ブラタモリのまとめ

【京都嵐山】ブラタモリ紹介の歴史・地形観光スポットまとめ…2016.4.30

2017/01/02

NHK番組のブラタモリで、京都・嵐山の歴史や地形を踏まえた観光スポットが紹介されました(2016年)。旅行の備忘録や教養のためにぜひご利用ください。ブラタモリ新春アンコールSPでも、再放送されました。

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ブラタモリでは、この回で近江アナウンサーがデビューしています。

※2015年のブラタモリ京都のまとめは、下のリンクから。
ブラタモリ紹介 京都観光の超穴場 おどい、新京極、インクライン〜…2015.1.6

京都を代表する名所 嵐山/ブラタモリ京都嵐山

京都駅から嵯峨嵐山駅までJR山陰線で18分。年間1600万人の観光客が訪れます。主な見どころは渡月橋、天龍寺(世界遺産)。季節は春の桜、秋の紅葉です。

ブラタモリ京都嵐山のテーマは、嵐山はなぜ美しい。

渡月橋

ブラタモリは、渡月橋からスタート。

渡月橋の風景が、嵐山の象徴。日本でも1、2を争う素晴らしい構図が人気の秘密です。山、橋、川が、人が意識できる上下左30度の狭い視野に収まることが要因です。また、ブラタモリでは触れませんでしたが、橋が奥行きを演出する点も大きいでしょう。

現在では渡月橋に人気が集中しますが、平安時代には別の場所に人気がありました。

※当サイトはキュレーションを極力避けていますが、ブラタモリ関連記事にはキュレーションの手法を用いていますので、ご容赦ください。

京都・嵐山 平安時代の名所は「竃山公園」/ブラタモリ京都嵐山

ブラタモリは、月橋から川沿いに10分ほど歩き、山公園(亀山地区)に到着します。嵐山公園は2か所あるため、嵐山公園(亀山地区)と呼ばれますが、亀山公園と呼ばれることもあります。龍寺のすぐ近くです。

嵐山

出典:嵐山公園展望台から保津峡

山公園(亀山地区)頂上の展望台からの景色に、タモリさんは驚きます。絶景ですが、訪ねる人は意外に多くありません。

後方には京都の町並みが見えます。町を背後に抱く安心感のなかで、大自然の驚異を見渡せる点が人気の理由と、ブラタモリは解説しました。自然の探求が進んでいなかった平安期、洛外は、得体の知れないものの棲む恐ろしい闇の世界であり、現代の自然観とは大きく異なっていたのです。

この自然観が、近代的に変化してゆくことを示す場所が、天龍寺です。

京都・嵐山 室町時代の自然観を知る「天龍寺」/ブラタモリ京都嵐山

ブラタモリは、山公園の東にある、龍寺に移動します。世界遺産に登録されています。ヨーロッパでは、近代に近づくにつれ、徐々に自然を征服するという自然観が浸透。日本でも、室町時代にその端緒が存在しました。

天龍寺の曹源池庭園は、人の手が入った人工的な自然です。一方で、池の周辺の自然の斜面を借景し中景と扱い、後景の自然とつなぐ融合的な景観を生み出しました。

日本人と空間把握~風景の見方~

源氏物語では、光源氏が京都の北山を訪ねたときに、京の街並みを眺めています。

うしろの山へお上がりになつて、京の方を御覧になります。はるばると霞がかかつて、四方の梢がほんのり煙つてゐる具合など、何と絵によく似てゐることよ。こんな所に住む人は心に思ひ残すこともないであらうなと仰せになり……

光源氏は、高い場所から中景である「霞の広がり」を経て、遠くの梢を眺め「絵にいとよくも似たるかな」とコメントしています。これは現在ほとんど残存しない平安期の絵画において、中景の描写が好まれていたことを示します。

参考:日本的感性 触覚とずらしの構造  / 佐々木健一

日本人は古来から、中景に頼った風景の把握を好むと考えられ、天龍寺背後の斜面や渡月橋もその一種と思われます。

天龍寺 池の周辺の斜面はどうできたのか/ブラタモリ京都嵐山

嵐山

天龍寺周辺の斜面はどのようにしてできたのでしょうか? タモリさんは、地形の様子から、河岸段丘ではなく断層ではないかと予想しました。地図(赤色立体地図)を見ると斜面は直線を描いています。自然界は球形や曲線を主体とし、直線は異端。タモリさんは「直線はまず断層を疑え」の知識を披露します。

