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ブラタモリのまとめ

【富士の樹海】ブラタモリ紹介のスポットまとめ…2016.10.15/22

2016/10/29

2週連続で放映された、ブラタモリ富士の樹海編と樹海の神秘編が紹介した、樹海の歴史や地形がわかるスポットをまとめました。旅行や教養のために是非ご覧ください。

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【第1回】青木ヶ原樹海とは(10月15日放送)

・青木ケ原樹海は、富士山の南西一帯にあります。詳細に言うと、大室山とその西の本栖湖の間となります。

・青木ケ原樹海は、864年に、富士山の北西側山麓で起きた貞観の大噴火による溶岩地帯に生まれた森林です。樹海としての歴史は、約1200年程度と比較的新しい方です。

・貞幹の大噴火以前は、剗の海(せのうみ)という大きな湖でした。その名残りが、西湖、精進湖です。

は、ブラタモリ樹海編の第2回で扱った富士風穴(通常立入禁止。入洞には富士河口湖町教育委員会の許可が必要)。

ブラタモリ樹海編第1回は、紅葉台(展望台)からスタート。晴れていれば、富士山と青木が原樹海が見えます。今回のテーマは、日本を支えてきた樹海の正体とは。

紅葉台

出典:http://puguru.at.webry.info/200912/article_1.html

【紅葉台へのアクセス】路線バスは青い線で示した、国道139号線を通っています。紅葉台入口下車。富士山駅(河口湖駅)から国道139号を通り、富士宮駅または下部温泉に出るバスがあります。

【ブラタモリ樹海編第1回の取材ルート】県道71号線の登山口と記した地点から、富士風穴を通り、富士河口湖町と鳴沢村の境界に至るルートです。このルートは、7月下旬の撮影ですが、アドバイザーがポロシャツ、特別な装備無しで歩いています。県道71号線はバスの運行がありません。バス便のある本栖湖から登山口までは、徒歩1時間強です。

【大室山へのアクセス】県道71号線の登山口と記した地点から登ります。「登山口」の表記は便宜的に示したものです。整備された登山道はなく、地図、本格的な登山装備、食糧、アドバイザー等必須です。

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方位磁石が狂う・方角がわからなくなるの噂は本当?

青木ケ原樹海

ブラタモリでは、紅葉台から登山口までNHKの取材車で移動。富士風穴付近を通り樹海内部に到着します(大室山への登山ルートとは別になります)。

方位磁石が狂うとの噂について … タモリさんが方位磁石を岩石の上に置くと、磁石が狂います。岩石に含まれる、磁鉄鉱の影響です。これは他の森にも生じる現象で、岩石の周辺以外では正しく働くため、噂は俗説にすぎないと言えます。

方角が分からなくなるとの噂について …  樹海ではどの方向も木々が密集しており、景色は似ています。しかし、足元の溶岩にも、噂の原因があるようです。なぜなのでしょうか?

噴火後の溶岩は、外気で冷やされて、表面が湯葉(あるいはホットミルクの表膜)のようにシワになります。そのため、樹海の足元は、地図には現れない傾斜が多くあります。しかし、青木が原樹海全体としては、地図に表現されるような目立つ傾斜はありません。目の前の景色と地図の情報のズレから、地図がうまく機能しないため、迷いやすいのです。

登山口は、クルマで県道71号線を使ってアプローチするか、バス便のある本栖湖より1時間ほど歩きます。ブラタモリでは、富士風穴付近を通り、富士河口湖町・鳴沢村境界へと歩きました。

富士風穴付近で、方位磁石が狂う・方角がわからなくなるの噂を検討しています。富士河口湖町・鳴沢村境界では、大室山の不思議を探求します。富士風穴内部に入るのは、樹海編第2回の放送です。

大室山の不思議3つ

富士河口湖町・鳴沢村境界付近にたどり着きます。

① すると、森の雰囲気が変わります。よく観察すると、樹海に見られた細い針葉樹林から、やや太さのある広葉樹林に変化していました。なぜなのでしょうか?

大室山は、その高さから、貞観の大噴火の際の溶岩が避けて通ったため、植生が異なるのです。よく観察すると、広葉樹林帯は、溶岩が見られず平坦な土壌です。

・青木が原樹海周辺は、全国の分布から見ると、広葉樹林が分布。ただし、例外的に、土地が痩せていると、悪条件に強い針葉樹林帯となることがある。

・大室山は、長い歴史がある土壌のため養分が豊富。→広葉樹林帯

・青木が原樹海は、1000年程度の歴史しかない溶岩流の上にある(養分のない土地)。→針葉樹林帯

※ブラタモリ高尾山編では、常緑広葉樹と落葉広葉樹の分布の境目(キワ)が取り上げられました。

【高尾山】ブラタモリおすすめの観光スポットまとめ…2016.9.18

② さらに、大室山と樹海の境目(キワ)には、溶岩の様子がこれまでと異なる、不思議な場所があります。樹海で見てきたより、溶岩が大きくゴツゴツとした存在感を示し、心なしか地面が坂になっています。なぜなのでしょうか?

