レギュラーのラーメン店

混雑や並びは、土日祝日11~16時が要注意

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ラーメン博物館には、新型コロナ感染症が落ち着いてきた2023年後半から、混雑が戻ってきています。土日祝日の11~16時は、味楽、龍上海の「2強」は、1時間~1時間半の待ち時間となります。

土日祝日に2強を訪ねる場合、10時半開店時か、16時以降過ぎがおすすめです。また、土日祝日は、2強以外のお店も「初めからその店が目当てだった人」「2強の前後に食べ歩き」「2強を諦めた人」でかなり混みあいます。

平日は11時開店です。平日は12~14時を中心最大に最大でも45~60分待ち程度です。

ラーメン博物館の感染対策

ラーメン博物館は、密閉された地下、また30周年を迎え設備が古いイメージから、換気が心配されます。しかし、2021年1〜4月の休業中に、換気システムを更新し、約6分間で館内の空気が入れ替わる設計になりました(写真)。

そのためおおむね安心はできますが、マスク非着用率は高めで、通路も狭いため、心配な場合は土日祝日の11~15時を避けるのがおすすめです。

2024年4月現在 ラーメン博物館出店一覧とおすすめ店

平日なら終日(1日中)チョークで書かれた程度の待ち時間です(写真は14時ごろの待ち時間例)。12~14時を避けるとスムーズです。
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筆者はほぼ全店を回りましたが、現在のラーメン博物館では、2大行列店が味の2強と完全に一致しています。Googleや食べログの口コミも同様の評価であり、情報を探し回る必要性は低いです。

強いて言えば甘口の「通堂」を3番手に推しますが、利尻昆布の「味楽」、赤い辛みそが乗った「龍上海りゅうしゃんはい」の2強からはかなり離されていると感じますので、初回の方はまずは2強を訪ねるのがおすすめです。

特徴食べログGoogleラーメンデータベース
1位利尻らーめん味楽利尻昆布3.69(3.68)4.1(4.1)91(89)
2位龍上海辛みそ3.60(3.63)3.8(3.8)90(87)
3位淺草 來々軒元祖中華3.62(3.63)3.6(3.6)87(84)
4位こむらさきとんこつ3.50(3.51)3.4(3.4)84(84)
5位琉球新麺 通堂甘め野菜3.34(3.39)3.7(3.6)85(80)
2024年3月現在の口コミ点数。( )内は、2023年1月の点数。
山形赤湯・龍上海はすべてに納得の味
龍上海

利尻らーめん味楽と人気を分け合う2強ですが、調味料感がなく、より本格的なのはこちら。

山形赤湯・辛味噌ラーメンは、残ったラーメンの出汁を使ったみそ汁にヒントを得た、みそラーメンです。真ん中の赤い辛みそが特徴。

スープのインパクトは抜群。どこにもない味です。煮干し、とんこつ、鶏がらをを合わせた、立体的な味わいが特徴。脂が多く、スープの表面に、はっきり分かるほど浮いていますので、胃腸が弱い方はご注意ください。

山形赤湯・龍上海 麺

麺は太めのちぢれ麺で、固さはちょうど良い具合。

山形赤湯は、雪深く寒い地域ですので、スープにふたをして冷めにくくする、脂の存在は必須。脂をくぐらせた麺やチャーシューは、熱々です。また、体が温まる辛味噌も、東北らしさを感じます。

土日祝日の11〜15時ごろは、行列になります。

龍上海 ラー博 カウンター

座席は、カウンター(4名×2か所)。4〜6人のテーブルが3か所です。

2024年3月現在

(参考 過去のメニュー 2023年1月 2021年11月

利尻らーめん味楽は、立ち込める昆布の香りが魅力
利尻らーめん味楽

利尻ラーメン味楽の人気メニューは、焼き醤油ラーメン(1000円)です。写真はミニ(650円)。スープは、やさしくも、パンチの効いた醤油味。すっきりしつつも、深みがあります。

