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NHK番組のブラタモリ平泉編で、タモリさん推奨の平泉の歴史・地形を踏まえた観光ルートが紹介されました。この記事では、ブラタモリ平泉編推奨のルートを、アクセスなどの情報とともに紹介します。
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😎過去回ロケ地 完全収録

- 利尻島
- 知床(再)
- 稚内
- 網走(再)
- 9/9 燕三条
- 長岡
- 佐渡
- 8/19 松島
- 7/22 山形
- 7/20 酒田(再)
- 7/15 行田
- 7/8 佐野
- 6/24 関が原
- 彦根(再)
- 6/17 吉野
- 6/15 法隆寺(再)
- 6/10 梅田
- 5/27 屋久島
- 5/20 京都・山科
- 5/18 宇治(再)
- 5/13 東寺
- 4/22 下北沢
- 4/20 吉祥寺(再)
- 4/1 汐留
- 3/20 豊洲(中止)
- 3/18 佐賀
- 2/18 世界の絶景
- 2/11 前橋
- 1/28 足利
- 1/21 高千穂
- 1/14 大井川
- 1/1 新春・江の島
- 12/3 静岡市
- 11/26 安曇野
- 11/12 善光寺
- 11/5 苫小牧
- 10/29 登別温泉
- 10/15 対馬
- 10/9 東京スカイツリー
- 10/1 深海
- 9/17 下北半島
- 9/10 恐山
- 9/3 石見銀山
- 8/27 境港・米子
- 8/20 桜島
- (これ以前は下のボタンから)
ブラタモリが、長岡→燕・三条→新潟市を、信濃川なしには語れない地域としてまとめてくれそう!😎
— ブラタモリ (@buratamori2018) August 27, 2023
漏れる糸魚川、上越、村上などは北前船航路でカバー🚣♂️
信濃川、北前船で理解しやすく全県を売り出せば、まだまだ観光客は来そう!
動画は十日町市に信濃川が作った河岸段丘で、このエリアもカバー。 pic.twitter.com/pFJF4tlKW3
岩手でブラタモリ | 内容 |
三陸リアス、三陸の鉄道(#156,157) | 三陸鉄道に乗って、鉄道が求められた背景とリアス式海岸の役割を探ります。後編では、三陸鉄道以外の3つの鉄道が登場! |
花巻編(#150) | 宮沢賢治は、農学校の教師を務めながら、創作を続けました。ブラタモリのテーマは、花巻はなぜ宮沢賢治を生んだです。 |
平泉編( #56) | 中尊寺金色堂とシルクロード。平泉の水の出どころ。猊鼻渓で知る、平泉と金(きん)の関係など、いくつもの謎を解決。 |
黄金の郷・平泉の世界遺産とは
平泉は、古くからの地名です。仙台と盛岡のほぼ中間地点にある、平泉町の中心部を指し、JR東北線の平泉駅があります。平泉の世界遺産は、5つの構成要素から成ります。
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平泉の世界遺産
- 中尊寺 … 金色堂を含む
- 毛越寺(もうつうじ)
- 旧観自在王院庭園(観自在王院跡)
- 無量光院跡
- 金鶏山(きんけいざん)
中尊寺:ブラタモリ平泉

ブラタモリは、中尊寺からスタートしました。
- 中尊寺:JR平泉駅から徒歩25分(駅構内にレンタサイクルあり)
テーマは、黄金の都・平泉は、なぜ栄えたのか。ブラタモリは、中尊寺境内を、以下の順に回りました。
- 中尊寺本堂(写真)
- 金色堂
- 白山神社そばのかんざん亭
中尊寺金色堂は、贅を尽くされた金(きん)だけでなく、象牙やバラの香りがする紫檀(=ローズウッド)も大きな特徴です。象牙や紫檀(したん)の存在から、平泉と海外の結びつきが深いことが分かります。かつて、主に地中海世界と中国を結び、日本では奈良の正倉院が東の終点とされるのがシルクロード(絹の道)です。平泉は、シルクロードの隠れた終点と呼ばれていると、タモリさんは指摘しました。

