
NHK番組のブラタモリ浜松編で、浜松の歴史や地形が紹介されました! このページでは、浜松駅のピアノ、元城の東照宮家康像など、ブラタモリ浜松編の全ルートを、写真やアクセスなどの情報とともに紹介します。
| 😎大井川 (#225)トロッコで湖上駅へ | 😎静岡市 (#224)駿府城は今川の痕跡も | 😎伊東 (#208)なぜ人気温泉地に? |
| 😎浜松 (#153)楽器の街と浜松城 | 😎浜名湖 (#152)なぜウナギがおいしい? | 😎下田 (#107)ペリーが残した和洋折衷 |
| 😎天城越え (#104,105)温泉から旧天城峠へ | 😎三保松原・久能山 (2018年新春SP)徳川家康ゆかり | 😎熱海 (#27)歴史を重ねた温泉街 |
| 富士山 (#19,20,21)宝永火口とは? |
浜松駅|ブラタモリ浜松


ブラタモリは、浜松駅の新幹線ホームからスタート。

ブラタモリは、浜松駅構内にあるグランドピアノを訪ねます 。短時間なら誰でも触って良いピアノです。
東京藝術大学大学院音楽研究科修了の林田理沙アナウンサーが、ピアノの演奏を披露します。林田アナはもしアナウンサーになっていなかったら?という質問に「大好きなショパンの研究を続けていた…かもしれません」と答えています。
浜松市は、浜松城の城下町となり江戸時代には東海道の宿場町として栄えてきました。静岡県最大の都市でその面積は日本で2位。浜松には、ヤマハ、カワイ、ローランドの世界的な楽器メーカーが立地し楽器のまちとして知られています。なぜ楽器の町になったのでしょう?
- ピアノ …世界シェア1位
- 管楽器 …世界シェア1位
- 鍵盤ハーモニカ …世界シェア1位
- 電子ピアノ …世界シェア1位
元城の東照宮


ブラタモリは、元城の東照宮(地図)を訪ねます。29歳から17年間浜松に在留した徳川家康をまつるお寺です。
>>浜松駅🚌(6分)浜松城公園入口(2分)元城の東照宮

奥は徳川家康像、手前は幼少の豊臣秀吉像です。
タモリさんは間に立って記念撮影。徳川家康が浜松に来たことが、浜松が城下町を経て楽器の町になる第一歩でした。それまでの浜松は小さな宿場町だったのです。

元城の東照宮は、15世紀頃建てられた引間城跡の一角に位置しています。引間城は16世紀、徳川家康により範囲を西に大きく拡大して浜松城となりました。

徳川家康と浜松

なぜ、家康は、浜松を城を立てる場所に選んだのでしょうか?
ブラタモリは、元城の東照宮周辺で土塁をベースに作った石垣を発見します(地図)。
石垣に沿って歩くと、直線的な崖があった形跡があります。まず断層が疑われますがここには断層はありません。すると河岸段丘です。崖は天竜川がその西側に作った河岸段丘の東の端だったのです。

ブラタモリ浜名湖編で確認した三方ヶ原の東の端、つまり河岸段丘の東のヘリに徳川家康は、城を建てました。
浜名湖(海抜0m)…三方ヶ原/河岸段丘(浜松城・海抜15m前後)…浜松駅(海抜5m前後)…天竜川

これは東の武田信玄の勢力に対抗しようという狙いでした。
浜名湖(海抜0m)…三方ヶ原/河岸段丘(浜松城・海抜15m前後)…浜松駅(海抜5m前後)…天竜川…武田氏の勢力圏

浜松城の展望台からは、河岸段丘のヘリから見下ろした、浜松の町の様子が見えます。

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暴れ天竜の流域で栽培された綿花


天竜川は、諏訪湖から遠州灘へ流れ出る、日本有数の急流河川です。
大雨のたびに流れを変え、天竜という名にたがわず江戸時代250年間で約250回もの大洪水を起こし流域に被害を与えてきました。
その暴れ天竜の流域で栽培されてきたモノは何だったのでしょうか? 温暖で日照時間が長いことがヒントです。

天竜川流域で栽培されていたのは、綿花です(愛知、大阪に並ぶ3大産地)。洪水が起きたあとの土砂に盛り土をし、洪水に強い島畑と呼ばれる場所で栽培を行いました。
綿花を製品化するためには、織機の技術が発達します。同時に織機を作るための木工の技術を持った大工が集まって来ました。
明治20年になると浜松には、海外から教育に使うためにオルガンを導入されました。オルガンの仕組みは織機に似ています。オルガンの修理を買ってでたのが山葉寅楠でした。海外で、オルガンやピアノの製造を学んだ山葉寅楠はすぐにピアノ作りに成功しました。
山葉寅楠
初の国産ピアノを作った山葉寅楠は、紀州藩で天文係を務めた武士の3男に生まれ機械が得意でした。モノづくりへの姿勢は「自分は品物を販売するに掛引をせぬ。生産費を控除して代価を定め決して暴利を貪らぬ、而して品質に対しては絶対的責任を負ぶるを信条として、社会の信用を博する覚悟である」という言葉に現れています。
からっ風と南アルプス


ブラタモリは、天竜川の河川敷に移動します。浜松は凧揚げが盛ん(浜松まつりなど)。なぜなのでしょうか?
それは浜松に遠州のからっ風が吹くからです。からっ風は木を乾かすのに大きな役割を果たしました。通常80%の水分を含む木材を10%以下にすることが、ピアノづくりには必要なのです。
南アルプスの急斜面では、スギやヒノキなどが育っており林業が盛んです。天竜材と呼ばれ質が良いことで評判です。木材(スギ、ヒノキ、カエデ、クルミ、樫など)は天竜川を下って運ばれ、浜松はかつて木材の集積地でした。
楽器工場


ブラタモリは、掛川市にあるヤマハグランドピアノ工場を訪ねます。

厚さ3ミリの板を重ね、それを曲げながらピアノの形に整形してゆきます(写真の工程03)。ピアノ工場には宮大工出身の人もいます。木材の町であった歴史が現在につながっているのです。
管楽器製造のきっかけは自衛隊?


ピアノの製造は、管楽器の製造にもつながりました。ブラタモリは航空自衛隊を訪ねます。
>>浜松駅🚌(14番線で遠鉄バス「せいれい病院泉高丘」行きにて25分)泉四丁目(徒歩10分)航空自衛隊(浜松広報館あり)
※1日1往復直行便があります。

浜松は航空自衛隊発祥の地です。広い高台と、東京・大阪の中間という立地から航空自衛隊の基地に選ばれました。

航空自衛隊の基地にはプロペラが展示されています。ピアノの製造技術が生かされプロペラが作られたのです。
プロペラ加工で培われた金属加工技術は、やがて管楽器の製造に発展してゆきました。
ヤマハ豊岡工場
ブラタモリは、世界の管楽器の約3分の1を製造するヤマハ 豊岡工場を見学しました。金属を叩き音の通りを良くして管楽器が作られていました。
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