ブラタモリ屋久島編で、タモリさんが、屋久島の地理、地学や歴史に関わる、ずらし旅・穴場スポットを紹介しました。このページでは、ブラタモリ屋久島編の、内容、ロケ地、アクセスを分かりやすくご紹介します。【再放送・見逃し情報はこちら】
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鹿児島でブラタモリ | 内容 |
指宿(#263) | |
種子島(#236) | タモリさんが、旅のお題「種子島は地球のチカラを感じる島!?」を探ります。 |
屋久島(#235) | タモリさんが、屋久杉を生んだ貴重な地形を探ります。 |
桜島(#211) | 至近の鹿児島市には60万人、桜島に3500人が暮らします。お題は、「世界有数の活火山になぜ暮らす?」です。 |
鹿児島(#98,#99) | なぜ鹿児島は明治維新の主役となれた?をタモリさんが探ります。 |
奄美大島(#66,#67,#68) | 豊かな自然に恵まれ、大島紬や黒糖が名産品。固有種でも知られます。テーマは、自然を生かした奄美の宝とは?です。 |
屋久島とは?|ブラタモリ屋久島
屋久島は、鹿児島県の南部、大隅半島の南約60kmに位置する島です。
ブラタモリは、屋久島の海を望む、JRホテル屋久島の展望所からスタート。現在休業中ですが、ホテル屋久島として6月24日から営業を再開する予定です。
展望所の写真は、楽天トラベルのリンクから、写真>外観を選ぶと確認することができます。
面積は504.9km²、人口は約12,000人。屋久杉をはじめとする原生林が広がる、自然豊かな島として知られ、1993年に、白神山地地域とともに、日本初の世界自然遺産に登録されました。
ひとつの島で亜熱帯から北海道まで!|ブラタモリ屋久島
屋久島は、南国の暖かい場所というイメージもありますが、九州最高峰の宮之浦岳(写真)の標高は1,936mに達します。山頂付近は、北海道の気候に近く、亜寒帯気候に属します。
宮之浦岳は、屋久島の中央付近にそびえます。
ブラタモリは、モッチョム岳(940m)を望む島の南側からスタートしています。モッチョム岳は、福島県や、新潟県の佐渡島の気候にあたります。
このように、海沿いと山中では全く気候が異なるため、屋久島には、亜熱帯から北海道まで、さまざまな気候帯の植物が生息しています。
屋久杉を代表する1本の巨木である「縄文杉」は、通常の杉と姿形が全く異なります。台風の襲来にも、耐えているようです。
縄文杉へのアクセス 屋久杉自然館から登山バスに乗り換え約40分。荒川登山口から片道約5時間。
タモリさん宅の仏壇は、屋久杉製。かなり高かったとの感想を漏らしています(下は一例)。
杉は、東北や北海道に自生しますので、屋久島では、標高が高い場所に見られます。タモリさんが、旅のお題「屋久杉」を知れば「屋久島」が分かる!?を探ります。
全島花こう岩?島の誕生も規格外|ブラタモリ屋久島
ブラタモリは、標高250mの千尋の滝 展望所(地図)に登ります。
屋久杉を生み出した、巨大な岩肌が見えています。
千尋の滝と、特徴ある岩盤が見えます。この特徴ある岩盤は、花崗岩。屋久島は、ほぼ全島が花崗岩と言われており、正確には約7割を占めています。
花崗岩 水晶の成分が多いマグマが地下深くで冷え固まった深成岩。大陸に多い。
屋久島は、ユーラシアプレート、フィリピン海プレートの間のマグマが冷え固まり、巨大な花崗岩となり、最大1万メートルも隆起したことで生まれました。
このことが、屋久杉が育つのに必要な「標高」を生み出しました。
杉が育つには、水が必要です。屋久島では、南海の暖かい空気がぶつかり、標高940mのモッチョム岳辺りから雲になり、大量の雨をもたらします。山岳地帯では、年間8000ミリ以上の雨が降ります。
上の写真で、木が飛び出ている場所が、屋久杉です。高さは1000m以上が目安です。
ブラタモリで紹介された花崗岩(関東・甲信越地区)
ブラタモリ甲府盆地編で紹介された昇仙峡は、川が花崗岩山地を削った渓谷です。
【ブラタモリ・甲府盆地編】全ロケ地・ルートを写真で紹介!#130
ブラタモリつくば編で紹介された筑波山は、中腹が花崗岩。花崗岩は、研究学園都市の地下に続きます。
ブラタモリで紹介された花崗岩(関西・四国地区)
ブラタモリ銀閣寺・東山編で紹介された銀閣寺や、大文字山から比叡山にかけては、花崗岩が見られます。
ヤクスギランドで倒れても朽ちない?屋久杉の底力を知る|ブラタモリ屋久島
屋久杉とは、屋久島の標高500メートル以上の山地に自生するスギです。
さらに、樹齢1000年以上のものを指すこともあります。なかには樹齢3000年以上の巨木も存在します。
タモリさんは、標高の高い、ヤクスギランド(地図)に移動します。福島や新潟と同じ気候です。屋久杉が自生しているはずです。
森に入ると、すぐに屋久杉がお出迎え。樹齢100~200数十年と思われる、比較的若い樹木です。種は、日本で広く見られる杉と同じですが、異なる進化を遂げています。
ヤクスギランドを訪ねたブラタモリは、屋久杉の倒木に、新しい杉が芽生えている場所を発見します。この屋久杉の芽は、1歳程度にも見えますが、タモリさんが見たものは、10歳前後でした。
屋久杉は、成長が極めて遅いのです。
また、屋久杉は、何かの理由で倒れても、200〜300年も朽ちることはありません。これはなぜなのでしょうか?
