【ブラタモリ佐渡 全ロケ地】世界遺産へあと一歩 佐渡金山の歴史を探る#46

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7月21日からの世界遺産委員会で、佐渡の世界遺産登録が審議されます。NHK番組のブラタモリ佐渡編で、タモリさんが、佐渡の地形や歴史が分かる旅先を紹介しました。このページでは、ロケ地、内容などを紹介します。

燕三条
(#245)ものづくりの町
長岡
(#244)花火と不死鳥の町
糸魚川
(#191)親不知とヒスイ
フォッサマグナ
(#190)ブラタモリを代表する回
佐渡
(#46)世界遺産候補・佐渡の金山の歴史
新潟
(#45)砂との闘い
関連 新潟穴場一覧
ブラタモ的スポットも満載
引用元 文化庁サイト

佐渡とは?

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佐渡島へは、新潟駅からバスで約15分の佐渡汽船ターミナルから、船で2時間半。

写真は出港の様子。カーフェリー兼用のため、直接クルマで乗り込む人もいます。出発のドラの音(録音)が印象的で、1度は乗ってみたい航路です。

佐渡汽船で特徴的なのが、カーペット敷の2等席。島民は、酒盛りをしながら本土と島との間を行き来するのが習わし。床が硬いので、疲れやすい方はソファ形式の1等客室もおすすめです。

新潟港と佐渡(両津港)を結ぶ便には、ゆっくり船旅を楽しめるカーフェリーのほかにも、移動時間を大幅に節約できる、ジェットフォイル便もあります(料金は割高)。

※佐渡汽船では、北陸新幹線開業に合わせ直江津航路が強化されています。ブラタモリで圧倒的な人気を誇ったフォッサマグナ編のロケ地と、佐渡の組み合わせもおすすめです。

佐渡島は、新潟港から向かう場合、カーフェリー(クルマがなくても乗船可)、ジェットフォイルとも東岸の両津港に船が着岸します。両津港では、巨大な佐渡おけさ人形が出迎えてくれます。

南岸のたらい舟からスタート|ブラタモリ佐渡

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ブラタモリは、佐渡観光ではおなじみのたらい舟(南岸地区)からスタートします。

ブラタモリのテーマは、黄金の島・佐渡はキセキの島?です。

佐渡島観光の概要(😎はブラタモリロケ地、は世界遺産候補)
東岸 …新潟航路の両津港がある。周辺は小さな歓楽街。トキ保護センターが有名で、加茂湖が穴場。
西岸 …集落名は😎相川で、景勝地の尖閣湾、めおと岩も西岸。山中の西三川砂金山平安時代の記録にも残り、室町時代に本格的な砂金収集が始まった。山中の鶴子金銀山は佐渡の金銀山開発の原点(戦国時代~)。😎道遊の割戸(江戸時代)、😎宗太夫鉱(江戸時代)も西岸寄りの山中。海岸寄りの😎北沢選鉱精錬所は印象的な景観で人気が高いが、20世紀の施設のため世界遺産からは除外勧告。ブラタモリは、穴場の😎吹上海岸、😎佐渡奉行所跡を訪ねた。
南岸 …直江津航路の小木港がある。😎たらい舟が人気。歴史的保存集落の😎宿根木は近年人気を集めている(規模は小さ目)。
北岸 …二ツ亀という島、大野亀という半島が景勝地。大佐渡スカイラインは、島全体と海を見降ろすさわやかな自動車道で、紅葉期にも人気。

金採掘の歴史は「砂金」から 平安時代にも記録・西三川砂金山|世界遺産候補

西三川砂金山にしみかわさきんざんは、佐渡島の西岸の山中に位置し、平安時代の『今昔物語集』にも登場する佐渡最古の砂金山です(地図)。本格的な砂金採集は室町時代に始まりました。

人類最古の金の入手方法である砂金の採取が行われていたと考えられており、山肌を削り崩して砂金を採取した跡が、虎丸山とらまるやまに残されています。

戦国時代に発見された 鶴子金銀山|世界遺産候補

鶴子金銀山つるしぎんざんは、佐渡島西岸の山中にある鉱山遺跡で、やはり西岸の山中にある相川金銀山の約1.2km南に位置しています(地図)。戦国時代の1542年に越後国の商人によって発見され、終戦の翌年1946年まで採掘が続けられました。

当初は地表から銀を採掘しましたが、岩見銀山(島根県)と交流があり、坑道掘りの技術が伝えられました

江戸時代の金山 74mも裂け目を掘った「道遊の割戸」(相川金銀山の1つ)|ブラタモリ佐渡・世界遺産候補

手掘りで掘り進むうちに、山頂から裂け目が入った
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ブラタモリは、佐渡島西岸の相川地区を訪ねます。鶴子金銀山で培った技術をもとに、佐渡では、江戸時代に金採掘が特に盛んになります。

相川地区の名勝でもある道遊の割戸どうゆうのわりとは、江戸時代初期に発見された金鉱脈を採掘し始めた場所です。手掘りで掘り進むうちに、山頂から裂け目が入る形になりました。裂け目の深さは、約74mです。

ブラタモリは、道遊の割戸のふもとに移動します。

石英 光を当てると光を透過し輝く

金を採掘したという巨大な穴に、タモリさんは驚きます。案内人によると、岩盤に見える白い筋が、金鉱脈のサイン。これはどういうことでしょうか?