写真:中尊寺は、古代種のハスが有名
平泉を日本史的に見ると、奥州藤原氏の拠点であり、その繁栄の象徴となります。藤原氏には、平安期の貴族のイメージが強いですが、奥州藤原氏の活躍は、武士の起こりがあった平安時代後期にあたるため、武将の分類となります。
奥州藤原氏は、藤原清衡(きよひら)から4(3)代に渡り、100年余り隆盛を極めました。肉親を戦いでなくすことが相次いだ、藤原清衡の浄土思想は代々受け継がれ、優れた文化遺産を生むことにつながります。4代に代替わりした時点で、鎌倉幕府に滅ぼされたため、3代と数えることもあります。
奥州藤原氏は、福島以北、現在の東北地方を手中に収め大きな権力を握りました。そして、平泉産の金(きん)と結びつき、世界遺産と認められる文化を形成してゆきます。
平泉(中尊寺)の独特な立地:ブラタモリ平泉

ブラタモリは、中尊寺金色堂見学のあと、白山神社そばのかんざん亭に移動し、中尊寺の立地を確かめます。中尊寺は、崖の上に立地し、1キロの長さのへりを形成。中央政府(大和朝廷)と地域の豪族が支配権を争った「国境」付近に位置します。藤原清衡は陣地の中央に拠点を設けることをせず、あえて中央政府とにらみ合う、国境付近に居を構えたのです。
中尊寺本堂から徒歩約7分、未舗装の道路を入った場所に、平泉の「水」の謎を解く鍵があります。
- 下の地図:●印 水が湧く地層が分かる場所(中尊寺近く)
平泉は、世界遺産の構成要素でもある毛越寺に見られるように、豊かな水の存在も繁栄の理由です。地図に●印で示した場所に、ブラタモリ一行は訪れます。そこには、不思議な、ねじ曲がった地層があります。

この付近はもともとは平らな地層で、難透水層と透水層が重なり合っていました。
ある時期に、断層が生じます。地表近くの、柔らかい地層は、ねじ曲がり、風雨で上部が削り取られ、地層の断面が地表に表出したのです。難透水層は主に泥岩、透水層は主に砂からできています。タモリさんが、表出した透水層をロック・ハンマーで叩くと、簡単に崩れました。
この平泉の地層では、雨の相当量が透水層に浸透し、地層の切れ目で、大量の湧き水をもたらします。その湧き水が、毛越寺の池など、平泉の豊かな水を育んでいたのです。
ブラタモリ平泉のマップ
ブラタモリ平泉の主要ルートをたどるには、以下の場所がおすすめです。ブラタモリでは、1〜5の順に回りましたが、回りやすい順番で良いでしょう。
- ● 中尊寺(本堂、金色堂、かんざん亭)
- ● 北上川(柳之御所遺跡、北上川)
- ● 猊鼻渓(げいびけい、タモリさんが砂金を取った舟下り)
- ● 毛越寺(世界遺産)
- ● 無量光院跡
余裕があれば以下を回ります。
● 水が湧く地層が分かる場所(●中尊寺近く)
北上川の東西の地形が平泉繁栄のカギ?:ブラタモリ平泉
ブラタモリは、柳之御所遺跡を訪ねます。藤原清衡の居所であり、のちに庁舎として整備されました。北上川を間近に見る立地です。
- 柳之御所遺跡:平泉駅の北東、徒歩約10分
屋外に平安期のトイレの遺構が残っています。タモリさんによれば、当時のトイレには紙がなく、ヘラを使っていたとのこと。身体の構造上、汚れが残りにくいようになっていることを、身振り手振りで力説されました。
続いて、ブラタモリは北上川の岸に出ます。奥州藤原氏は、北上川の水運を用い、交易を進めていました。北は蝦夷地、南は海路を挟み、はるか宋の国との公益の接点となった場所です。
そしてこの北上川は、地形的にも平泉の繁栄を説明する、重要な境界線となっています。どういうことでしょうか?
北上山地へ:ブラタモリ平泉
ブラタモリは、三陸海岸へ抜けるJR大船渡線沿いで、北上山地の地層や猊鼻渓(げいびけい)周辺を訪ねます。大船渡線は、政治路線としても有名です。本来は、猊鼻渓付近を通らないルートが、三陸への最短距離ですが、戦前、憲政会の影響で遠回りしています。
- 北上山地の地層を見学(非公開):柴宿駅(猊鼻渓駅のとなり)の北北西1.5km
タモリさんは、化石の発掘に挑戦しました。シャミセンガイの祖先などの腕足類や、アンモナイトも出土している場所です(一般非公開)。
これらは、3億年以上前、デボン紀のものです。北上川の東側は、実に1〜5億年前の古い地質なのです。これほど古い地質が広く表出しているのは、日本では、平泉の東側、北上山地付近に限られます。ここから、平泉の繁栄の象徴と言える、金が出土します。
猊鼻渓の舟下り:ブラタモリ平泉