ここは、大室山の両側を流れた溶岩がぶつかった場所だったのです。貞観の大噴火の溶岩は、地図の線分で示したように、大室山を避け2つに枝別れしました。再度合流するさい、右手(東側)の溶岩が、左手(西側)の溶岩に乗り上げたため、地表の様子が異なり、傾斜が生じているのです。

ブラタモリでは、赤色立体地図の発案者が登場します。開発のきっかけは、青木が原樹海でした(2002年)。レーザーを使った航空測量によって作られます。赤色立体地図では、側火山の場所が手に取るようにわかります。貞観の噴火の火口も、側火山です。

溶岩の合流地点から、15分以上歩き側火山の火口を探します。

※自然公園法・文化財保護法により、林道、遊歩道等から外れた青木ヶ原樹海内部への立ち入りはできません。

③ 歩き続けると、黒い溶岩が目立つようになります。これはなぜでしょうか?

黒い溶岩は、スパター(溶岩のしぶき) の跡です。分布から、火口の場所が推定できます。火口は噴火の規模からすると、小さくて驚きますが、火口は他にも多くあり、赤色立体地図による分析の結果、2つの火口列からなることがわかりました。

スパター

溶岩のしぶき。火山の噴火は、故意に瓶を振った炭酸水が飛び出す様子に似ている。高く天井まで飛び出す霧状の水分が、火山灰にあたり、遠くまで到達する。その時、炭酸水の雫が、瓶の周囲に飛び散る。これがスパター。時間が経ち、爆発的な事象がなくなり、瓶を傾けると、瓶の口から炭酸水が流れ出す。これが溶岩流(気の抜けた炭酸水のようなもので、爆発的に移動するパワーはなく、流れるだけ)。スパターはブラタモリの富士山編の宝永火山の部分で紹介されています(色は異なります)。

【第2回】富士風穴(10月22日)

ブラタモリ富士樹海編の第1回の放送では、青木ヶ原樹海と、青木ケ原樹海の内部に存在する大室山を中心に観察しました。なぜ青木ケ原樹海は針葉樹林から成り、同じ場所にある大室山は広葉樹林から成っているのか?その秘密を解き明かすことで、青木ヶ原樹海と貞観の噴火の深い関係をつかむことができました。

第2回では、第1回でもさわりが放映された、貞観の噴火を起こした、直線的に分布する割れ目火口の1つを観察したあと、噴火と関わりが深い富士風穴を観察します。

登山口 富士風穴 富士河口湖町・鳴沢村境界

富士樹海編第1回でもさわりが放映された、貞観の噴火を起こした、総延長5.7キロの割れ目火口のひとつに到着します。地図のから15分以上歩いた地点ですが、安全の関係からか、場所は非公開になっています。

割れ目火口では、赤い岩石帯が目に付きます。許可を得て、赤い岩石を採取すると、焼けた形跡が見られます。もとは、黒い岩だったのです。奥には、割れ目火口の一部が見えています。

溶岩の先端が観察できる場所

バス停「鳴沢」付近に移動します。バス停鳴沢は、第1回で見学先に近い「紅葉台入口」バス停から3停富士山駅(河口湖駅)寄りになります。

バス停「鳴沢」付近には、貞観の噴火の溶岩流の末端が観察できます。鳴沢歩道橋から西へ向かうゆるやかな坂道が、溶岩流の痕跡です。地学上は、末端崖と呼びます。歩道橋の少し西側の一般家庭の庭には、溶岩が残っています。

7分ほど歩き、鳴沢村民スポーツ広場の向かいの平屋の倉庫のような建物付近に移動します(地図印)。入り口に「大型車入り口」と書かれた場所です(私有地のため立ち入りはできません)。

敷地内には、貞観の噴火の溶岩流の断面、つまり溶岩流の末端崖を横から見ることができる場所があります。溶岩の上部は、栄養が少ないため、針葉樹林ができています。つまり、成り立ちから、青木ヶ原樹海の断面図に近いものです。この形態は、付近が溶岩の採石場だったことから生まれました。