白い石になぜ金が関係あるの…?? 金のそばによくある石…??

正体は、石英。地底の「二酸化ケイ素」が上昇し冷えて固まった岩石です。金は白い石英に、黒く封じ込められます。佐渡の金山では、平均して1tに5gの金が入っています。

佐渡の地形は、山地からいくつかの河川が、海に流れ込む形状です。海に流れ去ってしまう金もありますが、曲がりくねった川のため、金鉱石が地上にも残されたのです。

江戸時代の金山 坑道が400キロにおよんだ「宗太夫鉱」(相川金銀山の1つ)|ブラタモリ佐渡・世界遺産候補

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同遊の割戸周辺の掘りやすい場所の採掘が終わったあと、その西側に、宗太夫鉱そうだゆうこうが掘られました(江戸時代)。

宗太夫鉱は、佐渡金山の「江戸金山絵巻コース」として見学できます。内部では、人形を使って採掘の様子が再現されています。タガネをペンチで挟む独自の掘り方です。タガネは、2日で1本がすり減ってなくなります。

トロッコの線路が敷かれた明治期の炭鉱の見学は別料金

佐渡の金山は、タガネがすぐに使えなくなるような、固い岩盤が特徴です。金の採掘に労力を要する固い岩盤は、実は良い点もありました。それは何でしょうか?

掘り進むのが難しい固い岩盤にメリットが…?? 新潟は地震が多いことに関係…??

岩盤が固いため、江戸時代の技術で縦横無尽に穴を掘り進めても、落盤や崩壊の危険が少なく非常に安全だったのです。この特徴を生かし、坑道は地下650mまで掘り進められました。坑道を全てつなげると400キロの長さになります。

佐渡島は大陸からやってきた?

佐渡島の岩盤が硬いのは、生まれた時期と関連しています。佐渡島は、日本列島の中でもかなり古い部類に入ります。

佐渡の原点は、ユーラシア大陸の縁でした。3000万年に渡り 形や位置を変えながらいまの姿に至りますが、その間、自重などの圧力が加わり続け、非常に硬い地盤になりました

奇跡の石 球顆流紋岩|ブラタモリ佐渡

佐渡ジオパーク
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ブラタモリは、佐渡金山から、さほど遠くない場所にある吹上海岸に移動します。吹上海岸に多く見られる特徴的な岩は、球顆流紋岩きゅうかりゅうもんがんです。

球顆流紋岩は、溶岩のなかに石英の固い丸い粒が入った、特徴的な石です。採掘した金鉱石を粉砕して金を取り出すために、なくてはならないものでした。球顆流紋岩がすぐ近くで手に入ったのは、佐渡の奇跡と言えます。

※球顆流紋岩を拾い集めることは、禁止されています。

佐渡金山で栄えた町|ブラタモリ佐渡

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ブラタモリは、佐渡金山で働く人が住んだ、メインストリートの町へ移動します(現在の相川)。タモリさんは、上の地図のA地点から海の方向へ下りました。

もとは15軒ほどの集落だった場所ですが、最盛期には周辺に5万人の人口を抱えました。

ブラタモリは、メインストリートを外れ、B地点付近の個人宅を訪ねます。住所表示は、大床屋町。床屋が集まっていたのでしょうか? 庭先には、使われなくなった石臼が、いくつか置いたままになっています。何に使っていたのでしょうか?

漬物を漬けていた…??

石臼は、実は球顆流紋岩で作られており、金鉱石を砕くのに使われていたものです。 火床(製錬)が、床屋の地名の由来です。

金鉱石から取り出された金は、製錬後、佐渡奉行所(現在の相川地区)に集められました。

佐渡奉行所では、精錬された金から、小判を完成させていました。これは全国でも唯一です。

佐渡奉行所近くの海側は、ブラタモリ熱海編でおなじみとなった海食崖となっており、海からの侵入は難しくなっています。陸側は川に囲まれ  奉行所の安全を守るための好立地でした。

昭和期の佐渡金山 惜しくも世界遺産除外勧告の「北沢浮遊選鉱場跡」|ブラタモリ佐渡

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江戸時代初期に始まった佐渡金山ですが、1940年(昭和25年)ごろが、金の産出のピークでした。

この秘密が、球顆流紋岩が採取できる下戸海岸にあります。下戸海岸には、江戸時代に当時の技術では金を取り出せなかった白い金鉱石が大量に捨てられていたのです。

相川の加藤新ニ書店(佐渡市相川塩屋町16)付近には、古い写真と重ねて見なければ分かりませんが、トロッコが走っていた場所があります。海岸で、江戸時代に捨てられた金鉱石を運び、トロッコが登っていった場所には……。

トロッコは、相川地区の北沢浮遊選鉱場跡にたどり着きます。

北沢浮遊選鉱場跡は、20世紀初め、技術の近代化が進められる中で「浮遊選鉱法」という新しい技術を導入し、大規模な選鉱場として稼働しました。

時代の変遷とともにその役割を終え、現在は廃墟となっていますが、写真家や旅行者に人気があります。比較的新しい施設のため、世界遺産の選定の際には除外の勧告を受けてしまいました。

佐渡の金の通り道「出雲崎」

佐渡で産出された金は、出雲崎を通り街道沿いに江戸へ向かいました。出雲崎は、隠れた名所です。下のリンクからどうぞ。

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