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【東のうどん県】埼玉のうどんを高崎線沿いに食べ歩き

2016/08/23

香川県に次ぎうどんの消費量が多い埼玉県は「東のうどん県」。この記事では、上野東京ラインで神奈川方面とも結ばれ、アクセスの良い高崎線に乗り、南から順に埼玉のうどんの食べ歩きを提案します。

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うどんのキホン

丸亀製麺

✔ うどんには、硬いうどんと普通のうどんがあります。関東圏では、武蔵野うどん(多摩、埼玉)やチェーンの丸亀製麺(=写真)、あるいは山梨の吉田のうどんが「硬いうどん」に属します(ラーメンで言うゴワ系)。大半の個人のうどん店のほか、チェーンのはなまるうどんが「普通のうどん」に属します。

✔ 関東圏では、硬いうどんと普通のうどんに人気があり、モチっとした食感の「讃岐うどん」や博多系の「柔らかいうどん」はややマイナーになります。

✔ おおまかに言えば、丸亀製麺の影響もあり、硬いうどんが伝統的な普通のうどんを追い上げ、さらに讃岐うどんも注目度が上がっている状況です。博多のうどんは、過去にタモリさんが出店を試みたものの今ひとつだったように、関東人には合わないようです。全体に、普通→硬いへ人気の軸が動いている状況です。

高崎線沿線は、武蔵野うどんの本拠地のため硬いうどんを楽しむことがでます。同時に、埼玉県人に人気が高い山田うどん(普通のうどんだが、少し柔らかめ)、一部のお店では讃岐系のモチっとしたうどんも食べ比べることができます。

南浦和駅の山田うどん(普通のうどん)

✔ 埼玉県人のソウルフードとも言えるのが、チェーン店の山田うどんです。県外からの評価が低い場合もあります。普通から柔らかめの仕上げは、急増中の硬いうどん好きには合わないかもしれません。

✔ メニューがたぬきうどん(210円)など安すぎるため、コストのかかる駅前出店はほぼ皆無。主に郊外に展開しています(電車で移動する県外人に親しみがない理由の一つ)。高崎線沿いでは、かなり北の深谷駅や神保原駅近くにようやく歩ける支店が登場します。気軽なのは、南浦和駅の支店。立ち食いのため駅前に出店しています。ただしこの区間は、京浜東北線を利用する必要があります。

✔ 研究本も出版されています。

大宮駅の藤店うどん(武蔵野うどんだが、讃岐寄り)

3時閉店になんとか間に合い肉汁うどん並で

息子さん(@__musko__)が投稿した写真 -

✔ 多摩・埼玉のご当地うどんが「武蔵野うどん」です(肉汁うどんが代表格)。基本は、腰がある(正確には硬い)うどん。うどんは冷やしの方が良いというのは定説。写真の肉汁うどんは、冷やしうどんに温かいつけ汁を組み合わせるため、季節を問わずおいしく食べられます。

✔ 高崎線沿線の武蔵野うどんの代表格が藤店(ふじだな)うどんですが、硬さを抑えもちっとした食感を出していますので、讃岐に寄った上品な武蔵野うどんです。大宮駅西口から西武バス大22か大23系統に乗り、9つ目の「三橋六丁目」バス停で降ります。または川越線西大宮駅から徒歩25分。

大宮駅 うどんやさんのハンバーグ(普通のうどん)

大宮 ハンバーグ うどん

✔ 大宮駅徒歩4分の武州うどんあかねは、二代目のアイデアでハンバーグをつけたところ、そちらが大人気になった変わり種です。うどんは硬くもやわらかくもない普通タイプです。普通のうどんは家庭的でインパクトには欠けますので、チェーンの山田うどんもそうであるように、サイドメニューで勝負する形になりやすいかもしれません。

✔ 武州うどんあかねのハンバーグは、うどんだしを隠し味にしたふわふわの食感。テレビ取材等も良く入る店ですので、一度は訪ねてほしいお店です。

大宮駅 ランチ(洋食)なら安い人気店「うどん屋さんのハンバーグ」がおすすめ

鴻巣駅 てらや(硬いうどんと川幅うどん)

川幅うどん 鴻巣

✔ 第12回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦で優勝したのが鴻巣の「川幅うどん」です。鴻巣(こうのす)は小麦の生産が盛んですが、南に武蔵野うどん、東に加須うどん(=讃岐うどん系)と強敵揃い。そのため特色を出そうと、近隣の荒川の川幅が日本一(2537m、徒歩で渡ると約30分)であることにちなみ「川幅うどん」が開発されました。