高度経済成長期前夜、昭和30年頃、付近では溶岩の採掘が行われていました。目的は、富士スバルラインなどの建設などです。富士スバルラインの開通で、富士山の観光客は3倍に伸びました。当時、採掘方法は手掘りでした。具体的には、溶岩の下の土を掘り出し、溶岩を自重で崩すシンプルな方法です。溶岩には、気泡が少ない「ロース」と呼ばれる岩と、気泡が多い「アワ」と呼ばれる岩があります。ロースは概観が美しいため、より高値で取引されました。溶岩の採掘は、昭和50年代に終了。現在は、世界遺産になったのため、溶岩はもう採石できません。タモリさんも試した焼肉の溶岩焼きに使う溶岩は、かつて採掘した溶岩の僅かな残りを使用しています。

※一般の立ち入りができない場所です。付近の富士溶岩樹型は一般公開しています。

鳴沢溶岩樹形

出典:静岡大学防災総合センター(写真:故宮地直道日大教授)

貞観の噴火が遺した富士風穴

登山口は、クルマで県道71号線を使ってアプローチするか、バス便のある本栖湖より1時間ほど歩きます。が富士風穴。は、富士樹海編第1回で観察した、大室山の北の山麓、富士河口湖町・鳴沢村境界です。

富士風穴は、富士山の噴火後、外気により冷やされた溶岩帯の内部に閉じ込められた高温のガス体が、弱い部分から溶岩もろとも噴出したあとの空洞です。山梨県側の富士山麓には、ほかにも多くの風穴があります。

内部は外気より10度以上気温が低いこともあり、氷は年中溶けません。内部には、厚さ12メートルの氷の床が存在します。入口部は17メートル四方で、深さは64メートルです。幅5~10m、天井は平均5mと大型の洞穴が、200メートルに渡り続いています。

※富士風穴は、通常立入禁止です。入洞には富士河口湖町教育委員会の許可が必要となります。

ブラタモリ一行は、富士樹海編第1回で観察した地点にも近い、富士風穴に移動します。風穴の出口付近の、気温を測ると8度。当日、周辺の気温より12度も低い温度でした。冬の冷たい空気が、年中滞留していると考えられています。

富士風穴

出典:革命日誌 ~農大探検部部室より~

富士風穴は明治から昭和にかけ、非常に重要な場所で、昭和天皇も皇太子時代に訪ねています。

富士風穴

出典:同上

内部は真夏でも0度。奥深くまで進むと、木の枠組みがあります。何かを冷やしていた場所ですが、何を冷やしていたのでしょうか?

これは、蚕の卵の貯蔵施設だったのです。絹織物はかつての日本の主要な輸出品。養蚕業は、日本の近代化を支えてきました。天然の巨大な冷蔵施設である、富士風穴を利用することで、季節に左右されず、絹織物を生産することができるようになりました。富士風穴は、同種の施設で日本最大。内部には氷筍があります。

※富士風穴の見学には、事前の許可とガイドの引率が必要です。付近の富岳風穴は一般公開しています。下のバス路線図の氷穴または風穴バス停下車。

富岳風穴

富士山麓への旅行の計画

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出典:富士急山梨バスHP(時刻表・PDFが開きます)

① 首都圏からは富士急の富士山駅をめざします(西側の富士宮駅、下部温泉駅からのアプローチも可能です)。

② バス停の紅葉台入口付近に、ブラタモリ紹介スポットが集中しています。

・鳴沢バス停近くの溶岩の先端
・紅葉台入口バス停近くの紅葉台
・氷穴または風穴バス停近くの富岳風穴(番組紹介の富士風穴の類似施設。観光向け)

③ 本栖湖バス停から徒歩1時間で、ブラタモリが紹介した樹海や大室山山麓へ向かう登山口に着きます(立ち入りの可否については、お手数ですがご確認ください)。なお、大室山のへ登山は、登山道がなく、登山の装備や経験が必須です。

山梨県側の山麓を見学した後は、バスで「ブラタモリ富士山編」で紹介された、富士宮方面へ抜けることができます。

白糸の滝

白糸の滝は、ブラタモリ富士山編では扱いませんでしたが、山体崩壊による古富士泥流の上に、溶岩流が流れ、その際(キワ)を水脈が流れる現象で必見です。

湧玉池

白糸の滝を過ぎると、身延線富士宮駅に着きます。徒歩で富士山本宮浅間大社に行くことができます。湧玉池は、富士山の溶岩流の先端にあるため、水脈が地表に湧き出しています。ポケモンスポットにもなっていますので、子どもでも楽しめます。

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