猊鼻渓は、平泉への観光客の多くが訪ねる名所です。北上川の支流である砂鉄川には、北上山地から砂金が流れています。同時に、砂鉄も大量に取ることができ、南部鉄器の成り立ちにも関連があります。
ブラタモリは、猊鼻渓の舟下りをしながら、周囲の地形を観察します。すると花崗岩が大変目立つことがわかります。猊鼻渓周辺は、日本有数の花崗岩地帯なのです。花崗岩は、金を含み、約5000mの深さからゆっくりと隆起し地上に露出します。その後風化すると砂金となり、特別な掘削技術がなくても金を掘ることができます。
※砂金取りは、一般には許可されていません。
北上山地が、1〜5億年前の古い地層であるのに対し、ブラタモリ佐渡編では、佐渡島の地層は約3000万年前のものであると、説明されています。江戸初期になり、ようやく金の掘削が進み、昭和初期の技術革新で、金の掘削量が大幅に増えた経緯が紹介されました。
平安後期の技術で、平泉の金が採掘できたのは、地層に理由があったのです。
毛越寺へ:ブラタモリ平泉

ブラタモリは、猊鼻渓を訪ねた後、平泉駅付近に戻り、毛越寺(もうつうじ)を訪ねます。毛越寺は、大きな池が印象深い、世界遺産です。
毛越寺は、大火により焼失し荒廃していたところ、奥州藤原氏2〜3代にかけて再興されました。当時は池に橋がかかっており、吾朝無双(我が国に並ぶものがない)と評判になった浄土庭園でした。
池の水は、全て湧き水です。中尊寺近くで見学した、端が露出した透水層が、水道管のような働きをして、水を運んできます。
世界遺産・無量光院跡:ブラタモリ平泉
ブラタモリは、無量光院跡を訪ねます(地図:●印)。
無量光院跡は、奥州藤原氏3代秀衡が、平等院を模して建てた寺院です。大火で焼失しました。お堂の背後の金鶏山に、夕日が沈む姿は、極楽浄土の世界を表現しようとしたものでした。奥州藤原氏、代々による、争いのない平和な世界への祈念が感じられます。
(まとめ)【ブラタモリ平泉】タモリ推奨の平泉の歴史・地形・観光ルート#56
黄金の都・平泉は、なぜ栄えたのでしょうか?
- 北上川の東に、1〜5億年前の古い地層が存在し、砂金の形で金を得ることができた。
- 北上川が、南は宋、北は蝦夷地との水運の役割を果たした。
- 断層による砂質の透水層の露出により、天然の水道管を得ており、水の心配がなかった。
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コメントをどうぞ(情報ご提供、旅行相談など)
ご指摘ありがとうございます。画像を削除いたしました。
取り違いの要因は、写真提供元の誤記にありますが、最終的には当サイトの責となります。お詫びいたします。
なお、あわせて写真提供元にも連絡し、同種のミスが出ないように手配いたしました。
「タモリさん 猊鼻渓の舟下りで砂金取りに挑戦」
タイトル下の画像は、「猊鼻渓」ではなく「厳美渓」です。