NHK番組のブラタモリ鳥取砂丘編で、鳥取砂丘の地形や地質を踏まえた隠れた見どころが紹介されました。このページでは、ブラタモリ鳥取砂丘編のルートを、アクセスなどの情報とともに紹介します。
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鳥取でブラタモリ | 概要 |
境港・米子(#212) | タモリさんが、ゲゲゲの鬼太郎で知られる境港市や、皆生温泉で知られる米子の不思議を探りました。 |
鳥取(#111) | なぜ鳥取砂丘は、人をひきつける日本一有名な砂丘になったのでしょうか? |
鳥取砂丘とは|ブラタモリ鳥取砂丘
東西2キロ、南北1.5キロに渡って続く鳥取砂丘は、その日本離れした雄大な風景が魅力です。日本の砂丘の代表格とされ、毎年200万人もの観光客が訪ねてきます。
主なものだけで日本30か所もある砂丘のなかで、鳥取砂丘は、最大規模という訳ではありません。青森県の猿ヶ森砂丘は、東西に1~2km、南北の長さは実に約17kmもあります。
なぜ鳥取砂丘は、人をひきつける日本一有名な砂丘になったのでしょうか?
タモリさん鳥取砂丘へ|ブラタモリ鳥取砂丘
ブラタモリは、鳥取砂丘の入口に到着します。階段を上がると、すぐに鳥取砂丘です。鳥取砂丘の名物はラクダ!
- アクセス 鳥取駅から鳥取砂丘(砂丘会館)までバスで約20分。
タモリさんは、ラクダと一緒に記念撮影をします。番組で紹介されたのは、白い体毛が特徴のラクダのリサちゃんです。
ブラタモリは、高低差40メートル(海からの高さは45m)の馬の背を目指します。
馬の背は、鳥取砂丘を代表するスポットです。左手に池(通称、オアシス)を見ながら、山頂を目指します。池へ落ちる斜面の角度を問われたタモリさんは、30度と即答! 砂が安定する、安息角という用語での説明も完璧でした。
- 安息角 土砂などが滑り出さない最大の角度。ブラタモリ伊東で紹介された大室山も安息角です。
馬の背の頂上からは、360度の絶景を眺めることができます!
ブラタモリは、馬の背の山頂の少し先(南西)で、風紋を観察しました。日本海からの強風が、鳥取砂丘の美しさに関係しています。
馬の背の頂上から、ラクダに乗った場所を眺めると、ラクダの場所にも高まりがあります。鳥取砂丘は、2つの高まりが、すぐそばに並んでいるのが特徴です。その景観が、多くの人々を引きつけています。
- 馬の背 …第2砂丘列
- ラクダの場所 …第3砂丘列
鳥取砂丘の成り立ち|ブラタモリ鳥取砂丘
ブラタモリは、馬の背(第2砂丘列)から、ラクダに乗った第3砂丘列に戻ります。
参考 第1砂丘列は砂丘の北西にある、ごく短い砂丘列です。
タモリさんが、ラクダの高まり(第3砂丘列)を観察すると、硬い赤い土が発見されます。これはどんな地層なのでしょうか?
赤い土は、火山灰の地層です。一般に、砂丘は風で移動しますが、硬く赤い土でパックされた、ラクダの高まり(第3砂丘列)は、場所が固定された珍しい砂丘列なのです。
- 馬の背(第2砂丘列) …徐々に海風で内陸に移動する。
- ラクダの高まり(第3砂丘列) …位置を変えない。
上の組み合わせから、砂丘列が至近距離で隣り合う、貴重な光景が誕生しました。砂丘を覆う、硬く赤い土の存在が、鳥取砂丘の魅力を高め、多くの人が訪ねる場所になったのです!
赤い土の秘密(鳥取大学乾燥地研究センター)
ブラタモリは、鳥取砂丘の南西にある、鳥取大学乾燥地研究センターを訪ねます。
鳥取大学乾燥地研究センターでは、研究用に地面が掘削されており、鳥取砂丘の地中の様子が分かります。500キロ以上離れた、鹿児島(姶良)などに由来する薄い地層があり、その下に、中国地方の最高峰・大山に由来する厚い地層が存在していました。
この大山の火山灰が、砂丘列をパックしていた、硬く赤い土の正体だったのです。
- 姶良カルデラは、桜島を含む鹿児島湾(地元では錦江湾)を誕生させました(ブラタモリ桜島)。
乾燥したイメージの鳥取砂丘ですが、鳥取大学乾燥地研究センター敷地内などには、澄み切った清らかな水が湧き出しています(一般非公開)。実験用に、わさびを栽培しています。
湧き水は、温度が一定で、冬温かく夏冷たいため、地元では生活用水全般に利用されています。
鳥取の観光砂丘はなぜ開発されなかった?|ブラタモリ鳥取砂丘
もとの鳥取砂丘は、現在の観光砂丘の、何倍もの面積がありました。徐々に農地や宅地として開発され、飛行場も作られました。
現在の観光砂丘は、なぜ開発の波を逃れ、残存したのでしょうか?
観光砂丘の場所は起伏があり、陸軍が演習場として、所有していたのです。2009年には、鳥取砂丘内で銃弾も発見されています。演習場は、戦後、観光地として生まれ変われ、昭和30年に国立公園に指定されました。
白兎海岸と白兎神社|ブラタモリ鳥取砂丘
ブラタモリは、白兎海岸を訪ねます。イナバノシロウサギの神話の舞台とされています。
鳥居が立つのは、うさぎが住んでいたとされる、沖の島です(隠岐の島を指す説もあります)。
イナバノシロウサギの要約(何種類かあります)
- 昔々、海の向こうの沖の島に白うさぎが住んでいたそうな。
- 白うさぎは、食べ物の草がたくさん生えた、本土へ渡りたいと願っていた。
- 白うさぎは、サメに一族の数を数えたいと言い本土まで並ばせ、その背を歩いた。
- だまされたと知ったサメは、白うさぎの皮をはいだ。
- 1人目の旅人は、海水で体を洗い乾かすように言うが、ひどくなってしまった。
- 2人目の旅人の言う通り、真水とがま(植物)の穂を使うと、元通りになった。
- 助けた旅人は、大国主(おおくにぬし)の神さまだったそうな。
関連(大国主大神):ブラタモリ紹介 出雲大社の歴史・地形・見どころ
ブラタモリは、白兎神社を訪ねます。
境内にはうさぎの置物があり、シロウサギが、体を洗ったとされる池が残ります。
この池は、別名、不増不減の池と呼ばれます。
雨が降っても降らなくても水位が変わらない、不増不減の池には、どのような秘密があるのでしょうか?
池の底は、安山岩で覆われており、流れ込んだ湧水は、地中に浸透しないのです。これが不減の理由です。一方、一部が砂丘とつながっており、水の逃げ道もあります。これが不増の理由です。
砂丘のキワに池があることが、不増不減の神秘の背景にあったのです!
ブラタモリ鳥取砂丘編は、ブラタモリ松江編、ブラタモリ出雲大社編とあわせて訪問できます。
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😎過去回ロケ地 完全収録
ブラタモリが、長岡→燕・三条→新潟市を、信濃川なしには語れない地域としてまとめてくれそう!😎
— ブラタモリ (@buratamori2018) August 27, 2023
漏れる糸魚川、上越、村上などは北前船航路でカバー🚣♂️
信濃川、北前船で理解しやすく全県を売り出せば、まだまだ観光客は来そう!
動画は十日町市に信濃川が作った河岸段丘で、このエリアもカバー。 pic.twitter.com/pFJF4tlKW3
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