【ブラタモリ京都鴨川】全ロケ地・撮影場所をまとめ|上賀茂神社、貴船神社・川床へ#206

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NHK番組・ブラタモリ京都鴨川編で、タモリさんが、鴨川の秘密を探りました。タモリさんが冒頭で訪ねた川床をはじめ、ブラタモリ鴨川編のルート(ロケ地、撮影場所)、内容、関連情報をくわしくご紹介します。(再放送・見逃し情報はこちら

😎山科
(#234)巨大要塞の痕跡
😎東寺
(#233)幻の「西寺」があった
😎大原
(#207)癒しの里を巡る
😎鴨川
(#206)貴船神社と納涼川床
天橋立
(#172)共通テスト的中の地形
😎比叡山編
(#143 144)山深い仏教の聖地
😎京都御所編
(#142)幻の秀吉聚楽第を発見!
京都西陣編
(#139)西陣織はどうできた?
😎宇治編
(#103)宇治茶はなぜうまい
😎銀閣寺・東山編
(#102)引き算の美学とは
😎京都祇園編
(#70)花街は分業制?
😎清水寺
(#69)類まれな崖の地形
😎伏見編
(#37)秀吉の面影を探る
😎嵐山編
(#36)渡月橋の景色
😎南禅寺・御土居
(#パイロット版)幻の先行版
😎は現地取材

京都の鴨川とは??|ブラタモリ鴨川

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鴨川は、京都市北部の桟敷ケ岳さじきがたけ付近を源流とし、京都市南部の桂川の合流点に至るまで、京都市内を南北を流れる、約23kmの河川です。

上流の貴船川はじめ、名前を変えながら南下する河川です。

京都の歴史に深いかかわりを持ち、いまでも市民に親しまれています。ブラタモリ鴨川編のテーマは、「川をたどれば京都がわかる!?」です。

上流の貴船川|ブラタモリ鴨川

貴船川
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ブラタモリは、貴船(きふね)神社で知られる貴船(きぶね)を訪ねます。鴨川の上流にあたる貴船川が流れます。

川床
兵衛カフェ

京都では、5月頃~9月頃まで、貴船川などで、川床(かわどこ、川を眺める料理店や茶屋)が設けられ、夏の風物詩として知られます。

一方、鴨川では、納涼床が設けられ、床(ゆか)と呼ばれることもあります。

川床

貴船の川床(かわどこ)は、川の流れをまたぐように床を設営したり、川のすぐそばに設営するのが特徴。

川床 構造

緑も豊かで、鴨川の納涼床とは、また違った魅力があります。

上で紹介した川床は、貴船川の兵衛カフェです。川床は、一般に5千円〜1万円のイメージですが、茶屋タイプの川床であり、デザート500円+席料500円から楽しめます。

貴船 ふじや ブラタモリ
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タモリさんは、貴船神社本宮前のふじやで、貴船の川床(かわどこ)を体験します。夜は12485円、昼は3795円から、川床を楽しめます。(公式サイト

ブラタモリ 川床 ふじや
ふじや

タモリさんが訪ねた、ふじやの川床です。セッティング前の状態ですので、食事中は提灯がつき、ずっと華やかになります!

右上が、屋根を外し、明かりをつけたときの様子です。

こちらもふじやの川床です。セッティング後は、さらに華やかになります。

ブラタモリ鴨川編のテーマは、「川をたどれば京都がわかる!?」 川床のある貴船川は、南へゆくと、賀茂川、鴨川と名前を変えて京都盆地を縦断します。

京都の川を辿ると、京都の文化や歴史、発展がわかります!

ひろ文

上の滝を望む川床は、ブラタモリの番組内でも、一瞬だけ映りましたので、覚えている方もいらっしゃるかも? 

なんと流しそうめん。屋号は、ひろ文です。料金は1500円でそうめんとしては割高ですが、15回も流れてきてきちんと食事になり、わらび餅もついています。

そうめんを流す場所は、グループによって異なるため、衛生上も安心。食器は簡素ですが、川床の景色そのものとしては、貴船でも上の方なのではないかと思います。なお、滝の上は、同じ系列の川床で、こちらは料理です。

貴船神社が水の神様をまつる理由とは!?|ブラタモリ鴨川

貴船神社
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ブラタモリは、貴船(きぶね)川に沿うように立地する、貴船(きふね)神社を訪ねます。写真の鳥居は、本宮へ向かう鳥居です。

タモリさんが訪ねた川床ふじやの向かい側にあります。(地図

タモリさんがもみじの葉を見て、紅葉がすごいだろうなと感想をもらした石段は、本宮への石段です。

貴船神社

本宮(写真)と奥宮は、水の神様をまつっています。なぜ、貴船神社は水の神様をまつっているのでしょうか?