✔ 鴻巣駅近くの人気店は手打ちそば馬力屋(食べログ3.5)で駅から徒歩10分強です。鴨汁そば(川幅うどん)が850円と、店構えが良いためうどんとしてはやや高めの設定です。吉見屋食堂、小山屋食堂 は食べログの評価が3.0付近の大衆店タイプで、駅から5分程度、500円台で食べられます。

鴻巣で小麦の産地を見てみよう

鴻巣駅 小麦

✔ 鴻巣駅を真北に20分ほど歩くと、住宅地が途切れ麦畑が広がります。生産している主な品種の一つが「農林61号」です。昭和19年佐賀県生まれの比較的古い品種ですが、味の良さで全国を席巻。数々の新品種の挑戦を避け、平成10年の時点でも、本州以南では5割近い圧倒的なシェアを保っていました。

✔ しかし二毛作や、機械での管理に向かないため近年はほかの品種に置き換えられてます。

川幅うどん てらや
✔ 鴻巣で貴重な伝統種「農林61号」の地粉を使っているのがてらやです。鴻巣駅から徒歩40分ほどかかりますが、バスも出ています。てらや近くにも麦畑があります。簡単な作りの大衆店で11:00~15:00の営業。ピーク時はゆで置きになるようなので、注文を受けてから茹でてくれる平日の午後がおすすめです。

川幅うどん てらや

✔ 川幅かけ田舎汁うどん(450円)は、ナスや油揚げが入った甘辛い素朴なつけ汁とよく合います。てらやは武蔵野うどん系のお店ですが、川幅うどんは形状からややモチモチ感に寄ります(ただし、川幅うどんのライバル・ひもかわうどんの有名店のモチモチ感には及びません)。通常の武蔵野うどんもあります。

✔ てらやでは生うどん(完全な武蔵野うどん)の持ち帰りができます(つけ汁のもと付)。誰が調理しても硬さと、農林61号ならではの甘さがよく引き出されます。硬いうどんは丸亀製麺だと思っている方には、是非試して欲しいうどんです。はっきり言えば、格が違います。

【参考資料】農林61号がメインとして栽培されている都道府県(平成25年度)
埼玉、千葉、神奈川、岐阜、静岡、愛知、京都、大分
※農林61号が必須銘柄に指定され、農林61号以外の必須銘柄が3銘柄以内の都道府県をピックアップしました。

【番外編】加須のうどん(讃岐系)と川島町のすったて

✔ 高崎線からは外れますが、鴻巣の北東にある東武伊勢崎線の加須駅は、うどん店が40以上ありうどんの町として売り出し中です。しっかりとした伸びがあり、ツルツル感を伴う讃岐系のうどんです。

✔ また鴻巣の南東にある埼玉県川島町ではすったてと呼ばれる独自の食べ方があります(麺は武蔵野うどん)。すりゴマ、味噌、薬味となる野菜(大葉、シソなど)を加えた、冷や汁のようなつけ汁が特徴です。

深谷駅 煮ぼうとう(硬いうどん)

煮ぼうとう

出典:煮ぼうとう食べ歩きマップ

✔ 高崎線の熊谷よりさらに北にあるのが深谷市。冬は寒くなる土地柄、煮ぼうとうがご当地のうどんとなっています(麺は硬め)。深谷よりさらに北へ行くと、煮ぼうとうは、おっ切りこみと呼ばれます。

山梨のほうとう:味噌ベース。定番の具材は、かぼちゃ。
煮ぼうとう(=おっ切りこみ):醤油ベース。かぼちゃは入れない。

※深谷駅近くには、山田うどん大沼店があり食べ比べも可能です。

【番外編】桐生駅 ひもかわうどん

高崎線からは外れますが、前橋から30分ほどの桐生駅や相老駅周辺には、ご当地うどんであるひもかわうどんがあります。藤屋本店とふる川が有名店です。

中央前橋駅(上毛電気鉄道)…約45分… 相老駅(東武桐生線) …徒歩5分… ふる川

前橋駅 …約30分… 桐生駅(JR線) …徒歩25分… 藤屋本店

ひも川うどん

ふる川のひもかわうどんです。形状の制約があるなか、つるつるしとし伸びもよく、讃岐うどんに通ずる完成度です。ただし(パートさんでなく)アルバイトに当たった場合接客は劣悪で、おすすめできるレベルにはなく、訪問しながら個別記事を書きませんでした。接客担当が女性のパートさんに当たれば、その点の問題はないでしょう。

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