NHK番組のブラタモリ姫路城編で、姫路城の歴史や地形が紹介されました! この記事では、ブラタモリ姫路城編の全ルートを、写真やアクセスなどの情報とともに紹介します。再放送予定も掲載。
姫路城|ブラタモリ姫路城編
姫路駅から望む姫路城。日本初の世界遺産のひとつ。年間に160万人が訪れる、有数の観光地です。ブラタモリは、姫路城の前からスタート。
タモリさんが出会った犬
タモリさんは、姫路城の前で、犬の散歩をしている人と出会います。その犬は、姫路城から、落ちている木の枝を、毎日1本ずつ集めているとのこと。
広大な姫路城
タモリさんは、規模の大きさに驚きます。1つ目の門をくぐると、広い敷地にタモリさんは驚きます。
菱の門には、狭間(さま)と呼ばれる、防衛用の穴があります。鉄砲や弓矢を差し込む穴です。
姫路城を建てたのは、池田輝政。徳川家康の重臣で、家康の次女を嫁にとったほど。結びつきは非常に強いです。
見覚えのある階段
タモリさんは、見覚えのある階段に案内されます。どこに登場する場所なのでしょう?
ここは、テレビ番組『暴れん坊将軍』に何度も登場し、将軍坂として、知られています。姫路城は、時代劇のロケで江戸城として、何度も登場しています。2010年以降のものを下に記載します。それ以前の有名作は、暴れん坊将軍(テレビ朝日)、水戸黄門(TBS)があります。
- 大奥 最終章[フジテレビ]
- 名奉行!遠山の金四郎[TBS]
- サムライマラソン[ギャガ]
- 蚤(のみ)とり侍[東宝]
- 大奥(第1部、第2部)[フジテレビ]
- 松本清張・かげろう絵図(大奥)[フジテレビ]
- 天地明察[角川映画/松竹]
- 大奥(永遠、右衛門佐、綱吉編)[松竹、アスミック・エース]
姫路城として登場する回数はごくわずか。江戸城は天守閣がないため、まあいいんじゃないかというタモリさん。一方、林田アナウンサーは、姫路城の気持ちを考えても、事実は事実として映した方がよいのではという思いを述べました。
西の丸と二の丸 |ブラタモリ姫路城
タモリさんは、天守がよく見える、西の丸を訪ねます。江戸城の大奥としてよく使われた場所です。姫路城は、白鷺(しらさぎ)城と呼ばれますが、なぜなのでしょうか?(しらさぎが羽を広げたように美しいこと以外も、理由があります)
長野県の松本城(写真)、安土城、熊本城、豊臣大阪城など、当時のお城は黒が基本。漆塗りの板で、黒く仕上げるのが一般的でした。なぜ、姫路城は白く作られたのでしょうか?
姫路城は、防火上、漆喰(しっくい)を利用したのです。太平洋戦争の空襲でも、生き残ることができました。
白い漆喰は、石灰、海藻、スサ(繊維質の素材)を原料に用いられています。1キログラムの漆喰を用意しても、20㎠しか塗ることができません! 漆喰の欠点は、コストや手間が絶大であること。なぜ池田輝政は、そうまでして漆喰にこだわったのでしょうか?
二の丸の石垣
ブラタモリは、二の丸に移動します。戦国時代に見られる、野面(のづら)積みが見られます。ここには、秀吉が作った、黒いお城があったのです。
- アクセス:上山里下段石垣(お菊井戸の近く)
それに対抗するように、徳川家康は、江戸城を白で作りました。姫路城も、同時期に白に塗り替えられました。家康は、白い城に、時代の移り変わりを誇示する意図を持たせていたのです。
播州皿屋敷のお菊井戸
タモリさんは、姫路が舞台の怪談、播州皿屋敷のお菊井戸を訪ねます。
姫路城の天守|ブラタモリ姫路城
姫路城は、大天守を複数の小天守が囲む独自の設計です。これは、最強の防衛力を誇る、連立式の天守です。これは、慶長期の江戸城(慶長度江戸城)にそっくりの設計でした。その様子は、下の本のなか味検索で見ることができます。
なぜ遠く離れた江戸城と姫路城が、そっくりなのでしょうか?
飾磨(しかま)|ブラタモリ姫路城編
ブラタモリは、飾磨(しかま)を訪ねます 。海沿いにある港町です。古地図を見ると、姫路城まで水路がつながっています。また、古地図には、大きな島やL字型の掘があります。これは、どんな用途だったのでしょうか?
十全商会姫路工場を中心とした一帯が、かつての島です。
タモリさんが、島の場所を訪ねると、東側は埋め立てられていましたが、西側の川の流れは、島の外周をたどっています。古地図を見ると、L字型の堀は、池田輝政が乗る船を整備するドックでした。
ブラタモリが、L字型の堀を訪ねると、L字型のドックの一部が水路として残っていました。タモリさんは、跡に建った、十全商会姫路工場(地図)を見学できました(一般非公開)。
工場の奥にあった水路は、30mあったと考えられ、天守閣を乗せたような巨大な船が出入りしていたと推測されます。これは、大小の船が出入りした、大規模な水軍基地(現在の海上自衛隊のようなもの)の中心部と推測されます。当、海運の要所だった、瀬戸内海の防衛は非常に重要だったのです。
姫路城の隠された狙い
徳川家康は、豊臣秀吉の大阪城を攻める機会をうかがっていましたが、脅威だったのは、西日本の毛利氏などの援軍でした。
家康は、海から見てまるで江戸城のように見える姫路城を作り、戦意を喪失させる狙いだったのかも知れません。諸大名は、天下普請で江戸城の建設を手伝ったため、江戸城の様子は覚えていたはずです。
このように、姫路城は西の江戸城としての役割を担っています。姫路城で江戸城のロケをするのはOKと言えるかもしれません。
姫路城と和船|ブラタモリ姫路城編
タモリさんは、和船で姫路城を見学します 。
堀が行き止まりになっている場所(城の北東)があります。船を降りて、探してみると、行き止まりの外側に、もう1つ堀がありました。
地図を見ると、堀はのノ字型に作られています。まるで蚊取り線香のようなこの堀は、江戸城も同じ。この構造の城は、姫路城と江戸城しかありません。なぜのノ字型の堀を作ったのでしょうか?
これは、攻め手に対し、お城の内部からだけではなく、側面に回り込んで攻撃するのに有利だったからです。さらに、城下町を作って行くときも効率が良くなります。この構造は、姫路城が、江戸城に影響を与えた可能性があります。
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😎過去回ロケ地 完全収録
ブラタモリが、長岡→燕・三条→新潟市を、信濃川なしには語れない地域としてまとめてくれそう!😎
— ブラタモリ (@buratamori2018) August 27, 2023
漏れる糸魚川、上越、村上などは北前船航路でカバー🚣♂️
信濃川、北前船で理解しやすく全県を売り出せば、まだまだ観光客は来そう!
動画は十日町市に信濃川が作った河岸段丘で、このエリアもカバー。 pic.twitter.com/pFJF4tlKW3
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