【ブラタモリ小樽】ロケ地|タモリさんが小樽の歴史を探る#23

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NHK番組のブラタモリ小樽編で、タモリさんが小樽の歴史を探りました。このページでは、ブラタモリ小樽編のルートを、アクセスなどの情報とともに紹介します。

北海道でブラタモリ内容
利尻島(#248)
稚内(#247)江戸時代の稚内は、海外へ開かれた窓だった? タモリさんが、旅のお題「稚内~“最北の町”で暮らすとは?~」を探ります。
苫小牧編(#221)ホッキ貝など、自然の恵みが豊かな苫小牧は、なぜ日本有数の工業都市に上りつめたのでしょうか? 
登別温泉編(#220)タモリさんが、屈指の「いい湯だな」と言われる秘密を探ります。
サロマ湖編(#168)タモリさんが、8億のホタテがいる湖の謎を解きます。
網走編(#167)網走刑務所がなぜ理想の刑務所なのか、なぜ網走に建てられたのかなどを扱います。
釧路湿原編(#141)湿原は時間が経てば必ず、森林化してします。山手線がすっぽり収まる日本最大の釧路湿原は、なぜ湿原のままなのでしょうか?
旭川編(#119) 熊も出る大原野から、北海道第2の都市に登りつめた旭川。背景に、屯田兵や、石狩川周辺の地質がありました。
富良野編(#118) 北海道の奥地にある丘陵に、開拓の波がたどり着くまでに30年。開拓途中には、十勝岳の噴火に襲われました。
室蘭編(#91) 天然の良港である室蘭は、火山のはたらきを背景に持ちます。名所・地球岬や砂鉄の存在から、謎を解きます。
洞爺湖編(#89)中島が美しい洞爺湖は、最大水深180m。しかし、水深1m前後の場所があるのはなぜなのでしょうか?
知床編(#55) ゴジラ岩や断崖絶壁で知られる知床半島を形づくったのは、火山。ヒグマだらけの海岸線を、船で見てゆきます。
小樽編(#23) 札幌を超える規模を誇った小樽は、戦後に一気に衰退。タモリさん「どうせ衰退するなら急速冷凍のほうが良い」。
札幌編(#22) 明治2年まで、人口が7人だった札幌。どのようにして200万都市に発展したのでしょうか。
函館編(#7,8) 青函トンネル、懐かしの青函連絡船を経て、函館の夜景が美しい理由を解き明かします。

かつては札幌より栄えていた小樽|ブラタモリ小樽

小樽は、札幌の北西に位置します。札幌駅からJR線の快速に乗ると、30~40分で小樽駅に着きます。

小樽

小樽港は、明治時代に、ニシンの取り扱いにはじまり、石炭の扱いや日露貿易の拠点を経て発展しました。最盛期には、札幌を上回る人口を保っていました。

しかし、戦後はそれらの産業が衰退したことに加え、本州に近い苫小牧港の開港により、一気に寂れてしまいました。日本銀行を含む大手銀行が支社を構え、北のウォール街と呼ばれたのが、嘘のようです。しかし現在は、観光スポットとして復活し、年間750万人が訪れる町に生まれ変わっています。

小樽はなぜ衰退から復活したのか|ブラタモリ小樽

小樽

ブラタモリは、小樽運河からスタートします。

小樽運河は、JR小樽駅を背に徒歩10分ほど。中央橋、浅草橋をめぐる中心部だけなら、30分ほどで回ることも可能です。ブラタモリは、浅草橋の橋上からスタートしました。

小樽運河は、現在は美しい観光スポットですが、1970年代の小樽運河の写真を見ると、荒廃し汚れが蓄積し、町の恥部と言われたこともありました。1984年の博覧会に招かれ来訪したタモリさんが、博覧会のくせに、な~んもないところ、と発言した記録がありました……。タモリさんは、小樽を訪ねたことすら忘れていました……。

ブラタモリのテーマは、観光地・小樽 発展の秘密は「衰退」にあり、です。

小樽の第1の最盛期 石炭が運んできた繁栄|ブラタモリ小樽

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明治のはじめ、人口3000名余り、ニシン漁で持つ小さな村だった小樽。どのように、第1の最盛期を迎えたのでしょうか?

写真は、現在の小樽の観光名所、メルヘン交差点付近です。

メルヘン交差点にある蒸気時計は、蒸気を動力とした、世界的にも極めて珍しい時計です。かつては、石炭輸送の町だった小樽のシンボルの1つで、15分おきに汽笛が鳴り、白煙が立ち昇ります。

メルヘン交差点付近の道が大きく曲がっているのは、旧海岸線の跡です。活用できる土地の狭い小樽には、埋めたて地が多くあります。

小樽の埋め立ての背景には、石炭産業の発達がありました。石炭のほか、ニシン漁や日露貿易で栄え、港町として発展した小樽の埋立地には、多くの倉庫が立ち並びました(現在も多く残存しています)。

倉庫に使われているのは、札幌軟石。ブラタモリ札幌編で紹介された、北大の農学部にも使われているように、小樽・札幌周辺で多用されています。

札幌軟石は、耐火性に富んでおり、小樽の大火から荷物を守ったことから、産業界から信頼を集めました。それが、小樽港の人気につながっていました。倉庫内には、トロッコのレールが残っているところがあります(北一硝子 三号館、写真)。

