【ブラタモリ会津磐梯山】歴史・地形・観光ルートまとめ #44

NHK番組のブラタモリ会津磐梯山編で、タモリさん推奨の会津磐梯山の歴史・地形を踏まえた観光ルートが紹介されました。この記事では、ブラタモリ会津磐梯山編のルートを、アクセスなどの情報とともに紹介します。

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ブラタモリ
ブラタモリ

福島でブラタモリ概要
会津磐梯山編(#44)ブラタモリは、五色沼を生んだ、火山の巨大なメカニズムに迫ります。色がそれぞれ異なる理由も、明らかに。
😎現地取材 会津編( #43)武骨・正義感のイメージの会津人は、実はアイデアマン? ブラタモリは、会津城や城下町から、アプローチ。

ブラタモリ会津磐梯山は、猪苗代湖から

 JR猪苗代駅  猪苗代湖遊覧船の乗り場  五色沼(裏磐梯)

猪苗代湖は、猪苗代駅からバスで15分、会津若松駅からバスで30分です。

猪苗代湖

ブラタモリは、猪苗代湖(遊覧船乗り場)からスタート。タモリさんは、猪苗代湖の遊覧船に乗ります。晴れていれば船上から、磐梯山(会津富士)を望みます。

猪苗代湖は、磐梯山の南側の表磐梯に位置します。磐梯山の北側は裏磐梯と呼ばれ、深い緑と美しい湖が広がります。磐梯山には年間500万人が訪問します。テーマは、会津磐梯山は宝の山。会津磐梯山が産んだ「宝」とはどんなものがあるのでしょうか?

猪苗代湖畔の天鏡閣:ブラタモリ会津磐梯山

天鏡閣(てんきょうかく、地図では)に移動します。昭和天皇も新婚旅行で訪問している場所。明治41年に、有栖川宮熾仁親王が建てたものです。シャンデリアが備えられます。親王は電気が開通していないなか、わざわざ専用電線を引いてまで、この場所にこだわりました。それはなぜだったのでしょうか?

理由は最上階の3階から一望できる、猪苗代湖の絶景にありました(3階は非公開。また現在は木が成長したため猪苗代湖は望みづらくなっています)。

天鏡閣がきっかけとなり、全国に表磐梯が知られることになりました。

裏磐梯・毘沙門沼で地形を考える:ブラタモリ会津磐梯山

ブラタモリは、裏磐梯の毘沙門沼を訪ねます。周辺には五色沼湖沼群と呼ばれる大小20の沼があり、それぞれ色が異なることが特徴です。磐梯山の至宝、宝石のような湖沼です。

対岸の湖面に見える岩は安山岩と呼ばれます。安山岩質マグマが冷えて固まったものです。長年磐梯山を訪ねたかったタモリさんは、すでに答えを知っており、磐梯山の崩壊のことを話したくて仕方がありませんが、番組の進行上じっくり進めるように促されます。

裏磐梯

裏磐梯から見た磐梯山のくぼみは、かつて存在した峰である小磐梯が崩れ去った痕跡です。岸にある安山岩は、明治21年の火山活動による山体崩壊によるものだったのです。崩壊した大量の山体は、裏磐梯一帯に100~150mの厚さで積もっています。

※小磐梯はくぼみより手前に位置していました。また、この山体崩壊では麓の約500名が亡くなっています。日本最大の火山被害でした。

五色沼はこの山体崩壊のあと出現しました。どのような仕組みなのでしょうか?

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出典:福島県立博物館

山体崩壊で崩壊した山体は、一様に平らに広がるわけではありません。もともと硬かった部分は塊として残ります。これを流れ山と呼びます。流れ山の間の低い土地に水がたまり五色沼が出現したのです。

ブラタモリでは、山体崩壊の仕組みをジオラマと、塊を含む砂で実験しました。塊の間に水たまりができ、五色沼湖沼群となったのです。

なぜ五色沼の色は多様? 裏磐梯スキー場・銅沼:ブラタモリ会津磐梯山

五色沼の成り立ちは分かりました。では、なぜそれぞれ色が違うのでしょう。

ブラタモリは、小磐梯の跡地であるスキー場(=裏磐梯スキー場)に登ります。

さらに登り五色沼の水源である銅沼(あかぬま)を訪ねます(裏磐梯スキー場駐車場より、スキー場を登り山道へ入り徒歩3時間程度)。目を見張るような赤みがかった美しい湖面と、火山が崩れた崖の景色が印象的で、タモリさんも最大級の評価! リトマス試験紙を銅沼の湖面に浸すと、pHは3.5~4程度となり強酸性に属します。火山性の硫黄や山肌の土にある鉄が溶け込んで酸性となっているのです。

五色沼は、同じ銅沼を水源としながら以下のようにpHが異なります。

  • 毘沙門沼pH6.2 中性
  • 母沼pH7.1 中性
  • 赤沼pH3.9 強酸性
  • 弁天沼pH4.7 酸性
毘沙門沼

毘沙門沼pH6.2 中性

赤沼

赤沼pH3.9 強酸性

弁天沼

弁天沼pH4.7 酸性

※3枚の写真はウィキペディアによる。

五色沼の色の違いは、同じ水源の水が10~30年かけて地中を通る際のルートや、他の水の混入度合いによりpHに差が発生し、色の違いが出現するということです。

大塩裏磐梯温泉 磐梯山が生んだ味:ブラタモリ会津磐梯山

 大塩裏磐梯温泉源泉  山塩の工場(こうば)

ブラタモリは磐梯山の北西にある大塩裏磐梯温泉に向かいます(JR喜多方駅からバス20分)。温泉神社を経て近くの源泉に向かいます(源泉はふたをされており非公開)。温泉をなめてみると塩辛く感じます。近くに「山塩」を製造する工場(こうば)があります。釜で温泉水を3日間加熱し塩を取り出します。

塩ができる秘密は緑色凝灰岩です。緑色凝灰岩は成分中に塩分を含みます。江戸時代には1年に400トンもの塩を生産していました(現在の生産は2トン程度)。海のない会津藩の生活と財政を支えてきた宝物です。

裏磐梯高原ホテル 裏磐梯はじめての宿泊施設:ブラタモリ会津磐梯山

裏磐梯観光ホテル

出典:裏磐梯高原ホテル(楽天トラベル)

裏磐梯はじめての宿泊施設が裏磐梯高原ホテル。すぐ裏の景色は絶景です。裏磐梯高原ホテル(楽天トラベル)の「写真・動画……その他」に写真が掲載されています。

磐梯山の山体崩壊で土砂に飲み込まれてしまった裏磐梯の地に、当時商家の十二男だった遠藤現夢氏が地元と協力し約10万本の植林を進めました。これが観光地として裏磐梯が再生した原点です。

まとめ【ブラタモリ会津磐梯山】タモリ推奨の会津磐梯山の歴史・地形・観光ルート

テーマ 会津磐梯山は宝の山。

  • 山体崩壊による流れ山が、五色沼を生んだ。
  • 磐梯山は山塩という一大産業で、地元の経済を支えた。
  • 磐梯山は、それ自身の景観のほか、五色沼、豊かな緑、スキー場等で年間500万人の観光客を集めている。

【ブラタモリ会津】タモリ推奨の会津の歴史・地形・観光ルートまとめ #43

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