NHK番組のブラタモリ横須賀編で、横須賀の歴史や地形を探るスポットが紹介されました。このページでは、ブラタモリ横須賀編の全ロケ地を、写真やアクセスなどの情報とともに紹介します。
😎鎌倉2024年版 (#260・261)幻の御所と2つの寺院 | 😎鎌倉2015年版 (#5,#6)鎌倉の地形を探る | 横浜港・川崎 (#203)東京湾はどう発展? |
葉山 (#143)御用邸と幻の鉄道計画 | 😎武蔵小杉 (#125)なぜ発達?古い武蔵小杉 | 😎湘南 (#115)江戸時代の湘南は大磯! |
箱根 (#71,#72,#114)七湯のしおりが箱根の原点 | 😎横須賀 (#42)なぜ横須賀は要港すか? | 😎横浜 (#38)中心は神奈川駅だった |
😎小田原 (#28)難攻不落・小田原城の守り |
横須賀市とは?
東京から約1時間、神奈川県横須賀市は、三浦半島の大部分を占める市です。
三浦丘陵に位置するため平地部は狭く、開発は埋立地を中心に進められてきました。神奈川県のトンネルの半数は、横須賀市にあります。東京湾の入口に位置するため、江戸時代から軍港都市として繁栄してきました。現在は米海軍横須賀海軍施設や、海上自衛隊の施設が存在します。
横須賀市では2018年2月1日現在の推計人口が、41年ぶりに40万人を下回っています。土地が狭小で人口増が望めないため、公園や教育研究機関、観光施設の整備に加え、海軍カレー、ヨコスカネイビーバーガーなど、ご当地グルメの振興による流入増を目指しています。
なぜ横須賀は軍の要港になったのか?|ブラタモリ横須賀
ブラタモリは、海軍基地、自衛隊施設の見える横須賀駅前のヴェルニー公園からスタート。テーマはなぜ横須賀は要港すか?(要港になったのか)です。
アクセス JR横須賀駅前
横須賀駅には、入口からホームまで段差がありません。これはなぜなのでしょうか?
軍関連の輸送に配慮したと言われています。
横須賀駅の港側には高い壁があります。これはなぜなのでしょうか?
軍の機密を守るための高い壁です。
ペリーはなぜ浦賀(横須賀)にやってきたのか|ブラタモリ横須賀
ブラタモリは浦賀に移動します。
アクセス JR横須賀駅から京急浦賀駅は、遠回りとなります。横須賀駅からドライドックがある京急汐入駅まで歩き、京急線での移動がおすすめです。
ブラタモリは、浦賀港に移動します。
アクセス 京急浦賀駅からバス。浦賀病院前下車、目の前。
浦賀港は、東京湾の入口にあり、深い入江を持っています。江戸時代には、御番所が設けられ、異国船の審査をしていました。開国のきっかけとなったペリーは、なぜ東京でも横浜でもなく、浦賀にやってきたのでしょうか?