神水 貴船神社

タモリさんは、御神水に案内されます。水の流れとのほかに、コロコロコロッという、タコガエルの声も聞こえてきました(梅雨前の時期のみ)。

カエルは、石垣のような岩のすきまにいます。

テーマからそれるため、放送内では触れられませんでしたが、番組のエンドロールに登場したのが、貴船神社のおみくじです。水占みくじと呼ばれ、神水に浮かべると、文字が浮かび上がります!

このように文字が浮かびます。タモリさんの結果は、どうだったのでしょうか?

貴船神社(水が濁らないようにとの思いを込め「きふね」と読みます)から流れ出た貴船(きぶね)川は、京都盆地を南下し、平安京のすぐそばを通る鴨川へ流れてゆきます。

平安京の水の供給源として厚く信仰され、鴨川は京都の人にとって、特別なものでした。

おすすめ見学ルート

貴船神社へのアクセスは、山へ分け入る車窓の雰囲気が素晴らしい、えいでん(叡山電鉄)がおすすめです!

京都🚋(JR奈良線2分)東福寺🚋(京阪8分)三条…(徒歩すぐ)…納涼床の見学…(徒歩6分)…高瀬川とがんこ高瀬川二条苑…(徒歩8分)…三条🚋(京阪3分)出町柳🚋(えいでん28分)貴船口🚌(バス4分)貴船バス停…ふじや…貴船神社本宮(神水)…中宮…奥宮…(徒歩18分)…貴船バス停🚌貴船口🚋(えいでん7分)市原🚌(バス14分)御園口町[上賀茂神社前]

※貴船神社→上賀茂神社は、バス乗り継ぎでも移動も可能ですが、市原駅(上の写真)の雰囲気も魅力的です。

番組では、テーマからそれるため紹介がありませんでしたが、奥宮の手前にあるつつみヶ岩は、実は枕状溶岩です。

ブラタモリフォッサマグナで紹介されたように、枕状溶岩は、海底火山があった証拠となります。

本宮の庭は、奥宮の上流から産出する貴船石(火山岩、京都の銘石「加茂七石」の1つ)だけで作られています。神水へ登る階段から見えますが、見逃しがちな場所となっています。

中宮の舟形の岩も、印象的です。

上賀茂神社の境内を流れる水はどこへ続く?|ブラタモリ鴨川

上賀茂神社 鳥居
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ブラタモリは、上賀茂神社を訪ねます。京都に平安京ができる前からの、長い歴史を持つ神社です。

賀茂川の名前の由来になったのは、豪族・賀茂氏です。京都に平安京ができる前から、この地を治めていました。川の流域一帯を治めていたため、賀茂川と呼ばれるようになりました。

賀茂氏は、古くからこの地に住み、氏神をまつり、神職を務めていました。代々神職を務める「社家」として、江戸時代まで、上賀茂神社の神職を代々担当してきました。

賀茂氏は、2頭の馬を競わせる五穀豊穣を願う神事に、賀茂氏は携わっていました。現在でも、毎年5月5日に開かれ、2023年で930周年となります。

その賀茂氏と、川の水に深い関わりがあったとは、どういうことでしょうか?

楼門 上賀茂神社

楼門は、上賀茂神社を代表する建造物です。

上賀茂神社 小川

上賀茂神社の境内には、清らかな水が流れています。かつては、神職のみそぎにも使われていました。

途中合流する2つの水路のうち、1つは山からの水が流れるものですが、もう1つがポイント。わざわざ賀茂川から取水しています。

これは、賀茂氏が引いたものでした。なぜ神社に大量の水が必要だったのでしょうか?

上賀茂神社 小川
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境内の中の下流部分です。この水は、どこへ行くのでしょう?

境内から出ると、水路は分水堰を経て、賀茂氏かつて暮らした社家町に流されていました。

アクセス 社家町は、上賀茂神社南側一帯。(地図

ブラタモリは、社家の1つを訪ねます。水路の水は、道路側からも見える、取水口から取り込まれていました。家の中には、池があり、隅には、石があります。この石は、何に使われていたのでしょうか?

石は、みそぎをするための、足踏み場。水路の水は、みそぎに使用されたのです。さらに下流では、米や野菜作りなどの、農業用水に用いられていました。水路は、分岐され、周囲一帯のみならず、平安京にも給水をしていました!