和風と鶏がらとんこつのWスープですので、やさしくすっきりを和風が担当し、パンチと深みを鶏がらとんこつが担当するようです。

毎日食べられるが、1度目のインパクトもあるバランスが絶妙。なお、昆布は香りはかなり立ちますが、現在は味への影響は少なく、昆布嫌いでもOKです。

利尻らーめん 味楽

スープ以上に特徴がある、縮れた歯ごたえのある麺。ゴワッとした硬さが魅力です。

本店は利尻島にあり、営業時間は2時間半しかないため、東京から片道8時間、2泊3日が必要なラーメン店であり、新横浜で気軽に食べられるのがメリットです。

利尻昆布は、ブラタモリ利尻編で、その味が生まれた秘密が紹介されました。

利尻らーめん味楽 店内 ラーメン博物館

感染対策にはずっと熱心なお店で、テーブルは比較的余裕を持って配置。ただし、現在は異なる可能性があります。カウンターもあります(写真)。

2024年3月現在

(参考 過去のメニュー 2023年1月 2021年

一時期、味が落ちたか?

写真(こちら)は、2020年の焼き醤油ラーメン。筆者には、以前より昆布感が弱まり、調味料の量が増えたように感じました。感染症での客足減、座席数の減もあり、材料費を落とさざるを得なくなったのかも知れません。しかし、多くの人が納得するレベルの完成度は維持できています。客足が戻った現在は、また味が戻っているかも知れません。また、いずれにしてもラー博のなかでは上位の味です。

沖縄・琉球新麺通堂は、野菜感のあるスープが特徴。2強とは少し差があるものの、食べ歩きなら推薦
琉球新麺 通堂

沖縄ラーメン「琉球新麺 通堂」のうま塩ラーメンは、マイルドで少しだけ甘い、不思議と家庭的なスープが特徴。甘口のため好みは分かれるかもしれませんが、味は個性的で、記憶に残ります。

写真は、通堂うま塩ラーメン(ミニ)です。

豚のげんこつの濃いダシ(鶏がらも入っている)を、野菜を使ってまろやかにしているようです。ラーメンスープとしても完成していますが、普通のスープとして成り立つ完成度があります。

琉球新麺 通堂

麺は、あまりクセのないストレート。太さも普通です。スープが主役?のラーメンですので、スープをじゃましない立ち位置かも知れません。

琉球新麺 通堂 内観

テーブル席は、全部で3つ。カウンターもあります。(写真。カウンターは、お冷の向こう側に、5席程度)

2023年1月現在

(参考 過去のメニュー 2023年1月 2021年11月

熊本こむらさきは、現在のとんこつを期待すると微妙

熊本ラーメン こむらさき

熊本ラーメン・こむらさきは、とんこつですが、鶏がらも入ったマイルドな味です。麺は、現在のとんこつからイメージされる細麺ではなく中太。スープが薄味という点で評価が分かれそうですが、ラーメン博物館では、おおむね3番人気くらいのポジションです。

詳しい人によると「流れ的には、確か創業が古いのでラーメンの味が薄い時代。そこに焼いたニンニクを入れた、その流れをくんでいると思う」ということでした。当時としては、ニンニクを多めに入れた「濃いラーメン」だったようですが、現在としては、見た目に反して薄い、とんこつなのに薄いという感想も聞かれそうです。しかし、当時の味を知っている人には、懐かしく感じられるはずです。

拡大写真 麺写真 店舗外観 店舗内観カウンターは少なめで狭く、空いていればテーブルを案内してくれます)

2024年3月現在のメニュー
(参考 過去のメニュー 2023年1月 2021年7月

淺草 來々軒は、ラーメン屋の元祖(調味料感が少し気になる)