父が船長、兄が海軍の軍人だったペリーは、海軍士官候補となり16歳でプレジデント号に乗船。以降、奴隷のアフリカへの送還などに従事しました。
1852年、東インド艦隊司令官に任命され、日本開国にあたることとなります。蒸気船ミシシッピー号でアメリカの東海岸を出発し、アフリカ喜望峰、香港、那覇を経て横須賀へ接近。1853年7月、4隻で戦闘態勢のまま浦賀へ入港しました。
ブラタモリは、古い灯台である「燈明堂跡」に移動します。
アクセス 京急浦賀駅と久里浜駅(京急・JR)を結ぶ、久10系統バスで燈明堂入口下車。徒歩12分。バスは1時間に1本程度。
浅瀬となっている対岸の房総半島沿岸と比べ、横須賀沿岸には深い谷があります。
大型船は必然的に、横須賀沿いを北上することとなります。これが、ペリーが横須賀へアプローチした地理学的背景です。横須賀沿岸は2万年前には陸地で、大きな川が流れていました。この川が、海底の谷の原型です。
参考 海図上の制約という見方も
ペリーが浦賀を寄港の地に選んだのは、海図上の制約という見方もあります。江戸幕府は、浦賀の北にある観音崎と、対岸やや北の房総・君津を結んだ線から北への、異国船の入港を認めていなかったため、そもそも海図が作られていなかったのです。ペリーは浦賀停泊中に、小舟で浦賀以北の測量を進めています。
かつて灯台の役割を果たしていた燈明堂です(1648年~1872年)。
石垣の大半は、伊豆石(マグマが冷えて固まった安山岩)です。また一部は江戸城の石垣と構成が似ており、余ったものを流用した可能性があります。
伊豆の安山岩は、湯ヶ島温泉の露天風呂として紹介されました。
【ブラタモリ伊豆・天城越え編】全ロケ地・内容を写真でまとめ!#104
江戸城の石垣は、八重洲口周辺で見学できます。
【ブラタモリ東京駅編 全ロケ地】レンガ、石垣、橋、構造……歴史の痕跡を探る#Sp
燈明堂から、細く切り込んだ浦賀港を見ることができます。
旅行のヒント
交通の便が悪いこの周辺では、まずは燈明堂をめざすのがおすすめです。見学のあと、路線バス到着まで時間長い場合、バス停2つ分(約600m)歩くと浦賀病院前(浦賀港のそば)です。
ブラタモリは浦賀市街に、ペリーの痕跡を探ります。
浦賀ペリー歯科を経て、地元の宮井さん宅へ。ペリー氏から頂いた、黒船内で使用していた鉄の鍋があります。大切に保管していたお礼として、ペリー氏の孫から頂いた水牛の角も大切に保存されています。
横須賀本港に150年使用のドライドック|ブラタモリ横須賀
ブラタモリは、汐入駅に戻ります。タモリさんは、スターバックス(●印)周辺から横須賀本港を見て、●印付近から対岸の第1号ドライドックを見学したあと、第1号ドライドック(一般非公開)へ向かいました。
JR横須賀駅から、スターバックス周辺を経て汐入駅付近まで、ウッドデッキが続いています。
ウッドデッキの第1号ドライドックの対岸には、見学用の場所と案内板があります。
案内板
第1号ドックの写真も掲示されています。
ドライドックは、船を陸に揚げて修繕する、乾燥式の船の病院です。 仕切板の内部に船を入れたあと、海水を抜くことで船底まで修理ができます。第1号ドライドックは、約150年前のもの。石造りとしては国内最古で、現在も現役です。
開国により、海外からの船舶の往来が増え、ドックの需要が高まります。ドックの建設はその技術を持つフランスが担当しました。ドックの場所には、フランスのトゥーロン港にも似た、波風の凪いだ内海である横須賀本港が選ばれました。
フランス人技術者は、山を削った安定した地盤を選び、 床には硬く風化しにくい伊豆石(安山岩)を使用しています。フランズ人技術者のこだわりが、明治から150年も使い続けられるドライドックを生み出したといえます。
横須賀とナウマンゾウ
ドライドックづくりの過程で、1867年、世界初のナウマン象の化石が発掘されました。当初、ドック付近の山が410万年前の地層であり、ナウマンゾウが生きた10数万年前の時代と合わないことが、疑問視されていました。しかし、410万年前の地層が隆起し削られたあと、ナウマンゾウの時代の地層が堆積していたことが分かりました。