小樽の倉庫は石造りに見えますが、建築上の分類は木造。木骨石造と呼ばれ、内部は木造となっています。これは工期と費用を削減し、効率の良さを追求した結果です。小樽が繁栄していた時期には、ラムネやモナカの皮などの生活物資も、小樽から道内に供給されていました。

小樽には、海食崖(波などの侵食によってできた切り立ったがけ)が見られます。高い土地には、明治時代、全国各地から大手の商人が集まり、高級住宅街を形成していました。海がよく見えます。

現在は船は少なめですが、古い絵を見ると、船がびっしりと停泊しています。最盛期には小樽に行けば何とかなると、多くの人が職を求め押し寄せてきました。

小樽の第1の最盛期 どのように狭い土地を広げたか|ブラタモリ小樽

小樽駅、南小樽駅の中間地点にある水天宮付近を歩くと、参道が2つあります。

付近の様相が変わり新しい町ができたたため、参道や鳥居を付け替えた名残りです。町づくりのさなかの写真には、高さ10mもある削られた崖が写っています。水天宮の近くにある花園地区は、尾根を削って造成されたのです。

当時は非常に急な造成が行われたため、一部、尾根の上に家を立ててしまった場所があります。削り残しです。盛り土の地質は、流紋岩質凝灰岩。小樽が海底にあった時代に、海底火山の噴火により形成されたものです

小樽の衰退期|ブラタモリ小樽

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ブラタモリは、小樽郵便局周辺を訪ねます。

近くのホテル(ホテル・ヴィブラント・オタル)は北海道拓殖銀行の跡を利用しています。三菱銀行、第一銀行、そして日本銀行の支店まで近くにあり、日本のウォール街と呼ばれました。

※ブラタモリ放送後、ホテル・ヴィブラント・オタルは営業を取りやめ、ニトリ小樽芸術村の一部となっています。

ブラタモリは、旧三井銀行小樽支店に移動します。非公開ですが、所有者の許可で中に入ります。内装は銀行の面影を残し、多くの銀行の古い看板が保存されています。小樽では、石炭産業やニシン漁の衰退、日露関係の冷え込みによる衰退があまりに急だったため、何かに転用されることもなく、多くの建物がそのまま残されました。

出典 小樽市博物館

昭和40年(1965年)には、無用の長物とされた、運河を埋め立てる計画が持ち上がりました。しかし、市民から反対運動が起き、昭58年(1983年)に、半分だけ埋め立てるという折衷案が採用されました。その結果、遊歩道ができることになりましたが、のちに人気の散歩道となりました。

タモリさんがやって来て、博覧会のくせに、な~んもないところと表現した時期は昭和59年。まさに小樽がこれから復興しようという、な〜んもない時代だったのです。

【まとめ】ブラタモリ小樽 タモリ推奨の小樽の歴史・地形・観光ルート

  • 石炭産業などによる小樽港の隆盛により、1度大々的に発展し、町が広げられ、運河や倉庫が多く作られた。
  • 産業構造が変化し、物流の中心が苫小牧などに移る動きがあまりに急だったため、何かに転用される間もなく、運河や倉庫がそのまま放置された。それがのちの観光名所となった。
  • タモリさんの結論「どうせ衰退するなら急速冷凍のほうが良い」
北海道でブラタモリ内容
利尻島(#248)
稚内(#247)江戸時代の稚内は、海外へ開かれた窓だった? タモリさんが、旅のお題「稚内~“最北の町”で暮らすとは?~」を探ります。
苫小牧編(#221)ホッキ貝など、自然の恵みが豊かな苫小牧は、なぜ日本有数の工業都市に上りつめたのでしょうか? 
登別温泉編(#220)タモリさんが、屈指の「いい湯だな」と言われる秘密を探ります。
サロマ湖編(#168)タモリさんが、8億のホタテがいる湖の謎を解きます。
網走編(#167)網走刑務所がなぜ理想の刑務所なのか、なぜ網走に建てられたのかなどを扱います。
釧路湿原編(#141)湿原は時間が経てば必ず、森林化してします。山手線がすっぽり収まる日本最大の釧路湿原は、なぜ湿原のままなのでしょうか?
旭川編(#119) 熊も出る大原野から、北海道第2の都市に登りつめた旭川。背景に、屯田兵や、石狩川周辺の地質がありました。
富良野編(#118) 北海道の奥地にある丘陵に、開拓の波がたどり着くまでに30年。開拓途中には、十勝岳の噴火に襲われました。
室蘭編(#91) 天然の良港である室蘭は、火山のはたらきを背景に持ちます。名所・地球岬や砂鉄の存在から、謎を解きます。
洞爺湖編(#89)中島が美しい洞爺湖は、最大水深180m。しかし、水深1m前後の場所があるのはなぜなのでしょうか?
知床編(#55) ゴジラ岩や断崖絶壁で知られる知床半島を形づくったのは、火山。ヒグマだらけの海岸線を、船で見てゆきます。
小樽編(#23) 札幌を超える規模を誇った小樽は、戦後に一気に衰退。タモリさん「どうせ衰退するなら急速冷凍のほうが良い」。
札幌編(#22) 明治2年まで、人口が7人だった札幌。どのようにして200万都市に発展したのでしょうか。
函館編(#7,8) 青函トンネル、懐かしの青函連絡船を経て、函館の夜景が美しい理由を解き明かします。

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