アクセス タモリさんが訪ねた社家は非公開。赤いのれんがかかっていました。かつて公開されていた西村家庭園は、公開を終了しています。

賀茂なす・すぐき…京都名物ができたのも川のおかげ?|ブラタモリ鴨川

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賀茂なすは身が引き締まり甘さのある、伝統的な京野菜です。

賀茂なすは、賀茂氏が水路を引いたことで、名物となった野菜です。

タモリさんのレシピ 賀茂なすを厚切りにし、ごま油を引いたフライパンへ。箸で穴をたくさん開け、さらにごま油をかけ、ふたをしてじっくり火を通す。金山寺みそと市販のごまドレッシングを混ぜたものをかける。

すぐきも、賀茂氏が水路を引いたことで、名物となった野菜です。カブの1種ですが、京都では生野菜も漬物も「すぐき」と呼びます。ほとんどが京都府内で栽培のため、府外では目にする機会は非常に少ないです。

上賀茂神社の鳥居前に、すぐきの店があります(タモリさんが訪ねた店とは異なりますが、観光のさいはとても便利な場所です)。

タモリさんが訪ねたお店 文化元年創業の御すぐき處 京都なり田 本店。

京都3大漬け物のすぐき漬で知られる、かぶらの1種がすぐき。

左は株の部分。酸っぱさがあり、1切れか2切れがちょうど良いのではないかと思います。生姜の漬物に似ています。右は葉の部分。かんたんに言えば高菜に似た雰囲気ですが、味に深みがあり、箸が止まらなくなるような味です。

鴨川の納涼床の下を流れる“みそそぎ川”ができたのはなぜ?|ブラタモリ鴨川

高瀬川 北から見た
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ブラタモリは、高瀬川を訪ねます写真は、北から見た高瀬川です。左側(東側)には鴨川が流れます。

高瀬川 船着場 北から見た

北から見た高瀬川です。写真右手の切れ目は、荷物の揚げ降ろしや船(高瀬舟)の方向転換に使用します。

江戸時代、高瀬川沿いには、船着場が多くあり、今でも痕跡が残っているのはここだけです(飲食店・がんこ高瀬川二条苑の向かい)。

高瀬川 船着場 東側から見た

写真は真横から見た船着場です。

高瀬川は、南へ向かい、いったん鴨川を横切り、伏見を経て大阪へ向かいます。かつての物流の大動脈でした。伏見は、安土桃山の桃山を指し、秀吉政権の政治の中心でした(ブラタモリ伏見)。

豪商・角倉了以の屋敷

ブラタモリは、高瀬川の源流を訪ねます。いまは、飲食店(がんこ高瀬川二条苑)になっている場所です。

豪商・角倉了以の屋敷

飲食店(がんこ高瀬川二条苑)は、石碑にもあるように、かつて豪商・角倉了以の屋敷があった場所です。

豪商・角倉了以の屋敷 がんこ高瀬川二条苑

高瀬川の源流は、今も庭の一部として管理されています。庭は、がんこ高瀬川二条苑で飲食をすると見学することができます。食事のほか、喫茶もあります。

土日祝日の食事は混雑しがちで予約が無難です。席が空いていれば、当日でもOK。

がんこ高瀬川二条苑 喫茶

喫茶スペースは、お昼までは余裕があるようです。できれば、庭園(高瀬川源流)が見えるこの席がおすすめですが、埋まっていることも多いです。

がんこ高瀬川二条苑 カヌレ

おすすめはカヌレ。焼きたてで登場し、絶品です。抹茶もおいしいです。

がんこ高瀬川二条苑 カヌレ

カヌレは、5種類から2種を選びます。

みそそぎ川 高瀬川 取水口位置や流域図

鴨川は水量が安定しなかったため、徳川家康は豪商・角倉了以に命じて、伏見まで運河を開削させました。現在は、戦後に作られたできたみそそぎ川から取水します。

がんこ高瀬川二条苑 高瀬川取水口

こちらが高瀬川の源流です。鉄格子の向こうはみそそぎ川。

みそそぎ川 高瀬川 分岐 北から見た

北から見てゆくと、まず鴨川の東にみそそぎ川が分岐します。つぎに写真のほぼ中央で、みそそぎ川は、高瀬川(南東方向)を分岐します。

高瀬川源流

豪商・角倉了以は、高瀬川の源流を管理しつつ、水運に伴う通行料を集め、高瀬川の建設費にあてましたが、すぐに返済できたと言われています。

みそそぎ川 高瀬川 分岐 南から

鴨川の本流が岸から遠くなり、みそそぎ川が新たに作られたあとは、みそそぎ川から取水することになりました。階段状の部分のすぐ上に、高瀬川への分岐(取水口)があります。

そして、みそそぎ川の上に、納涼床が作られました。

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京都の夏の風物詩が、鴨川の納涼床です。

スターバックス 川床

鴨川の納涼床は、よく見ると鴨川ではなく、西に平行するみそそぎ川の上にあります。なお、写真左隅のスターバックスの川床は、気軽に利用できます。

みそそぎ川が作られたのは、鴨川の工事で、川の位置が離れてしまうため、陳情に応えた結果です。高瀬川の洪水を防ぐため、水を逃すという名目で、地元がなんとか納涼床を残したものです。

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