タモリさんが、屋久杉の板を触ってみると、強い匂いがします。屋久杉は、一般の杉よりずっと樹脂が多く出ます。これは、台風などで傷つくことに対応したもの。これが、屋久杉が朽ちない理由です。
屋久杉の用途
- 建築材 屋根材、柱、梁、床材、扉、窓枠など
- 家具 テーブル、椅子、ソファ、ベッド、棚、箪笥など
- 工芸品 彫刻、木工品、漆器、陶器など
- その他 楽器、茶道具、神社仏閣の建材など
神秘!巨岩を抱え込む根っこ発見…過酷な環境が長寿を生んだ?|ブラタモリ屋久島
ブラタモリは、川底に巨岩を発見。なぜ花崗岩からできた屋久島に、屋久杉が多く育っているのでしょうか?
タモリさんは、巨岩を抱え込むように根を生やした屋久杉を発見します。苔が多く見られます。屋久島は雨が多いため、600種以上もの苔が育っています。
苔は、岩肌に育つことができる植物。屋久杉は、常に水を含む苔を利用してそこに根を張り、この環境に適応しているのです。
ブラタモリは、ヤクスギランド内にある著名な1本の杉、「千年杉」を見学します。樹齢が千年を超えていると見られる、大変貴重な杉です。なぜ屋久杉は、長い寿命を持つのでしょうか?
秘密は年輪にあります。屋久島は、決して栄養が豊富でない環境のため、屋久杉が5センチ直径を伸ばすために100年もかかります(通常の杉は10年程度)。
そのため、中身がぎっしり詰まった、丈夫な幹が育ちます。人間でいうと、体幹がしっかりした、という印象です。
山中に突如現れたトロッコの正体とは?|ブラタモリ屋久島
タモリさんは、屋久島の森の中に、線路を発見します。これは何に使われているのでしょうか?
トロッコの痕跡です。約100年前の大正時代から活躍していたもの。木材の運搬に使われていました。
山の登りはディーゼルが引っ張りますが、山の下りは、ロデオのように丸太に人が乗って、ブレーキだけで制御していました。最盛期には、20台のトロッコが使われていました。
タモリさんが、線路伝いに歩くと、渡る橋から見える川にも、花崗岩の巨岩が多数ありました。
トンネル内には、小さな穴が残っています。これは、トンネル工事用のダイナマイトの穴です。
線路を敷いた場所は、花崗岩の傾斜を、L字型に切り取ったもの。大変な工事が想像されます。実際に、16キロの軌道に、橋が24、トンネルが16の難工事でした。
しかし1923年(大正12年)、トロッコは、巨額の予算と人員をかけ、わずか1年半の突貫工事で完成。それに見合う価値が、屋久杉にあったのです。
1本数千万!暮らしを支えた屋久杉…なんと年貢も屋久杉だった!|ブラタモリ屋久島
屋久杉は、昭和30年代の高度経済成長期には、高級建材として全国的に需要がありました。当時の価格で1本300万円、現在なら3000~5000万円の価値となります!
家族丸ごと、伐採のために移り住んだ人々が、2つの集落(小杉谷、石塚)をつくりました。540人が暮らし、学校もありました。
山上では、お金を使う場所はありません。どこで、お金が使われたのでしょうか?
ブラタモリは、安房川沿いの、安房の集落を訪ねます(地図)。安房川橋を望む77号線の橋の上からスタートしています。
タモリさんは、安房川橋を望む77号線の橋を渡り、居酒屋屋久杉(地図)の前を通り、安房河橋からつながる、かつて、山の集落の人々が降りてきた道をタモリさんは歩きます。
登山弁当、登山用道具のレンタル店、展望風呂かもめ荘(旅館)など、現在は、屋久杉を見に来る人を相手にした商売で、賑わっています。
泊如竹は、コメの取れない屋久島の年貢を、屋久杉で納められるように交渉。屋久杉の板2310枚を米1俵分として、年貢として収められました。
タモリさんがよく訪ねる、京都・高山寺の石水院の床板に、屋久杉が使われています。
鹿児島でブラタモリ | 内容 |
指宿(#263) | |
種子島(#236) | タモリさんが、旅のお題「種子島は地球のチカラを感じる島!?」を探ります。 |
屋久島(#235) | タモリさんが、屋久杉を生んだ貴重な地形を探ります。 |
桜島(#211) | 至近の鹿児島市には60万人、桜島に3500人が暮らします。お題は、「世界有数の活火山になぜ暮らす?」です。 |
鹿児島(#98,#99) | なぜ鹿児島は明治維新の主役となれた?をタモリさんが探ります。 |
奄美大島(#66,#67,#68) | 豊かな自然に恵まれ、大島紬や黒糖が名産品。固有種でも知られます。テーマは、自然を生かした奄美の宝とは?です。 |
😎見逃した方はこちらから
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😎過去回ロケ地 完全収録
ブラタモリが、長岡→燕・三条→新潟市を、信濃川なしには語れない地域としてまとめてくれそう!😎
— ブラタモリ (@buratamori2018) August 27, 2023
漏れる糸魚川、上越、村上などは北前船航路でカバー🚣♂️
信濃川、北前船で理解しやすく全県を売り出せば、まだまだ観光客は来そう!
動画は十日町市に信濃川が作った河岸段丘で、このエリアもカバー。 pic.twitter.com/pFJF4tlKW3
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