実際に天龍寺そばの斜面は、断層によって生成した断層崖(だんそうがい)でした。嵐山付近には断層涯を利用した名勝が多く存在します。2つの景色をつなぐ「へり」の面白さが見られます。天龍寺の曹源池庭園を設計した夢窓疎石の影響があります。

天龍寺十境 

普明閣・絶唱谿・霊庇廟・曹源池・拈華嶺・渡月橋・三級巖・万松洞・龍門亭・亀頂塔

急斜面の国有林に入る/ブラタモリ京都嵐山

渡月橋から良く見える嵐山国有林に実際に入ってみると、安全のためヘルメットの着用が必要な、40度の急斜面。スキー場でも最上級者向けの角度です。このことが景色の美しさにどう関連しているのでしょうか?

角度が急であることで、平地から1つ1つの木がよく見え、とくに紅葉(もみじ)や桜の美しさにつながっているのです。嵐山の人々は紅葉や桜が急斜面に適し、斜面を支えるという特徴をよく知り、植林を続けてきました。現在でも地元の人と林野庁が植林を行っています。

タモリさんも記念に植樹しました。

保津峡周辺で嵐山の斜面の成り立ちを考える/ブラタモリ京都嵐山

嵐山の急斜面は、どのような成り立ちなのでしょうか?

ブラタモリは、渡月橋の3キロ上流に移動します。トロッコ(旧山陰本線)保津峡駅北側にあるトンネルわきにある、歩行者専用の脇道に入るとそのヒントがあります。

歩行者専用の脇道は絶壁が歩くそばに迫るスリリングな道です。岩肌には「チャート」と呼ばれる岩石が目立ちます。案内人によると古来から火打ち石に使われてきました。タモリさんは実際に火を起こします。

※山火事の危険があるため、一般には、火を起こすことは禁止されます。

チャート

タモリさんがチャートの表面を顕微鏡で見ると、黒い粒が見えます。

チャートは、堆積岩の一種。主成分は二酸化ケイ素(SiO2、石英)で、この成分を持つ放散虫・海綿動物などの動物の殻や骨片(微化石)が海底に堆積してできた岩石(無生物起源のものがあるという説もある)。断面をルーペで見ると放散虫の殻が点状に見えるものもある。

出典:Wikipedia

黒い粒は放散虫です。2億年前に、赤道付近から地殻とともに移動してきたものです。嵐山の断層付近では、地殻が地底に沈み込むときに圧力を受けチャートが崩れ、独特のひび割れた形状をしています。

地上に折れ曲がったチャート層が見られることは、京都嵐山が断層の強い力の影響を受けていることを示します。

嵐山の美を最初に見出したのは? 狐塚古墳/ブラタモリ京都嵐山

2億年の前の赤道付近に起源をもつ断層に人の手が加わることで、嵐山の美しい景観が守られてきたことが分かりました。その過程に欠くことができないのが、開拓者的存在だった秦氏(はたし)一族の存在です。

秦氏は3世紀頃、朝鮮半島から九州に渡来し、その後畿内各地等に広がりました。嵯峨野では、高い土木技術を背景に灌漑や開拓を進めていきました。

大覚寺古墳群のひとつ狐塚古墳(上の地図付近)は、秦氏にまつわる古墳であり、石室(一般非公開)のなかには、石棺が眠っていると言われます。石室の規模は大きく、秦氏の権力がうかがいい知れます。京都嵐山の開発だけでなく、政権との結びつきも深く、平城京から長岡京を経ての平安京遷都にも協力しました。

(まとめ)ブラタモリ京都嵐山編が紹介したスポット

ブラタモリ京都嵐山編が紹介したスポットは、主に6か所でした。旅行や教養のご参考とされてください。

  1.  京都を代表する名所 嵐山(渡月橋
  2.  京都・嵐山 平安時代の名所は竃山公園
  3.  京都・嵐山 室町時代の自然観を知る天龍寺
  4.  天龍寺 池の周辺の斜面はどうできたのか
  5.  急斜面の国有林に入る/ブラタモリ京都嵐山
  6.  保津峡周辺で嵐山の斜面の成り立ちを考える
  7.  嵐山の美を最初に見出したのは? 狐塚古墳

ブラタモリ紹介 京都観光の超穴場 おどい、新京極、インクライン〜…2015.1.6

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