淺草 來々軒 ラーメン

明治43年に開業した「淺草 來々軒」は、日本のラーメン店の元祖と言われています。

オーナー(尾崎貫一、写真)は、横浜で出会った南京そばに興味を持ちました。匂いや脂っこさが日本人受けしない面がありましたが、それを改良し浅草で提供。横浜の中国人コックを起用した本格的な味は、中華料理がまだ珍しかったこともあり、大変な人気になりました(写真)。来来軒の名前は、ラーメン店の代名詞として小説や漫画に登場しています(写真)。

元祖のラーメン店の味を再現しただけあり、昔ながらの中華そばの味。材料は、名古屋種の親鶏と、国産の豚ガラ、煮干し、野菜類、国産丸大豆醤油。麺は柔らかく、スープをしっかり吸い、現在の平均的な中華そばと少し異なる特徴かも知れません。調味料感は、はっきり分かるくらいにあり、その点でラーメンマニアだと疑問を持つかも知れません。

元祖ラーメン店の味に興味がある人なら、おすすめです、なお、数量限定の手打ち麺は、ラー博1階の奥で打っていますので、 希少価値があるかも知れません。

拡大写真 麺写真 店舗外観 店舗内観カウンターあり)

2024年3月現在のメニュー
(参考 過去のメニュー 2023年1月 2021年7月

Q 入場券は年間パスがお得ですか?

6ヶ月(または年間)パスを購入し、期間内に3回以上入場すると、「ラー博倶楽部」に昇格。有効期限が1年延長され、その1年間は入場無料になります。

ただ、県内の方でないと、新横浜駅からも微妙に距離があり、意外に再来まで間隔が開くことがあります。確実に再訪の予定がある方以外は、通常の入場料で良いでしょう。

Q JRと地下鉄どちらが便利? 待ち合わせ場所のおすすめは?

ラー博側から見た10番出口 JR駅は歩道橋を上りさらに歩く必要がある
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地下鉄新横浜駅、10番出口から徒歩4分がいちばん便利です(地図)。横浜市営地下鉄ブルーライン、東急新横浜線、相鉄新横浜線が利用できます。JRや新幹線の新横浜駅は、徒歩7分程度となります。

ラーメン博物館 アクセス

待ち合わせならドトール珈琲農園が便利(地図、ただし通常のドトールより高いです)。ファミマを過ぎ右に曲がるとラー博です。

おまけ

モクオラ ディキシーダイナーのパンケーキ

新横浜プリンスホテル付属のプリンスぺぺにある、モクオラ ディキシーダイナーのパンケーキはおすすめ。土日祝日は11時半~15時が混雑。また、横浜アリーナのイベントの前後に寄る人が多く、事前に調査しておくのがおすすめです。

Q なぜラー博は「まずい」と言われるのですか?

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ラーメン博物館には、外国人、インスタに興味がある学生や20代、ラーメン好きのおじさんが多いように感じます。いわゆるガチのラーメンマニアは、そこまで多くないかもしれません。

ラーメンは、材料にお金をかけ、テナント料にお金をかけないことが、ラーメン通をうならせる味を作るためには必要です。そのため、名店には、駅から遠く、狭いお店も目立ちます。

ラーメン博物館は、新幹線の新横浜駅から徒歩でアクセスでき、多くの人が集まりますので、入場料別途とはいえ、テナント料もそれなりにかかると想像されます。すると、余り材料にこだわり過ぎると経営が継続できなくなり、ある程度調味料に頼らざるを得ない事情もありそうです。

無添加ラーメンは味が微妙なこともよくあり、調味料は決して悪いものではありませんが、味が均質化してしまうという欠点があります。また、地方のラーメン店は、おいしい水に助けられていることもよくあり、新横浜では水が違うという点は否めません。

上のような要素から、まずいという評価が出てくるのではないかと思います。しかしながら、2強と言える「龍上海」「味楽」は十分な実力を持っていると筆者は考えます。また、地方のラーメン店は、恐らく本店のほうがおいしいはずです。そういった、なかなか行く機会がないお店の「入門編」としての役割を果たしていると、筆者は考えています。

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