米軍横須賀基地|ブラタモリ横須賀
米軍横須賀基地には、米軍の空母ロナルド・レーガン号が昨年から配備されています。東京タワーと同じ長さの巨大船です。
ブラタモリは、特別な許可を得て艦内へ入ります。来賓用の入り口では、レーガン像とハイタッチする習慣があります。
まず、35の戦闘機を格納する倉庫を見学します。
ロナルド・レーガン号より、カタパルトによる離陸風景(1:30すぎからご覧ください)。
飛行甲板では、戦闘機を短距離で射出するためのカタパルトを見学します。わずか2秒で260キロの速度となります。
ロナルド・レーガン号へのアレスティング・ワイヤーによる着陸風景。
着陸時に戦闘機を止めるワイアーは、3本のうち1本が引っかかれば良いという、意外に原始的なものでした。
最後に、操縦席に登りドーナツ型の操縦桿を見学します。現在の操縦桿は、想像よりもかなり小型になっています。
ブラタモリ横須賀の回り方
ブラタモリ横須賀編のルートを回る場合、次の順番がおすすめです。
JR横須賀駅(段差がない駅、目隠しの壁)→駅前のヴェルニー公園(横須賀本港見学)→海沿いに歩く→ドライドックの見学台→京急汐入駅→京急浦賀駅→(バス)→燈明堂→京急浦賀駅(または三崎口駅)。
横須賀港は、夜もきれいです。燈明堂は、昼間に回ります。宿泊の場合は、米軍横須賀基地正門の正面にあり、アメリカ人利用が多くリトルアメリカの雰囲気がある、ホテルニューヨコスカがおすすめです。
😎鎌倉2024年版 (#260・261)幻の御所と2つの寺院 | 😎鎌倉2015年版 (#5,#6)鎌倉の地形を探る | 横浜港・川崎 (#203)東京湾はどう発展? |
葉山 (#143)御用邸と幻の鉄道計画 | 😎武蔵小杉 (#125)なぜ発達?古い武蔵小杉 | 😎湘南 (#115)江戸時代の湘南は大磯! |
箱根 (#71,#72,#114)七湯のしおりが箱根の原点 | 😎横須賀 (#42)なぜ横須賀は要港すか? | 😎横浜 (#38)中心は神奈川駅だった |
😎小田原 (#28)難攻不落・小田原城の守り |
😎見逃した方はこちらから
ブラタモリ日本の温泉 | ブラタモリ過去の放送回一覧 | タモリさん、オールナイトニッポンSP |
坂タモリ出版 推奨の坂は?(第8位で紹介) | 史上最大の反響「ブラタモリフォッサマグナ」 | ブラタモリ公式サイト |
ブラタモリ「奇跡の編集力」 | ブラタモリ書籍一覧 | タモリさんが監修!カレーうどん千吉 |
😎過去回ロケ地 完全収録
ブラタモリが、長岡→燕・三条→新潟市を、信濃川なしには語れない地域としてまとめてくれそう!😎
— ブラタモリ (@buratamori2018) August 27, 2023
漏れる糸魚川、上越、村上などは北前船航路でカバー🚣♂️
信濃川、北前船で理解しやすく全県を売り出せば、まだまだ観光客は来そう!
動画は十日町市に信濃川が作った河岸段丘で、このエリアもカバー。 pic.twitter.com/pFJF4tlKW3
コメントをどうぞ(情報ご提供、旅行相談など)
遅くなり申し訳ありません。
これを機会に、前編の改訂と、ご指摘のアクセスの説明の更新を行いました。ご連絡ありがとうございます。
お忙しい中ご苦労様です。
横須賀市浦賀在住の者ですが、
「横須賀」の回について修正した方がいいと思う箇所がありますので、ご指摘させていただきます。
浦賀の灯明堂の説明のところで…
『燈明堂見学のあと、バス到着までに時間がある場合は、バス停1つ分歩くとミニストップがあり、もう1駅歩くと浦賀病院前です。』
以前浦賀港の西岸にはミニストップが2つありましたが、この文中のミニストップは既に閉店してしまい、この文面ではつじつまが合わなくなってしまいます。
該当の箇所を『バス停2つ分(約600m)』と修正した方がいいと思います。
しかしながら全体を読みやすく上手くまとめて頂きありがとうございます。